狭くて小さな拙庭ながら・・・年の始めには蝋梅が春の香りを告げます。「そろそろ春も終わりかなぁ」と思う頃、彩かなモッコウバラが黄色いカーテンを張り巡らせます。そしてモッコウバラが色褪せ始めると、その横から真っ白なナニワイバラが姿を現しました。
ナニワイバラの花びら(右上)にアリさんの姿も・・・
陽ざしが射すように降り注ぐと にわかに薔薇が蕾を膨らませ始めました。
3月に旅立たれた風のフェリシアさんは薔薇が大好きでした。ステージⅣのがんを告げられ「一人暮らしで世話ができない」と薔薇も愛犬も養子に出され、ブログのタイトルは「物語を綴る~生きる歓びを拾いながら~」と。抗がん剤治療をやめられた昨夏、タイトルを「ひとり朽ちる」に。ご献体され朽ちることなく医学の発展に貢献されました。
4年前の5月10日(第2日曜日)。母の日。その日、或るブロガーさんが旅立たれました。腎がんの手術を受けられ術後半年検診で肺転移、更にリンパ節転移・・・闘病の日々の思いを綴られ、旅立ちの2週間前の「お休みの日」が最期のブログになりました。
笑い声 子供が走る ボールがころころ ご近所さん達 休憩タイム
すっごい青空 いつもの当たり前の景色
羨ましかったりする いろんなこと想像したりする
”やめな” 心の声が私に言う お留守番もう慣れたし 寂しくないはずだけど
頭の中は なかなかうまくいかない
お隣のご夫婦がお喋りしてる 仲がいい うちもお外でよく話してたなぁ
私はいますか? どこにいますか? 笑っていますか? (「お休みの日」より)
青もみじに初夏の陽光が眩しく様々な想いがきらきら巡りました。
「In My Life」という曲をご存じですか? ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカトニーの共作により、もう半世紀以上も昔、1965年に発表されました。彼ら二人の人生にあっては、リヴァプールがその思い出の大きな場所を占めることと思います。
「Some are dead and some are lliving In my life. I’ve loved them all・・・亡くなった人も生きている人も 誰もみな愛おしい」。聴きながら「我が70年」を想いました。不思議に故郷の景色はなく、遥か青春の恋と友情が巡り、かけがえのない様々な出遭いと永久の別れ・・・。
この曲は、様々な人がカヴァーしていますが、「The Rose」と同様、ベット・ミドラーの「In My Life」に魅かれます。単一の光景をバックに歌にあわせて英語、日本語それぞれ歌詞が流れます。こころで歌いながら・・・聴いていただきましたら幸いに存じます。
In My Life ・・・ In Your Life?
どんなに移り変わっても 終生忘れられない場所がある
記憶から消え去る場所 いつまでも心に残る場所
それぞれに思い出があり 恋や友情の記憶を呼び醒ます
亡くなった人もいれば生きている人もいて 誰もみな愛おしい
そんな恋人や友人の中でも あなたは特別な存在
今でもあなたを思うとき 他の総てが色褪せる
時が過ぎ行こうとも 人と思い出はいつまでも心に残り
時には立ち止まり 思い出に耽ることもあるだろう
そんな私の人生にあって なによりもあなたを愛している
誰よりもあなたを愛している私がいる
紫陽花・・・いわさきちひろさんの描く少女の帽子に似ていて好きです。まだ無垢な赤ん坊ですけど。
【補遺】
前回の戦災孤児のブログ記、お読みいただき、またコメントくださりありがとうございました。今日の朝日新聞に村上春樹さんのお父様について書かれた記事がありましたのでご紹介します(本日発売の「文芸春秋」6月号掲載の村上さんのエッセイの紹介記事です)。
村上春樹さんのお父様は、二十歳で軍隊に入り、その所属部隊が中国大陸で捕虜を処刑したことを村上さんは父千明さんから打ち明けられました。人が軍刀で首をはねられる残忍な光景は、村上さんの幼な心に強烈に焼き付いた「疑似戦争体験であった」由。
村上さんは、『どのように不快な眼を背けたくなるようなことであれ、人はそれを自らの一部として引き受けなければならない。そうでなければ、歴史というものの意味がどこにあるだろう?』と。歴史が都合よく解釈改竄される時代への警鐘ではあります。
