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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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最後の祭(かんわきゅうだい68)

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 八坂神社の祭とはいえ「町衆の祭」として千年を超える伝統を誇る祇園祭。たださえ暑い関西でもとりわけ厳しい京都の夏、「どうしようかなぁ」と迷いつつ山鉾に曳かれるように京都へ・・・。全身汗でびしょ濡れになりながら山鉾ととともに巡行して参りました。

 世界の観光地でローマを超え人気ナンバーワン!の京都にして最大最高の祭。肌の色も言葉も国際色に富み、歴史と山鉾を彩る装飾品など見所も謎!もいっぱい・・・ご紹介したいことは山鉾、否、山ほどあります。でも観光ガイドは極力避け感じたままに記します。

 

 左は 方々に「ご自由にお取り下さい」と置かれた祇園祭のガイドブック。私のお腹に負けず太っ腹! これ一冊(A5版27ページ)で大抵のことはわかります。クラウドファンディングを募集するとアッ!という間に目標額を超えたように、さすが京都!です。

 右は 常に祭の先頭を行く長刀鉾の稚児さん。マッチョな町衆の肩に担がれて鉾に昇ります。午前9時、張られた綱をエイッ!と切り落とし長刀鉾が四条烏丸を出発。鉾とともに巨大な群衆もどよめきつつ四条通を東に移動・・・華奢な女性は失神してしまいます。

 

 左は長刀鉾。動くと吊り下げた鐘がシャンシャン鳴るのがまるでワルツ「ペルシャの市場にて」。右は砂漠を行く駱駝の織物が印象的な「孟宗山」、外国の女性カメラマンがず~っと立ちっぱなしで撮影してはりました。団扇で風を送って差し上げたかったぁ・・・。

 

 は 四条通を行く「孟宗山」町衆。こうして都大路を歩くと町衆の誇りが沸々と湧いてくるんでしょうな。はいずれも「占出山(うらでやま)」。神功皇后さんが鮎を釣ってはる光景で(右)、グッとしなっているのは釣竿。釣りがお好きな皇后さんやったんですなぁ。

 

 これでもか!というほど外国から来てはります。ザッ!と5人に1人、一見ではわからない東洋系の方を入れると3人に1人? 若い人は山鉾が通るたびにキャッキャ歓び拍手してはりました。貸浴衣が繁盛しているそうで、みなさんよう似おうてはりました。

 

 屋根のある山鉾には大抵、男衆が2~3人乗ってはります。岸和田の「だんじり」祭では屋根の上でお兄さんが威勢よく踊るのが一つの見せ場ですが、祇園祭ではなんや退屈そうにしてはりました。じりじり焼かれて大変やろなぁと同情しながら見てました。

 

 左 は「油天神山」。天神さんらしく学業成就!の山鉾の由。受験生の方、しっかりおまいりされましたやろか。右は「山伏山」。上から読んでも下から読んでも・・・(それは「山本山」)。今これを書いていると烈しい雷鳴雷雨も・・・「雷除厄」の山鉾さんゆえ安心。

 

 祭には有料の観覧席があります。巡行はおよそ2時間、特等席はやはり冷房の効いたビルの中が特等席でしょうね。しかし、こんな高い!特等席があったなんて・・・存じませんでした。すぐにはおわかりいただけないと思って赤い矢印(左上)をつけておきました

 

 は「鶏鉾」、タペストリーの豪華さが際立ちます。ギリシャ神話を描いた作品はブリュッセルで織られたようです。もともと一つの大きなタペストリーが五分割され、一部が徳川家から京の豪商を経て鶏鉾へ・・・(NHK「ザ・プレミアム「至宝に秘められた謎」」)

 

 巡行路の四条通、河原町通には大きなビルが林立します。他都市より高さ規制が厳しく超!のつく高層ビルはありませんが、それでも往時ほど山鉾の高さが際立ちません。でもまあ高いことは憧れですよねぇ。の3枚の写真、それぞれの高さをご鑑賞ください。

 

 それにしても飽きないほど様々な鉾があります。洋画風、日本画風のほかインドやトルコ風のタペストリー、山型に限らず傘型のもの・・・まさに「動く美術館」と言われる逸品が揃い、飽きません。しかし疲れますしブログとしては飽きてしまいますわなぁ(笑)

 

 いったいどれだけのスタッフが関わってはるのか存じませんが、歩いている人や綱を曳く人に較べて鉾の上で笛を吹いてはる人は・・・なんやおトク!やと思いませんか? 「どんな感じですか?」と訊くと、「笛は吹いてるけどホラは吹いてま変!」と・・・(笑) 



 左に特等席をもう一つ発見しました。河原町通に面したホテルのカフェテラスです。飲み物をいただきながら優雅に観覧してはりました。このホテル、実はわが夫婦が結婚式を挙げた日の夜、ハネムーンに発つ前に泊りました。はい、新婚初夜にござります

 

 巡行の最後、御池通の観覧席の前で「綾傘鉾」の若い衆の笛と弓踊りが始まりました。やはりコンチキチンだけでは飽きますからネ。なかなかのパフォーマンスでありました。それにしても弓をもって踊る若者、そのマスクって日焼け止めですやろか?

 それともう一つ・・・。この若者たち、もしかしてD大の学生さんかなぁ? なんでや?と? 揃いの浴衣を見て、なんやそんな気がしただけです、はい。浴衣を見て なんで?と? そうツッコミ!を入れられても困りますけど・・・。スミマセン、忘れてくださいまし。



 ぜんぶはとてもご紹介できません。て、自分勝手なことをつらつら記していただけですが・・・ しかもこれは「前の祭」で、まだ「後の祭」もあります。凄いエネルギーではあります。山鉾の先導のお二人も「もうヤメ」の合図? はい、ではでは・・・。

 

 祭を後に珈琲のイノダ本店で一服。「コメダは知ってるけどイノダは知らない!」と? 関西では珈琲はイノダ!なのだ・・・て思いながら、それにしても疲れた。お昼を食べる気にならない。「これが人生最後の祇園祭になるかもなぁ」と思ってしまったとさ



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