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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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旧い時代の旧いうた旧いひとびと

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          和知(京都府)の山野草苑の端に長~く放置されたままの旧い旧い丸太…

 或るブログで "放置された旧い自転車" の写真を見て ふっと高田渡を想いました。やさぐれた姿に哲人の趣を醸す彼を初めて知ったのは1971年、半世紀前です。某大学キャンパスの特設ステージには 後に「ダンシングオールナイト」でブレイクした "もんたよしのり" 、「大きな歌」でそこそこ?ブレイクした "中島光一"、グッと年長ながら今なお埋もれつづける "すずききよし" らの姿があり、もしかしたら 「友よ」で既にブレイクしていた "岡林信康" もそこにいたかもしれません。

  

 高田渡が亡くなったのは16年前、まだ50代の半ばでした。 たびたびステージ上で居眠りしますし風貌から70代と思った方も多いかもしれません(蛇足ながら私は同い年です)。代表曲は「生活の柄」でしょうか。いや、やはり「自衛隊に入ろう」かな? 知らない方は防衛庁のCMソングと思われるかもしれません(笑) 風刺、諧謔の精神に富んだレッキとした "反軍歌" です。

 高田渡の若い頃は 如何にもきかん気が強く 相手かまわずむかっ腹を立てそうな尖った雰囲気がありました。が、実生活に彼の歌「生活の柄」が馴染んだのでしょうか(笑) 飄々とした味を醸し出すようになりました。生まれこそ岐阜ですが、小学校に入る頃から東京深川で育ちました。その割にはどこか素朴で訛りっぽい話ぶりも、彼の歌を引き立てたように思います。

  
     自衛隊に入ろう 自衛隊に入ればこの世は天国 男の中の男はみんな 自衛隊に入って花と散る…

 中学卒業後、印刷工となった高田渡は、歌声喫茶で上条恒彦と知り合いピート・シーガーに影響され高石ともや事務所でフォークシンガーとして出発、京都に流れ関西フォークに出会います。しかし1971年には東京に戻りますから、私が某大学キャンパスのステージで見た高田渡は "京都時代の最後の姿" であったかもしれません、余り目立たず薄い印象でしたが…。

 高田渡が流れついた京都で、当時活躍していたのが京フォー連(京都フォークソング連絡会議)。中心に当時まだ学生であった中島光一がいました。彼が生み出した「小さな歌」は やがて「大きな歌」となって草の根でブームになったところにNHK "みんなの歌" で紹介され一気に広まりました。但しNHKで流れた歌詞はごく一部で、この歌のテーマと懸け離れていました。

  

 You tube「みんなの歌」の1~3番につづくのは … 4. 大きな心だよ 自由を求める 幸せ願う 大きな心だよ 5. 大きな力だよ 働く力は 明日を動かす 大きな力だよ 6. 大きな道だよ 本当の道は 平和につづく 大きな道だよ 7. 大きな俺たちさ 雨風吹こうと 怖れはしない大きな俺たちさ!

 その頃、縁あって中島光一を知りました。"Cotton Fields(綿畑)" を教えて貰いよく歌いました。彼はプロのシンガーの道には進まず、重度障碍者施設で働き始めました。三年程前、中島光一ほか数人と神戸で会い、カラオケルームで昔懐かしい歌をたくさんSing Out しました。現在、自ら創設した福祉施設の仕事をしながら なおフォークソングを歌いつづけています。

 前記キャンパス・ステージ公演で最も目立ったのは "もんたよしのり" でした。「ダンシング・オールナイト」でブレイクする前、言わば無名の青年…と言うより アンチャン!でした。そのもんたよしのりが歌ったのが「おいらの空は鉄板だ」。日本民謡のように手拍子うちながら歌える歌であり、ロック風にもシャンソン風にもブルース風にも歌える "労働歌" でした。 

  
     この歌を作った "すずききよし" は関西フォークの師匠かつ兄貴挌ながら たぶん 誰も知らない?

 もんたよしのりの歌う「おいらの空は鉄板だ」は "ブルース" でした。フォークソングだと思っていた聴衆は暫く呆気にとられて聴いていました。しかしソウルフル!に絶唱する彼の歌に聴衆はすっかり惹かれ 公演の雰囲気は一変! 歌い終わると拍手が鳴りやみませんでした。彼が後にブレイクすると、あのステージが思い浮かび「あぁ やっぱりな」と思いました。

 1960年代初め… 国の「減反政策」で余剰!となった農民が 東京五輪景気にわく現場労働へと出稼ぎに行きました。「おいらの空は鉄板だ」はそうした地下鉄工事の現場を歌いました。
 おいらの空には穴がある/おいらの空は鉄板だ/娑婆(しゃば)の空にはよ/太陽がさぞ明るかろ/おいらの空にはよ/裸の電灯が暗い … おいらの空には穴がある/おいらの空は鉄板だ/工事終わればよ/俺たちゃお払い箱だよ/明日もどこかでよ/また穴掘るもぐらもち おいらの空には穴がある/おいらの空は鉄板だ/故郷(くに)のおっかあよ/田んぼに草はやすなよ/太郎も次郎もしっかり勉強しろよ

 もんたよしのり… 彼の歩みを見ていて 宝石たる原石は磨く前からキラリと光るものだと思いました。しかし輝きつづけるためには 磨きつづけなければならないのかもしれません。ビッグブレイクとなった「ダンシング・オールナイト」以後は啼かず飛ばずのもんたよしのり… 改めて「ダンシング・オールナイト」を聴きながら 彼の復活?を願いたいと存じます。

  

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d


故郷は遠くに在りて…

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 郷里を出て半世紀余。郷里の築57年の実家は大工の棟梁であった祖父の最後の "作品" 。鳥取西部大地震にビクともせず、隣家が全焼した際も風向きが逆で類焼を免れました。天上にて祖父が護っているのだと思います。とはいえ思い出つもるその家は私の終の棲家ではありません。

  
    写真は12/14の大山。わが郷里の写真家 "ほった老人さん" のブログ※より承諾を得てUPしました。
     ※ブログ「ほった老人の部屋2」https://blog.goo.ne.jp/duojiro/e/0734097a78b5105c21e838bc614984d0

 父が旅立って五年。父が最晩年を過ごしたグループホームに今は母が居ます。ここ二年、コロナ禍のため "道路から二階の窓に手をふる" のが精一杯の面会でしたが、先日 "ワクチン接種証明のある親族に限り30分以内の面会可!" の報せ。早速 12日から二泊三日で弾丸帰省しました。

 訪ねると「面会中の飲食はご遠慮ください」とのこと。一緒にお菓子とお茶を…と思っていたので残念! でもそれぐらい徹底した規制をしているからこそ 鳥取県はここ暫く "新たな感染者ゼロ!" が続き 全国で最も少ない感染者(1669)、亡くなられた方(5) を維持しているのでしょうね。

  
     "グループホーム〇〇〇通信" 12月号にUPされた母。足湯をして頂いている時の写真だそうです。

 母との会話は実際の概ね1/5ぐらいでしょうか。私の歳、住んでいるところ、息子(母には"孫")の仕事のことなどを訊ねられ答えるのですが、同じことを5回ほど繰り返します。それでも殆ど記憶から飛んでいることでしょう。99歳ですからね。それでいいです。私にはそれで十分です。 

 『家に帰りたい』。何度もそう言いましたが、自ら『帰れんわなぁ』と。『会えるのはこれが最後』『来年はもう生きておらん』とも。「そんなことない。来年五月には百歳。まだまだ長生きする」。その場しのぎの言葉ではありません。本当にそう思います。それぐらい元気です。

 時間になり母の部屋を出ようとすると『見送る』と玄関まで。「また来るからね」と言って手をふると、『またおいで』と笑顔を見せました。穏やかな笑顔を見せることの少なかった母ですが、グループHの暮らしがもたらした一つの恩恵でしょうか…。笑顔に優る別れはありません。

  
       ほった老人さん撮影の大山。僅かに冠雪があることがおわかりいただけると思います。

 デジカメに画像は残っているのに撮った写真がなぜかPCに取り込めません。母の写真も、久しぶりに晴れやかな雄姿を見せた大山も残念ながらUPできません。しかしグループホームの通信に載った母の近影も ほった老人さん撮影の大山も素晴らしく、それはそれで幸いに思いました。

  半世紀余昔…私の高校時代にはやったジリオラ・チンクエッティ「夢見る想い」。カヴァーも詞もGood!
  


  

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From De-boo with all my Heart on Xmas Eve

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 キリストの誕生を祝うXmas。Eve はその前夜 … 正確には今日24日の日没から深夜までを指すそうです。クリスチャンの祭日ではあっても今や全世界で宗派を超えて其々に願いが叶うことを祈る日となりました。Merry Christmas! 平和と人々の幸いを祈りたいと存じます。
  
  
                               Painted by QP

 朝ドラ「カムカムエブリバディ」。ブラボー! 否! ベラボ~に展開が速いです。好きになったと思うと結婚、戦争が始まったと思うと娘が生れ夫は戦死、家も親も失くなり敗戦。廃墟に闇市に進駐軍…そして母娘は引き離されます。一週間視なかったらついて行けません。

  
      安子(上白石萌音)と娘るい(古川凛)はラジオ「カムカムエブリバディ」を聴くのが日課。

 アッ!という間に?18歳になったるい(深津絵里)は「ひとりで生きて行く」と家を出ます。行きついた先は、かつて母 安子と流れて行った大阪。ひょんなきっかけで道頓堀のクリーニング屋に落ち着くことになります。この先の展開は私には道頓堀川、否!わかりまセーヌ河。 

  
      安子は何処へ行ったぁ~? 安子の娘るい(深津絵里)が朝ドラ中盤!の主人公になります。

 「安子」篇でしばしば登場する進駐軍。私の幼い頃の郷里でリアルに見ていました。わが実家の前は進駐軍将校宅。ウェンリーという少年とよく遊びチョコレートを貰いました。当時にして自動ドアの米軍バスが市内を走りました。1950~60年頃のわが郷里の一光景です。

 前記るいで登場の深津絵里さん。私に最も印象に残る彼女は、クリスマスイブを背景としたJR東海のCFです。山下達郎の "X'MAS EXPRESS" も素敵な曲でしたが、このCFのシチュエーションと演出の見事なこと! 様々なヴァージョンの中でも "深津絵里篇" が特筆されます。

  
  
  ではでは クリスマスイブ ... "Oh Holly Night" (さやかに星はきらめき)をお聴きください。

  

       
         吾輩、毎日の通院はほんと!カンベンしてほしいけど
         細君がいろんなチュールをくれるので赦すしかにゃい。
         まあ そのお蔭で取り敢えず元気に年を越せそうだにゃ。


  

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2021年の大晦日に…

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 蝋梅って ホント!不思議な花です。まさに蝋細工のような艶と香りで空間を支配します。例年は、木枯らしに葉が殆ど落ち 突然のように存在を誇示されて初めて気づきます。それは大抵は年明けなのですが、今年は未だ葉の落ちきらない年の瀬にすでに目立ち始めました。

  
             拙庭に二十年余り やや老いが兆し 美しさに翳りが感じられます。

 先日、"三者懇談会" がありました。とはいえ「久しぶりに お茶とケーキなどいただきながら」のゆるい会です。語りあいながら… ふと「幾つになられましたか?」と問われるまま答えると、「亡くなった夫より五年も長く生きてられるんですねぇ」と淋しげに呟かれました。

