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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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蝉時雨やみ 九月迎える

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 8月も今日でお仕舞い。9月のQPカレンダーは猫の親子 … しんみりします。ほとんど親兄弟を知らないシマ。生後すぐ まだ独身だった息子のところに来ました。息子が結婚し 孫娘が生れる時、わが家の養子になりました。その孫娘も小6、シマが歳をとるのも無理ないかなぁ。

 

 シマが黄昏(たそがれ)るとともに "ガラスの60代" を過ぎ 私も黄金の ... 否! "黄昏の70代"。「じっと手を見る」は啄木だったかなぁ。若い啄木が見たのは たぶん "手のひら" でしょうが、私がじっと見るのは "手の甲" .... グー!は兎も角、パー!するとシワがよりま~す!

 
           三年ほど前のシマ… この頃からシマが "たそがれ" はじめてきたかなぁ。

 8月は、戦後何十年経っても "戦争を考える" 月です。先日、映画「東京裁判」を観ました。4時間半の長編ドキュメントに時の経つのを忘れて見入りました。東京裁判は公正な裁判であったのか … A級戦犯の弁護団の一人 B.ブルクニー弁護人の 驚くべき陳述をお読みください。
 なお この陳述は 速記録には「以下 通訳なし」として記録されていません。

 『国家の行為である戦争責任を個人に問うことは法的に誤っている。国際法は国家に対して適用され 個人には及ばないからだ。戦争とは "合法的殺人" 行為であり "殺人行為の正当化" である。一方が正義で一方は不正義というものではない。戦争自体が "犯罪ではない" のだ』。
 『弁護側としては広島・長崎に原爆を投下した者の名を挙げることができる。計画を練った参謀長の名も挙げられる。原爆を投下した国の元首の名も挙げられる。原爆を投下した者、計画し実行を命じた者、これを黙認した者たちが、この裁判では一方的に "裁く側" にいる』。

 
     平和・人道に対する罪が問われるなら原爆の計画・命令・実行は…と B.ブルクニー弁護人

 A級戦犯28名中、文民で唯一 死刑となった元総理大臣 広田弘毅は、総理としてではなく近衛内閣の外相として南京事件での不作為(残虐行為を止めなかった)を問われ、広田より重罪と見られた元総理 近衛文麿は自死、近衛内閣で三国同盟を進めた松岡洋右も裁判中に病死しました。

 近衛文麿、松岡洋右が生きて判決を受けていれば死刑、逆に広田弘毅は終身刑(実際は数年後に釈放)であったと考えられています。裁判中に、広田の妻 静子は「パパを楽にする方法が一つだけある」と服毒自殺し、その報に広田は深く頷いただけだった由(城山三郎「落日燃ゆ」より)

 
   【左】広田静子(享年62) 【右】裁判中の広田弘毅…殆ど弁明・釈明せず(1948.12.23刑死 享年71)

 先月 放送された NHK BSスペシャル「渡辺恒雄~戦後政治はこうして作られた~平成篇」。随分前に "昭和篇" が放送され興味深く視ました。が、オントシ95歳 もしや昭和篇で打ち止め?と思っていたら、さすが!保守の "ドン" はしぶとい。大越キャスターのNHK最後の仕事かな?

 そこらの右の論客と挌がちがう!のは 言論界は勿論! 政財界まで怖ろしいほど強固な 人脈、ネットワークに限りません。『戦争責任のある連中が祀られる靖国に閣僚が参拝するなどケシカラン』『借りもの憲法では暗い時代にいつか逆戻りする。もっと強固な憲法に改正すべし』。

 「渡辺恒雄」とは言われません。アンチ巨人、アンチ読売、アンチ保守に限らず憎々しさを込め「ナベツネ」と言います。私も 反吐が出そうなほど厭な人物の一人に挙げます。しかし よくよく吟味すると?憎々しい印象もそれなりに … 95歳にふさわしい味わいを醸しています。

 

   時雨やみ 蝉の亡骸(なきがら)いさぎよし 過ぎにし夏に 影を焼かれて (デ某)

   しっとりと Sissel - Unchained Melody を…

    Oh, my love. My darling. I've hungered for your touch. A long, lonely time.
      嗚呼 愛しいひと あなたの手に触れていたかった 独りで淋しかった長い年月
    And time goes by so slowly. And time can do so much. Are you still mine?
      そして時は過ぎゆく とてもゆっくりと… 数えきれぬ思い出は まだ私の中に在りますか?
    I need your love. I need your love. God speed your love to me.
      私には 貴方の愛が ただ貴方の愛があればいい 天の命じるまま 一刻も早く私のもとへ 
    Lonely rivers flow to the sea, to the sea. To the open arms of the sea.
      孤独な河は流れゆき やがて海へとたどり着く 両手を広げ待っている海へと
    Yes, lonely rivers sigh. Wait for me, wait for me. I'll be coming home, wait for me.
      そう 私を受けとめて 淋しげに河は溜息をつく 待っていて もうすぐ帰るから


 

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c



様々な変奏曲

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 変奏曲は一つの主題が様々に変奏され響きあい一つの世界を創ります。季節の変奏、世界と日本のコロナ禍の変奏、総理総裁の投げ出しに始まる政界の変奏、文学賞を巡る変奏、拙ブログに現れた変奏、そしてバッハの変奏曲を以て初秋の心象のバリエーションを締め括ります。 

                     

 いつになく雨が多く暑さも和らいだ八月。それでも月末には やっぱり夏! の暑さがぶり返しましたが、九月を迎えると また一転!すっかり秋めいてきました。夕暮れは俄かに足早になり ジョギングに出ると風が頬を撫で ... 朝晩はタオルケット一枚で寝られなくなりました。

 
      昨年9月「花も花なれ人も人なれ」にもUPしたQPの絵 … 菅総理誕生にも触れたような…。

 昨日は 腎がんの術後10年半検診で京都へ。大阪も京都も 街でも電車・バスでも 例外なくマスクをしていらっしゃいます。が、病院で視た大リーグ中継では観客席にマスク姿は無く、夜に視た NHK「世界ふれあい街歩き(英ジャージー島で今夏撮影)」でもマスク姿は皆無でした。
    ※ 腎がん術後10年半検診は "血液検査" と問診のみでCTなし。お蔭様で無事!クリアーしました。

 世界的に「コロナは終息に向かった」との報はありません。新たな感染者の数は世界でも日本でも(波はありますが)増え続けています。ワクチンの効果は認めますが、マスク・手洗いの効果も広く認められています。にもかかわらず英米と日本の間のこの落差!には戸惑います。

 
          サングラスはしてもマスクはしない…大谷選手がコロナに感染したら?

