シマに「吾輩も猫である」を書くよう命じましたが、横を向かれました。妻が2週間、函館に介護帰省しているのが余程!淋しいようです。朝、この季節にしては肌寒く、シマはベランダの陽だまりに・・・。「何してる?」 と訊くと 「ガーデン・ウォッチング!」
「どの花が気に入った?」。「さぁ。丹精こめたのは誰ですかねぇ」。なんという生意気な言いぐさ。「毎日、水を遣ってるのは誰か、知らんのか?」。「知ってますけどね。ボクに手を貸せ!と言われたことは有馬温泉」。こしゃくな猫の手など誰が借りる!
シマの視線の方向からがお気に入りとみた。ちょっと色づき、ちょっとうつむき加減なのが今のシマの心境にしっくりくるようです。「シマ! あの薄赤いのがええんか?」。「まあ・・・。あの花の名は?」。「よう知らんけど、ホタルブクロの一種かなあ」。
「あの緑色の実はなんやろ?」。「あれはブルーベリーの一種で、パールベリーという上等のやつや」。「食べれるもの?」。「勿論。そのままでもえぇしジャムにしてもうまい」。「じゃあこれも食べれる?」。「アホっ!紫陽花には毒があるんやぞ」。
どうもシマがぼぉ~っとしているので、仕方ありません。私が書きます。
先日、「世界プリンセス物語」というドキュメントを視ました。やや斜めに見ていましたが、ノルウェーのプリンセスの結婚を巡る経緯に驚きました。彼女はシングルマザー、先夫にはコカイン所持の逮捕歴、彼女自身も麻薬パーティに出入りしていました。
彼女は人生をやり直すべく名門オスロ大学に入り、そこで皇太子と出会い結ばれます。国民に 「ノルウェー王室は終わった」 との失望感が広がりましたが、その空気を結婚式3日前の記者会見が変えました。以下メッテ・マーリット妃の会見の言葉をご紹介します。
『その頃の私にとって大切だったのは、世間の規範に反抗することでした。それはとても自分勝手な生き方でもありました』 『今日、私はこの場で、確固とした意思をもって麻薬とは縁を切って生きて行くことを表明します』 『残念ですが、過去は変えられません。どんなに変えたいと願っても、過去は変えられません。しかし未来は変えられます』
これに対する皇太子の言葉には、或る意味、もっと驚きました。
『君ほどファンタスティックで複雑な人間を、僕は知らない』 『僕がこれほど強い怒りを覚えた人間は、君だけだ』 『いっしょに居て、僕がこんなにも弱くこんなにも強くなれたのも、君だけだ』 『これほどの愛に満たされたことはない。君の夫と呼ばれることを誇りに思う』 『いま僕たちはいっしょだ。メッテ・マーリット、愛している』
記者会見で国民の空気は一変、王室への支持率も急上昇しました。オランダでも、皇太子妃がアルゼンチンの独裁者の高官の娘とあって総スカンにあいましたが、記者会見でその人柄に触れ空気が一変した由。どこかのご夫妻も・・・少し、否、よく考えられたら・・・。
幾つになっても恋物語に触れると何かしら胸が高鳴ります。「そんなえぇトシしてナニ言うてはりますの!」って蹴っ飛ばされそうですし、シマもあきれ顔で「はあ~っ?」。まぁ蹴るなりあきれるなり・・・お好きに! それにしても 嗚呼! 巨人! ど~したっ!
ノルウェーの歌姫シセルの歌う「Wedding of Princess」
【過去ログ目次一覧】
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
「どの花が気に入った?」。「さぁ。丹精こめたのは誰ですかねぇ」。なんという生意気な言いぐさ。「毎日、水を遣ってるのは誰か、知らんのか?」。「知ってますけどね。ボクに手を貸せ!と言われたことは有馬温泉」。こしゃくな猫の手など誰が借りる!
シマの視線の方向からがお気に入りとみた。ちょっと色づき、ちょっとうつむき加減なのが今のシマの心境にしっくりくるようです。「シマ! あの薄赤いのがええんか?」。「まあ・・・。あの花の名は?」。「よう知らんけど、ホタルブクロの一種かなあ」。
「あの緑色の実はなんやろ?」。「あれはブルーベリーの一種で、パールベリーという上等のやつや」。「食べれるもの?」。「勿論。そのままでもえぇしジャムにしてもうまい」。「じゃあこれも食べれる?」。「アホっ!紫陽花には毒があるんやぞ」。
どうもシマがぼぉ~っとしているので、仕方ありません。私が書きます。
先日、「世界プリンセス物語」というドキュメントを視ました。やや斜めに見ていましたが、ノルウェーのプリンセスの結婚を巡る経緯に驚きました。彼女はシングルマザー、先夫にはコカイン所持の逮捕歴、彼女自身も麻薬パーティに出入りしていました。
彼女は人生をやり直すべく名門オスロ大学に入り、そこで皇太子と出会い結ばれます。国民に 「ノルウェー王室は終わった」 との失望感が広がりましたが、その空気を結婚式3日前の記者会見が変えました。以下メッテ・マーリット妃の会見の言葉をご紹介します。
『その頃の私にとって大切だったのは、世間の規範に反抗することでした。それはとても自分勝手な生き方でもありました』 『今日、私はこの場で、確固とした意思をもって麻薬とは縁を切って生きて行くことを表明します』 『残念ですが、過去は変えられません。どんなに変えたいと願っても、過去は変えられません。しかし未来は変えられます』
これに対する皇太子の言葉には、或る意味、もっと驚きました。
『君ほどファンタスティックで複雑な人間を、僕は知らない』 『僕がこれほど強い怒りを覚えた人間は、君だけだ』 『いっしょに居て、僕がこんなにも弱くこんなにも強くなれたのも、君だけだ』 『これほどの愛に満たされたことはない。君の夫と呼ばれることを誇りに思う』 『いま僕たちはいっしょだ。メッテ・マーリット、愛している』
記者会見で国民の空気は一変、王室への支持率も急上昇しました。オランダでも、皇太子妃がアルゼンチンの独裁者の高官の娘とあって総スカンにあいましたが、記者会見でその人柄に触れ空気が一変した由。どこかのご夫妻も・・・少し、否、よく考えられたら・・・。
幾つになっても恋物語に触れると何かしら胸が高鳴ります。「そんなえぇトシしてナニ言うてはりますの!」って蹴っ飛ばされそうですし、シマもあきれ顔で「はあ~っ?」。まぁ蹴るなりあきれるなり・・・お好きに! それにしても 嗚呼! 巨人! ど~したっ!
ノルウェーの歌姫シセルの歌う「Wedding of Princess」
【過去ログ目次一覧】
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c