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かんわきゅうだい 10 (続々「うねり」)

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 「かんわきゅうだい8~9」には、思いがけず貴重なコメントをたくさんいただきました。その中で「安保法制」について公聴会で「SEALDs」を代表した奥田さんの公述が話題となりました。You tube.のリンクをコメント欄に貼りましたが、改めてここにシェアします。

 【奥田愛基氏(SEALDs)公聴会】
 

 【参考までに濱田氏(元最高裁判事)&奥田氏(SEALDs)への質疑】
 

 【同じく公聴会における公述人への質疑】
 

 【かんわきゅうだい8、9】概容・コメント・リンク

 かんわきゅうだい8.「うねり」 (2015-9-13)
   安保(戦争)関連法案強行採決。PPMのマリーさん。「死んだ男の残したものは」。
   <コメント> 桃さん、Anneさん、コンさん、六花さん
   http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/888162323cf7ab68f3f78b614202704a

 かんわきゅうだい9.「続:うねり」 (2015-9-18)
   「かんわきゅうだい8」に寄せられたコメントをしっかり受けとめたく改めて「続…」。
   <コメント> ヒゲジイさん、aimacoさん、六花さん、風のすみかさん、Rarudoさん
   http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/2c8f53f2d4316d7999b596190e456b3f


                                 【All painted by QP】

【谷川俊太郎「死んだ男の残したものは」に 続きを書きたくて】
  他には何も残さなかった? 他には何も残せなかった? 他には誰も残っていない?
   そんな時代 そんな社会を生みだしたのは 1億何千万分の1のわたし 1億何千万分の1のあなた
   そんな明日を生きるのは 1億何千万分の1のわたし 1億何千万分の1のあなた その子どもたち
   ちがう明日をつくるのも 1億何千万分の1のわたし 1億何千万分の1のあなた その子どもたち   
  
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かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f

吾輩も猫である 107 ( 孫の時代は… )

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 例によって主人からメモと写真を渡され「書け」と言われ・・・止むなくPCに向かう。吾輩も最近は歳をとり? なんかヤルことが億劫になっている。まぁ主人からこのように促されるのは、或る意味、ボケ防止かな。


 JR京都駅構内にて見上げる    階段スロープステージで軽音楽     8Fレストランから眺む 

 シルバーウィークの一日。主人と細君、車ではなく少しおめかしして家を出た。息子一家とJR京都でおち逢うらしい。主人の息子は2か月つづく卒業試験の最中だが、娘すなわち主人の孫娘にランドセルを贈るとあっては、「忙しい」と無下に断れなかったのだろう。

 吾輩、JR京都に行ったことはない。それでも写真で見るとその斬新さがなんとなくわかる。主人の学生時代はなんと言うことはない2階建の駅舎だったらしい。デザイン・設計をコンペでやるのは今や当たり前だが、当時としてはこのやり方も話題を呼んだそうだ。

 駅前で変わらないのは京都タワー。京都にいた頃は、車窓からこのタワーを見て「京都に帰った」という気になったらしい。新しい駅舎同様、このタワーも建てられた当時(1964年)は賛否両論あり、喧々諤々。たとえば「東寺の五重塔がかすんでしまう」とか・・・。


  孫娘に贈ったランドセル            昔とちがうのは色と形? 否! お値段!

 ランドセルは、3~4万円ぐらいか・・・と思っていたらしいが、なんと5~10万円。しかも「人気のある」ものは売り切れている。だから、並んでいるのは総て見本品、代金は先払いして品物が届くのは早くて年末、場合によっては来年2月になることもある・・・らしい。

 孫娘、色は意外にも「赤がいい」と・・・。ところが実際に背負って・・・変った。選んだのはこげ茶色のランドセル。色としては男女いずれにも選ばれるそうだ。主人曰く「赤よりこげ茶色のほうがなんとなく賢こそうに見える」。アホくさ! ジジばかと言うよりマジばか!

 主人一家は、なぜかここに行くと定番のように「〇賀屋」さんで食事をする。美味なんだろうが、吾輩のあずかり知るところではない。その後、北海道物産展へ。細君の実家が函館だから、珍しいものではない。結局、何も買わずソフトクリームだけいただいた由。

 ではここで・・・と言うと、笑顔だった孫娘が急に泣き顔になった。もうちょっと一緒に居たかったらしい。そういう孫娘の様子を見るだけで主人も細君もグッと来る。単純と言うか、アホと言うか・・・。まあそんな時期はあっ!という間に終わりまっせぇ~。


     JR高槻駅につながる広場にて            やや北部の丘からJR高槻を眺む

 高槻に帰ると、駅前で数人の若い女性(一部「若いとは言いにくい」女性も…)がゴスペルを歌っていた。なかなか素晴らしいうたごえで、とりわけ「I Need You」は最高だった!と。「東北大震災支援」と控えめに記されたカンパ箱が置かれ、主人、気持ちだけ・・・。

 駅から自宅まで4~5km。主人にはちょうど良い距離で、駅から北に向かってなだらかな坂道をウォーキングして帰った。途中、駅の方を振り返ると、如何にも秋らしい空と雲・・・。「厭な時代だが、孫娘の時代がこんな晴れ渡る空のようでありますように」と祈った由。

  THE BEATLES「 I Need You 」(駅前で歌っていたのは別の曲「I need you to survive」)
 

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かんわきゅうだい11(間話稀有題) 「余計な一言」

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                               和知の里にて(京都府)

 シルバーウィークは大渋滞で引返した和知(京都府)へドライブ。碧い空に白い雲が流れる清々しい秋空の下、殆どノンストップで快適に走りました。道中CDとラジオをかわるがわる聴きますが、この日のNHKのトーク番組、齋藤孝氏(明大教授)のお話が印象的でした。

 齋藤先生は、裁判官をめざし東大法学部に入ったものの「自分には向かない」と、卒業後は教育学に転進、日本語の言語能力、コミュニケーション力養成の分野で活躍されています。凄い!のは著作数で、400~500冊、言わば毎月1冊のペースで上梓されています。

 著書のタイトルは「軽くて深い井上陽水の言葉」「頭がいいとは文脈力である」「人を幸せにする無邪気力」「人生を愉快に生きる悩み力」「折れない心の作り方」「学校では教えてくれない日本語の授業」など…。なんとまあ思わず惹かれるユニークで面白いタイトル!

 
                 由良川畔にて             蜻蛉もちょっと休息?                       

 で、この日のラジオの話題は「余計な一言」、これも先生の著書のタイトルです。考えてみれば(考えなくても)これまでなんとまあ余計な一言を吐いて後悔したことか・・・。「雉(キジ)も鳴かずば撃たれまい」という諺がありますが、なんど雉になって撃たれたことか・・・。

 余計な一言には28のパターンがあるそうです。著書ではその実例を上げ、デメリットとリスク、余計な一言を言わしめる心理状態を解き明かし、その対策が記されている由。ラジオでも幾つか紹介されましたが、「本が売れなくなる」と抗議されるので、ここまで・・・(笑)

 このドライブでも、ありましたワ・・・余計な一言。その言葉を発する前に一呼吸!「言葉を噛みしめ」れば虎(妻?)のシッポを踏まずに済みますが、やはり日頃のウップンの所為でしょうかねぇ、とんでもハップン!なことになりま~す(旧いギャグで申し訳ありません)

 
                           いずれもレストラン「果歩果歩」にて

 まあ私は一小市民、余計な一言もそんなに咎められません。が、一国を代表する方の余計な一言は「失言」程度では済みません。某総理の「早く質問しろよ」などはその典型でありましょう。そして他国に余計な一言を言えば、最悪!戦争さえ勃発させ兼ねません。

 余計な一言によるトラブルを解きほぐす智慧の一つに「大人の対応」があります。人間の機微に通じ酸いも甘いも噛み分け大人の解決を図ります。それは欠かせない智慧ではありますが、「見おろして」対処するだけの存在感、信頼感がないとただの「長老の弊害」に・・・。 
 
 余計な一言は往々にして本音本心、核心を衝きます。ですから仲間内ではその一言が時に貴重な刺戟となり、問題を掘り下げるインパクトを与えます。邪悪で無用の諍いをもたらすものかどうか見究めつつ、「余計な一言」も言える組織、生かせる組織であらねばなりません。

 
      ダイアンサス         リュウキュウベンケイ        Super Moon by QP

 さて満月の夜はなぜか人の心を乱します。まして中秋の名月、スーパームーン・・・。もの想う心はたださへ乱れるものですが、一度書き上げたこのブログ記、なぜか「バックアップ」機能が作動せず消えてしまいました。乱れる心、放心状態のまま・・・書き直しています。

 実は、書いたものが消えたついでに「和知」記を頭から消しました。ですから画像とブログ記はまるで一致しません(笑)。和知については、ここにUPした写真の語るに任せます。任せますが、写真力のない私ですから、よほど想像力を発揮してお読みください。

 と言いいつつ一つだけ和知について。贔屓にしていた蕎麦屋さん「延」がご病気で店を閉じられてからは、以前にもご紹介したことのあるオーガニックのレストラン「果歩果歩」ばかりです。待ち時間は長くお値段も高いのですが、こころは本当にゆったり・・・します。


                                   Painted by QP

 乱れついでに・・・半世紀も前のいずみたくさんの曲をご紹介します。連続TVドラマの主題歌として作られました。この間、粉飾決算で大騒ぎの某巨大企業が、当時、突然!スポンサーを降り放映されなかったドラマ、それなのにたぶん「どこかで聴いたことがある」曲です。

「君の祖国に」 いずみたく:作曲 藤田敏雄:作詞
  1.もう一度よく見てほしい/この国をよく見てほしい/さあ君の小さなその目で/君が生まれたこの国を
  2.いつまでもみつめてほしい/この国をみつめてほしい/今日もまた空のみえない/いつも曇ったこの国を
  3.わすれずに歌ってほしい/この歌を歌ってほしい/たのむからどんな時でも/わたしの命が終わるとも
  4.きみだけは愛してほしい/この国を愛してほしい/なぜか今 祖国とさえも/誰も呼ばないこの国を

 

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吾輩も猫である108(加藤和彦…団塊世代のトップランナー)