 昨年の暮れに夫君を亡くされ引き籠りがちだった彼女が『勇気をふるって出かけた会』だったのでした。少し虚を衝かれた彼女の言葉に 私は私で「あと何回 正月を迎えられるかなぁ?」と思いました。そして帰りの電車で漠然と「あと五回ぐらいかなぁ」と思ったのでした。
 
  

 わが家のシマジロウ。"吾輩" と言うだけに夏目漱石の猫と間違われますが(間違えない!)タダのキジトラです。半分トラ!なので新年は "年男" だと主張しています。でもまあ「老年の主張」には誰も耳を傾けません。腎機能がすっかり落ち精彩を欠くのが口惜しいようです。

 その夏目漱石が朝日新聞の連載「吾輩は猫である」で脚光を浴びたのはオントシ38歳。如何にも老成した雰囲気を漂わせた「草枕」も同じく38歳の作品。私の息子よりも若い。そして絶筆となった「明暗」を執筆したのは49歳。昔の文豪は桁外れに若くして才気煥発です。

  
         拙庭に一輪だけ薔薇の蕾。思わず なにか良いものが詰められ花開けば!と…。

 スコットランド民謡 "Auld Lang Syne" は日本では "蛍の光" 。卒業式や大晦日に "行く年" に思いをこめて歌われます。高校生の頃、英語の詩を知りこころ深く惹かれました。私なりの翻訳でスコットランド出身のロッド・スチュアートによる"Auld Lang Syne" を贈ります。

  かつて ともに語り合った日々を すっかり忘れていました。
  それほど 永い年月が経ったのでした。

  あなたと過ごした あの懐かしい日々を思いおこし 
  私たちの懐かしいあの日々のために グラスを傾けたいと思います

  グラスは 当時そうであったように 一息にのみほします
  あなたと 私が ともに慈しみあった日々に感謝をこめて・・・

  山の裾野を駆けまわり ひなぎくの花を摘んだことを憶えていますか?
  思えば 私たちは そのように人生の野を駆けまわってきたのでした

  朝早くから日の暮れるまで 小川のほとりを 広い海辺を 
  ふたりで ただ黙々と歩きつづけた日々を 懐かしく思いおこします

  いま もういちど なみなみと注がれたグラスを のみほします
  ふたりの 遠く 懐かしく 愛しき日々 甦れと・・・

  
     ※ 画像が削除されていたら ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=xiGJ3139358

  
 
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年の初めのご挨拶

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 元旦、二日は "ゆるゆる正月" 。三が日最後の今日になって漸く "初詣" に参りました。駅前に下り北野天満宮さんにお詣りするか 山に上り毘沙門天の神峯山寺にお詣りするか ... 少し悩んだあと 神峯山寺へ。息子一家が来ていたら駅前へ!となりますが、二人と猫ですからね、山に向って歩きました。

      
        仁王門の狛犬 なかなか愛らしいと思いませんか? 向田邦子「あ・うん」を想いました。

 神峯山寺(大阪府高槻市)は 我が家から徒歩40分。このブログのタイトル "ポンポン山"(標高678m)に登る道にある日本最古の毘沙門天の寺院です。 途中、歩きながら小鳥の姿を方々で見かけます。見ていたら通りがかりの方が 鳥について色々教えてくださいました。"袖すり合うも他生の縁" ですねぇ。

 お堂では千日連続供養が行われていました。昨年の元旦にここでお目にかかった女性の行者さんに今年もまたお目にかかりました。お声かけし暫くお話しできました。その後 おみ籤へ。私は滅多に引きませんが妻は引きます。なんとなんと妻が引いたのは "大凶" でありました。懇ろに結んでお祓いに…。

   
              急勾配の石段を上ると開山堂…神峯山の最も高い所にあるお堂です。

 それにしてもお詣りされる方の多いこと! 境内の凛として清々しく綺麗なこと! そしてギスギスして肩が少し触れたぐらいで諍う街中と異なり ひとびとは頭を垂れ 眼を閉じ 手を合わせ なにごとか思いを唱える真摯な姿ばかり… 教えも救いも超える謙虚なこころの持ち様 在り様が感じられました。

   
            なんとなく親しみを感じたのは どこか亡き父に似た面影ゆえでしょうか…。  

 帰路、山を下ったところのお地蔵さんのところで立ち止まり 妻はもう一度お詣り。"大凶" が気になるようです。お祓いもしたし 凶が来れば私も引き受け祓うとしましょう。その後、芥川に出てカワセミさんにご挨拶を!と思いましたが、ちょっと疲れたので 「また今度!」と今日はスルーしました。

   

   順序が逆になりましたが 新年 明けましておめでとうございます。
   新しい年が 皆さまに平和で幸多い良い年でありますよう 心よりお祈り申し上げます。
   本年も拙ブログ&デ某にどうぞ宜しくおつきあい下さいますようお願い申し上げます
 

 
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吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
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閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

二つのニューイヤーコンサート

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      凛!として美しい冬の夜空… 寒さに震える日々ながら こころ洗われる冬の夜空… Painted by QP
   

 オペラ公演には滅多に参りません。チケットは高価且つ容易に手に入りません。室内オペラは兎も角、出演者もスタッフも多く伴奏も生!オケ、高くて当然ではあります。それを安くて気軽に堪能できるのが名場面の "ハイライト" 公演。NHK "ニューイヤー・オペラコンサート" であれば... TVでタダ !

 ですので毎年!正月三日は欠かさず視ます。日本のオペラなんて!と仰る方がおられましたら、喰わず嫌い!か認識不足!というほかありまセーヌ河。関西二期会、関西歌劇団の公演に各二回参りましたが、圧倒されました。勿論!NHKのニューイヤー・オペラコンサートにも毎年ただただ圧倒されます。

   
           ニューイヤー・オペラコンサートより ビゼー「カルメン」のシーン。 

 ソプラノのソリストはいつも "華やか" で森麻季さんは一際! 「最近は高い音域がやや苦しそう」と言われますが、なんのなんの! 今年も気高く奥の深いソプラノを聴かせていただきました。聴かせるだけではありません。胸の谷間につい!惹かれる不心得者ながら… はい!立派な谷間でありました。

 合唱も豪華かつ多彩。新国立劇場合唱団、二期会合唱団、びわ湖ホール声楽アンサンブル、藤原歌劇団合唱部から更に選り抜かれ錚々たるメンバー。ちなみに "新国立…" は読売交響楽団の「第九」大阪公演で毎年 合唱され、まさに歓喜!します。ソリストとしても十分な力量を持つ方々でありましょう。

   
     森麻季さん…コルンゴルト「死の都」より 右端の東京フィルのバイオリニストにも惹かれましたぁ…

 元旦には やはり恒例のウィーンフィル "ニューイヤーコンサート" 中継。こちらも素晴らしいのですが、ヨハンシュトラウスのワルツが中心ですから正直!ちょっと飽きま~す! それを見越してか ゲストにショパンコンクール2位の反田恭平さんを迎え、演奏の合間に美しいダンスも放送されました。
     ※ ウィーンフィル・ニューイヤー…は3/8(土) 午後2:00~ NHK-Eテレで再放送。間に合うかなぁ?

   
       ウィーン・フィルにはアジア系の楽団員はいませんし 女性も他のオケより少ないのはなぜ?

 今年の指揮者はダニエル・バレンボイムさん。またまた正直!もう一つでありました。とは言えフィナーレ "ラデツキー行進曲" は観客の手拍手で盛り上がりました。とは言え とは言え ウィーンフィルの "ニューイヤー..." でこれまでに最も印象的であったのは 20年前の小澤征爾さんの指揮でありました。

   
        小澤征爾さん 当時65歳の指揮。なんとまぁセクシィ!&洒脱!な指揮でありましょう。


 
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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
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北帰行

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 朝日新聞1/8付朝刊で外岡秀俊の訃報を知りました。
 彼は東大在学中に「北帰行」で文芸賞を受賞しました。小説の道には進まず朝日新聞に入り欧州総局長・論説委員・編集局長などをつとめ、退職後は朝日新聞の北海道版コラム「道しるべ」を執筆していた由。心不全で亡くなったのは昨年12月23日、死から2週間余も経って… の訃報でした。

  

 外岡秀俊を語るには… 柴田翔を語らなければなりません。
 柴田翔「されどわれらが日々」は、60年安保を背景とした青春と挫折が描かれ、1964年の芥川賞受賞により広く注目され ました。"団塊世代のバイブル" とも言われ、全共闘運動への幻滅から盛り上がりを欠いた70年安保以降にもなお影響を与えつづけました、勿論!良い影響かどうかは兎も角…。

 私は "やや遅れて影響を受けた" ひとりながら柴田翔四部作と言われる「されどわれらが日々」「立ち盡す明日」「贈る言葉」「鳥の影」を夢中になって読み、更に社会に出た年に発表された「われら戦友たち」を読みました。が、それっきり柴田翔の作品を読むのはやめました、もう いい!と。

 柴田翔「されどわれらが日々」の最後には微かに "旅立ち" "希望" がありました。しかしその後の作品は総て内に籠り希望を棄てた世界でした。"虚無" は 力を喪くした者が再び力を矯める時間なのだと私は思いますが、柴田翔の世界は 力を喪くしたことを糊塗し美化している…とさえ思いました。

 

 そうした時に出会った書が外岡秀俊の1976年文芸賞受賞作「北帰行」。主人公は、北海道の炭鉱で育ち東京に就職しますが、職場の諍いから失業。石川啄木に惹かれ北国への漂泊の旅に出… 郷里に帰り着いた青年は、母に託された友の手紙から "破裂しそうな" 友のために再び上京を決意します。

 『母ちゃんをおいて行くのかい』と縋る母に『きっと帰る。俺はきっと帰るよ』。ともすれば揶揄される "健全な魂" "健全な意思" でしょうか。柴田翔「されどわれらが日々」の虚無に馴れた感覚にはダサクてカッコ悪く思われますが、体裁!を気にしなければ 地に足のついた感触があります。

  
         1976年 … 半世紀近い昔に購入した書の やや擦り切れカヴァーと帯です。       

 外岡秀俊は小説家としては「北帰行」で終わった!と思っていました。が、中原清一郎の筆名で小説「未だ王化に染(したが)はず」(小学館)「カノン」(河出書房)を著しています。「カノン」は数年前、中原清一郎が外岡秀俊と知らずに妻が購入し『書棚にあります』と。合掌のうえ… 読もうと思います。

 なお 柴田翔は東大教授、文学部長となり… ドイツ文学者として多数の論文・書を著しています。もう小説は書かないのか…と思っていたら、数年前に長編小説「地蔵千年、花百年」を発表しました。読む気はありません。残りの人生の無駄だと思います。以下は… 柴田翔が1984年に記した一文です。
ゲバルトは国家の暴力装置に対抗するための対抗暴力として出てきたと理解していた。対抗暴力であってもゲバルトには反対だったけど、現象としてはそう理解していた。ところが大学の教師である自分の目の前で学生達がゲバ棒を振り廻すのを見ているうちに、そういう側面もあるけれども それはタテマエと判ってきた。連中はゲバ棒を持ちたいから持っているんだ、ゲバ棒を振り廻すこと自体によろこびを感じているんだという気がした。良い悪いの問題以前に、まさに現実としてそうだということが見えてきた。戦後民主主義が前提にしていた人間観の中には、それが含まれていなかった。人間は本来理性的動物であって、暴力衝動などは人間観の外へ追いやられていた。(「全共闘ーそれは何だったのか」現代の理論社)

     外岡秀俊「北帰行」とは異なる世界ながら… 加藤登紀子の歌う「北帰行」を。 
  


 
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ちょっと拗ねて…閑話休題

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   朝 新聞を取りに出ると一面の雪でした。
   でも やがて冷たい雨にかわり いつの間にか 溶けてなくなりました。
   全国的に冷えこみ北国では積雪 1mとか,,, くれぐれも暖かくしてお過ごしください。

  
                                Painted by QP

 「ニューイヤーコンサート」は殆どスルーされ 「北帰行」に至っては完璧にスルー※されてしまいました。少し口惜しく かなり拗ねて 大いにガックシにございます。お口直しに 短い時間にぎゅ~っと!人間を凝縮しているCMをご紹介し、ひとり…勝手にリベンジいたしたいと存じます。
         ※ 更新をUPする直前に遠音さんからコメントをいただきました。

     Panasonic の泣かせるCMに まんまと?泣かせられました。
  

     「人は 人が仕合せにする」… おばあちゃんの表情のなんと知的で温かいこと!
  

