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腎がんのメモリー 18 「 寿命と追い駆けっこ? 」


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                        わが郷里の愛する山・・・大山(米子道出口にて)

 腎がんは「希少がん」
 久しぶりに「腎がんのメモリー」を記します。来月上旬の術後4年(4年2月)検診で書こうと思っていたのですが、一つは「希少がん」とされる腎がんのトピックスとブログの賑わい?について、もう一つは父の病状と高齢者医療のあり方について記したく・・・。
 がんは身体中どこにでもできます。なぜか肺・胃・肝・腸・皮膚・骨・膀胱・血液、女性では乳房・子宮に多く、心臓とか盲腸などは滅多に聞きません。私の場合の腎臓も盲腸などと同じく 「希少がん」 に分類され、大抵の方が 「え?そんなところに?」 と仰います。

 最近の腎がんブログ
 「希少がん」ですから、腎がんのブログは少なく、肺がん、乳がんの1割にも至りません。その所為か、お互いに親しく、逆に友が逝くのはひときわ悲しく・・・。そんな腎がんブログ、新しい方が続々登場されたこともあってか、近頃とても賑わっています。
 ベテラン?で断トツ!人気のSさんは「最近の腎がんブログ事情」をUPされていました。なるほど様々な「腎がんブログ」があることがよくわかります。私も一応?腎がんブロガー、腎がんについて「書かなきゃ」と思って・・・今!書いている次第です。 

 朝日新聞「患者を生きる」シリーズ・・・高齢者の腎がん
 その珍しい腎がんの新聞記事を見ました。朝日に連載中の「患者を生きる」シリーズ、間もなく3000回を迎える長い連載です。登場されたのは88歳の男性で、貧血を調べるために撮ったCT検査で 「左の腎臓に3.5cm大の腫瘍があります」 と告げられました。
 私とほぼ同様 T1a(第Ⅰ期前半)、ごく初期の発見です。悪性度(G1~3)が低ければ殆ど完治します (私は一部G3)。が、この方は年齢がネックに・・・。腎がんの第一選択は 「手術で除去」 ですが、高齢の方の全身麻酔は 「麻酔から目が覚めない」 危険があります。

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                       朝日新聞2015.8.28付「患者を生きる 2871」より
 高齢者のがんは寿命との追い駆けっこ?
 そこで登場の手術・抗がん剤・放射線につぐ第4の選択肢「腎臓の凍結」 療法。第1期前半(4cm以下)の腎がんで高齢者に限り保険適用される最新治療法です。部分麻酔で背中から4本の針を刺し約3時間がんを凍結。その後、CTでがん細胞の死滅が確認されています。
 医師から「寿命との追っかけっこ。無理せずそっとしておくしかありません」と言われた高齢患者には朗報です。がん治療に限りませんが、高齢者はいつも「高齢」を理由に治療放棄されるのが現実ですからね。先日、私の父も高齢(94歳)ゆえにそう告げられました。

 私の父の場合は・・・
 父は6月に掛かりつけ医から「胸の白い影」を告げられ、大きな病院で採血採尿、CT、MRI、エコー、心電図などの検査を受けました。医師は 「胸に水が溜っています。心臓・腎臓に起因するものではなく、結核か肺がんかは胸水をとらないと判りません」と。
 しかし 「胸水採取は危険が伴います。結核や肺がんが判っても手術はもっと危険です。このままそっと天寿を全うされることも含めて、ご家族と掛かりつけ医とでよくご相談ください」 と。この時は、正直、そういう選択もあり得るし賢明かも・・・と思いました。

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          郷里上空の自衛隊機。夕刻まで2~3分間隔に轟音・・・まるで戦時下?

 がんは兎も角 結核なら薬で治る
 掛かりつけ医に相談に行くと、「セカンドオピニオンを受けるべきです」と医大附属をご紹介くださいました。行くしかありません。ここまででも何度も帰省し、そのたびに父を病院に連れ出し検査を受けさせていますが、更に検査・・・。父が可哀相でなりませんでした。
 最初に紹介された病院の画像、データを持参しましたが、医大でも採血採尿、CT、MRI、エコー、心電図・・・。危険だと言われた胸水について、医師は「がんは兎も角、結核は半年の投薬で治ります。私の父なら胸水を採ります」。その言葉を信頼するほかありません。

 胸水をとることに同意
 同意書にサインして胸水を採ることにしました。驚いたことに500ccも採取しました。 「まだありますが、全部とるのは危ない」由。さらに結核の疑いもあるため喀痰検査も・・・。94歳の父に痰を出す力はなく、強引に鼻からチューブを入れ胃液を取りました。
 胸水採取と喀痰検査は日を改めて2回行い、いずれも 「結核菌は検出されず」。最新の採血検査(QFT、Tスポット)でも結核は陰性。しかしシロ!と判定するには「3回検査して3回ともシロ」が求められます。そして3回目、父には過酷に過ぎる体調でした。

グループホームに入っているなら検査入院は・・・
 父はグループホームに入っています。結核(但し「開放性」)であれば他の入居者、スタッフに大変な迷惑を及ぼしますし、道義的にも検査拒否は出来ません。そこで医師が助け舟を出してくれました。 「私の元同僚の呼吸器科医がいる病院を紹介するので検査入院を・・・」。
 入院し、体調の良い時に胸水採取、喀痰検査(やはり鼻からチューブを・・・)をすることになりましたが、なんとここでもまた採血採尿、CT、MRI、エコー、心電図・・・(3回目)。過酷な検査を繰り返した後、結局 「そっと寿命を待つ」ことになるのでしょうか?

 掛かりつけ医から「胸水が溜っている」と告げられた6月から7回帰省し、父の検査に付き添いましたが、経過はここまで・・・。病院から 「検査終了」 の報せがあればまた帰省し、その結果に基づき対処します。長い経過にお付き合い下さり恐縮です。ありがとうございました。

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                   帰路の「蒜山」PAより・・・高原の涼しい風にホッ!と一息

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【過去ログ目次一覧】
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
吾輩も猫である1~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f

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