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 1940年代後半に出生した「団塊世代」、主人もその端くれである。 戦後のベビーブームで量産!され、その成長期はぴったり高度経済成長と重なる。団塊ゆえいつも競争の渦中にあり、「俺が!俺が!」の仕事ぶりは旧世代には重宝(便利使い?)されるも若い世代には敬遠され、リタイア期を迎えた今は「団塊の老後世代」とお荷物扱い・・・だが、けしてカッコ悪い世代ではない。

 団塊世代の 世界観、否! 世代観!
 団塊世代の「トップランナー」の一人に数えられていた加藤和彦は、6年前の10月16日、忽然と!この世を去った。一世を風靡したフォーク・クルセダースの一人である北山修が加藤和彦の死の翌々日の朝日新聞に「すべて一流のプレーヤー」と、追悼記を寄せている。加藤和彦も北山修も主人よりやや年長だが、共有する同世代観があるように思う。

 加藤和彦の音楽
 北山は記す。「加藤和彦が日本の音楽にもたらしたものは革命だった」「後ろは振返らない、同じことは絶対にやらない・・・とのモットーを貫き通した」と。主人に感想を求めると、「彼はいつもみんなが期待する以上の音楽を生み出した。それ以下の音楽はあり得なかった。もしかしたらそれ以下の音楽しか生めないかも・・・と思った時、この世を棄てた」と。

 

 いつも期待?を裏切る
 安井かずみとの結婚は羨望され、彼ら二人は「如何にも幸せ」感を醸しだした。94年、彼女が肺がんで亡くなると、彼は後を追って死ぬのでは・・・と少なからぬ人々が思った。が、突然、彼女の一周忌も待たず彼はオペラ界のプリマドンナ中丸三千繪との再婚を発表、自殺するかも・・・と考えた人々を見事に裏切る。そしていつの間にか中丸とは離婚していた。

 「フォークル」の加藤和彦的再結成
 数年前のフォーク・クルセダースの再結成について主人は「あり得ない!」と思っていた由。その新しいフォークルには、はしだのりひこに代って坂崎幸之助(アルフィー)が入った。「加藤和彦の意思」に間違いない。はしだのりひこでは「再結成する意味がない」と考えたかどうかはわからないが、はしだに較べ坂崎の音楽性がはるかに優ることは間違いない。

 京都人らしさ…
 憎らしいほど格好いい。音楽も身につけるものも食事までもがオシャレだ。京都生まれではないが、祖父の代から京都人気質を引き継ぎ、権威に寄りかからず孤高に耐えるしなやかさを持っていた。北山修が作詞した「戦争を知らない子どもたち」には、ふふん!と笑って作曲を断ったと言われる。そんなところに如何にも京都人らしさが漂う生き様ではある。

 

 天国に行っただ
 北山の追悼はこう結ばれる。「戦友として、その前だけを見る戦いぶりに拍手を贈りたい。しかし昔話に花を咲かせ共に老後を過ごすことを楽しみにしていた仲間として、これを食い止めねばならなかった医師(精神科医)として、友人として、実に無念だ」。「帰ってきたヨッパライ」の最後・・・木魚の音にナンマイダブナを唱え「天国に行っただ~」が甦る。

 横向いて ふふふっと…
 加藤和彦が亡くなって6年、7回忌を迎える16日、新聞・TVが彼を取り上げることはもうないかもしれない。「タイガース」は、かつてのフルメンバーで復活を果たした。実現は限りなくゼロ!の「赤い鳥」も可能性として完全復活はあり得る。が、「フォーク・クルセダース」にはあり得ない。加藤は、やっぱりふふふっと横向いて微笑んでいるだろうが・・・。

 「あの素晴らしい愛をもう一度」 加藤和彦&北山修
   1.命かけてと誓った日から 素敵な思い出残して来たのに
      あの時同じ花を見て 美しいと言った二人の 心と心が 今はもう通わない
         ※ あの素晴しい愛をもう一度 あの素晴しい愛をもう一度
   2.赤とんぼの歌を歌った空は 何にも変わっていないけれど 
      あの時ずっと夕焼けを追いかけていた 二人の 心と心が 今はもう通わない
         ※ あの素晴しい愛をもう一度 あの素晴しい愛をもう一度
   3.広い荒野にポツンと居るよで 涙が知らずに溢れてくるのさ
      あの時風が流れても 変らないと言った二人の 心と心が 今はもう通わない
         ※ あの素晴しい愛をもう一度 あの素晴しい愛をもう一度
  

   【「イムジン河」に多くの方が今なお心を動かされていらっしゃることに改めて共感しました】
   【沙羅さんから寄せられた短歌三首、ご諒解を得てここに掲載します】
     遥かなる時を流れていく水をたたへて遠しイムジン河は
     「イムジン河」聞けばはるかに蘇る確かにありし青春の日々
     今はもう自由の空の鳥となり飛んでいきたり加藤和彦
  

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かんわきゅうだい12(ふるさとの山 ふるさとの父)

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                          曇り空 輪郭のみながら なお美しい大山
 
 郷里を出るも帰るも今は車・バス・飛行機が殆どですが、かつてはみんなが国鉄を利用しました。ですから「山陰線・伯備線」と聞くと今なお特別な感情が甦ります。遠ざかる大山を眺めては惜別の思いにかられ、迫りくる大山には胸ときめかせ、まさに帰心矢の如し・・・。

 今は帰省は殆ど車です。ある時は一家三人プラス愛犬コロ、やがてコロが虹をわたり息子が家をでると妻と二人になり、そして今はプラス愛猫シマジロウ。途中休憩する米子道「蒜山」SAで見る山々が新たな帰郷のベンチマークに加わったとはいえ、やっぱり・・・大山!

 暫く父の検査・入院で気の重い帰省が続きましたが、胸の影も消え退院の許可が出ました。浮腫んでいた足が細くなったのは嬉しくもあり哀しくもあり、小さくなった穏やかな顔に笑みを浮かべる父に嬉しくもあり哀しくもあり・・・胸がいっぱいになりました。
  ※ なお、父は認知症対応型のグループホームに入っていますので、退院後はグループHに戻りました。

 父の若かりし日々はセピア色とモノクロの写真ばかり。何もかも地味で目立たない父の生き様そのものではありますが・・・母も私も姉も知らない、父の弟妹も親戚も友人達も知らない、時に烈しく時に色彩ゆたかな人生のシーンも幾つかあったのではないかと・・・。


            濃霧につつまれた中国山脈・・・米子道蒜山SAでは一瞬のうちに霧が晴れました     

 谷川俊太郎「しぬまえにおじいさんのいったこと」
  わたしは/かじりかけの/りんごをのこして/しんでいく/いいのこすことは/なにもない
   よいことは/つづくだろうし/わるいことは/なくならぬだろうから
   わたしには/くちずさむうたが/あったから/さびかかった/かなづちが/あったから/いうことなしだ
   わたしの/いちばんすきなひとに/つたえておくれ
   わたしはむかし/あなたをすきになって/いまもすきだと
   あのよでつむことのできる/いちばんきれいなはなを/あなたにささげると  

 チャイコフスキー「四季」より 10月「秋のうた」
 先日、ピアノ・ヴァイオリン・チェロの気鋭の若手奏者の演奏会に行きました。8曲が演奏され、いずれもたいへん力のこもった演奏を堪能しました。とりわけ印象的であったチャイコフスキー「四季」より10月「秋のうた」、画像の美しい You tube をUPします。

  

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かんわきゅうだい 13 (夜を見ていた)

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 此頃は、夜のスロージョギングが多くなりました。夜陰にまぎれますから好奇の目にさらされません。公園には何処もしっかり灯がありますし、犬の散歩をする人、サッカーやバドミントンに興じるグループ、如何にも妖しいカップルもいて・・・結構!賑わっています。

 広い公園の、グラウンドの脇の滑り台のある一角(写真左)でまずストレッチをします。灯が点くと滑り台のシルエットが猫にも犬にも鳥にも見えます(写真中)。ちょっと暗いですけど、角度をかえて見ていただくと、なんとなくわかります(笑)。夜の公園・・・そんな感じです。

 みんな知らない者どうし、滅多に声はかけません、かかりません。だけど結構!よく見ています、見られています。今夜、私は写真を撮っていましたから、かなり不審に思われたようです。「月を撮るためです」とばかりにアピールしたのですが、怪訝な視線ばかりが・・・。

 

 タイトルの「夜を見ていた」はちょっと変!だと思います。「月を見ていた」にすべきでしょうか。でもまあ「夜を見ていた」にしておきます。今夜の三日月(写真右)、シャープでカッコ良かったことは間違いありませんが、見ていたのは三日月でも星でもなく・・・夜。

 帰りはゆっくり歩きました、夜を見ながら・・・。通りすがりの人に、いつもより注目されていることに気づきました。なぜだろう・・・。スーパーの前でウィンドウに映った私を見てナットクしました。夜なのにサングラスをしている私・・・ぜんぜん気づきませんでした。

 今日16日、加藤和彦の命日。誰かが触れているとは思いますが、やっぱり過去の人になったのでしょうね。まあみんなどんどん過去の人になります。たとえ生きていても過去の人になって行くのですから、亡くなったら過去の人にまっしぐらです、あたりまえのことですが・・・。

 「落葉松(からまつ)」 作詞:野上彰  作曲:小林秀雄
 
   落葉松の 秋の雨に わたしの 手が濡れる
   落葉松の 夜の雨に わたしの 心が濡れる
   落葉松の 陽のある雨に わたしの 思い出が濡れる
   落葉松の 小鳥の雨に わたしの 渇いた眼が濡れる

 

腎がんのメモリー20(ある物理学者の最期の挑戦)

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 12日に再放送(初回2009年)されたNHK「物理学者 がんを見つめる…戸塚洋二 最期の挑戦」。ニュートリノ研究の最先端で活躍した戸塚さんの闘病(直腸がん~肺・脳転移)と真摯で科学者らしい生き様にうたれました。「腎がん」の記録ではありませんが、敬意をこめここに記します(TV放映された画像を拝借しました)。

 