     関西では放映されない東京ガスのCM。ホント!傑作が多いです。関西でも「やってよ!」
  

     大滝ブシ炸裂!の 大いにつまって仕様がない「つまらん」が懐かしい。
  

     さすが!ニッセイ の奥深さを感じさせるCM…お見事!というほかありまセーヌ河。
  

     関西人としては 色々コメントしたいところもあるCMながら 見応えある傑作揃い!です。
  


     昔からなんども聴いた「雪の降る街を」。しんしんと雪降る日にはまた格別に味わい深く…。
  



 
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名残の季節

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 寒中お見舞い申し上げます。
 蝋梅の咲き誇る季節ながら 拙庭の蝋梅はやや元気がありません。植樹して二十年余、樹の老化でしょうか。それとも蝋梅の "裏年" でしょうか。それでもあの独特の匂いの艶やかさはかわりません。道行く人がしばしば蝋梅を仰ぎ見られ、私は勿論! 蝋梅も... 悪い気はしていますまい。

  

 蝋梅の匂い追いかけ葉を拾う
 葉がまだ少し残っていますが、落ちきる頃が盛り!となります。その葉が風に飛ばされ、毎朝毎夕... 道路と庭の落葉拾いをしなければなりません。道に沿って二、三軒先まで飛び散りますから、結構!骨が折れます。実際には骨は折れないまでも 腰にはかなり負担になったようです。

  

 効かぬなら効くまでやろう低周波
 腰が痛む... ぐらいならまだいいのですが、"ギックリ腰" ならぬ "ギックリ背中"。いつもは三、四日で治るのに酷くなるばかりで 堪らず整形外科へ。X線を撮り湿布と鎮痛剤を処方されるも一向に良くならず、医師に奨められるまま ここ暫く 理学療法(低周波と牽引)に通い始めました。

  

    もう一点!UPします。蕾も可憐ながら… 花開いた蝋梅もなくては!と。
  

 理学療法室のBGMで "オクラホマミキサー"
 なんとまぁ懐かしい調べ... 半世紀余も昔へとタイムスリップしました。体育祭のフィナーレは ファイアーを囲んで大きな輪になり踊りました。めざすマドンナがどこにいるのか 素早く確認して位置取りします。高齢者ばかりの理学療法室にあの胸の高鳴りが 半世紀余を隔て甦ります。

   

 同級生の下界… 否! 外科医と結ばれたマドンナは 今どうされているのか…
 高校卒業式の後、同窓会館で踊ったオクラホマミキサー。卒業後、関西支部の同窓会に出たことはあっても、同期の同窓会には私は出ていません。その昔!彼女に送ったラブレターを思い出し 羞かしくて出るに出られまセーヌ河。同窓会でも踊ったのかなぁ、オクラホマミキサーを。

  




 
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尾身クロン株

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                          炬燵で眠る少女 Painted by QP

 昨日の午後、新型コロナの三回目のワクチン接種を受けました。1、2回目はファイザー製の私、"交差接種" がより効果的!の説に「モデルナだといいな」。が、ファイザー製でした。2週間後に受ける妻はファイザー製を希望。が、「ファイザーなら3月になります」と言われ 止む無くモデルナとなった由。

 副反応は今のところ左程ありません。それでも 1、2回目より何となく頭が重く少し平熱より高いところはやはり副反応でしょうか。「まぁ効いている!ってことかな?」と思っています。でも夜の街に出るのは自粛しました。まぁ "夜の街" と言っても繁華街ではなく 近くの公園へのウォーキングですが…。

 しかし「オミクロン株には現在のワクチンは効かない」と言われています。主流だったデルタ株は殆ど影が薄くなった今、効かないものにそんなにシャカリキにならんでも!と思いますよね。しかし甲論あれば乙駁もあり「3回目接種で70%は効く」「少なくとも重症化リスクを減らす」とも評されています。

   
       尾身茂氏:新型コロナ対策分科会長(右から二人目)  高山義浩氏:沖縄中部病院医師(右端) 

 昨夜放送されたNHKスペシャル「オミクロン株 第6波の行方」。オミクロン株とデルタ株との相違、現状と今後など "総まとめ" の番組でした。コロナ対策分科会の尾身茂会長のほか医療の最前線現場…沖縄中部病院の高山義浩医師、WHOで感染症危機管理を担う進藤奈邦子シニアアドバイザーらが語りました。

 感染力、感染速度はデルタ株の数倍!とされるオミクロン株。新規感染者は1日7万人超(1/26)と瞬く間に拡大しています。デルタ株をほぼ封じ込めたファイザー・モデルナなどのワクチンが作る "抗体" からオミクロン株は巧みにエスケープする。 すなわち "ワクチンが効きにくい" のが感染爆発!の要因の由。

   

 実例として紹介された保育所の場合。園児・職員4人の感染が確認され隔離したものの数日後には93人の感染が確認されました。その間に保護者・勤務先の同僚などへと感染が急拡大し手が打てなくなった … 状況が報告されていました。重症化が少ない、無症状が多いことも感染爆発の引き金となっています。

 "重症化リスクが低い" ことは "重症者が少ない" ことではありません。感染爆発が増えれば重症化する率は低くても感染者の絶対数は増え、それだけ重症者も増加し医療の逼迫に繋がります。そこを勘違いして "緩む" すなわち "マスクの掛け方がルーズ" "会合会食の増" "換気に無配慮" の傾向が現れつつあります。

      

 英国のワクチン2回接種者と感染者は97%、3回目接種率も過半数に達し感染リスク管理は「国から個人へ」と個人主義の国らしい方向性です。対して沖縄中央病院の高山医師は『救急という "点" ではなく、地域で連携して支える "面" への医療を目指したい』と語っていました。それぞれの方向が際立ちました。

 いつ終息するのか? WHOの進藤氏は『遺伝子レベルではまだジャンプ(大きな変異株出現)の可能性がある』『インフルエンザのようになる見通しはまだ立たない』と言います。しかし英国のようにサーベイランス(調査・監視)を徹底し国民の抗体レベルまで把握すれば、やがて一過性の流行に移行するかも…』と。

   

 各国、地域で情況は異なりますが、ピークアウトの兆しが見える欧州は「社会経済を元に戻す」方向に舵を切り、逆に中国は「ゼロコロナの実現」を目指しています。日本について尾身氏は『感染の状況を見極め状況に応じて方策を修整しながら進める』由。良くも悪くも如何にも日本的!ではあります。

   

  ここで「閑話休題」としたいところですが… やめておきます 

 さて、菅政権で総理への忖度を潔し!とせず 新型コロナ対策の部会長、専門家として、ご自身の見解を堂々と披歴された尾身氏は 大いに "尾身株" を上げました。どうせ政府方針を追認、権威付けするだけのお飾り!と思っていた私は 自らの不明を羞じた次第です。羞じついでに尾身氏の経歴を辿りました。

 なんと私とほぼ同い歳。外交官・商社マンに憧れた尾身青年は、大学紛争で東大受験がなくなり『やむなく慶応法学部へ』。やむなく…ねぇ。それは兎も角 やがて自治医大が創立されると聞き一転!慶応を中退し自治医大を受験。合格して自治医大1期生となり 卒業後は地域医療をへてWHOに20年勤めます。

 WHOでは主に感染症対策の仕事をされ広く世界で活躍されました。まさに時宜を得た新型コロナ対策の専門家をまとめる立場にふさわしい経歴です。そこに駄洒落好きの私を刺戟したオミクロン株の出現。尾身クロン株や内科医! 日本"株" は 脆弱でリスキー&バブリーな高値ゆえ激しく乱高下していますが…。

 【日本株のハブリー&リスキーな一面をチョットだけ…】
日本の長期債務(国債残高)は1000兆円超! 国民一人当り800万円、四人家族で3200万円の借金に相当します。多くはバラマキ!と揶揄される福祉にではなく 公共投資(景気浮揚)に充てられました。
米国の余剰!兵器も気前よく買取りトランプさんに歓ばれました。消費税が3~8~10%と増税される一方、法人税はその都度 減税され、消費税増税 400兆円に対し法人税は300兆円 減税されました。
さらに国民の年金(掛金)まで株式市場に投じ、日本株 "買い" 相場を形成しています。買い続ければ株価は上がりますが、年金財源が不足し株を売りに出せば即!値崩れ…年金支給額は大幅削減です。

  尾身茂氏について、誤って「尾見茂」と記していました。お詫び申し上げ謹んで訂正します。




 
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吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

あの日…

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 小保方晴子さんを憶えていますか? "STAP" 細胞と名付けられた多能性をもつ細胞の研究が世界的な科学誌 "ネイチャー" に掲載され脚光を浴びた女性です。 "リケジョ" ブームが巻き起こりますが、それから僅か数か月後、マスゴミに囃し立てられた彼女は「捏造の科学者」としてマスゴミに叩き潰され ました。

 小保方さん叩きの先頭にいた毎日新聞の須田桃子記者は、小保方さんと同じ早大理工学部出身。言わば理系崩れの方で、一貫して小保方論文を追及し、追及しつつ執筆したと思われる著「捏造の科学者」(文芸春秋刊)は、その年に出版され文芸春秋社主催のその年の大宅壮一ノンフィクション賞を受賞しました。

   

 その小保方さんが 数年後に著した書のタイトルが「あの日」でした。誰にでもある「あの日」は、人生の輝かしい転機となる「あの日」もあれば 希望を叩き潰される転機となった「あの日」もありましょう。そうした「あの日」、わが子を喪うに至った「あの日」を描いた絵本とその制作の日々が放映されました。

    
          NHK-Eテレ 「日航機墜落事故~遺族の37年~ "そして絵本が生れた"」より(以下同)

 日航123便の墜落した1985.8.12は ※ 私自身にも忘れ難い痛恨の「あの日」でした。
       ※「御巣鷹から30年」... 2015.8.12記 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c7c04a6236ab9026def403c62a231fda

 あの日、123便には 美谷島邦子さんが「夏休みにがんばったご褒美」に送り出したご子息健一くん(9歳)が搭乗していました。美谷島さんは、初めての一人旅に緊張の面持ちだった健くんの「別れ際の手の温もりが今も忘れられない」と。離陸から45分…123便は長いダッチロールを経てレーダーから消えました。

 亡くなられた方520人。国内最大の航空機墜落。夏休みであったからか 10歳未満の子どもが50人を超え、美谷島健くんもその一人でした。健くんの母 邦子さんは当時38歳の専業主婦でした。墜落の三日後、邦子さんは木々が薙ぎ倒され赤茶けた地面がなお熱い御巣鷹の尾根に 夫君 照彦さんとともに登りました。

