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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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この道を ... 誇りと正義のために

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 先日、学生時代の友人が加わる合唱団の演奏会に出かけました。京都市内の定員400人のホールに開場前から列ができ、補助イスも出る超満員でした。姉とたまたま京都に来ていた郷里の友人を誘って行きましたが、閑古鳥?との私の予想は見事に覆りました。

 平均還暦超36名の混声合唱団。東京・名古屋など遠方から音源CDで宅練しつつ参加した団員も数名いるそうです。プロローグ ※①「今、ここに」を歌う合唱団の声の若さと透明感にたじろぎつつ聴き入り ※② サミュエル・ウルマン「青春の詩」を思いました。

 ※① 松下耕:曲、伊東玲子:詞 https://www.youtube.com/watch?v=wT5Qv59nsag
 ※② サミュエル・ウルマン「青春の詩」
  『青春とは人生の或る期間を言うのではなく心の様相を言うのだ
   優れた創造力、逞しい意志、炎の情熱、怯懦を却ける勇猛心、安易を振捨てる冒険心、
   そうした様相を青春と言うのだ
   年を重ねただけで人は老いない 理想を失う時に初めて人は老いる
   歳月は皮膚の皺を増すが 情熱を失う時に精神はしぼむ
   苦悶、狐疑、不安、恐怖、失望、こうしたものこそ長年月の如く人を老いしめ
   精気ある魂をも芥塵に帰せしめる』



 昨日、小田和正の全国ツァー「密着ドキュメント」を視ました(BS103)。400名のホールを満席にし感動を分かち合うことだってそれはもう凄いのに、全国をツァーし会場毎に数千~数万の観客を集める歌手のその尋常ならざる凄さを改めて思いました。



 すでに古希をこえた小田和正の昨年5月の熊本~10月末の横浜までのツァー。さすがNHK!と言うべきか、まさにツァーに密着し小田和正は勿論、百名を超えるスタッフ、同行のバイオリニストはじめ伴奏陣、待ちかね熱狂するファンを描いて見せました。



 前回のツァーを踏まえ、会場毎にどういう順に歌うのか、アンコール曲は何にするか、スタッフ一人ひとりに忌憚ない意見を求めます。会場毎に大きさも「しつらえ」も異なりますから、小田自身もスタッフも異なる動線をイメージしつつ構成を練り上げます。



 公演の前に会場周辺を歩き、食事したりお茶を飲んだりしつつ街の人、ファンと交流、その様子が当日の会場に放映されます。「お茶を飲んだ」「お汁粉を食べた」お店には、それから暫く「小田和正さんが頂いていたお茶、お汁粉を」のリクエストがある由。





 台風が来るとの予想で「中止」を覚悟しつつぎりぎりの判断で開催を決め無事公演できることもあれば、大阪北部地震の影響で二日間の大阪公演が総てキャンセルになります。小田和正自身の疲労で髙い声が出なくなるピンチも、言わば根性で!乗り切ります。





 昔の唯一つのヒット曲で3、40年たっても「食っている」歌手がいる一方、小田和正のツァーは殆どがここ数年の新しい曲で勝負します。そして、それにもかかわらずファンは総立ちで総ての曲をともに歌いながら手を振り応えます。なんという世界でしょう。





 私は、特に彼のファンということではありません。好きな歌手であり好きな曲もたくさんありますが、会場に出かけ手を振り歌うファンではありません。でもこの番組を視て、一度!ツァー会場に行ったら「もしかしたら病みつきになるかも」とは思いました。



 「この道を」は、昨年の連ドラ(日曜劇場)「ブラックペアン」のテーマ曲でした。いま歌詞を改めてなぞりながら、若い人たちがこの曲に惹かれていることがたまらなく嬉しくなりました。もう若くないわが世代の正義感、矜持がふつふつと甦るのを感じつつ・・・。

  それでも懸命に生きて行くと そう決めた
   繰り返す迷いも争いも悲しみも
   すべてを時に任せて選んだ道を行く
   その道はどこへとつながって行くのか
   未だ見ぬその場所は どんな風が吹くんだろう
   誇りと正義のために闘う自分がいるはず
   晴れわたる広い空に明日が確かに見える
   どんなに険しくてもこの道を信じて行く
   守るべきもの それはただひとつ それを知った




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