 常識を覆す物理学の革命

 宇宙は永遠に膨張するのか、いつか収縮し死に向かうのか・・・。謎を解く鍵は、ニュートリノに「質量が有るのか無いのか」にありました。そして1998年、カミオカンデを率いる戸塚洋二さんが、ニュートリノに「質量がある」ことを世界で初めて実証、「質量はゼロ」であるとの前提に組み立てられていたそれまでの宇宙物理学に革命をもたらしました。
  ※ニュートリノは、水素原子1個を地球とすれば小さな豆粒大、1立方cmに300個ほど存在します。

 「物理学の革命」を確固たるものにしたのは、戸塚さんが着手し2009年に完成したスーパーカミオカンデの実証実験でした。小柴さん(2002年度ノーベル物理学賞)から戸塚さんに引継がれた研究は、更に本年度ノーベル物理学賞の梶田隆章さんに引継がれました。戸塚さんが生きていれば間違いなくノーベル賞の栄誉に輝いたと言われる所以です。
  ※スーパーカミオカンデにより人工的にニュートリノを作り飛ばし分析が可能になりました。

 
                         ブログを記した戸塚さんのご自宅書斎

 覚悟をきめ 科学者の目で記録する

 戸塚さんは、直腸がんの再々発により2005年に研究の一線を退きました。そして2007年の夏にブログを始め、自らの闘病について克明に記したブログ名は「A Few More Months」。この時期、医師からは「手術、放射線では手におえない」ことを告げられていました。自分の人生の残されたスケールは「2~3か月」と覚悟を決めてのネーミングでした。
  ※ブログ名は後に「The Fourth Three-Months」と改められましたが、既に閉じられています。

 戸塚さんは、医師がCT画像を見較べながらがんの進行について「変わらない」「少し大きくなった」と語る言葉を奇異に感じていました。「実験屋」たる彼には数値として「〇mm大きくなった」でなければなりません。やがて彼はニュートリノに取り組んだように科学者(実験物理学者)の目で自らのがんの進行を捉えようと詳細な分析、記録を始めました。

 まず抗がん剤の効果を検証するため肺に転移した十数個のがん細胞の推移を部位別、大きさ別にCT画像を分析しました。正確を期しサプリメントなど抗がん剤以外は総てやめました。いかなるデータも冷静に記録、数値化が難しい「目がかすむ」「涙目になる」など抗がん剤の副作用も「患者の視点」から詳細に記録し、その結果に主治医も瞠目しました。
  ※医学界から「患者の目」と「科学者の目」を併せた貴重なデータと、高く評価されています。

 戸塚さんは2007年11月「がん患者フォーラム」に参加、「患者によるデータベース作り」を唱えます。がんは進行も転移も抗がん剤の効果も副作用も…みんなそれぞれ異なるので、自分とよく似ているがん患者の履歴・記録が最も参考になるとの提起です。戸塚さんには到底及びませんが、拙ブログ「腎がんのメモリー」も少しなりお役に立てば幸いに思います。

 
  肺転移したがんのCT画像から分析した進行推移   戸塚さんが「僕そのもの」と語ったヘルメット

 生きようとする思いと 進行しつづけるがん

 戸塚さんの奥さんが部屋の片づけをしていて、汚れた作業着やヘルメットを何気なく「もう要らないでしょ」と言った時、「何を言うんだ。それは僕そのものじゃないか」と…。奥さんはハッとし、改めて戸塚さんの生きようとする思い、研究現場に復帰したいとの思いに胸を衝かれます。しかし思いとは逆にがんは進行しつづけ、戸塚さんの願いは遠ざかります。
  ※戸塚さん「スーパーカミオカンデ完成の2009年まで生きられますか?」 医師「それは無理でしょう」

 がんは直腸から肺へ、更に脳へ。ご子息に判断を委ねられた最後の治療は、脳に転移したがんのガンマナイフによる切除でした。亡くなられたブログ友mさんもこの治療を受けられていた(サイバーナイフ)ことを思い出しました。埼玉の病院とありましたからTVのそのシーンはあるいはmさんと同じオペ室であったのかも知れません。見ていて…胸が苦しくなりました。
  ※「虹をわたったmさんに」 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/036a74bc16bf8e5f8afda96a0b7b82a8
  ※「ガンマナイフ」と「サイバーナイフ」については、コメント欄(aimacoさん記)をご覧下さい。

 少しずつ意識が「正常」な部分と「異常」な部分に分かれます。正常な意識の自分が異常な自分の行動を見つめている・・・不思議な体験をします。幻覚も現われます。絵に描くと、奥さんは「嘘でしょ」と笑ったそうですが、真剣な表情だったと…。通院のつもりで行ってそのまま入院することもあり、「2~3か月」と見ていた余命は9か月を過ぎていました。

 
                       戸塚さん自身が描きブログにUPした幻覚」

 死してなお科学者の目で

 2008.7.10…戸塚洋二さんは最期の時を迎えます。ご子息の「最期の一週間を一緒に過ごし初めて父の人格を知った」との言葉にうたれました。生前「天国とはどういうところか、あるのかないのか、死ぬ時に初めて観察できる。残念ながらその結果を伝えることはできないが…」と笑って語られた戸塚さん。死してなお科学者の目で観察されたことでしょう。

 本年度のノーベル物理学賞を受賞した梶田隆章さんの記者会見で「戸塚さんが生きていたら共同受賞だったのではありませんか?」と少し品のない記者の質問がありました。梶田さんが「そう思います」と応じたその言葉は、戸塚さんの業績を冗長に語るよりはるかに誠実で実感がこもっていました。それが「科学者のチーム」というものでありましょう。

 
                                 ブログより編まれた書

 
【補遺】戸塚さんの書斎にたくさんCDがあり、マーラーの交響曲二番をよく聴くかれた由。私はこの曲を存じませんでしたが、第一楽章が始まるや まるで戸塚さんの心の音を聴いているように思い胸が震えました。


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吾輩も猫である 109 (旧友の二人展)

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 昨日、主人は旧友Sの「二人展」に出かけた。脚本書きが本職だが、小説も作詞も更に今回は俳句! 主人によれば昔から独特の筆づかいだった由。詠んだ句を書にした作品とSの友人の画家の水彩画あわせて二十数点からなる二人展・・・名づけて「獺祭(だっさい)展」。

 それをなぜ吾輩が書くのか・・・。よくぞ訊いてくれた(訊いてへん)。主人、疲れがたまると材料だけポイッ!と吾輩に渡し「後は適当に書いてくれ」。不満顔をすると「誰のお蔭で三食昼寝付の暮らしができるんや?」と上から目線の一言。はい!はい~!(「はい」は一回)
   ※ Sは「吾輩も・・・98」で作詞家(「だあれもいない」)としてご紹介した。
     http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/9632483cb5bb1bd66ab11e203ef16a73 
     


 ダサい!ではなく 獺祭(だっさい)展
 二人展の場所は京都西陣の町屋アトリエ。あたりで機を織る音が聞こえる。展名の「獺祭」とは、カワウソが自分で捕った魚を食べること。唐の詩人にちなむ謂われもあるが、吾輩琉には「酒を呑みながら自作の書や絵を自分勝手に眺め悦に入る風」とでも言いますか・・・。

 アトリエに天使?
 格子戸を入ると細長い土間に数点、八畳程の京間に十数点余が展示されている。奥は画家の住居兼アトリエ、京町屋らしく間口は狭いが奥行がある。天井はなく屋根裏に剥き出しの梁が架かる。冬はクソ寒く! 夏はクソ暑い!やろなぁ。ん? 梁に架かるは天使?(下写真左)

 
 
 真夏日や禅堂の如くジャズ喫茶
 なるほどジャズ喫茶は禅堂によく似ている。京都には昔から名曲喫茶、ジャズ喫茶、うたごえ喫茶などが多かった。或る意味、そこには求道者の風が感じられたし、建物の造り、居住まいとしても何処か共通する趣がある、「昭和は遠くなりにけり」の風情なれど・・・。 

 いくつでも 恋は初恋 曼珠沙華
 主人は同期の女友達三人と一緒に訪ねた。それぞれが洩らした感想「昔とおんなじやん」は、Sの描く世界・・・。「進歩がないと言えば、ないっ!」「でも還暦過ぎてそ~ゆ~感性をもちつづけているのは・・・やっぱり進歩がないっ!」。昔のままに毒舌かわしあい・・・。 

 

 このひとと座れば春のまん中に
 「このひと!って誰のこと?」「ほかのひとやったら春の端っこ?」。春、青春かぁ・・・。「青春は遠くにありて想うもの/そして哀しく歌うもの」と主人が思ったかどうかは知らない。それにしてもSの句は人間くさい。幾つになっても人間くさくて・・・青くさい(笑)

 底冷えも やわらこうして 京ことば
 ちょっと気取って「やはらかうして」と記さないところがSらしい。はんなり京ことば。しかしどことなく棘を含んだ京ことば。つい裏の意を考えてしまう京ことば。よそ者でも京都で暮らすと文字通り「住めば都」ながら、京ことばに象徴されるややこしさが・・・かなん!