    
             御巣鷹の尾根の眼や肉片の残るまだ熱い地面に泣き崩れる美谷島邦子さん。

 遺族による「8.12連絡会」が発足し美谷島邦子さんは事務局長に就きます。

 「私が乗せなかったら死なせなくて済んだのに」と自分を責めつづけた邦子さん。8.12連絡会で ともに語り ともに嘆き悲しみ泣いた日々を経て… あの日から20年が過ぎた頃、柳田邦男さん(ルポライター)に出遭います。あの日について語りあう中で、やがて健ちゃんの記憶を物語として残したいと考えはじめました。

 『言葉にすることは 脈絡をつけること。絵で表現することは 思いを形で具象化すること』(柳田邦男さん)。柳田さんの妻は絵本作家として名高い いせひでこ さん。美谷島邦子さんと柳田さんの出会いは いせひでこさんの出会いに繋がり、やがて生まれる絵本「けんちゃんのもみの木」誕生の出会いとなりました。

 三十冊余の絵本を著しているいせひでこさんですが、美谷島邦子さんに会い話を聴くと絵筆がとれなくなりました。余りに痛ましく酷い現実を描いたことがなかったのです。そんな時、やはり現場を見なくては…と御巣鷹の墜落現場に向かったのが「あの日」から30年後の2015年。震える手でスケッチを始めました。

    
        写真は「あの日」から30年たった頃に出会った美谷島邦子さん(左) いせひでこさん(右)

 この絵は そうしたスケッチから最初に描かれた絵です。30年の歳月を経て… 健ちゃんの遺体が見つかった場所に植えられた小さなもみの木は 空へ!と見上げるほどに高く伸び、薙ぎ倒され赤茶けた一帯は森に!生まれ変わっていました。そこから美谷島邦子さんと いせひでこさんの絵本作りが始まりました。

 いせひでこさんは美谷島邦子さんの話に『我が身のことだったらとても耐えられない。軽々しく近づけない』と思い、話を聴くほどに『私に描けるだろうか』との恐怖を覚えつつ『目を逸らしてはいけない』とキャンバスに向き合いました。描いては美谷島さんに見て貰い 描き直し また見て貰い 描き直し…。

    
          どの星なの? 見つけたい さがしたい きみのところに いきたい(絵本より) 

  『さよならが言えなかった さよならが聞きたかったことが 私のこだわり』と仰る美谷島さん。或る日、現場に遺された健ちゃんの運動靴について いせひでこさんから『あの靴を描かせてもらえませんか』とメールがあり 怖くて抱きしめることもできなかったサイズ20cmの運動靴がいせさんのもとに届きます。

   
       健ちゃんの運動靴(左)を「まるで発光している」ように思った いせひでこさんが描いた 運動靴(右)

 『この運動靴はこの絵本の心臓だ』と思った いせひでこさん。そして美谷島さんは『絵本が出来上がってはじめて健ちゃんの運動靴を抱きしめることができました』と仰います。美谷島さんの話にそってなんどもなんども絵を描き直してきたいせさんですが、それだけではいけないのではないか、と思い始めました。

『きみはどこにいるの?どこにきえたの?』… 美谷島邦子さんの心にある "こえられない溝"

 健ちゃんを探しつづける邦子さんに いせさんが描いた絵は… 一線の飛行機雲と 白いこいのぼりを手に飛行機雲に向かう邦子さんの姿でした。絵を見て邦子さんはすぐ反応し『私の中にあった溝が描かれている』。向こうの世界とこちらの世界を隔つ一線の白い雲。いせさんは『私の解釈も大事かな』と。

   

 美谷島邦子さん いせひでこさん 二人の絵本作りは 2015年から5年にわたりつづきました。絵本が完成し 邦子さんに漸く「さよなら」の聲が聴こえました。邦子さんが孫娘のかりんさん(13歳)に『悲しみってどんなものだと思う?』と問うと、かりんさんは『人を愛するから悲しみがあるのだと思う』。

   

      生まれたばかりの もみの木の葉っぱは けんちゃんの手のように やわらかく あたたかかった
        もみの木は 悲しみをききながら 幹は少しずつ 太くなり
        悲しみによりそって 根は強く 土の中をすすんだ (絵本より)

   

   ※ 「日航123便墜落」について 私は「事故」の表記を出来るだけ避けました。
    「未解明の事実 真実があるのではないか?」 との思いからです。
    そのことについては拙ブログ「耳に蓋をし 目を閉じ いつの間にか逃げ去る」(2020.10.20) に記しました。
         ⇒ https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/26fe3ea7f7fbc20a5714bbd41e5828a7




 
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マリオネット

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 陽射しに春の暖かさが感じられ "The Rose" の最後の一節が浮かびます。
『降り積む雪に深く埋もれた種は やがて来る春に太陽の光をいっぱいに浴び薔薇の花を咲かせる』

 家に籠っていたら ポルトガルギター&マンドリンのデュオ "マリオネット" 公演に誘われました。
 久しぶりに聴く生の演奏に こころ躍りました。弦の奏でる様々な音色に こころ躍りました。

   
         玉葱を真ん中でスライスしたようなポルトガルギター。"情熱的" な音を紡ぎだします。

 "マリオネット" は ポルトガルギターのパイオニア湯浅隆と マンドリン界をリードする吉田剛士のデュオ。CMに使われたり 民芸の舞台公演に出演したり 見かけはジミーさん(地味!)でも結構!目立つ演奏活動をされます。先日、誘われるままライブに行き すっかり愉しい時間を過ごしました。

 最初の4曲「海」「暗いはしけ」「コインプラ」「南蛮渡来」。南北に長く大西洋に面したポルトガルの雰囲気が伝わる演奏でした。「コインブラ」は皆さんお馴染みかもしれません。首都リスボン、ワインで有名なポルト、コインブラは欧州最古の大学ほか街が世界遺産に登録されています。
 
       ♬ コインブラの街並みをご覧いただきつつ "マリオネット" の演奏をお聴きください。
   
          映画「第三の男」のギターの調べを思い起こされた方は(たぶん)70代以上?

 「南蛮」とは "南方の蛮族" 、中国から見た南方の民族を指した言葉でした。日本で「南蛮」とは、そうした語源にかかわらずポルドガルを指し、日本にとって最初の "西洋" を意味しました。マリオネットの演奏曲にも「南蛮渡来」「南蛮SAKAY」「南蛮渡来BUNGO」の三曲がありました。
    ※ SAKAIは大阪の "堺"  BUNGOは大分県の "豊後" 。ご当地から委嘱された曲で ご当地では有名!の由。

   
           ♫ どこかで一度ならず聴いたようなメロディに思われるのは なぜ…?

 大震災時の「神戸から帰るとき」、皆さんご存じの「花」。曲にも演奏活動にも "マリオネット" の立位置が現れます。そんなデュオは 子どもやお年寄りの施設も舞台に「しゃぼん玉」などの童謡、大正時代に生まれた「月の砂漠」などの旧い歌を。それらもデュオの大切な "持ち歌" の由。

 「しゃぼん玉」は、作詞した野口雨情の生後七日で亡くなった子を歌ったとされ、 貧しさから間引きされた嬰児達だとも…。童謡や旧い歌を老人施設で演奏すると、お年寄りがポッと表情豊かになられる由。しっとり心深く聴きましたが、残念ながらマリオネットのYou tube はありません。

      ♬ 「花の葬列」… 自分の葬式は こんな楽し気な曲で送られたいな!と思ってしまいますねぇ。
   

 長崎の街を描いた「唐街雨情」。かつて NHK "ラジオ深夜便" でよく使われたそうです。You tube をUPし過ぎると叱られそうですので(マリオネットはそんなことありますまいが…)この日のフィナーレ「夢は黒潮にのって」で〆させていただきます。わく!わく! & しっとり…お聴きください。

   

 演奏会が終わりロビーに出て 旧友のご夫婦に出遭いました。「えっ? どうしたん?」と訊くと、「前から "マリオネット" のファンで演奏会には何度も!」と。縁と言いますか繋がりと言いますか、なんだかね、お裾分けしたくなる … こころ弾む ちょっと嬉しい春間近!の一日でした。




 
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京都ぶらり on Valentine's Day

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 今日はバレンタインの日だったんですね。トレンド風?には「...知らんけど」と続けたいところです。若い方には 少し 否! かなり気になる一日でしょうね。私は腎がんの術後11年(正確には10年7月)検診で京都の某医大附病へ参りました。お昼を挟み採血採尿と頸~腹部のCT(単純)撮影でした。

 採血からCT撮影まで1時間半も空きましたので近くの京都御所御苑、鴨川畔をぶらぶら歩きました。平日のお昼どき、オミクロンの所為か病院もレストランも御所もいつになくシ~ン!河原町通から一筋西の寺町通に入り少し上ル(北上する)と廬山寺 紫式部「源氏物語」が執筆されたところです。

   

 廬山寺からもう一筋西に行くと京都御所御苑の低い石垣が現れます。寺町通はアスファルト舗装ですが、それより広い御苑寄りの道は流石!の土の自然道です。石垣と向き合う東側には低層の造りながら如何にも高層の人々が住んでいそうなマンション... まぁ個人所有でしょうから写真は控えます。

   

 清和院御門から御苑に入ると 左(南)には皇族がお泊りになる仙洞大宮御所。右の広々としたところは土御門弟(邸)跡 木立の奥に見える建物は迎賓館、粋を凝らした伝統の技をご堪能ください。なお見学可の仙洞大宮御所ですが、この日は非公開。もしかしたら皇族がお泊りの予定かもしれません。

   

 砂利道を駆け足でマラソンびとが行き過ぎる(五輪真弓「恋人よ」)...そんな砂利道の先に御所の内裏が現れます 塀越しに少し見えるのは紫宸殿の屋根。 以前は限られた一般公開日の他は面倒な予約が必要でしたが、今は(原則として)いつでも内裏を見学できます。が、この日の私はスルーしました。

   

 医大附病に戻ってもまだ時間があったので、敷地の裏(東側)につづく鴨川畔に降りました。若い二人連れ、もの憂げなお年寄り、文庫本を読み耽るお兄さん、小さな子と遊ぶママさんetc. 私は "もの憂げな年寄り" でしょうかねぇ(笑) ベンチに掛け ただぼんやりと向かいの東山方面を眺めていました。

   
        赤い矢印は「左大文字」。雪解けの水が未だ!の鴨川はいつになく水量が少ないです。

 鳩がたくさんいて ベンチに掛けると寄ってきます。「ゴメン! あげられるものがありません!」。そう言うと、了解!とばかりに踵を返しました(笑) 人に馴れている鳩たちは 気配で 役に立つ人か そうでない人か すぐ!見分けるようです。居心地が悪かったので、早々に病院の方に向かいました。

   

                       

 帰路は 寺町通を南へ下って四条通まで歩きました。途中、京都の老舗の洋菓子店「村上開進堂」に立ち寄り、お土産を物色…。先日、ブログ友が「ロシアンチョコレート」について書いていたので、バレンタインデーでもあり それを!と思いましたが、さすがに?この日は殆ど売り切れでした。

   