 コロナだけではなく政界にも戸惑います。国民の不信不満解消に「ガス抜き」ならぬ「スガ抜き」。総裁選不出馬を「コロナに専念するため」とは言葉を斯くも蔑ろにするか!とあきれます。あきれますが、政界は飽きることなく "政局" という人事抗争に埋没しています。

 菅総理に「よく頑張られた」と秋波を送った石破氏は "勝算なし" と撤退? やはり勝算のない野田氏だが、いつもチャンスは窺う!主義? いつも堅実な(面白くない)岸田氏はやはり今回も堅実に地味に新鮮味なし? 髪型も化粧も服装も別人28号の高市氏を安倍前総理が勝算 否!称賛!とは やはり面舵いっぱい!仁義でしょうか? コ~ノ野郎!と仰る方もいるそうですが、河野太郎氏が総裁になりそうな気がします。でも英語と強気と短気では荷が重そう。

 
  【左~】むっつり 河野 出たがり野田 マジ目の岸田 別人前!高市 眼座り!やや消えた石破の各氏

 コロナ禍で増えたTV視聴。オリンピック、甲子園、パラリンピックとスポーツ一色の夏。視聴率が高かったから関心も高かった!と言えますかねぇ。閉会式の視聴率は47%だそうですが、もう一つ "47%" という数字があり、それは「一か月に一度も本を読まない人」の割合。

 本を読まない人が増える一方、書店数はこの20年で21,654から11,024に半減。そうした現状にあって期待を一身に背負う「芥川賞・直木賞」。受賞を巡る書店・出版社・小説家の受賞作発表までのルポ「決戦!タイムリミット~芥川賞・直木賞の舞台裏(9/4 NHK)」を視ました。

 芥川賞は "純文学" 作品に贈られます。 "純" 文学があるなら "不純" 文学もあるのかなぁ、と私は思います。が、そこはサスガ!出版界、"不純" とは言わず "エンタメ" に直木賞が贈られます。私も若かりし一時期に小説家を志しましたから(笑) それなりに興味深く視ました。

 

 芥川賞で印象深い作品は村上龍「限りなく透明に近いブルー」(1976年)、平野啓一郎「日蝕」(1999年)の二冊。意地で!最後まで読みましたが、読むのがこんなに苦痛だった書はありません。購入していなかったら 最初の半時間ほどで投げ出していたにちがいありません。

 逆に 学生時代に興味深く読んだのは丸谷才一「年の残り」(1968年)、庄司薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」(1969年)。その後、丸谷作品にはゲンナリ!も「文章読本」は秀逸です。庄司薫氏は一過性?ブームに終わるも 受賞前の本名 福田章二による「喪失」はお薦めです。
  ※ 庄司薫作品がノンポリ日和見派に贈ったメッセージは「逃げて逃げて逃げきれなくなるまで逃げまくれ」

 今回の受賞作 李琴峰「彼岸花が咲く島」。台湾で生まれ育った人が母語ではない日本語で芥川賞!に驚き、受賞スピーチ「生き延びるための奇跡」にも惹かれました。石沢麻依「貝に続く場所にて」はコロナ禍の異国の街にて展開する物語…特に記すことはありまセーヌ河。  
  ※ 李琴峰「受賞スピーチ」… 生まれてこなければよかった 祝福されない自分が 知識と文学に生かされた、と。

 

 直木賞は「帯」「書評」だけで候補作すべて読みたくなります。沢田瞳子「星落ちてなお」は、幕末~明治の絵師「河鍋暁斎」その人ではなく、その娘 "とよ" の人生。兄との確執、結婚生活の破綻、偉大な父の影に苦悩する日々が描かれ、候補五作目で受賞の著者に重なる?

 佐藤究「テスカトリポカ」。アステカ文明の神を信仰する男がメキシコの麻薬戦争に現れ、東南アジアに逃亡、日本人の臓器ブローカーに出会う。心臓は人体のダイヤモンド… とはまさに "エンタメ" の極致ながら 題材が果たして選考に耐えられるか、注目された作品です。

 

 これ何かわかりますか? 時間単位のアクセス数のグラフです。拙ブログの「バルト三国の旅 "エストニア篇"」がプロバイダーの「goo」に "紹介" されたことから、かつて経験したこともないアクセスがありビックリ! なんと一昨日は 18,290アクセス、昨日は 31,154アクセス…と言っても反応!は前記旅行記にコメント1件のみです。

    様々な変奏?を記しましたが…秋の夜はバッハ「ゴルトベルク変奏曲」を!
 

 
  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
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旅に焦がれて…

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                           秋の夕日に… Painted by QP

 大阪の四大交響楽団と言えば … 筆頭は大阪フィル、次いで関西フィル。そしてセンチュリー、大響と続きます。今日の午後、大響(大阪交響楽団)の演奏会に参りました。
 超!一流は最初の数秒(一秒かも)の響きがちがいます。でも偶に少し遊びはります(笑)。その点、超!のつかない一流は遊びません。フルスィングに惹かれ聴き惚れます。

 明朝 帰省します。コロナ非常事態延長も台風14号も気懸りながら…強行! 愛猫シマに長旅は酷ゆえシマとツマは残します。動物病院は日曜開院なのでシマの点滴後に出発!
 車にナビは付いていますが、眼が良くて気のつく妻ナビがないのは如何にもリスキー。無事!戻れるかどうかわかりませんので 少し早い目にブログを更新しておきます。

                     

 「世界わが心の旅」 という旅番組がありました(1993~2003年)。各界の著名な方が思い出の地を再訪する旅です。凡そ70か国300人余の旅のドキュメント、立原摂子さんによるテーマ音楽が始まると それだけで胸がきゅんとなります。新シリーズを期待しているのですが…。

 そんな視聴者の声が多いのでしょうね、NHK-BSP「プレミアムカフェ選」でしばしば再放送されます。前後の渡邊(旧姓 黒田)あゆみアナとゲストの語らいも心なごみます。9/4の再放送は 照明デザイナー石井幹子さん(フィンランド)、画家絹谷幸二さん(ヴェネチア)の心の旅でした。

  石井幹子さんの 「わが心の旅」 …フィンランド “光の夢” (1995年放送)