 除夜の音の 寂びてこの世を 流れおり
 祇園精舎の鐘の音・・・と同じく、諸行無常のひびきあり。図体の割にはけしてフォルテシモの響きではないが、どこまでも遠く響く重低音の鐘の音。「遠く響く」のは地理的には勿論、時間的にも過去へと遡って行く・・・西洋の感覚では容易にわかり得ない世界ではあろう。

 
  アトリエの主で「二人展」の一人、山本員之画伯の水彩画。「北野をどり」の上七軒界隈らしい作品。

 二人展を後にしてSの案内で上七軒界隈~千本釈迦堂~北野天満宮を散策。Sと主人はそこそこのテンポで歩くも、女三人は界隈を見るより「オンナだけの話」に夢中なのだろう、遅い、遅い。暫く歩いては立ち停まり立ち停まっては歩くことを繰り返した由。 

 
  北野天満宮参道の上七軒界隈。舞妓さん、芸妓さんの置屋が並び、春の「北野をどり」で知られる。

 
                        主人詠む「和服きてスマホしながら上七軒」

 
   火事で焼失、再建したお寺が多い中、13世紀創建時のまま。おかめ像は良縁・子授のご利益で有名。

 
  天神さんの上空にもジェット雲      お詣りする人の真摯で謙虚な姿にうたれます

 先日放送された辻井伸行さんのウィーン公演。公演の後、訪ねた地方都市で市民合唱団の歓迎に応えて辻井さんが演奏した「ラ・カンパネラ」の響き・・・天神さんを歩きながらこの曲が心を駆け巡りました。
 

 ピアノ曲は、パガニーニのヴァイオリン協奏曲から「鐘」の主題をピアノ曲にしたリストの素晴らしい発想ですが、ヴァイオリンのたたみかけるような響きもまた素晴らしい。 
 

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かんわきゅうだい 14 (ノクターン)

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 憧れが一つ・・・
 学生時代、サークルOBの方の結婚式に出席しました。ハンサムな花婿、美しい花嫁のなれ初めを聞き・・・若い心はすっかり憧れました。そのハンサムな花婿さんが今月11日に逝かれたと、あの美しい花嫁さんが記されていました。憧れが一つ・・・遠く去り行きました。

 邂逅
 仕事上で知合い30年余お付合いしている医師から今月初め、お手伝いした或る件のお礼の電話がありました。「検査入院」先からの電話ゆえお見舞いを見合わせていた19日、訃報が届きました。その方から贈られた然る書家の「邂逅」と記された書を今・・・見ています。

 亡くなって9日たって・・・
 旧勤務先の後輩は、毎年人間ドックに行き毎年「要精検」を指摘されながら放置、漸く受けた診察でステージ4の大腸がんを告げられました。2度の手術を経てなお捗々しくなく、休職2年半の26日、一人暮らしのマンションで死後9日で発見されました。哀切の極みです。

 寒い京都を歩く愉しみが一つ・・・
 寺町二条の焼芋屋さん「川越芋」。寡黙なおじいさんが秤り売りされ、この時期の京都でよく訪ねました。ちょっぴり塩味のきいたほっこりの焼芋・・・百年続く焼芋屋さんでしたが、10年前に亡くなられ店は閉じられました。寒い京都を歩く愉しみが一つ、なくなりました。

   フジ子・ヘミング ・・・ ショパン「ノクターン」
 


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吾輩も猫である 110 ( 吾輩の肖像 )

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 国会議員を25年以上つとめると議事堂に肖像画が飾られる。都道府県や市町村の歴代市長・議長、学校の歴代校長も肖像写真が飾られる。ふん!大したもんだ! が、吾輩だってこ~んな立派な肖像画がある。吾輩が身罷れば主人にはこの絵を玄関に飾ってほしいものだ。

 な~んて本気で言うほど吾輩は馬鹿ではない。ではないが、そこらの人間だって自身や家族の写真を撮っては飾ったりアルバムにしているではないか! 宗教界でも歴史的に「偶像崇拝」をめぐる烈しい論争がある。肖像って言うのは・・・なかなか奥深い問題!なのである。

 

 先日「猫が犬を抜いた」とのくだらない報道があった。吾輩ら猫は別に犬さんたちと競っているわけではない。人間って、ど~してあぁも上から目線で評論するのかねぇ。猫の神秘的なところがいいだの唯我独尊のところが面白いだのと・・・よくもまあ言ってくれるものだ。

 その日の天声人語は丸谷才一の言葉を紹介していた。曰く・・・日本文学史を闊歩する素晴らしい猫が二匹いる。一匹は漱石の猫、もう一匹は源氏物語の『若菜』に登場する『ねうねう』と。ふん!吾輩を忘れちゃ困る、氏は吾輩が生まれる前に死んだゆえ仕様がないが・・・。

 

 ところでこのPC画のなんとまあ素晴らしいこと・・・。勿論、モデルの良さによるところもないではない。ないではないが、マウス操作一つでよくぞここまで細密に描けるものだといつも感嘆している。吾輩のその時々の心の裡まで描かれていて、画家の眼力に恐れ入る。

 これらの絵は主人の学生時代の後輩、と言うより畏友とでも言うべきQPによるもので、いつも諒解をいただいて掲載している。最近は描いたPC画が白・黒のTシャツにプリントされユニクロから通信販売されている由。モデルとして若干の優越感を禁じ得ない吾輩でR。

 

 さて、夜も更けてきた。吾輩も老けてきた(旧いギャグと言う勿れ)。最近は20年近く生きる猫もいるそうだが、8歳の吾輩、人間で言えば還暦なのである。まして、人間に捨てられ野良を余儀なくされている朋輩たちは2~3年の寿命ときくと・・・心底!痛ましく思う。

   北原白秋と山田耕作による「この道」。
       この道はいつかきた道・・・あの丘はいつか見た丘・・・あの雲はいつか見た雲・・・
       あぁそうだよ お母さまと馬車で行ったよ・・・あぁそうだよ さんざしの枝も垂れてる。
    この唄を聴くと 主人は幼き日の故郷の風景を想い 故郷の母を思う・・・。

 

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腎がんのメモリー21(キャンサーフォーラム2015)

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     秋の日の ヴィオロンの ためいきの ひたぶるに 身にしみて うら悲し
     鐘のおとに 胸ふたぎ 色かへて 涙ぐむ 過ぎし日の おもひでや
     げにわれは うらぶれて ここかしこ さだめなく とび散らふ 落葉かな 
                            ・・・ ヴェルレーヌ「秋の詩」より

 

 「知る」「学ぶ」「集う」「わかる」キャンサーフォーラム2015
 14日、「キャンサーフォーラム2015」に参りました。こうしたフォーラムは、私の地元医大の「がん医療の最前線※」についで2回目です。講演・映画のほか会場(MBS・・・在阪放送局)ロビーには患者会はじめ様々なサポート団体がブースを出され、がんに関わる正しい理解を深めるとともに人の繋がり・出会いの場にもなっていました。 MBS, good job!
       ※ 腎がんのメモリー7 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/36f9d25d07974c135a0738cbac299ed2

 勝俣範之「”抗がん剤は効かない”の罪」 VS 近藤誠「抗がん剤は効かない」 
 様々な講演・映画のうち、私が参加したのは「誤解だらけの抗がん剤治療」でした。講師の勝俣範之氏(日本医大病院腫瘍内科)は「がんの総合内科」をめざして診療・研究・講演・著作に幅広く活躍されています。「抗がん剤は効かない」などつぎつぎ著書がベストセラーとなる近藤誠氏(元慶大医学部放射線科)の言わば対極にいる方です(腎がんのメモリー5※)
       ※ 腎がんのメモリー5 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/4c30adf899185b5096020e8d0da5cda7

   
         勝俣範之氏の著書       VS       近藤誠氏の著書 

 抗がん剤治療・・・脱毛以外には大した副作用はない方も!
 講演の冒頭、子宮体がんで6回目の抗がん剤治療を受けている患者さんがビデオで語りました。がん治療は不要と言われ放置した結果、がんが大きくなり勝俣氏の治療を受けた方です。「髪がごっそり脱けた時は正直!先生を恨みました」「でも脱毛以外には大した副作用はなく、良くなりつつあります」と順調な経過をたどっていらっしゃいます。

 抗がん剤に対する三つの誤解
 勝俣氏は説きます。『抗がん剤には ”三つの誤解 ”があります。すなわち ①効かない ②身体がボロボロになる ③仕事が出来なくなる、といった誤解です』
 『①効かない・・・効かない薬もあります。しかし白血病など ”治癒 ”が可能です。固形がんでも延命・改善・緩和効果が認められ、新薬がつぎつぎ出ています』
 『②身体がボロボロ・・・脱毛は避けられません。それ以外の副作用は個人差が大きく、症状緩和に積極的に対処しているほか、副作用の少ない分子標的薬がふえています』
 『③仕事できなくなる・・・日本では抗がん剤治療は原則入院ですが、欧米では原則通院です。日本もじき原則通院に変り、仕事しながらの治療が可能になります』

  抗がん剤の種類
 『化学療法では細胞を殺す薬を処方するためがん細胞以外への作用が避けられません。分子標的薬は浸潤・増殖・転移に効率よく作用し副作用はかなり減りました。最も副作用が少ないのはホルモン療法ですが、効果は乳がんなどごく一部の固形がんに限られます。なお、最近「免疫的な処理(作用)をする分子標的薬(ニボルマブなど)が出つつあります』

 QOL(生活の質)を保って治療することが大切
 『抗がん剤は、①治癒をめざす ②治癒率UPをめざす ③がんとの共存(QOL向上)をめざすなど患者の状況によって処方が異なりますが、とりわけ「がんとの共存」が大切です。早く治したい、治療に集中したいと強力な抗がん剤治療を希望し懸命に耐える方がいますが、QOLを無視した過剰投与も、逆にむやみに薬を減量して効果を失うのも避けたいところです』

 がん治療をコーディネイトするメディカル・オンコロジスト(腫瘍内科医)
 「腫瘍内科医」とは何か・・・。『がん治療では、肺なり腎臓なり臓器毎に専門医がいますが、手術の多くは外科医が行います。しかし患者の症状によりどんな治療がいいのか、術後のフォローは・・・など外科医には限界があります。そこで医師・薬剤師・看護師などがんのチーム医療をコーディネートするメディカル・オンコロジスト(腫瘍内科医)が生まれました』

 進行がんとのつきあい方
 『進行がんに上手につきあう心得は ”焦らず慌てず諦めず ”に尽きます。仕事も生き甲斐も何もかも犠牲にして治療に臨むべきではありません。副作用は我慢しないで医師に訴え、医師に言いにくければ看護師なり相談員なり訴えやすい人に訴えてください。医師と相談しつつ生活や仕事にあわせて時に減薬したり休薬したり・・・慌てず諦めずがんばりましょう』

 治療法の選択にあたって
 『インフォームド・コンセントで、治療法について患者に選択を委ねられることが増えました。難しい選択ですから容易ではありません。わからないことは遠慮なく医師その他病院スタッフに訊いてください。そこで、とりわけ進行したがん患者さんに考えていただきたいのが「緩和ケア」です。ただ、緩和ケア=治療しないで死を待つ・・・は大きな誤解です』