 【蛇足ながら】

   きょうはバレンタインデーだそうだ すくなくとも わが十代にはなかったデー!
   いったい誰がはじめたのか というより 前からあったのかもしれないが
   たぶん いいんや きっと 商魂たくましいやつが
   おんなの心理につけこんで はじめたにちがいない
   なぜチョコレートなのか なぜアンパンではいけないのか
   そりゃ もっともらしい理由はあるのだろうけど それはまあどうでもいい
   腑におちないのは ごくいちぶのイケメンたらいうおとこだけが
   その不当な いかにも不公平で理不尽な恩恵にあずかることだ
   ひがんで言っているのではない もちろん 多少はひがみもあるが
   おなじようにおもっているおとこは いっぱいいるはずだ いるにちがいない
   いちぶのおとこだけが "もういくつねるとバレンタインデー" とか 
   "きょうはたのしいバレンタインデー" とか うたいながら待っているとおもうと
   やりきれないけど それにしてもそれは おとこだけの問題なのか!?
   だれにわたすか 本命とすべりどめと義理まき用とわけているおんなのすがた
   それかて あまりえぇけしきには おもわれへん(なんでここだけ関西弁!?)
   まぁ 義理には 「無理してくれんでもいいのに」とおもうおとこがほとんどだ
   三倍かえし!とかの不文律が おとこのプライドと沽券をしげきする
   らいげつ14日まであたまをなやますおとこがすくなくない
   おもえば 愚息もながいことバレンタインに縁がなかった
   縁がないから 妻がつくって 「はい!おかあさんからバレンタインのチョコ」
   うれしかったはずもなかろうに ありがとう!とは よくぞ言ったぞ
   まあ きりがないからこのへんでやめる
   このへんでやめるが いっぺん こそっと言うてみたかった 書いてみたかった
   で 村上開進堂は お愛想みたいなもので ほんめいは回転焼の "御座候"   
   でぱちかで長蛇の列やったけど きょうはこのながい列がうれしかった
   そやろ そやろ チョコレートより餡子やろ そうおもてうれしかったのさ




 
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11年目の…春

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      "恋" でも始まりそうなタイトルで申し訳ありません。
      "故意" ではありませんので お赦し下さい。
      腎がんの術後検診と その後の京都御所散策を併記します。

    
        建礼門 ... 紫宸殿の重要な儀式の際に使われる門。現在は天皇並びに国賓にのみ使われます。

 術後11年検診。「"がん" は卒業」と宣言しつつ毎年 検診(採血とCT撮影)を受け、昨日は結果を伺いました。腎がんの場合、"寛解" はなくて一生!検診が伴います。勿論 「検診は受けない。再発転移が判っても "抗がん" する体力がなく受け容れてターミナルケアに入る」と仰る方もいらっしゃいます。
 
 がんは 出来る部位・形状・進行度・悪性度など千差万別です。治療法も様々であり、医療の進歩により年々進化します。患者にあっては 考え方であれ感じ方であれ各々の人生を映し様々であり、総て "ひとつの事例" に過ぎません。そのひとつに過ぎない私の事例をごくごく簡単に記しておきます。

    
        承明門 … 平安神宮とよく似た赤く華やかな門。門の向こう左手に見えるのは紫宸殿です。

 がんを告知された時点で転移も告げられる残念な場合があります。しかし多くは検査技術の進化などにより初期で見つかり、がん三大療法「外科手術・化学療法・放射線療法」のうち外科手術を受ける方が増えています。それでも術後の再発転移リスクは高く、特に術後1~3年はマークされます。

 多くは3月毎に検査を受けます。再発転移リスクがその間に集中します。その後6月毎になり 順調だと1年毎となります。CTが基本で、造影CTと単純(造影剤ナシ)CTがあります。造影剤は腎機能を傷めますが、単純CTより精度は高く術後1~3年は造影CTが多いようです。他に尿・血液検査もあります。

    
         紫宸殿 … 左近の桜はまだ蕾にも至らず 右近の橘は工事中で御隠れにございました。

 数十項目あった尿&血液検査も年々項目が減ります。今回 "H" がついたのは "T-BIL" "CRE" "BUN" の3項目でした。T-BIL(総ビリルビン)は肝機能、CRE(クレアチニン)とBUN(尿素窒素)は腎機能の数値です。標準上限より10~20%ほど高い数値です。良い結果とは言えませんが、主治医はほとんど問題にしません。

 大学病院では 重篤な患者さんは注目される一方、軽い症状は文字通り 軽く!見られます。前記数値であれば上限の50%以上高くないとスルーされます。"+" マークでは少なくとも "+++" はなければスルーされます。なお私が注目する免疫指数 "Lymph(%)" は がん細胞を死滅させる30%超の33.1でした。

    
       小御所 … 武家との対面に使われました。広い板敷の廂(ひさし)が結構!目立ち、見映えします。

 注目の! とは言え私が注目しているだけですが(笑) "CT検査" の結果は「特に問題ありません」でした。頸部~胴部まで撮影し、手術で一部(半分近く)切除した左腎臓、後に全摘した胆嚢周囲のほか、右腎・肝臓・膵臓・副腎・脾臓・肺・骨がんをみる肩甲骨・肋骨・鎖骨・上腕骨まで丹念に調べました。

 独特の言いまわしで「再発を疑う所見を認めません」「前回画像と比較し著変ありません」「有為な腫大リンパ節を認めません」「新規SOLを指摘できません」「明らかな破壊性病変や腫瘤を指摘できません」と記し【診断 … 明らかな再発転移を疑う所見、症状の原因となる所見を指摘できません】と。
       大学病院の先生方には今一度!国語の勉強をしていただきたいところではあります

    
      御内庭 … 手前の石は大宮 仙洞御所の庭と同じで 広く国民に呼びかけ奉納された円い石と思われます。

 なお "CT検査報告書" の中の「肝右葉に嚢胞を認めます」「椎体に変形性変化を認めます」「左上顎洞に貯留嚢胞の疑い」との3点については若干の不安も…。ただ前記のとおり これぐらいではほとんど問題にされないようでした。まぁ別の機会に譲り今回は「めでたしめでたし」としておきましょう。

    
        見学したのは京都御所内裏。周りの御苑こそ実は御所の醍醐味 … その一つ 天に伸びる巨樹!

 がんに罹るのは二人に一人、50%です。コロナよりずっと高い確率です。しかし "皆告知" に象徴されるように "治る病" になりつつあり、初期で悪性度が高くなければ再発転移はほとんどゼロ。著名な研究者が或るTVの番組で『10~20年以内に がんは間違いなく完治する病になる』と仰られました。

    
         季節の端境期 … 梅も桃も桜も もう一つ!ながら 御苑に少し春らしさを見つけました。    

  まあ がん完治時代まで がんにならないよう「できることはする」ことが肝腎かなぁ。
  先に寿命がくる!と? そういう方は間違いなく長生きされます
  建築家として活躍されている安藤忠雄さんは「五臓六腑 総てがんになり総て手術で摘出 」された由。
  それでも元気に活躍されています。凄いですよねぇ。 あやかりたく存じます。

    

 【安藤忠雄さんの "がんを語る"】… 新聞から抄録しました。余裕があればお読みください。

 五臓六腑をがんで喪くした安藤忠雄さん(80)。困難を乗り越えるには『人生で身につけてきた考えが役立った』由。
 『生きていれば、がんにもなる。しゃあない。人生うまいことばかり、とはいきませんからね』。 五臓六腑ナシ!になって8年。毎月検査を受け、嫌な話も聞かないといけない生活ながら 『それでも私は不思議と元気です』。
 健康に自信があった安藤さんは、68歳のとき 『がんがあると告知され驚いた』。「全摘しかない」 と医師に告げら 『もう目の前が真っ暗です。でも一晩考えて、それならしゃあない』 と全摘を決めました。
 しかし73歳の時に今度は生存率の低い膵臓がん。膵臓と脾臓の全摘しか生きる道はないと主治医に告げられます。 『膵臓を全摘して元気な人はいますか?』と訊ねると、主治医は 「生きているけれど元気な人はいない」。『でもね、自分でどうにもできないことは悩んでもしゃあないと覚悟し、生き延びるためにできることを考えました』。

 がん治療は 次々に変わる状況に一つ一つ冷静に ”選択” “決断” “対処” しなければなりません。
 告知された時の心境は 『びっくりしますよ。呆然としますよ。私の友人にも訊きました。やっぱり何人かに訊くのは大事ですね。データがいっぱいありますから。これは仕方がないなと言われて、そこで覚悟して、次は生きなければならないと思いました』 『前向き。私ね、わりと気楽なとこあるんです。明るさが病気を快復していくなと思いました』。 

 現在も世界を飛びまわり、建築の最前線で活躍す安藤さんは健康管理について 『がんで病院に入院する時に考えました。医者や看護師さんの言うとおりすると。たとえば、食事が出るじゃないですか。これはもう薬だと思って食べる。もうひたすら食べる。絶対残さないと。歩けと言われれば歩く。健康には、食事と運動なんですよ』
 『一日必ず1万歩は歩きます。朝起きてまず4千歩。内臓が五つもないのですから躰全体で消化するために歩きます』。
 食事については大きく変わり『早や喰いが有名でしたが、今は半時間かけて食べます。がんを患う前より体調は良くなった』。
 そして血糖値。すい臓を摘出しインスリンを分泌できないため、1日6回血糖値を測定、インスリン注射を打ち血糖値を管理しています。『血糖値150前後を保つようにしている。血糖値を一日6回計りインスリンの注射を増やしたり減らしたり調整する』。

 現在の仕事観は『新しく建築する際、古いものがあると大変です。だけど、それを生かしながら、次の時代にどうつないでいくかという仕事を今しています。古いものを生かすというのは、老人を生かすというのと一緒。古いものと新しいものが合体しながら新しい世界を作る。”これしかない”というものを作りたいですね』。

 がんを経験した後、時間の使い方が変わった由。主治医から 「朝から晩までノンストップで働かず、昼食後1~1時間半は休憩するように」 と言われ、『ああ、そうか』 と実践しています。その休憩時間に今まで読めなかった本を読んでいると 『また新しいイマジネーションが湧き、さらに生きる力が湧いてくるんです。生きるってこういうことかと思いながら、本を読んでいます』。

 がんになっても悪いことばかりではないと語る安藤さん。『私の建築は、コンクリートの建物が多いんです。コンクリートは二十世紀を代表する材料であり誰にでも手に入る材料なんですね。私は誰にでも手に入る材料をもって、誰にでもない世界を創りたいと思うんです。そして、私の健康も一緒。私は私なりの生活、生き方をする。独立自尊の精神でやりたいと思っています』。

    
          関係ありませんが … シマのアドレナリン!(若さ?)あふれる太~いシッポ写真を!