 石井幹子さん(82歳)は 1962年に東京芸大を卒業、デザイン会社で照明器具を担当し1965~67年までフィンランドに派遣されました。デザインとりわけ照明器具で世界最先端のモードを学び帰国。夜間ライトアップに手腕を発揮し、東京タワーの照明で一躍!脚光を浴びました。

 ヘルシンキでは、当時の世界的照明デザイナー リサ・パッペさんの家に住み込み、先進技術と "照明の心" を学びます。それから30年の時を経た1995年、懐かしいヘルシンキのパッペさん宅を再訪しました。リサさんはすでに世を去り、迎えてくれたのは恩師の娘ラウラさんでした。

 
             蝋燭の灯りのなかで語り合う石井幹子さんとラウラ・パッペさん

 石井さんはラウラさんに 『大きくなられて…お母さまそっくり!』 とハグし再会を歓びます。ラウラさんは静かな口調で 『母は口癖のように “黄昏どき” の大切さを語り、家に帰ってもしばらく明かりをつけず、じっと座っていました、黄昏どきをくつろいで味わいたい、と』。

 オーロラに心躍り、街の照明に目を瞠る日々。25~26歳の眩しいまでの2年が甦ります。街を再訪し変わらぬ光景に目を潤ませ夜の森でオーロラに心弾ませ…恩師リサさんのお墓でラウラさんと祈りを捧げる光景に心うたれました。日下武史さん※のナレーションも極上!でした。 
   ※ 日下武史さん…素晴らしい役者さんでしたが 2017年、86歳で亡くなられました。

 

  絹谷幸二さんの 「わが心の旅」 …ヴェネチア “青春の窓” (2002年放送)

 絹谷幸二さん(78歳)。東京芸大では小磯良平さんに師事し油絵を専攻。1971年、28歳の時にヴェネチアの美術学校アカデミアに留学、ブルーノ・サエッティ教授の下でフレスコ画を学びました。日本のフレスコ画の第一人者(東芸大教授、芸術院会員)の若き修業時代を訪ねる旅です。

 
           修業時代を懐かしみながらヴェネチアの大運河で絵筆をとる絹谷幸二さん

 ”フレスコ" とは ”フレッシュ” 。壁に漆喰を塗り乾ききらないうちに描きます。やり直しの効かないスピードと技が求められますが、油絵と異なり数百年たってもフレッシュです。F.アンジェリコ「受胎告知※」はフレスコによる壁画の典型…実物には感動の余り声をのみます。
   ※ 美術館となっているサンマルコ修道院(フィレンツェ)の階段 踊り場の壁に描かれています。

 番組が収録されたのは2002年、絹谷さんは59歳になっていました。実はその2年前に私はヴェネチアを旅しましたから、この番組をとても懐かしく視ました。ヴェネチアを再訪した絹谷さんが「ヴェネチアはいつも変わらない」と述懐されたそのままのヴェネチアがありました。

 
    アカデミア橋…私が訪ねた2000年は "如何にも木製" でしたが ヴェネチアでは珍しく 新しい!

 ヴェネチアでの2年半、物置のような部屋に結婚したばかりの奥様とともに下宿した絹谷さんは『お金がなくてイワシばかり食べていた』と。部屋には窓がなく、壁に向って 「壁をなくしたい!」 と、壁に “窓” の絵を描きます。描いた窓により壁がなくなる!第一作でした。

 ともに学んだ人々にも再会、集まっては食事し絵について熱く語りあったレストランに招待します。半世紀を経て『実は君が好きだった』と当時のマドンナに告白も…。そして出された料理は絹谷さんの日々を支えた?イワシ料理…絹谷さんの青春が我が事!に感じられました。

 絹谷さんの絵を買った最初の人を訪ねます。若い画学生への支援であり期待でもあったでしょう。絵は 下宿の壁に窓を描いた絹谷さんそのままに “窓から吹きよせる風” がベッドの女性を優しく包む光景。絵を買った女性は『返せと言われても もう返さないわ』と微笑みました。

 
            最初に買っていただいた絵…買われた方の寝室に架けられていました。

 番組のシリーズ名は 「わが原点」。つい!「わが減点」 と寒~い駄洒落を言いたくなります(言いましたな!) やはり 一角(ひとかど)の人物の若き時代には 一角を為すだけの 深くて熱い原点がある!ことを確認し、減点ばかりの自分とはえらいちがいやなぁ、と心底!思いました。

   本日の演奏会…リスト「ピアノ協奏曲2」へのアンコールに応えた リスト「コンソレーション3」
 

 
 一旦終わったのに gooさんが再び紹介されたため アクセス増が止まりまセーヌ河。
  商品誘導コメントも増! 出来るだけ削除していますが 無視なさって下さいね。


  

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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
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閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
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中秋の名月ではないけれど…

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 なんとなく気持ちが晴れないときに出かける和知(京都府)。台風一過の日曜日だからでしょうか 国道9号線はびっしり渋滞。漸く着いた和知 "道の駅" も "密の駅" でした。買い物は適当に切り上げ由良川畔、山野草苑へ。此処にナニがあるわけでもないのに なぜか心が和みます。

 
          まだ "夏" の雰囲気を残す由良川畔に小さな曼珠沙華が秋のアクセント!

 ランチはいつも自然食レストラン "菓歩菓歩" ですが、道の駅で買ったサバサンドなどを山野草苑のベンチで頂きました。お腹にも心にもなかなか良い味!でした。※高樹のぶ子著「エフェソスの白恋」もここで読了。小説はあまり読まない私ですが、惹かれる書ではありました。

 ※ 高樹のぶ子「エフェソスの白恋」… エフェソス遺跡、アルテミス神殿、エーゲ文明といった言葉に反応しそそられた書でした。9年前、腎がんの術後検診クリアーのご褒美がわりに!と始めた海外旅行の最初が「トルコ十日間の旅」であり、エフェソスもまた忘れがたい印象的な遺跡でした。小説はそのエフェソスを舞台に展開され、高樹のぶ子さんらしい濃密な性的描写にも思わず!惹かれます。
 エフェソスは、ローマ、アレキサンドリアと並ぶ有数の古代遺跡です。ローマは都市化が進み新たな発掘はほぼ不可能、アレキサンドリアは既に海中に没し発掘が困難を極めますが、エフェソスは手つかず!に残された古代文明の宝庫。発掘は未だ1割に満たず現在進行形で古代!が解明されつつあり、立花隆をしてその著「エーゲ」において『とてつもなく壮大なロマン』と感嘆せしめた遺跡群です。

 

 由良川畔は、雨続きと台風14号の所為か かなり荒れていました。今が盛りの曼珠沙華も今ひとつ!の観がありました。それでも数十枚!撮りつづけていると 情炎の花らしく 情炎がカメラに乗りうつり 肉眼で捉えた姿形、光景とは異なる曼珠沙華の内面が顕れてまいりました。

 

 先日、帰省した折に方々で眼にした月見草 … 山野草苑にも慎ましくも存在を誇示するように咲いていました、日陰者のイメージとはいえ日陰には日陰の心意気!かな? で、今夕、公園をジョギングしながら見上げると円い大きなお月さん! でも "中秋の名月" は明後日の由。


             明後日の "中秋の名月"までは QPの名画 名月をご覧ください!