 「緩和ケア」で生存期間がのびる
 『緩和ケアとは、痛みをやわらげるだけの治療、終末期医療ではありません。三大治療(手術・放射線・抗がん剤)をしながら、がんによる諸症状の緩和・改善を行います。QOLの向上とウツ症状の軽減につとめます。そのことが結果として ”生存期間の延長 ”につながっています。ですから、そうした意味でも緩和ケアとは ”第四の治療 ”と言えるのです』

 「余命」とは何か・・・
 『余命。私は余命は言いません。がんはすべて複雑で個人差が大きく余命!の的中率はせいぜい3割程度です。死刑囚だって死刑執行日にしか余命は告げられないのに、当らない余命を告げるのは如何かと思います。患者が望むこと・・・家族と普通の生活がしたい、音楽を聴いたり旅を楽しみたい・・・そうした願いを可能な限り叶えるためのフォローも緩和ケアです』

 正しい「がん情報」の見方
 『医師には、医学論文・学会発表論文がありますが、患者には論文はよくわかりません。そこに<オーソリティの意見>なるものが現われ患者を惑わせます。疑ってみる、信じすぎてはいけません。<食べ物だけで余命3月のがんが消えた>と言われればとびつきたくなります。しかし<消えた>と<治った>は大違いです。<消えた>情報は消す!のが賢明です』
 『本が売れない時代に村上春樹さんより売れている本があります。医療を否定する医師が書いた本が20~100万部売れています。それを批判した私の本は1万部も売れません』
 『インチキ診療の多くは ① 〇〇免役クリニック、最新〇〇免役療法、奇跡の〇〇療法、〇〇%の患者に効果・・・を唱えるもの ②体験談が多いもの ③健保がきかない高額民間療法。標準診療ではない最新の治療は、患者の人体実験ゆえ治験は無料のはずです』 

 【Q&A】
 Q1.副作用の大きさと抗がん剤の効果は?
  A⇒相関性はない。寧ろ副作用を抑えることに主眼をおきつつある。
 Q2.がんと食生活の改善効果は? 
  A⇒予防効果はあるが、一度治療したがん細胞は強力で術後の食事療法で効果があるか疑問(科学的根拠無)
 Q3.抗がん剤の治療中にナマモノを食べてもいいか?
  A⇒白血球が減り感染し易いと「ナマモノはダメ」。海外のガイドラインでは白血病の治療中を除いてOK。
 Q4.抗がん剤の治療は何回でも受けられるか?
  A⇒副作用は一過性ゆえ何回でも可。心臓・神経系に作用する抗がん剤は蓄積性があるものは避ける。
 Q5.免役療法の保険適用は?
  A⇒効果が実証されないと保険適用ナシ。効果なくても自由診療なら可ゆえ健保使えない療法は怪しい。
 Q6.抗がん剤が効かなくなったら?  
  A⇒やればやるほどがん細胞に耐性ができ強くなる。分子標的薬は耐性が少なく、新薬がどんどん出ている。
 Q7.緩和ケアはどの時点から始めるべきか?
  A⇒緩和ケアも治療の一つ。がん治療開始から始めれば効果大。がんとも治療とも共存して長生きを! 

  当日の講演のインターネット録画・・・2014年の講演まで見られますが、2015年は後日UP
      http://www.cancernet.jp/mbscnj/postvideos

 
                  プチオフ会でmokaさんから頂いた幸エ門お守り
  フォーラム後、mokaさんとプチオフ会
 三人でプチオフ会をする予定でしたが、残念ながら一人はご都合で来られなくなりました。mokaさんは「ベージュのカーディガン」、私は「こげ茶色の片掛けリュック」を目標に待合わせしました。開講直前にmokaさん「デ某さんですか?」 私「はい。初めまして!」。講演が終わった後、夕立の中、隣のビルのカフェへ行き1時間余…初対面の積もる話をしました(笑)。初対面と思えないのが不思議です

 うたごえ喫茶へ・・・シマジロウTシャツをプレゼントいただきました
 そこから阪急梅田まで歩き流れ解散?して神戸へ。学生時代の後輩の眼鏡店で眼鏡を新調しました。30年来のお付合い、いつも先輩割引です(笑) その後、彼はじめ数人が毎月催しているうたごえ喫茶に行きました。司会は、このブログにPC画を提供頂いているQPです。彼女の描いたシマジロウをプリントしたユニクロTシャツをペアでプレゼントして頂きました(後日、シマがご紹介します)

 病と向き合うすべてのかたがたに
 休憩をはさんで2時間余、懐かしい曲ばかり30曲余を思いっきり歌いました。その中の、第一部で歌われた「夜明けの歌」に・・・いま大変な状況にある腎がんの友を思い涙がこみあげてきました。あたりまえに生きている、そんな小さな倖せをまもってほしい・・・。腎がんの友にかぎりません。それぞれに病と向き合うすべてのかたがたに どうか健やかな夜明けが訪れますよう心より祈ります 

 

  岸 洋子 「夜明けのうた」
     夜明けのうたよ/あたしの心の/きのうの哀しみ/ながしておくれくれ
     夜明けのうたよ/あたしの心に/若いちからを/みたしておくれ
         夜明けのうたよ/あたしの心の/あふれる想いを/わかっておくれ
         夜明けのうたよ/あたしの心に/おおきな望みを/だかせておくれ
             夜明けのうたよ/あたしの心の/ちいさな倖せ/まもっておくれ
             夜明けのうたよ/あたしの心に/思いださせる/ふるさとのそら

 

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吾輩も猫である 111 ( 秋の京都ぶらり )

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 街が秋色に染まり主人の心も秋色に・・・。「ちょっと京都に出かける」と細君に言い置き出て行った。帰ってくると、「今日の京都・・・展覧会も書かなあかんし友達のグループ展も・・・。しかし明日から介護帰省やし忙しい。シマ、代わりに書け!」

 

 まあそんなワケで主人の「秋の京都ぶらり」記は主人になり代って吾輩が書く。が、その前にまずはQP画伯から贈られた吾輩の肖像画TシャツをUPさせていただく。XLは主人(左)、Lは細君用にとペアで・・・。ん? 吾輩用の超スモールSは?

 

 ま、気をとりなおして秋の京都ぶらり・・・。阪急に乗ると土曜日なのに通勤ラッシュなみの混みように驚く。桂駅でかなりの人が降りたのは、嵐山に紅葉狩りか・・・。烏丸で降りて高倉通を三条へ。途中、錦市場に寄るとここも混んでいる。なんか声高な中国語が・・・。

 京都文化博物館。京都に行けば大抵その前を通るが滅多に入ったことはない。偶々知人から「レオナルド・ダ・ヴィンチとアンギアーリの戦い」展の招待券を頂いたので、明日が会期末とあってこの日・・・。見応えがあったものの、ここでも館内の人混みにぐったり。

 
   イノダコーヒー本店(すぐ近くにモダンな三条店)           秋色の高瀬川

 博物館を出てイノダコーヒーの本店で一服。「コメダ」ではなく「イノダ」と(主人からの注文で)強調しておく。その後「ト一」※でお昼、四条河原町を下り仏光寺を東に・・・。高瀬川の一つ手前を(南へ)下ルとそこに「京町家ギャラリー高瀬川四季AIR※」
 ※「ト一」・・・四条富小路上ル(錦通の手前)。富山直送の新鮮な魚介類が旨くて廉い!
 ※ 閑話休題(京都:高瀬川・・・) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7116281816ac89953de7c65ebdaabe75
 ※ 閑話休題(補遺:高瀬川・・・) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/5f5eff135a5256e302f3966144e548bb

 
   いつもながら kuma画伯の猫の絵がすばらしい。PCエンジニア、オカリナなど多才な方である。

 
   こんな面白いイラストを描く方、縁ある方とわかって・・・  他にも素敵な絵がいっぱい・・・。
   29日まで開かれているのでぜひ! 主人、画廊の主と話して「とても愉しいひとときだった」と。



   ギャラリーを出ると、すぐ下に高瀬川。竹製の椅子に腰かけてゆったりと話すひととき・・・幸わせだ。
   その椅子に掛け空を仰ぐと 軒とあらかた枯れ散った葉がびみょ~によくマッチしてこころにしみる。

  Creedence Clearwater Revival: Cotton Fields
 
  なぜか・・・書き終えてこの曲が頭のなかをあふれるように流れだした。なぜ?って、だから なぜか・・・。 

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かんわきゅうだい15 (つれづれ That's 感!)

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                     睥睨(ヘイゲイ)する皇帝ダリアに うなだれるススキ哉

 昨日はフルート・ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロの四重奏団による某美術館のロビーコンサートへ。数曲演奏された中でシャンソン「枯葉」がひときわ心にしみました。
 夕刻には或る戯曲賞の選考と授賞式へ。2時間余に及ぶ渡辺えりさんら審査員5人の公開!選評のまぁなんと熱い!こと。演劇界の熱気、本気、狂気?を感じました。
 そろそろブログ更新をと思いつつ、昨日の熱い余韻を引いて長寝した今朝はどうも頭がスッキリしません。ぼんやりと、・・・この頃、感じたことなどを記したいと思います。

 スロージョギングとストレッチ30分/日
 毎夕4km余をスロージョギングします。三つあるコースから飽きないよう日によってコースを変えます。下左の街路を経て下中の公園グランドへ行くのが「古墳」コース(小高い山が4世紀末の前方後円墳)。下右は新調したばかりのランニングシューズです。

 

 インスタントラーメン&インスタント珈琲
 学生時代、ビンボーしては頂いたのがチキンラーメン。後に発売された焼きそばとともに今なお月2~3回、身体(記憶?)がこの味を求めます。珈琲はネスカフェと森永クリープでしたが、今は地元で評判のお店で豆を買い(下右)ミルで挽いて淹れています。

 

 原節子さん逝く
 原節子さんが亡くなられ天声人語(11/27)に彼女の言葉が紹介されていました。『一ぺんキューッと思い切り泣きますと顔までキレイになるんですよ』『私ね、男の人は男の人に産んでもらいたいと思うの』。この人にどんな哀しみがあったのでしょうか・・・。