 

 【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
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旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

ひとりで しんだ じぶんで しんだ

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                 お雛さま … 孫娘もいることですし 久しぶりにQPのPC画をUPします。

 NHKは嫌いです。理由は ➀ 一方的に電波を流し強制的に受信料を納めさせる ➁「皆様のNHK」と言いつつニュースなど政権側に偏る番組が多いこと。受信料は払いたくないのですが、妻が世間体を気にするので払っています。そもそも水道料(2か月約3000円)より高い受信料(同4340円)が腹立たしい。

 でも NHKのBSやE-テレで制作 放送される特集、ルポなどは 民放各局とは段違い平行棒です。制作にかける時間、労(財)力が桁違いで、作品の質の高さが際立ちます。ちなみにNHKがWOWWOWのような受信システムになれば、地上波の "NHK総合" は即!解約します。E-テレとNHK-BSは引続き契約します。

 そのNHK-Eテレで2/12に放送された「ぼくはしんだ じぶんでしんた "谷川俊太郎と死の絵本"」は、NHKならではの力作でした。今年1月に発売された 絵本「ぼく」作 : 谷川俊太郎 絵 : 合田里美 … 京都に住む一人のフリー編集者が「少年の自死」をテーマに絵本を企画、出版するまでの2年に及ぶルポです。

    
        刷り上がり … 一冊の書が印刷 製本される工程を初めて見ました(NHK E-テレより… 以下同)

 筒井大介さん(43歳) は「死をめぐる絵本」のシリーズを手がけているフリーの編集者です。「少年の自死」は避けて通れないテーマだと思っていました。どんな作品にするか考えているうちダメモト!で谷川俊太郎さんに「詩」をオファーします。しかし 谷川さんからの返事は「むずかしい」でした。

 ところが一か月後、谷川さんからファクスでテキスト(詩)「ぼく」がとどきました。筒井さんはビックリしつつ歓喜します。早速!「ぼく」をくり返し読み、この詩とテーマにふさわしい "絵本画家さがし" をはじめた或る日、ふと目にとまったのが イラストレーター合田里美さん(37歳)の "挿絵" でした。

 『 ぼくは しんだ じぶんで しんだ … ぼくは しんだ ひとりでしんだ …
   おにぎり おいしかった むぎちゃ つめたかった … あおぞら きれいだった ともだち すきだった …
   うちゅうは おおきすぎる じかんは おわらない … ぼくは しんだ じぶんで しんだ … 』
                     ... 谷川俊太郎「ぼく」より

 絵本は初めての合田さん。谷川俊太郎さんは余りに大きな存在で実感がなかったそうですが、谷川さんの詩からイメージし "ラフ" を描き上げました。"ラフ" は筒井さんから谷川さんに送られました。谷川さんは『いい線いってる』と仰った由。"無口な感じ" の絵が谷川さんの感性に溶けたようです。

      

 筒井さんと合田さんが谷川さんの自宅を訪ねた最初の打ち合わせでは ... "こどもの自死" という重いテーマをどう受けとめればいいのか...。なぜ どういうぐあいに 死にむかっていったのか...。谷川さんは『人を描くとか考えず 世界の美しさを 残酷さを 描く。死を描くけど すごく明るい絵本にしたい』と。

 コロナ禍で 膝を交えた打ち合わせは最初の一回きり。あとはメール・電話・ファクスで進みました。第一稿では合田さんの絵について谷川さんが「説明的すぎる」。合田さんも『これまで読物の挿絵を描いてきたので、挿絵の域を出ていなかった』と気づくなど ... 互いの感性が響きあって進みました。

 谷川さんの詩に『おとうさん えらくなっても おかあさん きらいにならないで』のくだりがあります。編集者とは最初の読者 ... 筒井さんはこのパターン化された場面が気になり『この一節は なくてもいいのではないでしょうか』とおそるおそる言うと、谷川さんはあっさり!諒解。凄い!シーンでした。

 第二稿、第三稿と進み谷川さんも『これはいけそうな気がする』と。いけそうになるほどに谷川さんの合田さんの絵に対する注文が増えます。アイデアを含めて大量の提案がとどきます。筒井さんは編集者として『一生!終わらなかったらどうしよう』と焦りますが、合田さんは瑞々しく受けとめます。

    

 絵の中の少年が手にしているのは "スノードーム" 。谷川さんの提案でテーマに近接して描くことになりました。しかし合田さんがテーマとして強く描くと 今度は谷川さんが『テーマと思わせすぎない。もっと "無口" に』と。そうしたくり返しを筒井さんは「終わらない」と心配したのではありました。

 谷川さん『自然の中にある命としての孤独… それは人間社会の 人間関係の中での孤独とはちがう』『この詩の "ぼく" が死んだ理由は人間関係だけにあったのではないと読者に感じてほしい』。谷川さんが詩人として鮮烈にデビューした10代終わりの詩集「二十億光年の孤独」が70年を経て重なります。

    
            「ぼくは思わずくしゃみをした」に初めて触れたときは … 衝撃!でした。

 構想から完成まで丸二年。その過程をNHKのカメラが追いました。1時間の番組にいったいどれだけのスタッフが投じられたかは兎も角、この絵本の中身と併せて絵本制作の過程をつぶさに垣間見ました。詩人と画家の思考と感性に編集者もまた凄まじい執念で交錯します。素晴らしい1時間でした。

 出来上がった絵本をもって筒井さんと合田さんが谷川さんを訪ねました。谷川さんは時間をかけて舐めるように三回、絵本をめくりました。筒井さんが「お蔭さまでようやく完成しました」と言うと、谷川さんの第一声は『まだこれからこの絵本が売れるかどうかだね』。ただの詩人ではありません。

 最後に 谷川さんの言葉…『意味偏重の世の中です。誰もが何にでも意味を見つけたがる。意味より大事なのは "何かが存在する" ということ。それを言葉を介さないで感じとることが大切だと思う』『人が死んでも別に地球は在る。そうしてずっと人も地球も続いているのが、ちょっと怖い感じがする』。
   ※ こんなしがないブログでも それなりに "著作権" が気になり十分ご紹介できなかったと…言い訳しておきます。

    
              筒井さん、合田さんから届けられた絵本「ぼく」を読み耽る谷川さん。

       "蛍の光" … 旧交を温めあうスコットランドの原歌 "Auld Lang Syne" をロッド・スチュアートで!
    
        


 


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For & Four Life 俺たちが音楽の流れを変える!

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 季節の端境期。名残の冬と煌めく春が溶けあいながら季節は弁証法的に移ろいます... なんて大層に書くから「読むのやめる」って言われます。でも 時代は…世界は…人は…なかなか明瞭に割り切れずジグザグと歩むもののようではあります。ではありますが 春の息吹あふれるQPの絵で始めます。

   

 「フォーライフ」… "For Life" であり "Four Life" でもあります。1975年4月11日 そのいずれの意味をもこめミュージシャンのためのミュージシャンによる会社が生れました。既存音楽業界に画期的な挑戦状を叩きつけた "Four" はフォークシンガー 小室等、吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげるの四人。

 NHKは嫌いだ!と言いながら ... またまたNHKさんの番組から紹介するのは本当に気が引けます。まぁ気は引けるけとれどもペンが勝手に前に進んでしまうのでお赦しください。NHKさんからは「赦さぬ!」って言われそうですが…。ス、スビバセン! 私ではなくこのを叱ってやってくださりませ。
         ※ 3/1 NHK-BSP「アナザストーリー"俺たちが音楽の流れを変える"」より

   
      左から 泉谷しげる(別人28号) 井上陽水(変わらん) 小室等(今の方がマシ) 吉田拓郎(若けぇ)

 彼らが登場した1970年前後。私は彼らを好きではありませんでした。泉谷は安物のスーパーのようでカッコ悪く性格も悪そう。陽水の硬質な声には耳が拒否反応。小室等のヒゲ面は如何にも汚らしく不快。拓郎は人気があり過ぎるのが厭で 歌詞もメロディも心に響かず!(それにしてもみんな髪が長い) 

 年長!ゆえ社長に就いた小室等(31)…上条恒彦「出発の歌」の作曲が私の彼への唯一の評価でした。が、フォーク界のリーダーとしては適任だったと思います。その小室が「成らない話」と思っていた会社創立が「成るかもしれない」と思うようになったのは 人気絶頂だった吉田拓郎の参画でした。

  
     小室等(左端) と泉谷しげる(右端) は "現影" ですが 今なお超!売れっ子の拓郎と陽水は出演せず "旧影"

 "ism" は似合わない陽水。「氷の世界」で日本初のミリオンセラーを出した超売れっ子は「収入は売上の3%」「レコード会社"専属" 操り人形」への不満に背中を押され "ism" が顕れました。「グループなら四人」の最後の一人は「泉谷だよねぇ」で一致。泉谷は「ドッキリだと思った」そうですが。

 「恩知らず」「カネほしさ」の批判が高まります。今の時代であれば もっと!でしょう。『命懸けの勝負であることを徹底したい』と、批判に最も動じなかったのが拓郎であったのは意外であり見直しました。ともあれレコードをプレスする工場さえ確保しづらい業界の厚い壁!ではありました。

 勝負を賭け 四人のクリスマスのレコードアルバムを限定盤で制作、発売します。が、ファンは「ひとり一人のファン」であって「四人のファン」ではありません。ファンには 1/4の値打ちしかないアルバムでした。経営のプロならぬアーティストの会社は 数億円の赤字を抱えることになります。

   

 重圧の下、社長は小室から拓郎に代ります。スーツにネクタイをしめ営業に駆け回り接待ゴルフにさえ出かけます。『アーティストになりたかった』泉田しげるは早々に "フォーライフ" を去ります。『とどまるよう最後まで熱く説得したのは拓郎さんだった』『すまなかった』とは泉田の述懐です。

 拓郎は "売上至上主義" を掲げ 6年かけてフォーライフ社を建て直しました。その後 アーティストの世界に帰りましたが、1999年に遂にフォーライフを去ります。2013年には井上陽水も去ります。最初の社長となった小室等のみが残ったフォーライフですが、潰れていません。なんとか…健在です。

   
            営業で事務所まわりをする吉田拓郎社長。ちょっと胸が詰まる光景でした。

 その間に "つま恋" がありました。日本最初の "野外" にて "数万人" の若者が "オールナイト" で開いたコンサートでした。当時のフォークシンガーが憧れ夢にみた "ウッドストック" の日本版です。広い場所、交通アクセス、騒音対策に安全対策etc. 殆ど実現不可能に思われましたが、実現しました。
    ※ "オールナイト" であったのは 「安全に帰ってもらうためには始発電車まで引っぱるしかなかった」由。

 "つま恋" はヤマハが掛川市(人口6万人)で開発を計画したリゾート地。なだらかな広い敷地。周辺に住宅はなく騒音の心配も不要。電車駅から車の殆ど通らない一本道で安全上も問題なし。教委や警察の懸念にはヤマハの社長が「わが社はバイクと楽器、若い人のお蔭で今日がある」と一肌脱ぎました。
     ※ 人口6万人の掛川に6万人の観客。地元の方は「炊き出し」「一夜の宿」を無償で提供された由。

 サザン、安室奈美恵から現在の若いアーティストまで 当たり前に野外で大きなライブが開かれます。それら総ては "つま恋" から始まりました。そして四人の大きな冒険は、メジャーばかりではない様々なレーベルの音楽企業に活路を拓き、日本の音楽の流れを大きく変えた事件!でもありました。

   

   ♫ ナターシャ・グジーさん。
     6歳の時 チェルノブイリで被爆。ウクライナの首都キエフに移住し民族楽器バンドゥーラを学びました。
     二度の訪日を縁に 2000年から日本を拠点に音楽活動をされています。
     昨夏 小椋佳さんの公演で 彼女のバンドゥーラの伴奏に接し また「瑠璃色の地球」の歌声が心にしみました。
     母国に捧げんとこの三月に作られたばかりの「希望の大地」をお聴きください。

    


 


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雲外蒼天 … ちょっと大相撲も

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 昨夏 体調を崩したシマジロウ。一進一退で 一時は ほぼ "毎日通院" でした。シマには勿論! 妻も私もストレスフルな日々でした。年が明けかなり恢復、体重も3.5kg⇒4.1kgまで戻りました。現在 週3回通院ながら それとわかるとカーテンや炬燵に隠れ 相変わらず "気にいらにゃい" ご様子