   辻井伸行さんによる 心しみいる "Beethoven "Moonlight Sonata"
 

  

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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

改めて アーカイブ ➀ … 日々 人々

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       中秋の名月は 厚い雲に覆われた一昨日…
              黄昏の公園グランドをジョギング(彷徨)しました。

  
                              Painted by QP(以下同)

 ブログを始めて9年目を迎えました。長くお付き合い下さっている方。亡くなられた方。通り過ぎられた方。疎遠になった方。去られた方。新しくお付き合いいただいた方。改めて "時" の長さを 重みを… 痛感しています。その日々に人々に 改めて触れ 改めて感慨をおぼえつつ…。

  これまでコメントくださった方々
 SORAさん、bunbunさん、Anneさん、kumaさん、Rarudoさん、うららさん、遠音さん、michiさん、ママン~さん、北親爺さん、なでしこ(meisa)さん、maryppmさん、リーのママさん、himikoさん、masahiroさん、pukarikoさん、沙羅さん、aimacoさん、元秘書さん、makotoさん、mikihanaさん、bratto Japanさん、讃岐おばさん、桃さん、mokaさん、norikoさん、ムベさん、みよ(kokoro-no-mama)さん、sachiさん、風のフェリシアさん、小父さん、夢子さん、お母ちゃんの徒然さん、ふじのりんごさん、hanaさん、花水木さん、北の羊さん、メリル女さん、えりこさん、夢路さん、和38さん、花世さん、みぃさん、tenさん、tomokoさん、コンさん、山ぼうしさん、ふきさん、chikaさん、FTOさん、shiro-ouさん、Simcoさん、peteru(桃太郎)さん、遊花人さん、とちそくにさん、たにむらこうせつさん、ピンさん、nanonanoさん、Luntaさん、まゆさん、kaoさん、みいこさん、ツナマヨさん、サヌ・ヒロさん、じじまるさん、いせえびさん、乙羽さん、くりまんじゅうさん、くうみんさん、きっつさん、まみまみさん、なーちゃん、TORAさん、マモエさん、チコちゃん、mintさん、soramameさん、ぼんじんさん、マウフィーさん、middxさん、しまさん、ゴンとモモさん、ひろりんさん、obasan-desuyoさん、meijinさん、ヒゲジイさん、ろこさん、QPさん、suita-bijinさん、デスタントドラムスさん、亜希パパさん、kanpoさん、ガムザッティさん、たんぽぽさん、JFK-worldさん、コスモスさん、kazuさん、すけつねさん、あきさん、のしてんてんさん、takako-momさん、花木柳太さん、nanakagoさん、naka(エセ百姓)さん、ハックルさん、chorus-kazeアッコさん、かれん桜さん、T.Fujiiさん

 kumaさん、makotoさん、風のフェリシアさん、shiro-ouさん、いせえびさん、mintさん、ぼんじんさん、すけつねさん。お目にかかったのはお二人 一度きり。ブログで知り合いブログでお別れしました。深く! しかし実感なき唐突なお別れに まさに諸行無常ではありました。

  
                    稲穂の実る田圃に咲く曼珠沙華 … 撮影 2021.9.19

 ステージ1で転移ナシ! がんを経験された方なら「幸運!」と思うレベルです。が、mintさんは術後3月で転移が判明 … 2014.4.2 に旅立たれるその2週間前、最期のブログに『死の宣告をうけましたが、生きています、元気です大丈夫です … 今日は 近所のパン食べ放題サンマルクにお友達と行ってきました。たくさん食べて、たくさんおしゃべりして 楽しかったね』と。
 「虹をわたったmさんに」2014.4.12記 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/036a74bc16bf8e5f8afda96a0b7b82a8

 "風のフェリシア" さんは2019.3.3 に旅立たれました。ブログ名「風の棲家」を一旦閉じられた後「ひとり朽ちる」として再開。更に「物語を綴る~生きる歓びを拾いながら」、抗がん剤治療拒否で再び「ひとり朽ちる」に。旅立たれる半年余前に初めてお目にかかった際『私の身は献体することにしています』と。『床を這い壁を伝い…どかんどかんと悪くなる』最期でした。
 「祈り」… 手術 "大腸がん 肝転移" 2017.6.7記 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/2bce4fafc2a83a9a1dd8b94827174b8d
 「ひとり朽ちる… がんに生きる」2019.3.15記 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/756231fa8d9fcca0c0ad3bdde87fdde0

 誰もが等しく 生きては死ぬ身ながら、それぞれの最期は余りにもそれぞれです。正岡子規は『悟りという事は、如何なる場合にも平気で死ぬることと思っていたのは間違いで、如何なる場合にも平気で生きることであった(「病牀六尺」)』と記しました。子規ならぬ私には "悟り" など開ける筈もなく、それぞれの日々 人々に思いを馳せるのが精一杯の心盡しでありましょうか。

  

 ブログにて "袖すり合う" ご縁をいただいた人々、日々について折に触れ記したいと思いたちました。勿論!これ迄このブログに記された範囲を超えることはありません。今回は少し重い話になりましたが、NHK大河「青天を衝け」の平岡円四郎の口癖「おかしれぇ」ことにも触れられれば!と存じます。どの程度の "折" になるかわかりませんが、文字通り!折に触れ…。

      最近は "デ某家のたそがれちゃん" と呼ばれるシマジロウ。
               昨日の検査!では「良くも悪くもない状態のまま」ながら 元気です。

  

      40年前に公開された映画「黄昏」… C.ヘプバーンと H.フォンダ
                      H.フォンダのお嬢さん J.フォンダも出演しています。