 憎しみの代価
 同じく天声人語(11/30)より、パリのテロで妻を亡くした方がテロリストに語った言葉・・・『君たちに憎しみという贈り物はあげない』『君たちの望み通りに応じることは、君たちと同じ無知に屈することになる』。抗争・紛争地の人々に伝わるでしょうか・・・。

 

 幸福の黄色いハンカチ
 先夜TV放映された映画「幸福の黄色いハンカチ」、いつも最後にぼろぼろ泣いてしまう。家に帰ってきた夫(健さん)に気づく妻(倍賞さん)。ぐっとうつむく妻の背中を抱きかかえるように歩く・・・台詞が一切ないそのシーンの撮影に一週間が費やされた由。

 

 水木しげるさん逝く
 今日、漫画家の水木しげるさんが亡くなられました。わが郷里境港のご出身で93歳。父の一つ年下で、父と同じく戦争に狩り出されました。水木さんのお蔭で境港市は「妖怪の町」として再生され、1年に人口の50倍以上の観光客が訪れます。合掌。



 もうひとりの・・・旅立ち
 先刻、友人から「友達が旅立った」とメールがありました。『プレゼントのマフラーが編み上ったので電話したら・・・。会いにきてやって下さいと言われ・・・よく頑張ったねと声をかけてきました。静かに行きたいとの本人の希望でお葬式はしないそうです』。「お葬式はしない」旅立ちもあるのだと・・・胸がいっぱいになりました。今また天に一人を増しぬ。

  本田美奈子「アメージング・グレイス」
 


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かんわきゅうだい16 (レフェリング)

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 サッカー「文化」 

 JリーグのCS(ガンバ:サンフレッチェ)。ガンバの選手に出されたレッドカードをめぐって友人が立腹していました。倒れた選手に「役者なみの演技(芸?)」「審判がそれを見抜けなかった」。倒れた演技をした相手の選手を「ぜったいに許さない」とも・・・。

 改めてその場面の録画を見て、友人が怒るのは無理もないと思いました。しかしサッカーというスポーツでは「芸も技」の一つ、サッカーの「文化」のようです。それも愉しみ方の一つと考えるべきなのでしょう。が、果たしてそれでほんとうに愉しめるのでしょうか?

 なるほどルールとしてシミュレーション(相手ファウルを装う)というペナルティはあります。しかし審判がそれを見抜けなければ「芸を演じたものの技」と評価されます。サッカーというスポーツを下品なもの、美しくないものにしている所以だと、私は思います。

 スポーツに限りません。芸術も含めてフェアプレー精神はプレイヤー・レフェリー・ギャラリーに同等に求められます。見られ評されるのはプレイヤー・レフェリー・ギャラリーみな同等です。当然、そこに不審があれば批判はタブーであってはなりますまい。

 

 戯曲賞選考における・・・熱!

 文学賞の類は結構たくさんあります。しかし芥川賞・直木賞ほどのメジャーな賞でも、芸人の受賞などと言った話題性がなければすぐ忘れられてしまいます。況や「戯曲賞」に至ってはろくに新聞報道もされず、賞をとっても即ブレイク!にはつながりますまい。

 知る人ぞ知る或る戯曲賞。最終選考に残った11作(応募数50余)について、劇作家・演出家など5人の選考委員による午前から夕刻に至るタフな選考会を垣間見ました。選考後すぐ入賞2作の授賞式、さらに選考委員全員が出席した公開選評会が行われました。

 選考委員から、各々が推した作品、推さなかった作品について赤裸々なコメントがありました。選考会のつづきのような激論も交わされました。当然、選考経過、選考理由が誰の目にも明らかになる公開選評でしたし、その後の懇親会にも持ちこされていました。

 小さなホールをぎっしり埋めたおよそ100人は総て演劇関係者と見ました。選考委員が「これ、書いた人、来てますか?」と言うと殆ど手が上がりました。時に立ちあがって烈しく持論を語る選考委員もいて、賞を逸した書き手も納得!であったことでしょう。

 演劇人がこれほど熱く、時に狂気さえ感じる気迫を醸すことに驚きました。入賞作しか読んでいませんが、一作読み通すのに1~2時間かかります。書いた人のエネルギーは勿論、読みこみ選ぶ人のエネルギーもまた凄まじいものがあったと言わなければなりません。

 
           庭にわずかに残る草花 この時期には貴重に思えます。

 コンクールにおけるレフェリング

 一方、ある音楽関係のコンクールでは出場者(団体)を指導する人がしばしば審査員に名を連ねています。審査結果は2~3日後に発表され、選評はかなり後になって文書で出場者に伝えられます。総評は公開されますが、個々の講評はそれぞれ個別に届けられます。

 選考委員毎に記された講評を何度か見ました。成程!の評もあれば、「とおりいっぺん」の評、何を言いたいのかわからない評もあります。当然、厳しい評もあれば優しく励ます評もあります。残念なことに総じて審査員の個性(独創性)と熱!が届いて参りません。

 昨年、絵画や書道の全国的な権威のある賞で、権威に拠りかかった選考が行われていたことが報道で明るみに出ました。比較的大らかだとされるスポーツ界でも、かつてのフィギュアスケート・体操など「人の心象」による審査では身びいきが問題視されました。

 レフェリングは・・・論ずるべし

 スポーツにおけるレフェリング批判は「アン・フェアだ」「潔くない」「大人気ない」と言われます。しかし人間の目を補うべくラグビー・野球・テニス・レスリング・相撲などで広く録画判定が採用され、レフェリングの公正性が担保されるようになりました。

 私は、芸術でもスポーツでもレフェリングを「評価の対象」にすべきだと思っています。結果が総てではなくとも、「選考」に向け結果を求めて競います。選考における大きな要素を占めるレフェリングを「論じない」とは、如何にも不自然かつ不愉快なタブーです。

 権威にあぐらをかく世界は、権威に媚びる人々あるいは権威に弱い人々によって支えられています。「レフェリングを論じることは神学論争に等しい」との伝統的な考え方もあります。しかしそれこそレフェリングを神の領域に押し上げる議論に他なりますまい。

 
    北国ではもうこんな光景でしょうか・・・    晩秋~初冬の夜空 心が澄み冴えてきます by QP 

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吾輩も猫である 112 (ノサカアキユキ ノーリターン)

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 野坂昭如氏が亡くなられた。主人よりふたまわりほど年長、団塊の世代のもう一つ前「焼け跡闇市」世代である。主人には左程の思い入れはあるまいと思っていた。が、見ると訃報に目をおとし黙している。主人にそれなりに影響を与えたのであろうか・・・。

 マリリンモンロー ノーリターン
 『男と女の真実の歌を歌います』。主人の学生時代、コンパで先輩が歌った「黒の舟唄」に『撃たれたようにしばらく座が静まりかえった』由。今は誰でもCDを出すが、歌手でもない者がレコードを出すハシリとなったのが、野坂昭如「マリリンモンロー ノーリターン」。そのB面の「黒の舟唄」がヒットし、以後様々な歌手にカヴァーされた。

 焼跡闇市派 中年御三家
 主人曰く『野坂昭如の小説は嫌いだ』。「焼跡闇市派」と称することも永六輔・小沢昭一氏らと「中年御三家」と称し武道館でコンサートをやったことも、参院議員になったり田中角栄氏の選挙区に出馬したりも『小説がダメになったからそんな話題をとり誤魔化している』と。『まあ日本の政治のポピュリズム化のハシリでもあった」とボロクソだ。

 

 脳梗塞で倒れてから・・・
 その野坂氏が2003年に脳梗塞で倒れてから主人の野坂昭如観が変わった。リハビリに励み再びペンを執るも、かつてのように新聞・TVに顔を晒すことはなくなった。ラジオで近況や時事問題ついて発言したが、それは「手紙」として永六輔氏によって読まれたものだった。パフォーマンスやスタンドプレーを嫌悪する主人のお眼鏡に叶ったようだ(笑)

 ダンディズム
 ラグビーに燃えラガーシャツを如何にもそれらしく着こなした。トレンチコートの襟の立て方もベルトの結び方もなかなかよく似合った。そんな野坂氏を『憎い!ヤツや」と思っていた主人だが、やはりそのダンディズムには「まいった」と結構!負けっぷりが潔かったのは、彼のダンディズムが最も際立つ反原発!反戦!護憲!のスピリットに拠る。

 振り返るな Row Row・・・
 「黒の舟唄」は野坂氏の作詞と間違われるが、彼ではない。しかし作詞家が野坂氏の傍らでいつもその考え方、生き様を作詞に映してきたとの挿話を踏まえれば、野坂氏の作詞と言えなくはない。『男と女の間には 深くて暗い川がある 誰も渡れぬ川なれど エンヤコラ今夜も舟を出す Row and Row Row and Row 振り返るな Row Row・・・』。

  長谷川きよし ではなく敢えて 加藤登紀子で「黒の舟唄」を・・・。
 

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吾輩も猫である113 (主人の誕生日)

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 今日13日は主人の誕生日。いや、別になんもお祝いをなどお考え召さらんでよい。主人もこのトシで(はっきりトシを言わんが・・・)そんなお愛想は望んでおりまセーヌ川(なんべんこのシャレを・・・)。ま、細君からはショルダーバッグを貰ってはりました



 戦後の荒廃の中から・・・
 『荒れ果てた祖国の静寂(しじま)から/たくさんの子ども達が/生まれた/血と灰にまみれた/すべての父や母の/愛と希望と讃歌とともに/この子らは祖国に/産ぶごえをあげた』。ある組曲の序章の冒頭の一節に、主人らが生まれた時代の姿が垣間見える

 期末テストと重なる
 中学~高校にかけて、主人の誕生日の頃と言えば必ず期末テストの最中であった。だから主人の十代の誕生日は期末テストの厭な記憶と重なる。成績が良ければそれもまた懐かしきエピソードであろうが、成績不良、素行も不良ときてはいかんせんあきません

 良い点はとりとうない!?
 とりわけ中学時代は最悪・・・。狭い田舎町ゆえ中学校はたった2校しかない。なんと、主人の父親が同じ中学校の教員だった。良い点をとれば「教えて貰っただけんね」となるゆえ「良い点は取りとうなかった」とは、あくまで弁解がましい主人の言葉である

 失神して保健室に
 その父親が中3になるとき高校の教員に転じた。「これで思い切り点がとれる」と思ったかどうかしらんが、好事魔多し。父親がいなくなったと言うことで不良さん達にさんざん可愛がられた由。遂には失神して保健室に担ぎこまれたことも一、二度ならず・・・

 淋しい誕生日&クリスマス
 誕生日に戻ろう。サクラ散り浪人暮らしを経て漸く大学生。期末テストには重ならなくなったが、祝ってくれるイイ人がいない出来ない。イイ人やなぁと思う人には主人よりもっと!ずっと!ぐっと!イイ人がいる。孤独で淋しい誕生日&クリスマスのWパンチ!