    
          窓際で日向ぼっこがお気に入りのシマも 暑くなってきてピアノの上に移りました。

 竹政伊知朗さん。大阪大学医学部教授をへて現在は札幌医大教授。大腸がんのロボット手術の領域では世界的 "権威" として知られています。その多忙かつ旺盛に仕事に取り組む日々を追ったNHK-BS1「ザ・ヒューマン "立ち止まらない日々"」を視ました。またNHKか!と? まぁ そう仰らずに…。

 私が腎がんの手術を受けた11年前も 既に手術ロボット(ダ・ヴィンチ)はありました。当時、設置する医療機関は少なく健保の適用も限られ、腎がんの手術は適用外でした。しかし2~3年後には設置する医療機関がどんどん増え、健保適用も同様に増え、「がんになるのがもう少し遅ければ…」と。

 ロボットは年々改良が進み、より安全で(血管・神経をできる限り傷つけず)迅速な(手術時間の短縮は患者の負担を減らし回復を早める)手術が可能になっています。課題は、人も設備も充実した大都市の病院に較べ、地方にはそれだけの体制がないことと、手術を行う若い医師を如何に育成するかにあります。

    
      竹政教授(57歳)『私が熟達した指導者の薫陶を受けたように 私の技術や感覚を若い人に伝えたい』

 広い北海道で医療にあたる竹政教授には「同じ病気でも住む地域により医療に大きな格差がある」ことがいつも問題意識にありました。そのため手術ロボットの普及と併せ、操作技術を若い医師に伝えようと年200回余の実習指導に取り組んできましたが、コロナ禍でそうした機会が激減しました。

    

 手術ロボットは、執刀医が患部に直にメスを入れるのではなく、内視鏡による画像を見ながら遠隔操作で手術を行います。実際には、患者さんのすぐ近くでスタッフが連携して手術に臨みますが、理論的には数百km離れたところのベッドにいる患者さんにもネットを通し遠隔操作で手術が可能です。

 ネックは 回線を通すことによるタイムラグです。比較的近い距離でも0.5秒程のズレが生じます。"cm" どころか "mm" 単位で行う手術にあっては、患者さんのいる側と指示し操作する側との0.5秒差は "致命的" ズレにもなり兼ねません。機器の改良が不可欠であり、それなくして遠隔手術は困難でした。
 
    
        指導医からネット回線で画面に矢印など入れ操作を指示しますが、タイムラグの壁が…。

 竹政教授は医療機器メーカーなどと連携して タイムラグ "最大0.25秒" を目指しました。実用実験を札幌~沖縄3200kmの距離を隔てたネット回線にて行い、タイムラグ "最短0.0135秒" "平均0.027秒" を実現しました。指示する側と執刀する側が「ほぼリアルタイム! ズレを感じない」レベルです。

 最新鋭のロボットは、縫ったり剥がしたりを熟達した執刀医の手より素早く正確に行います。"感触" にも工夫が凝らされ硬さ、弾力などをリアルと変わらない感覚で "操作する手" に伝えます。しかも一般の内視鏡手術に習熟した医師であれば、ロボット操作は僅か二日間の研修で習得できるそうです。

    
        最新鋭の手術ロボットで初めて胆嚢全摘手術に挑む若い医師(右端)と指導する竹政教授(左端)

 大腸がん手術を受ける女性(48歳)は 肛門から僅か3cmにがんあり、以前の手術で周辺が線維化し人工肛門が不可避と告げられた患者さんです。人口肛門になっても手術を受けるべきか悩んだ末、竹政教授を訪ねインフォームドコンセント(医師が説明し患者が納得、同意する過程)の様子も映されていました。

    

 竹政教授『取り残しは絶対ないようにします。その上で肛門を残せる努力を最大限します。それでも肛門を残せない可能性はあります。厳しい話をしています。その話をしないまま手術を受けて貰う訳には行かないのです。その中でベストの手術をします。どうぞ私達を信じて下さい。がんばります』。

 私が腎がんの手術でインフォームドコンセントを受けた時のことを思い胸がいっぱいになりました。

 線維化した層を丁寧に探り剥がす様子がTVにリアルに…。手術が終わり退院する患者さんに竹政教授は『炎症が残っていた部分も含めて悪いものは根こそぎ取れました。病理検査の結果も良好です。勇気がいったと思いますが 望ましい結果で本当に良かったです』。患者さんと一緒に私も泣きました。

    
      大腸がん手術を受けた女性(左)と竹政教授。デ某は思った "生まれ変わったら医者になりたい"と

 「雲外蒼天」… 雲を突き抜けた先に青空が広がる。竹政教授は『この気持ちをもっていれば いつだってがんばれる』由。『五里霧中、どこに向けて歩くべきかわからない時がある。決断を遅らせず求めて行けば いつか必ず光が見える。光が見えた感動は それをやりつづけた者にしかわからない』と。

    

 肩がこりました? 頭痛が痛くなりました?(笑) では大相撲大阪場所の話題を。わが家のすぐ近くの温泉旅館に相撲部屋が来ています。元武双山が率いる藤島部屋です。お相撲さんが街を自転車に乗って走っています。コロナ禍で稽古が見れないのが残念ですが、わが街の春らしい光景ではあります。

 三日目の結びの一番「横綱 照ノ富士 対 宇良」。土俵際の難しい一番… 立行司 伊之助は宇良に軍配。が、物言いがつきました。スロービデオを見て「取り直しかな?」と思いきや『宇良の踵が先に土俵の外についており行司軍配差違えで照ノ富士の勝ちとします』。え~っ! かわいそ~や~ん!

 宇良に同情したのではありません。立行司 式守伊之助に!です。最高位の木村庄之助が空位!ですから、式守伊之助が昇格してもいいのに…出来ていません。差し違えが多すぎ、先場所も二度つづけて進退伺提出に至りました。でもホント!ややこしい一番がなぜか伊之助に当たるんですよねぇ。

    
       向こう側の宇良の右足と手前の照ノ富士の右足に注目! 行司 伊之助 この時すでに自信なさげ?

 もう一つ!ご注目ください。入間川部屋の 獅師。ウクライナの出身です。『幕下17枚目 獅師 ウクライナ出身』と場内放送されると一際!大きな拍手がわきます。現在二連勝、勝ち越せば来場所は関取(十両)を狙える位置にきます。元々外国人力士が好きな私、獅師に獅子奮迅!の活躍を期待します。

    
          勝ち名乗りを受ける獅師。まだ所作がぎこちないですが、将来有望な力士です。

   【補遺】
   
    ウクライナの空にミサイルが飛びかい人々の命が奪われが建物が焼けています。
     そして昨夜来 東北をまた大きな地震が襲いました。 
     そのことを思いつつ… つい!先刻 (3/17 8:00~) NHK BSP「アナザーストーリーズ」を視ました。
     タイトルは「ジョン・レノン そして“イマジン”は名曲になった」。
   
    『想像してみて 天国のない世界を』『僕らの地下に地獄はなく 僕らの上には空があるだけ』。
     天国を否定している歌だとは思いません。『宗教だってない』のフレーズも 宗教の否定だとは思いません。
     『国境のない世界… 何かのために殺すとか死ぬとかもない世界… すべての人々が平和に生きている世界』
     宗教であれ政治であれ そうした世界こそ 求められる世界であり求める世界なのだ、と。
     欲深い者が貪欲に独り占めすることも そのために多くの人々が飢え病に倒れ傷つくこともない世界。
     『そして世界はひとつになる』『想像してみて すべての人々が平和に生きているのを』。

    


     ※ コメント欄 この項 閉じました。



 


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日本の歌 ~ 大相撲春場所

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     日本の春は やっぱり桜でしょうか…。
     暖かくなり… 寒の戻りがあり… 雨が降りつづき… 夏を思わせる陽気に驚き…
     野に山に 空に川に 樹々に花々に人々の心に… 春が動きだしています。
     QPの絵にはまだ少し早いけど 気持ちは前のめりに春の光を浴びています。

    

 You tube で音楽を聴くことが多い日々。PCを始めた頃(1988年)には「あり得ない」世界でした。三十年余でこんなにも変わるのですねぇ。もう三十年生きることは至難!ながら 万に一つ 死なん!と生きることができたならば、どれだけのことが楽しめるのか…。 まぁ無理!と承知の話ですけどね。

 You tubeで音楽を堪能しつつ やっぱり "生の音楽" は格別です。どうちがうのか説明しにくいのですが、言わば ”満足” と ”感動” のちがいでしょうか。日常語に直せば “ワク!ワク!感” でしょうか。リアルな感覚を文章(ブログ)に変換するなんて大それたことながら 小それて?みたいと思います。

    

 第14回を迎えた “日本の歌百選” 公演。ピアニストの小林峡介さんが伴奏され、ソプラノとテノールのソリストが歌います。”百選” ながら毎回十数曲が歌われ すでに二百曲余。マイクを通さない "生身の声" に酔いしれます。90歳の小林さんが奏でる 時に優しく 時に烈しいピアノにこころを打たれます。

 二、三曲毎に小林峡介さんが独特のハスキーなお声で訥々と曲目解説をされます。その数分にして歌の世界に魅きこまれます。ところが今回 もしも!に備え?曲目解説を二人のソリストに委ねられました。少なからずガックシでしたが、さすが小林さんの薫陶を受けたソリスト、見事!引き継がれました。

  「どこかで春が」… 詞:百田宗治 曲:草川信
 この歌は今年百歳のわが母が生れた翌年に発表されました。"春" を歌う歌は多く 「春がきた」(詞:高野辰之、曲:岡野貞一) もよく歌われます。子どもには 「春がきた」が馴じみやすいと思います。でもやっぱり 「どこかで春が」。”山の三月 東風(こち)ふいて どこかで春が 生まれてる” がキラリ光ります。

       地味ながら息の長いダ・カーポ。その名のとおり「はじめにかえる」その初心がいいのかな?
    

  「春の唄」 … 詞:喜志邦三 曲:内田 元
 “ラララ赤い花束 車に積んで 春が来た来た 丘から町へ” と聞けば 皆さんご存知だと思います。阪神大震災では阪急電鉄の西宮北口駅が最初に復旧、京都・大阪方面~西宮北口まで乗り、そこから徒歩で友人宅を訪ねたことを思い出します。二番 “青い野菜も市場に着いて…” は西宮北口駅近くの市場です。

        映像は西宮北口界隈ではなく欧州の何処かの市場など…コロナ禍が治まれば行きたいなぁ。
    

  「椰子の実」… 詞:島崎藤村 曲:大中寅二
 伊良湖畔の恋路ケ浜に流れついた椰子の実。民俗学者の柳田國男が友人の島崎藤村に語って生まれました。誰ですか? 島崎藤村を ”しまざきふじむら” と読んだ人は(笑)。作曲の大中寅二は同志社を出て教会のオルガン奏者をしていました。合唱される方はよくご存知の作曲家 大中恩は 寅二の息子です。

        私は少しだけリアルを知る東海林太郎さん。誰ですか?「とうかいりん」と読んだ人は。
    

  「夏の思い出」… 詞:江間章子 曲:中田喜直
 “夏がくれば 思いだす 遥かな尾瀬 遠い空”。尾瀬に行ったことはなくても ひとりひとりの心にある“それぞれの尾瀬” を想われることでしょう。私は二番の “石楠花(しゃくなげ)いろにたそがれる” に惹かれます。石楠花いろって どんな色だと思います? 人生の黄昏の色とは少しちがう気がします(笑)

    

  「まっかな秋」… 詞:薩摩 忠 曲:小林秀雄
 小林秀雄には作曲家と文芸評論家の小林秀雄がいます。文芸評論の小林秀雄は、東大在学中に雑誌「改造」の文芸評論懸賞で宮本顕治(元日本共産党委員長)に敗れ “反共” になったと…。嘘でも なんとなく あり得る!と思うんですよねぇ。なお作曲の小林秀雄は ピアノの小林峡介さんと東京芸大の同期です。