  

  ※ コメ欄…閉じました(9/24 8:40)

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

目次 … 名残の季節

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01. 中秋の名月ではないけれど… 2021.9.19
  なんとなく気持ちが晴れないときに出かける和知の秋。彼岸花。月見草。
   高樹のぶ子「エフェソスの白恋」。You tube. 辻井伸行「月光」
  https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7774b223ce25e14376b76b3df8ee4ed3

02. 改めてアーカイブ(01) 日々 人々 … 2021.9.23
  ブログ開始から9年目に。これまでにコメントいただいた人々。
   亡くなられた方8人…mintさん、フェリシアさん。黄昏のシマ。You tube. 映画「黄昏」
  https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c438be554abdaf2db6eff11ffcfb75f5

03. 大相撲秋場所~アーカイブ(02) … 2021.9.27
  コロナ禍での休場&窮状場所。宇良と立行司伊之助について。
   You tube. ジリオラ・チンクエッティ「夢見る想い」
  https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/52d59def4ef979f300d347941a6c291d

大相撲秋場所 ~ アーカイブ(02)

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     "長月" も間もなく終わり 早や "神無月" ... QPカレンダーをお届けします。

  
                   
 大相撲秋場所が終わりました。コロナ感染により横綱白鵬はじめ宮城野一門が一斉休場。これに不祥事による朝乃山ほかの休場処分も加わり まさに相撲協会 "窮状" 場所となりました。更に正代・貴景勝の両大関が8勝7敗とぎりぎり勝越しの為体(ていたらく)…盛上がれまセーヌ河!

 大鵬の孫っち王鵬(十両6枚目)は7勝8敗と負越し… 内容は悪くないけど勝負強さがねぇ 大怪我から幕内上位に戻った宇良(6枚目)は善戦も勝越しに至らず7勝8敗。しかし宇良の横綱 照富士戦は 見所満載… シビレました。マワシを離さないその執着心に 心から敬意を表したい。

  
      解説の北の富士さん『おぉ怖わぁ~ 照富士に乗ッかかられたら … 宇良 死んじゃうよ!』。

 「この相撲一番にて千秋楽にございます」の口上は立行司 式守伊之助。本来は木村庄之助の役割ですが、庄之助が不祥事で引退し伊之助が代りに呼び上げ。この伊之助、なぜか際どい一番が多く差し違えが重なり昇格が見送られているほか、しばしば土俵で転倒する不運の行司です。

  
     千秋楽の照富士:貴景勝戦 … 伊之助は投げ倒された貴景勝をよけ切れず土俵下まで落ちました!  

    「アーカイブ」の前に … QPの 絵 "薔薇" でひと息いれてください。
  

 アーカイブ(02)は … peteru(桃太郎)さん。こちらには滅多にコメントされませんが、旅行記ブログでは私が大好きな方です。ツァーではなく いつもおつれあいと二人の個人旅行 … これでもか!と思うほどのハブニングが旅行記の「味」となっています(笑) なおpeteruさんは女性、「桃太郎」はご実家の愛猫の名。桃太郎くんの最期は … ほんと!胸がいっぱいになりました。

 英国旅行 … とは言えpeteruさんご夫妻は一国一都市主義ですからロンドン旅行。ロンドンと言えば大きな時計塔が有名ですね … はい!"Big Ben" です。これを漢字化すれば "大〇" となります。トイレが見つからなくて困った話ですが、他にもリトアニアの森で やはりトイレが見つからず あわや "野〇ソ" のピンチに見舞われたり、それはもうハラハラドキドキの旅行記です。

 廉いから!とモスクワ経由で行くと日本のようにバッチリ!のトランジットは望めず 十数時間!足止め食ったり … リスボン行ではトランジットの際、突然の欠航に航空会社のカウンターで大談判されホテル一泊スィートルーム食事付をゲットされたり … 個人旅行ならではの面白さ満載です。勝手に記していますのでURLは貼りませんが、旅行好きの方は探してみて下さい。

     「夢見る想い」… 昔の歌ですが私の中では色褪せません。
           イタリア語って まさにローマ字風 … イタリア語もどき!でよく歌いました。

  

    ※ 悩みのネタ… 否! 悩みの "タネ" は「英文による広告誘導コメント」
      拙ブログをgooさんに広く紹介されてから急に増えました。
      スパム通知と削除を繰り返していますが、なかなか…。
      コメ欄を「承認制」にするのは気が進まず前回は思いあまってコメ欄を閉じました。
      悪しからずご諒承のほど お願い申し上げます。

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

間もなく10月…

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 9月も残すところあと二日。空にも樹々にも風にも 日増しに「秋きぬと…」の気配を感じます。そうしたブログは10月になってから記せばいい ... ようなものですが、すっかりうらぶれた?ブログですから(元々うらぶれていた?) 思ったことは思ったときにさっさと記すことにしました。

  
                              QPらしい秋色の世界 ...

 童謡「ちいさい秋」。『誰かさんが誰かさんが誰かさんがみつけた/ちいさい秋ちいさい秋ちいさい秋みつけた…』。サトウハチローさんの詞はやっぱり天才!の感性だと思います。
 47年前の秋、結婚しました。案内状は一つ一つ手作りでした。碧色の画用紙(概ね25✕15cm)に白い和紙をちぎって鳥が翔ぶ姿を貼りました、ベストセラー "かもめのジョナサン"風に。タイトル "ぷれりゅうど" は版画で刷り、「ちいさい秋」風に 自作詩 "ちいさな幸せ" を載せました。
 友人が「なぜ "おおきな幸せ" じゃないの?」と。言われてみれば そうですね。でも 誰かさんが誰かさんが…おおきな秋みつけた!って言います? 心の中でそう反論していましたね(笑)

  
                     QPらしくもあり… 少し異なる画風でもあり…

 さて "アーカイブ(03)"。拙ブログにしばしば辛口!のコメントをくださるpukarikoさん、合唱をされピアニストでもある chorus-kaze アッコさん。お二人に共通するのは「韓国ドラマ」通!であることでしょうか。最近はお二人とも中国ドラマにもウィングを広げてはりますが…。

 斯く言う私も結構!嵌っています。時代(王朝)劇しか視ませんでしたが、最近は現代モノに秀作が多く「韓ドラおそるべし!」です。近作では、昨日が最終回だった「恋愛ワードを入力してください」(BSフジ)、そして明後日が最終回の「ミスティ~愛の真実~」(BS-TBS)でしょうか。

  
                 主演の中の主演 "普通"と"異色"をあわせもつイム・スジョン

 「恋愛ワードを…」はSNS、検索ワードに関わる二つの巨大サイトを舞台に、三人のアラフォー女性の仕事と恋愛そして在野!精神が描かれました。三人の女性が各々個性的で素晴らしく、センスの良さに惹かれましたし腐れ切った巨大な権力に対し毅然と挑む姿にも共感しました。

  
         最終回のシーン… おどろおどろしい展開にあって恋愛模様は華麗かつしっとり!