 高熱で倒れヘルプ!ヘルプ!
 やがて社会人に・・・。秋、扁桃腺を腫らし39℃の高熱で病院へ。即!入院。が、一進一退なかなか良くならない。遂に「手術で剔出する」と。四畳半一人暮らしの主人、学生時代の後輩にヘルプ!を求めるしかなかった。結果・・・ヘルプ!ヘルプ!サマサマとなった

 それから・・・それから・・・
 それが社会人一年目、病室で迎えた一人ではない誕生日。翌年にはもう結婚していたから、やはり二人で誕生日、その翌年に子どもが生まれ三人で誕生日。それから・・・それから・・・可愛い孫娘がお祝いにきてくれるようになった。吾輩には憎い天敵の孫娘だが・・・

 じきにクリスマスでござりますなあ
 それにしてもようこんなつまらん話を、よう最後まで読んでくれはりましたなぁ。その辛抱強さはあんたさんの人徳、きっと功徳がござりましょう。はい、吾輩のゴタクもこのへんでオシマイにさせていただきます。やがてじきクリスマスでござりますなぁ



  We Are The World.


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かんわきゅうだい 17 ( 1945年のクリスマス )

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            麓から山頂まで分厚い雲に覆われた大山・・・きっと吹雪いているのでしょう。

 一所懸命 生きています 
 毎月、片道300km車を走らせ郷里に帰ります。郷里の家では母が独り暮らし、父は認知症対応のグループホームにいます。二人とも一所懸命に生きています。神様という存在が気づいて下さるならもう少しなんとか・・・と言いたいほど一所懸命に生きています。

 サンタを信じていた頃・・・
 私がまだ小さかった頃、クリスマスは母の手製ケーキで祝いました。その後はきまってトランプをしました、「神経衰弱」とか「ラミー」とか「7ならべ」・・・。小学校3年生くらいまでサンタクロースを信じ、イブの夜はわく!わく!しながら眠りにつきました。
 
 進駐軍のジングルベル
 1950年代半ば・・・向かいの家に進駐軍の一家が住んでいました。私たちが炬燵でトランプに興じている同じ時間、向かいの家からは蓄音機の派手なジングルベルが流れていました。そんな向かいのクリスマスの喧騒も2年余・・・進駐軍の時代は去りました。

 
                               All painted by QP
 1945年のクリスマス
 ベアテ・シロタ・ゴードン著「1945年のクリスマス」を読みました。日本国憲法は「米軍に押し付けられた憲法」との批判がありますが、ベアテさんはGHQの民政局スタッフとして1945年のクリスマスの夜に日本に赴任、憲法の起草に活躍しました。

 一家で来日・・・日米開戦で離ればなれに
 ベアテさんは世界恐慌の起きた1929年に一家で来日(当時5歳)、15歳で米国留学するまでの少女期を日本で送りました。開戦とともに両親は幽閉に近い形で軽井沢に移住を強いられ、米国に残ったベアテさんは終戦まで両親に再会できませんでした。

 GHQスタッフとして再来日
 仕送りが途絶えた彼女は、軍の情報機関で文献調査に携わりながら大学を卒業し、語学(6か国語)の才を生かしNYタイムズの「外国文献調査のエキスパート」となります。やがてGHQのスタッフ公募に「両親に会う」ために応募、採用され再来日を果たします。

 

 新しい憲法の制定
 戦前・戦後を画期的に分かつのは日本国憲法(1947年制定)に他なりません。国民の諸権利は「天皇より分け与えられ」たごく一部の権利であった旧憲法から、新憲法では「人類普遍の原理であり・・・かかる原理に基く」として明文で(具体的に)記されました。

 日本国憲法に「女性の権利」「男女平等」を書いた女性
 ペアテさんが1995年に著した「1945年のクリスマス」。『私の人生のうちで最もエキサイティングだった時から50年が経ちました』の一行に始まり、日本国憲法に「女性の権利」が書き込まれた経緯と併せて彼女の数奇な運命を回想しています。

 否応なく始まる憲法改正論議に・・・
 この書のご紹介は敢えてこの程度にとどめます。今後5~10年!私達は否応なく「憲法改正論議」の渦に巻き込まれるでしょう。日本国憲法の原文は勿論、憲法に関わる何らかの書をぜひ読んでおきたいと思いますし、前記著はその貴重な一冊ではあります。

  ※ ベアテ・シロタ・ゴードン「1945年のクリスマス」(柏書房)
    Ⅰ.焦土の日本に帰る         Ⅱ.父と母の町・ウィーン
    Ⅲ.乃木坂の家の日々         Ⅳ.大戦下のアメリカで暮らす
    Ⅴ.日本国憲法に「男女平等」を書く  Ⅵ.既婚女性とやりがいのある仕事
    Ⅶ.新しい道 アジアとの文化交流

 
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 クリスマスソングの中でも私はなぜか「Oh Holy Night」が一番好きです。聴きながら暗闇に蝋燭が灯りそこに仄かに希望をイメージすることができるからでしょうか。讃岐さんがコメントで紹介された「Oh Holy Night」の日本語版「さやかに星はきらめき」をUPします、明日への希望を託して・・・。

 

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2015年から2016年へ ( 御礼ご挨拶 )

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                                  京都:北山通にて

 イブにメサイアを聴く前に・・・
 ある方から「メサイア演奏会」のチケットをいただきました。24日、イブの夕刻から京都コンサートホールにて・・・。近くには学生時代に下宿をした家が二軒あります。「ちょっと訪ねてみようかな」と、開演前に懐かしい家、地域を散策しました

 ある「濡れ衣」事件
 4回生から社会人1年目にかけて住んだ下宿は、すぐ前がバス停で始発のバスの発着が目覚ましがわりでした。おばさんとその独身の娘さんが家主一家。その娘さんが未婚の母になった時は、私、随分「疑いの眼」で見られましたが、誓って・・・無実です

 銭湯の娘
 木造2階建だった下宿(下左)は鉄筋3階建に替えられ別の表札になっていました。下宿のすぐ近くに疎水(分水)が流れていて(下中)、この近くの銭湯によく行きました。ダム女の制服を着た娘が時々番台に座り本を読んでいました。まあ・・・凄い性教育です

 教会は昔のまま・・・
 1回生の時に下宿していた家もここからそう遠くありません。商店街をぬけてその下宿へ行くと・・・やはり跡かたもなく広い駐車場になっていました。それでも日曜礼拝に一度だけ行ったことのあるキリスト教会が昔のまま(下右)在ったことが妙に嬉しく

 

 さすが京都!のコンサートホール
 「メサイア」を聴くのは5年ぶり、前回もこのコンサートホールで聴きました。「さすが京都は文化都市やなあ」「やはり京都市はお金持ちやわ」と思わせる素晴らしいホール・・・エントランスからホールまで螺旋回廊を歩きながら わく!わく!してきます

 天才の為せる神業
 3部、全53曲、たっぷり3時間の演奏会ですから、演奏者は勿論、聴く側もかなり疲れます。ヘンデルさんが僅か24日で書き上げたとは・・・アンシンジラブル。ちょっと「変デアル」と駄洒落の一つもかましたくなりますが、そこが天才の天才たる所以・・・

 オールスタンディング
 見せ場は、聴衆も一斉に立ち上がる「ハレルヤ」コーラスです。5年前に聴いた時は、会場が一斉に立ち上がるのにビックリしました。今回、聴衆をびっくりさせないよう、その意味を予め会場に伝えていました。でも何も外国のエピソードを真似せんかて・・・

 真っ暗の会場に蝋燭が灯り・・・
 第3部にトランペットのソロが活躍するシーンがあります。前回はこれがヘロヘロでしたが、今回は熱演力演、演奏中にもかかわらず大きな拍手が湧きました。最後、真っ暗になった会場に蝋燭が灯り「清しこの夜」を合唱。ちょっと・・・否!かなり!感動!!

 

 腎がん関西プチオフ会
 腎がんは希少がんに分類されます。ブログのジャンルでも、肺がん・大腸がん・乳がんなどに較べると明らかに少数派です。それだけ医療情報なども入りにくいので、腎がんキャリアのネットワークは大切です。と言うことで関西プチオフ会をしました

 ちょっと世代差はありますが・・・
 まさにプチ!プチ!で僅か3人のオフ会でした。私は60代、mokaさんとmakotさんは40代、若干のジェネレーションギャップは仕様がありません(泣)。二人はこの夏に腎がんがわかり手術したばかりですから、ネット上でさえ知り合って数か月です

 写真はピンクがmokaさん、ブルーがmakotoさん、グリーンが私
 よく言われるように、ず~っと前から友人であったような親しみを感じます。術後3か月で肺転移が判明したmakotoさんが一番!元気よかったり、愛猫が重篤で「家では泣いてばかり」のmokaさんがよく笑いよく食べ・・・サプライズもいっぱいの会でした

 おシャレな難波
 食後は「難波」界隈を散策しました。他の二人には地元に近くても私には不案内な難波、キタに較べてミナミは「雑踏の下町」とのそれまでの印象がかなり覆るおシャレな難波を知ることになりました。何かと発見の多い充実したオフ会、とても愉しかったです

 

 シマの手は・・・
 シマにも一言しゃべらせたかったのですが、寝てしまって起きません。まあ、もう午前3時をまわりましたからねぇ。明日は遅ればせながら大掃除をしなければならないのですが・・・(泣) まあシマジロウの手だけはアテにできません。シマはいいなぁ・・・

 