にほんブログ村
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
ナニワイバラの花びら(右上)にアリさんの姿も・・・
陽ざしが射すように降り注ぐと にわかに薔薇が蕾を膨らませ始めました。
3月に旅立たれた風のフェリシアさんは薔薇が大好きでした。ステージⅣのがんを告げられ「一人暮らしで世話ができない」と薔薇も愛犬も養子に出され、ブログのタイトルは「物語を綴る~生きる歓びを拾いながら~」と。抗がん剤治療をやめられた昨夏、タイトルを「ひとり朽ちる」に。ご献体され朽ちることなく医学の発展に貢献されました。
4年前の5月10日(第2日曜日)。母の日。その日、或るブロガーさんが旅立たれました。腎がんの手術を受けられ術後半年検診で肺転移、更にリンパ節転移・・・闘病の日々の思いを綴られ、旅立ちの2週間前の「お休みの日」が最期のブログになりました。
笑い声 子供が走る ボールがころころ ご近所さん達 休憩タイム
すっごい青空 いつもの当たり前の景色
羨ましかったりする いろんなこと想像したりする
”やめな” 心の声が私に言う お留守番もう慣れたし 寂しくないはずだけど
頭の中は なかなかうまくいかない
お隣のご夫婦がお喋りしてる 仲がいい うちもお外でよく話してたなぁ
私はいますか? どこにいますか? 笑っていますか? (「お休みの日」より)
青もみじに初夏の陽光が眩しく様々な想いがきらきら巡りました。
「In My Life」という曲をご存じですか? ビートルズのジョン・レノンとポール・マッカトニーの共作により、もう半世紀以上も昔、1965年に発表されました。彼ら二人の人生にあっては、リヴァプールがその思い出の大きな場所を占めることと思います。
「Some are dead and some are lliving In my life. I’ve loved them all・・・亡くなった人も生きている人も 誰もみな愛おしい」。聴きながら「我が70年」を想いました。不思議に故郷の景色はなく、遥か青春の恋と友情が巡り、かけがえのない様々な出遭いと永久の別れ・・・。
この曲は、様々な人がカヴァーしていますが、「The Rose」と同様、ベット・ミドラーの「In My Life」に魅かれます。単一の光景をバックに歌にあわせて英語、日本語それぞれ歌詞が流れます。こころで歌いながら・・・聴いていただきましたら幸いに存じます。
In My Life ・・・ In Your Life?
どんなに移り変わっても 終生忘れられない場所がある
記憶から消え去る場所 いつまでも心に残る場所
それぞれに思い出があり 恋や友情の記憶を呼び醒ます
亡くなった人もいれば生きている人もいて 誰もみな愛おしい
そんな恋人や友人の中でも あなたは特別な存在
今でもあなたを思うとき 他の総てが色褪せる
時が過ぎ行こうとも 人と思い出はいつまでも心に残り
時には立ち止まり 思い出に耽ることもあるだろう
そんな私の人生にあって なによりもあなたを愛している
誰よりもあなたを愛している私がいる
紫陽花・・・いわさきちひろさんの描く少女の帽子に似ていて好きです。まだ無垢な赤ん坊ですけど。
【補遺】
前回の戦災孤児のブログ記、お読みいただき、またコメントくださりありがとうございました。今日の朝日新聞に村上春樹さんのお父様について書かれた記事がありましたのでご紹介します(本日発売の「文芸春秋」6月号掲載の村上さんのエッセイの紹介記事です)。
村上春樹さんのお父様は、二十歳で軍隊に入り、その所属部隊が中国大陸で捕虜を処刑したことを村上さんは父千明さんから打ち明けられました。人が軍刀で首をはねられる残忍な光景は、村上さんの幼な心に強烈に焼き付いた「疑似戦争体験であった」由。
村上さんは、『どのように不快な眼を背けたくなるようなことであれ、人はそれを自らの一部として引き受けなければならない。そうでなければ、歴史というものの意味がどこにあるだろう?』と。歴史が都合よく解釈改竄される時代への警鐘ではあります。
にほんブログ村
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c