 ここでは巨大情報産業と大統領府の癒着が赤裸々に描かれ、放送中の「ミスティ~愛の真実~」では検察・警察はじめ司法全体の構造的な腐敗体質が描かれます。政権交代時に現実に起きるあからさまな報復劇などからも、脆弱な腐敗体質は 誇大というより実態に近いと思われます。

 韓ドラ評の巨匠 pukarikoさん、視聴歴豊かなchorus-kazeアッコさんには及びもつかない!とわかっていますから、これ以上はデシャバリまセーヌ河です。なお最近再放送された「サイムダン(師任堂)色の日記」について以前UPした拙ブログも検索されるのか結構!訪ねられます。
   
【「隣国のドラマと現実のドグマ」※ へのpukarikoさんのコメント】
  ※ 2018.1.15 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/0f7099d3150bb125d168c44023c46701
「サイムダン」は観なかったんですよ。面白そうですね。イ・ヨンエさん、お母さんになってもお美しいです。私が数年前にソウルに行った時にガイドしてくれた青年は日本語堪能で、日本のアニメやドラマで日本語を勉強したと言っていました。日本のことも大好きと。まぁ仕事柄、そう言っているだけかもしれませんが。道に迷ったら知らない人が教えてくれたし、目的地まで連れて行ってくれた人も。今、行ったらどうでしょうかね。わかりませんが、今の日韓の政治的状況は残念です。ガイドの青年は、竹島(独島)に関してははっきりとした意見を持っていました。学校で習ったと。日本では教えませんね(竹島に限らず日本では教えないことが多いです。まずはお互いを知ることからと思います。どう知るかが問題ですが。韓ドラは日本他アジアへの重要な輸出コンテンツなのであまり相手国のことを悪く表現しないと思いますが、そうでしたか^^; ドラマが作成された時期の政治状況が反映しているのかもですね。

【「5月の雨」※ へのchorus-kazeアッコさんのコメント】
  ※ 2021.5.4 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/1078547b4b789bd71107949a99a39dfd
「冬ソナ」でハマりそこから韓ドラ歴は長いです。ソン・イェジンは、女性から見ても可愛くて「よくおごってくれる年上のお姉さん」もよかったです。年下男子のチョン・ヘインという男優さんは硬派な役もしますが、どちらかというと癒し系です。どの俳優さんの演技力も半端なく凄いし時代劇は特に好きで、シナリオが綿密で日本ではそこまで描かないというような部分もあり歴史物も男女の恋話を入れたり人間味が濃いからドラマの視聴率を上げる描き方が秀逸です。


  

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d


昔のラジオ

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 私の中学・高校時代...もう半世紀以上も昔ですが、その頃よく聴いたラジオ番組は日曜朝の「音楽の風車」と毎夕の「虹の彼方に」。視聴者のリクエストで選曲され「音楽の風車」は歌謡曲、「虹の彼方に」は洋楽中心に鳥取・島根をカヴァーする山陰放送ラジオの人気番組でした。
   ※ 本文に関係ありませんが 鳥取県と島根県の地図上の位置関係、わかる方 いらっしゃいますか?(笑)

  
               大山の麓...日本海に面する弓が浜の近くに山陰放送はあります。

 「音楽の風車」の冒頭に流れるナレーションは『今日も昨日もそして明日も あの町この村を そよ風にのってくるくるまわる風車のように 人々の口から口へ歌われてゆく旧い歌 新しい歌...』。もうとっくに消えた番組だと思っていたら、寧ろ放送日が増え今もなお健在!の番組です。

 当時の常連は美空ひばり、島倉千代子、江利チエミ、ペギー葉山、西田佐知子、男性では三橋美智也、三波春夫、春日八郎、村田英雄、フランク永井...少し遅れて橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦。少し遅れてきたご三家は今なお活躍されていますが、多くはすでに天国で歌ってはります。

   この時代の代表格は美空ひばりさん「悲しい酒」「リンゴ追分」「真っ赤な太陽」だと思います。
     だと思いますが、私は敢えて島倉千代子さん「人生いろいろ」を選びます。名曲だと思います。

  

   少し遅れてきたご三家のうち 私のお気に入りは舟木一夫さん。
   「高原のお嬢さん」が一番!ながら、友とよく高吟?したのは島崎藤村の詩による「惜別の歌」でした。

  

 毎夕放送された「虹の彼方に」はもうありません。ここでポール・アンカに出会いキャロル・キングを知りエルヴィス・プレスリーに夢中になり 夢中の先に現れたのがザ・ビートルズ。番組はなくなっても当時の曲と歌手たちは 私の心に今なおキラキラ!ピカピカ!に甦り健在です。

 リクエストは総て葉書で...。本名が結構!多くペンネームは少数派でした。「星の王子さま」「浜の魔法使い」のほか「オードリー・ヒップバーン」「セックスピア」というふざけたペンネームもありました。葉書に添えたコメントが読みあげられるとそれはもう嬉しかったです。
 
   当時の洋楽のタイトルの多くが「悲しき〇〇」。
    その代表曲ではありませんが、私が好きだった ジョニー・ディアフィールド「悲しき少年兵」。
    当時、自身が老年になる!など考えもしなかったのに今や「悲しき老年兵」 否!「悲しき退役兵」。  
 
  

   あの時代に既に大スターとして活躍し 今も現役最前線にいるキャロル・キング。
    「おぉキャロル」は彼女に捧げられた今もなお新しい!曲。そして今もなお新しい「ロコモーション」

  

 その時代から悠に半世紀が過ぎました。当時、三十代の人を「オジン(オバン)くさい」って思ったのに、今は五十代を「若いなぁ」って思います。時代は激変したように見えつつ、ちっとも変わらない...と思わないでもありません。まぁ 今を生きる!自分の人生を生きる!ですかねぇ。