【SORAさん】腎がん界のスターとしてのご活躍、心から敬意を表します。今年も感謝! 
【讃岐おばさん】 出遭いは旅行記サイトでしたね。良い縁を得て嬉しく存じます。
【Anneさん】いつもコメントありがとうございます。圭佑くんともども良いお年を! 
【花世さん】本当によく働かれますね。健康に留意され益々のご活躍をお祈りします。 
【michiさん】こちらにも時々コメントくださいね。噛みついてもいいですから(笑)
【山里のmichiさん】函館は妻の郷里、楽しまれたことを嬉しく思っています。
【Rarudoさん】いつもシマを愛してくださり嬉しいです。ありがとうございます。 
【kumaさん】大変な状況下、よく頑張っていらっしゃいます。心から応援しています。 
【婆ちゃんねるさん】そんなに敬遠しないで下さいね。こちらも爺ちゃんねるです。 
【なでしこさん】ブログ更新はダイエットになるそうですから、がんばりましょう。 
【himiko&コーちゃん】SORAさんと並ぶ腎がん界の☆ 益々のご活躍を祈ります。 
【元秘書さん】来年は勝負の年、しっかり準備して活躍されることを期待しています。
【リーのママさん】嬉しい出会いのあった今年、来年も機会があればいいですね。 
【masahiroさん】腎がん界の若者頭、いつも元気!熱気!覇気!を頂いています。 
【花水木さん(夢路さん)】喪中とのこと・・・心よりお悔みを申し上げます。 
【和さん】暫く更新がありませんが、お元気でいらっしゃることを祈っています。 
【ママン~さん】香港の旅にて・・・お休み? ぜひまた更新なさってくださいね。 
【北親爺さん】ご活躍に心から敬意を表します。ますます冴えるお写真に感嘆! 
【マモエさん】四国路・・・つつがなく大願を成就されますようお祈りいたします。 
【mikihanaさん】サクちゃんがすっかり溶け込み、ハナちゃんも安心!ですね。 
【夢子さん】 ブログ、ゆっくりゆっくりゆっくリズムでまいりましょうね。
【お母ちゃんさん】いつもメールくださりありがとうございます。良いお年を! 
【aimacoさん】いつもコメありがとうございます。手術のご成功をお祈りします。
【六花さん】ブログやコメントを拝読するたびに心あらわれ心なごみます。感謝! 
【桃さん】幸せな出遭いでした。また折に触れお話しできれば嬉しくおもいます。 
【風のすみかさん】桃さんのご縁でしたね。またお訪ねくだされば嬉しいです。 
【ヒゲジイさん】辛口?のコメントをしっかり受け止められず失礼いたしました。 
【コンちゃん】 夢子さんとともにmixiご縁のお訪ね、ありがとうございます。
【山ぼうしさん】腎がんご縁の思いがけないコメントありがとうございました。 
【pukarikoさん】いつも共感しながら拝読しています。ご活躍をお祈りします。
【にゃんころりんさん】なかなか窺い知ることのできない世界にいつも興味津々です。
【mokaさんさん】ジジのことが心配ですね。お身体、お疲れが出ませんように! 
【makotoさんさん】良い結果を心より願っています。いつも応援しています。
【ふきさん】もの凄い筆力に圧倒されます。少しゆっくりお話ししましょう(笑) 
【沙羅さん】私にはとても貴重な短歌つながり、いつも学ばせて頂いています。
【ろこさん】今年の大きな出遭い…内容・ボリューム・スピード総てに驚嘆!です。 
【tomokoさん】MIHO美術館つながりでしたね。益々のご活躍をお祈りします。
【bratt-japanさん】写真を見るだけでも値打ちのあるブログ・・・素晴らしいです。
【むべさん】キリスト教世界、信仰の世界を垣間見させて頂き、有難く存じます。
【みぃさん】その後いかがお過ごしでしょうか。元気な更新をお待ちしています。

 ご縁を頂いた総ての皆様に心から感謝申し上げますよいお年をお迎え下さい

  Susan Boyle 「Auld Lang Syne」
 

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吾輩も猫である 114 ( Sailing In New Year)

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                              高槻の天神さん(上宮天満宮)

 年が明けたのに主人に覇気がない。もともと覇気のない人がますます覇気がない。なにが気に入らないのか塞いで覇気がない。ブログも更新する気がない。いつにもましてその気がさらさらない。やむを得ないので吾輩がUPすることにした次第である。

 

 元旦の朝。主人は一人で市内の山中にある神峯山寺へ行った。主人のブログ名「ポンポン山」の麓にある日本最古の毘沙門天さんである。夜明け前から登った人は山頂でご来光を仰ぎ、降りてきてここでお祈りをする。まあ今の主人に山頂に登る覇気はないが・・・。

 

 麓にあるとはいえ神峯山寺まで数kmは結構な登りである。やや俯き加減に歩くだけで程よく無心になれるかもしれない。鬱蒼と繁る杉木立や竹林の隙間から射す陽光も心地良かろう。猫とも犬とも言えなくない(狐?)石像がそれなりに主人の心を癒したかもしれない。

 

 正月三日には主人の息子一家と主人のたった一人の姉が集合。恒例となっている伊勢寺(ご存知「伊勢姫」の・・・)と天神さんにお詣りに出かけた。みんなが御神籤を引いたのに、凶運でも畏れたのか主人だけ「引かなかった」由。凶運どころか大概!強運のくせに・・・。

 

 主人、神様に敬虔な人ではない。が、社の裏でぼぉ~っと空を見上げたとき、主人の足許を一陣の風が吹き抜けたらしい。誰にも言うな!と、そう吾輩にこっそり打ち明けた。それがなにを意味するかは知らないが、主人「なんとなく良さげ・・・」とは言っていた。

 

 NHK朝ドラ「朝がきた」。「面白い」と言えば確かに面白い。それ以上に、大阪弁の本来の味わいがよく出ている。どこかのお笑いたちがワヤ!にしてしもた大阪弁が少し見直されたことだろう。同じNHKの旧~い連ドラ※「けったいな人々」に匹敵しよう。
  ※ http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010182_00000

 

 今朝、主人が庭の枯葉を拾っていて、ふと!何か気づいたらしい。「お~い、ちょっとぉ~」と細君を呼んでいる。主人「葉っぱが落ち切らんのに蝋梅がもう膨らんでる」。細君「ほんまやなあ、えらい早いなあ」。塞ぎがちだった主人が少し明るい顔をした。

 
                  【主人の畏友QPによるお地蔵さんはみんなみんな優しい】

 「ウィーン・フィル ニューイヤーコンサート」と言えば、ご存知「ラデツキー行進曲」である。が、今の主人には寧ろ Rod.Stewart「Sailing」のほうがふさわしいかもしれない。まぁ2曲ともUPしておこう。

 

 

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かんわきゅうだい 18 ( 春・・・様々な意匠 )

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 東京には雪が積もった由。昨年、元旦に雪が積もった大阪には未だ雪は降りません。ただこの数日、冷たい雨と風が庭の木々の残り葉を舞い散らせました。その空間にまさに蝋細工のような蝋梅が、まだ蕾が多いながらもしっとりと咲き始めました。春は、様々な意匠を纏いつつ・・・動いています。

 

 朝刊第一面の広告
 朝刊の第一面の最下段。結構高い掲載料だと思いますが、書籍の広告が並びます。どちらかと言うと「硬い」書が主です。広告料の割に合うのか?と疑問に思いつつ、「佐藤優」の名には健在!を思い、「山本義隆」の名には時代錯誤!感が否めません。

 新聞の「読書」欄
 週刊誌は滅多に読みません。しかし週刊誌の新聞広告は結構!よく読みます。広告の見出しと中身に、たぶん大きな差はないと思います。「書評」欄もよく読みます。新聞社の「傾向」が社説以上に顕れます。朝日新聞の「悪しき傾向?」が特に目立ちます。

 

 「不倫は文化」から 「安保法制反対」「原発廃止」へ
 朝日も時に意外性?を見せます。「不倫は文化」の発言で顰蹙を買った石田純一氏を書評で取上げました。「安保法制」では国会に座り込みをかけた石田氏の著「原発メルトダウンへの道」(新潮社)は、原発行政を歴史的に解き明かす本格的な問題提起の書です。

 『社会問題で発言し物議を醸したが、自分は何も変わっていない』石田氏 
 石田氏が大切にしていることは三つ・・・過去に学ぶ「歴史観」、今起きている事象を見究める「社会観」、時に命を賭すことも辞さない「価値観」。『僕はただの役者。我々なんかが出る幕じゃない世の中になってほしいと願います』とは、なかなかニクイ!

 

 ブログを始めて2年半・・・
 新聞とは較ぶべくもないブログの世界。始めたわけはカテゴリー「ごあいさつ」に記しました。それから2年半、思いがけない出遭い歓びもあれば困惑し茫然とすることも・・・。双方向性を有しつつ、歓喜感激、誤解落胆など・・・時に一方通行は避けられません。

 閉じられるブログ 閉じられないこころ
 亡くなられ閉じられたブログに幾度か心がちぎれました。何も語られず長く更新されないブログにはいつまでも心が空しく残ります。閉じられ休まれるブログの多くは理由を記されません。理由を記す義務も、ましてブログを続ける義務も・・・ありません。

 

 明20日から例月のとおり介護帰省します。帰省のたび、両親に大小の異変は避け難く少し息が詰まります。息子もまた来月初めの医師国家試験を控え息を詰めています。日本海側に今冬一番の降雪が報じられています。「春」は様々な意匠を装いつつ・・・それでも暖かな気配を宿していることを希いながら帰ります。

  たんぽぽ
 1.雪の下のふるさとの夜つめたい風と土の中で 青い空を夢に見ながら野原に咲いた花だから
   どんな花より たんぽぽの花をあなたにおくりましょう
 2.高い工場の壁の下でどれだけ春を待つのでしょう 数えた指を優しく開き空地に咲いた花だから
   どんな花より たんぽぽの花をあなたにおくりましょう
 3.ガラスの部屋のバラの花より嵐の空を見つめ続ける 貴方の胸の想いの様に心に咲いた花だから
   どんな花より たんぽぽの花を貴方におくりましょう
   どんな花より たんぽぽの花を貴方におくりましょう

  

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