       最初の「まっ赤だな まっ赤だな」はやっぱりバッハ「ガヴォット」の盗作だと言われますよね。
    

  「赤とんぼ」… 詞:三木露風 曲:山田耕筰
 この歌は 三木露風がトラピスト修道院の文芸講師の時の作品です。渡島当別の駅からかなり歩いたところにある広大な男子修道院で、結婚前に妻と行きました(はい。関係ありません)。故郷 龍野の少年時代を思い歌詞にした由。「赤とんぼ とまっているよ 竿のさき」は、少年露風の俳句から採られました。

    

  「冬景色」… 文部省唱歌
 “狭霧消ゆる湊江の 船に白し朝の霜 ただ水鳥の聲はして 未だ覚めず岸の家”。文語調がそのまま自然にメロディになりそうですが 作者不詳の文部省唱歌です。”冬景色” なのに雪が出てきませんし “狭霧(さぎり)” は俳句では秋の季語。文部省のいい加減な担当官が適当につけたタイトルかもしれません。

    

  「ペチカ」… 詞:北原白秋 曲:山田耕筰
 1番から5番まで最初の一連はすべて “雪の降る夜はたのしいペチカ” 。ペチカとはロシアの暖炉でありオーブンでもあります。極寒のロシアの長い冬… 家族の温もりがそこに象徴的に感じられます。日本で言えば家族で炬燵を囲みミカンを食べている光景でしょうか。そんな温もりは消えつつありますが…。

       山田耕筰『ペチカはロシア語でペイチカ』。鮫島有美子さん、確かに「ペイチカ」と歌ってます。
    

 以上が第一部でした。第二部は9曲が歌われましたが、曲名と作詞・作曲者のみご紹介し割愛します。
 
  「いぬのおまわりさん」 … 詞:さとうよしみ 曲:大中 恩
  「どんぐりころころ」… 詞:青木存義 曲:梁田 貞
  「あめふりくまのこ」… 詞:鶴見正夫 曲:湯山 昭
  「北風小僧の寒太郎」… 詞:井出隆夫 曲:福田和禾子
  「南の島のハメハメハ大王」… 詞:伊藤アキラ 曲:森田公一
  「見上げてごらん夜の星を」 … 詞:永六輔 曲:いずみたく
  「星めぐりの歌」… 詞・曲:宮沢賢治
  「小さな空」… 詞・曲:武満 徹
  「銀河鉄道999」… 詞:奈良橋陽子、山川啓介 曲:タケカワユキヒデ

      アンコール曲は「切手のないおくりもの」詞曲:財津和夫 「今日の日はさようなら」詞曲:金子詔一
      そのうち「今日の日はさようなら」をUPします。
      3番 "信じあう喜びを大切にしよう 今日の日はさようなら また会う日まで" にいつも胸きゅん!です。 
    
    


     おっと!大相撲春場所を忘れるところでした。
     もう一つ 否! もう二つ盛り上がりを欠くので桟敷席に目を移しました。
     みなさん かなり外見に気を遣ってはります。お相撲さん以上に力が入っています。
    
       花道の奥に現れた方はどなたかな? う~む~なんとなく あのひとかなぁ…。
    

       全身が映り…ほぼ間違いなし。掃きだめに鶴… 否! 桟敷席の妖精のあのひと。
    

       この位置にお座りになられて あのひとだと確信。丁寧に靴も揃えてはります。
    


 


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森の展示室にて

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 久しぶりに和知(京都府)を訪ねました。お目当ての一つ 自然食レストラン "菓歩菓歩" には人があふれ… ただでさえ料理にたっぷり時間をかけるレストランですから 即!断念。もう一つの目当てであったミモザの樹は やはり昨秋の台風のダメージから甦らず… 跡形もなく姿が消えガックシでした。

    
           ミモザは喪くなったけど "菓歩菓歩" の木蓮は 和知の碧空によく映えていました。

 山野草苑に行くほかなく道の駅で地産の総菜、サンドイッチ(照焼チキン、焼鯖)を買い山野草苑の駐車場へ。が、かつてない混み様で いったい何事!?  週末、森で野外アート展があり 出展者とその友人がわんさか!訪れた由。いつもノンビリ遊んでるような?スタッフも眼をきらきらさせてはりました。

    

 出展は35点。受付で頂く森の地図に1~35のポイントが記され、ほぼその順に巡りました。作品に説明は殆どなく "感じられるまま感じてください" 風でした。発想も使われる素材もよく似ているのは仕方ないかな…。出展者も見る方も若い方が多く、老年組としてはちょっと気恥ずかしかったですが…。

        天女の羽衣でしょうか … 樹間に巡らされ春風に妖しく翻っていました。
    

        よくわかりません。その場のまま!に "感じて" くださいね。
    

        "珪石" で作られた破片?が樹々に吸いつくようにはられていました。  
    

 かつては郷里との往復によくお世話になったJR山陰線。亀岡~京都の保津川沿いの鉄橋、高層ビルの屋上を走っているような余部鉄橋など特徴のある鉄橋がたくさんあります。山野草苑の森にはJR山陰線が走り、この鉄橋を列車が通過する際は ゴト~ン!ゴト~ン!とかなり大きな重い音がします。

    

        太い枝に吊り下げられたシャボン玉のようなものが た~くさん!
    

        焼いて炭化した木材。龍安寺の庭のように… と言うにはちょっと無理があるかな?
    

        枯れ枝を人の顔にデフォルメ?  それとも大きな鳥さんに棲家をプレゼント?
    

 あなたの身体は戴いた生命でできている You are what you eat. SUSHI-BAR-MARU ちょっとお寿司でもいただこうか…と思い あたりをさがしましたが、それらしきお店はありません。ん? もしかしてこれも一つの展示なのかな? どうやらそのようでした。展示企画だとしても… やればいいのにね。

    

        浅い池の水面に幾つかの金魚すくいのようなワッカが並んでいました。
    

        現場に制作者…武蔵野美大卒の30歳女性。道に延々と松葉を並べつつ「腰が痛くなる」。
    


 山頂に忠魂碑があります。延々と松葉を並べていた女性に『忠魂碑は見られました?』と訊くと、見たい!と一緒に山頂へ。日露戦争で斃れた数十名!の兵士の名が刻されています。小さな村に如何ほど大きな悲しみであったことか。「ウクライナ侵攻」「戦争と平和」について暫く語りあいました。

    

        恐竜の卵?と思う2~3mの殻はくりぬかれ中に絵が一点。どちらが出展品? どちらも!
    

        "魔界" を囲み封じたのでしょうか…
    

        この野外展示で最も強烈な印象を受けた作品。
        沖縄の或る島で 馬の糞を沁み込ませた和紙に 野晒しの馬の屍体(骨)が写し採られています。
    

 山野草苑の森を由良川が流れています。河畔でキャンプする人を見ました。なんだかとても仕合せな人々だと思いました。知らなかったのですが "ヒロシ" という一発芸でブレイクしたタレントさんはキャンプ好きが注目され 今やキャンプ芸で売っているそうです。仕合せなタレントさんですね。

    

 山野草の森では ハッとすることもあります。この日は樹間を歩きながら ふと眼前に赤い色のアセビ(馬酔木)が現れビックリ! 馬のような大きな動物でも食すれば酔いつぶれる毒性がある由。森の動物たち、お腹を空かしてこの如何にも美味しそうなアセビを見れば「頂こう」って思うでしょうねぇ。

    

 "山野草" 苑にふさわしく そこ此処に野草を見かけます。山路きてなにやらゆかしすみれ草… 如何にも芭蕉らしい破綻のない均整のとれた一句。はい。生意気にも芭蕉は好きではありません。野に咲く花は "大御所" たる芭蕉さんではなく そこらへんの私が詠みたい …「山路きて用を足したくなるデ某」。

    


 


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名残の名残に…

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 カムカム現象! ドラマの展開の速さに面喰らいつつ…いつの間にかそのペースとリズムに馴染んだこの半年は エブリバディならぬ "カムカムエブリディ" でした。安子・るい・ひなた三代の物語が一挙に大団円に向かい、謎解きもあって朝が待ち遠しく 最終週の五回は毎回!最終回の感がありました。

    
       アニー・ヒラカワは やっぱり安子でした …「I hate you.」の別れから「I love you.」の再会へ。

 森山良子さんと言えば「この広い野原いっぱい」… 1967年にリリースされた曲でデビュー、私よりちょっとだけ年上(笑) 。ステージではアコースティックで伸びやかな歌とユーモアあふれる語りが特色ながら演技も見事でした。藤本由紀さんの脚本も特上で今週は(関西風に)涙がちょちょぎれました。

    
            人生の黄昏…こんな黄昏がいいな!あんな黄昏がいいな!と思いつつ…

 米メジャーリーグも開幕。エンゼルスのオ~タニさ~ん!は開幕先発投手にして一番打者。残念ながら7回1失点で敗戦投手、打者としては 4タコ(4打数無安打)。でも上々のピッチングでしたし、第四打席は思わず立ち上がったホームラン!性の当り。今シーズンも大いに活躍を期待できそうです。

    
        大谷選手は「名残りの人」ではありませんが 米国にも日本にも長く「名」が残りましょう。

 読んだ書は奨めたくなります。でもTVで視た番組ほどにはここでご紹介していません。とはいえ先日 新聞の書評欄に載った筒井ともみ著「もう一度、あなたと食べたい」は まさに "食指" を動かされる書でした。押切もえさんの書評、紹介ぶりがまた秀逸です。はい。そそられ 読みましたとも!

    
          亡き人々との "食" の思い出に限らず 各々の言葉が "仕草" が 掬い取られています。

 久世光彦さん。向田邦子さんの作品をよく取り上げたTVプロデューサーです。食べるものに執着がない方の由。その彼が眼がないのはドイツパンのような "硬いパン"。ビフテキは『ヴェルダン。よく焼いてちょうだい、草鞋ぐらいに!』。そういうところは彼の仕事の傾向となにか関連あるのかなぁ。

 向田さん宅で寝泊まりすることもあった久世さんですが、彼の著※「触れもせで」に『手ひとつ握ったことがない』。その二人がよくしたゲームは言葉あそびゲーム。お題が "死なせてしまうのは勿体ない日本語" だとすれば、「癪にさわる」「じれったい」「冥利」「縁(よすが)」など二人で次々上げる。
      ※ 行きしひと去りしとき ⇒ https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/79f014d44dba0d5dd4f680a5b351221d

 
        装丁・挿画は南伸坊さん。もういちど食べたかった人は前記二人のほか… 加藤治子、松田優作、
        深作欧二、北林谷栄、和田勉、岸田今日子、藤田敏八、樹木希林、森田芳光さんら多才&多彩。
        
 お題が "嫌いなもの" では「引き算」「電話機のカバー」「儀式と制服のない文化」。"どんな死に方をしたいか" のお題には二人とも「爆死」でピタリ! 向田さんは台湾上空の飛行機事故で亡くなりましたが、著者の筒井ともみさんが和食の店※で初めて出会った翌朝、向田さんは台湾に出発された由。 
        ※ 向田さんが出資し妹和子さんが営む和食の店「ままや」。TV業界の人の溜り場であった由。 

       ♬ 話題にそぐわないような…そぐる?ような「弦楽のためのアダージョ」を…
    


 


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d
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