  

【過去ログ目次一覧】
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かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

続! 昔のラジオ

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 高校を卒業するということは、家を出ることであり郷里を出ることでもありました。不安など欠片もありません。背に大きな翼を得て大いなる自由へと旅立つ心境でした。そのとき両親がどんな思いであったのか … やがて我が息子が家を出る日まで知る由もありませんでした。 

  
                 半世紀あまり昔の郷里の海…埋立てられて今はありません。

 郷里から流れついた先は京都。近畿放送ラジオ(現在の「KBS京都ラジオ」)で当時まだ40代半ばの桂米朝さんがジョッキーだった水曜夜の「センターゴールデンリクエスト」をよく聴きました。この番組の、公募の視聴者2名が生!出演する「花嫁花婿コーナー」に出たこともあります。

 略して「ゴーリク」と呼ばれたこの番組のスポンサーは「玉姫殿」… 関西では有名な結婚式場です。男女各一人が花嫁花婿として番組に出演、玉姫殿レストランのフランス料理(フルコース)がギャラがわりです。が、そこはナマ番組、花嫁さんが現れない!ハプニングが起きました。

 「スタジオを見たいから」と私についてきた友人が急遽!相方になりました。しかし男!ですからねぇ。「ダブル花婿コーナー」になり、若い女性といっしょに食事!という私の夢は潰えました。尤も、米朝さんもディレクターも大いに面白がり終了後「お疲れさん。良かった!」と。

  
     高卒後、夏休みに友人達と大山キャンプ&登山。半世紀も昔ゆえモザイクな~し!(デ某は…?)

 番組を盛り上げたのはリクエストに添えられたコメントでした。ペンネーム ”源三位頼政” さんなど毎回!読み上げられる有名人の端くれに私もいました。私のペンネームは話題に応じて ”星の王子さま” とか “セックスピア” とか…。どこかで聞いた!と? はい、聞いてはります。

 まぁ 聞いたことはこの際!忘れてください。生きていく上で憶えていて意味のある記憶もあれば、ほとんど意味のない記憶もあります。この場合、余り意味がある記憶とは思えません。関西の昔の漫才 ”唄子啓助” の定番ギャグ「忘れようとして思い出せない」が宜しいかと存じます。

 米朝さんはすでに亡く、天才!桂枝雀さんも早くに旅立ちました。「米朝」の名跡をご子息 米團治さんが継がれるのかどうかは兎も角、まだ "人間国宝" 米朝さんには遠く及ばない米團治さん曰く『兄弟子の桂ざこば・南光 両師匠にイジメ(鍛え)られています』。期待いたしましょう。

  
      冒頭に奏でられるオートハープが印象的! 長たらしい歌詞なのに自然に憶えてしまいます。

 京都出身が多い「ザ・タイガース」。三人とも京都のフォーク・クルセダース「帰ってきたヨッパライ」、五つの赤い風船「遠い世界に」は近畿放送ラジオ発! アナウンサーはニユース以外は京都弁、スポンサーも “八ツ橋”本舗 、焼肉の “天壇”、京漬物 “大安”など京都オンリー!

  
     国連総会でカザルスが奏でたスペインの民謡「鳥の歌」。「廃墟の鳩」は日本の国会でぜひ!

 毎夜、その日のニュースを斬る!番組に京都新聞の論説委員と共に出ていた土井たか子さんは、当時は同志社大学助教授。後に社会党党首、衆院議長になられるとは思いもよりませんでした。政治家としての切れ味は(私の評価では)もう一つ!ながらニュースの斬り方は見事でした。

  
        荒野をめざした青年たちも今や老年! … しか~し! 老年はなお荒野をめざす!

 毎日 深夜に放送された朗読「聊斎志異」もよく聴きました。朗読は鈴木美智子アナ。この「聊斎志異」、中国清朝時代の色っぽい話のうえ鈴木アナの声が滅茶!セクシィ。恥ずかしながら しばしば “眠れぬ夜” になりましたが、或る日この鈴木アナを高島屋で目撃!いたしました。

 当時、高島屋の北東角に近畿放送のサテライトスタジオがありました。ここからナマ放送される番組も多くガラス越しに放送の様子をリアルに視ることができます。或る夕暮れ時、このサテスタに鈴木アナが登場!ときき 飛んで行きました。そこでナマ鈴木アナを見てび~っくり!

 想像はしばしばリアルとかけ離れます。深夜にラジオをとおして悶々と聴いたのは、グラマラスでセクシィで妖しい女性!でした。が、高島屋サテスタで視た鈴木アナは、ツィギーのように折れそうな痩せた女性で、ジミー・ヘンドリクス風の装い(意味…わかります?)でありました。
    ※ ツィギー … "小枝" のような細身のモデルさん、ジミー・ヘンドリクス … "ジミヘン(地味変)"

 不思議ですね。以来、「聊斎志異」を聴いても眠れぬ夜になることはありませんでした。それから更に数年 否! 十数年後、鈴木アナは近畿放送を退社独立、関西の民放TVでお姿を拝見しました。かつてサテスタで視た鈴木アナとは一変! それはもうセクシィなオバサマでありました。
   
    お口なおし?に フジコ・ヘミングさんの やや荒々しい!ショパン「幻想即興曲」を…  
  

 旧い思い出ばかりで申し訳ありません。先日最終回を迎えた韓ドラ「ミスティ~愛の真実~」の印象的な科白は『今を生きよ!自分の人生を生きよ!』。変えられぬ過去の思い出に浸ってばかりではいけませんが、不確実な未来より "確定した" 過去に つい!浸ってしまいます。


  

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漂流アドベンチャー

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 浜から遠く1~2kmの海を見ても特に恐くありません。しかし沖へ100mほど泳ぎ浜を見渡すとその遠さに!一瞬ぞっとします。小学生の頃、夏になると郷里の遠浅の浜から7~8人で丸太につかまり100~200m沖に出ました。一種の肝試しで、5~6年生は強がりつつ内心はびくびくで、3~4年生には泣き出す子も...。それだけに数百~数千kmの海原に出る恐怖は計り知れません。

 NHK-BSP「池内博之の漂流アドベンチャー」(1)(2) を視ました(2016~17年に収録のドキュメント)。
 (1)は「鳥島」まで750km、(2)は「バタン島」まで3500kmの漂流ドキュメント。鳥島へは 江戸時代後期(1785年)のコメ運搬船の遭難漂流記、バタン島へは同初期(1668年)尾張の材木船の漂流記に沿って、ほぼ同サイズのヨットに乗ってその航跡を辿る漂流アドベンチャーでした。

  
        バタン島まで3500kmの大漂流は「漂流アドベンチャー(2)」にて改めて記します。
 
 俳優 池内博之さんが乗船したヨットは全長14mの「風のバラ(Rose dei Venti)」号、乗組員は池内さんを含めて6人。2016.5.1に土佐清水港から出航しました。その230年前に土佐から出て難破、黒潮にのって750km流され鳥島に漂着した船頭長平ら4人の航跡に沿って鳥島へ。

  

 江戸時代は「鎖国」の時代。密出国をさせないよう帆柱は一本に限り、転覆を防ぐ竜骨(キール)は装着しないよう幕府が定めていました。そのため江戸時代には千件を超す海難事故があったと言われており、長平らのコメ運搬船も嵐で転覆を避けるため帆柱を切り漂流したものです。

  
      現代のヨットでは5日間、長平らの帆船は2週間余で鳥島に漂着。黒潮の流速にも驚きます。

 長平らの命を繋いだのはアホウドリでした。ヒトを怖れないがゆえにアホウドリと命名されていますが、大群がいて簡単に捕獲できたためその肉を卵を、あるいは鳥の胃袋から取り出した魚介を食し、卵の殻に雨水を貯めて飲料水とし、羽毛で服・布団などを作り、生き延びました。
 長平の漂流記には "怪鳥" とさるアホウドリを捕え肉を『海の汐水を以て洗ひ候て喰ひ候えば至極味わひ能く朝夕の喰い物といたし候』と。月の満ち欠けで年月日を数え、鳥肉・魚介を天日干しで保存食とし、あらゆる事象を観察記録。アホウドリに渡り鳥の兆候が現れると捕獲し得る限り捕獲し鳥が翌年再び来島するまでの食を確保。流木を保存加工し造船に着手、潮流を観察し出航の頃合を図る ... あらゆる知識・経験・観察を生存に生かしたことが伺われます。

  
            アホウドリの なんとまあ可愛い表情 ... アドケナイドリと呼びたい。

 池内さんが島に上陸すると無人島に人影...。海洋鳥類学者の長谷川博さんです。1970年代から40年以上にわたり毎年!鳥島に長期滞在され(この日も滞在45日目)、アホウドリの保護育成と生態の調査研究。住居は噴火の際の避難小屋の一室、研究者魂に心から敬意を表します。

  
      長谷川さんの島の住居。国の特別天然記念物の調査研究に国費は僅か… 多くは自腹の由。
 
 明治期以降、アホウドリ500万羽以上が捕獲され羽毛が西欧に売られました。その捕獲のために雇われた人が住んでいましたが、鳥の絶滅とともに無人島に戻りました。戦後、気象観測のための職員家族が住みましたが、噴火・地震等により1960年代半ばに再び無人島となりました。

  
     アホウドリについて長谷川さんは敬愛をこめオキノダユウ(沖太夫)と呼びます。
     卵をもつ長谷川さんの帽子の横に "Eddie Bauer" ... 私のTシャツもすべて"Eddie Bauer" (笑)

 長平ら4人のうち3人は漂着後2年の間に亡くなったものの長平は12年余を生き延びました。その間、2隻の難破船が漂着、14人となった漂流民が流木などを利用して船を建造、無事!日本に帰着しました。なお江戸期には百人以上が鳥島に漂着、うち80人余が帰着しています。

  
     アホウドリ(オキノダユウ)は長谷川さんが調査を始めた当時の200羽から現在4000羽以上に...。 

     ※ 長平らの漂流記は 吉村昭 著「漂流」(新潮社) に詳述されています。


  

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続! 漂流アドベンチャー

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 漂流アドベンチャー ... 私も人生を漂流しています。漂流すなわちアドベンチャー(冒険)ではありませんが、何が起きるかわからない人生ゆえ 誰にとってもアドベンチャーかな? まぁそんなキリのない小理屈は置いておきましょう、ここは視たまま感じたまま!ということで ...。
 
  

 前回の鳥島につづく漂流アドベンチャー(2) はフィリピンのバタン島。遠州灘~太平洋に出ると黒潮がやや南に蛇行、小笠原諸島を縫うように漂流し貿易風と北赤道海流に乗ってグルッと迂回、西へと流された先がバタン(馬丹)島。鳥島までの5倍! 3500kmのアドベンチャーです。

  

 バタン島までヨット「風のバラ」号は2週間の漂流でした。一方、江戸時代前期(1668年)尾張大野村の材木運搬船の乗員15人の漂流は1か月余。水桶は嵐で吹き飛ばされ飲料水もなく、15人が1か月余の漂流をどう生きぬき 島でどのように暮らし どのように日本に帰ったのか...。

  

 「らんびき」という蒸留器があります。ギリシャ語に由来する名称で旧くから世界中で使われています。材木運搬船の船頭 次郎兵衛が遺した漂流記にも、海水を沸かしその蒸気を冷やして水を作る「らんびき」について記され、1日2升の水を作り雨水と併せて飲用したようです。
   池内さん達もヨットの船内で「らんびき」のやり方で水を作りました。
   材木船ですから燃やす木は多く、鍋に海水を入れ沸騰させ 蓋の真ん中に円い小穴を開け竹筒を通します。
   竹筒から取り込んだ蒸気を冷やすため もう一つ鍋をおき その鍋に冷たい海水を入れ 蒸気を冷やします。

  

 長平たちが辿り着いた鳥島は無人島でしたが、バタン島には住民がいました。次郎兵衛ら15人は住人に捕えられ殴打され下帯まで身ぐるみ剥がされ「下人=奴隷」とされます。台風を凌ぐため天井まで1m半の低くて狭い粗末な棲家が与えられ 部族間の合戦に狩り出されたりも ...。

  

 漂流記に『年寄は働き悪しき候とて親にても打ち殺し候』との記述があります。島全体が貧しく、働けなくなった年寄は撲殺される習わしがあったようで 次郎兵衛ら二人がここで撲殺されました。日本の「姥捨て」にも似た習わしと言うのでしょうか ... なんとも無惨ではあります。

 島に2年4か月滞留することになりますが、脱出の奇策を思いつきました。島には金属素材がなく遠くマニラで手に入れていました。そこで『日本には金銀鉄などが豊富にある。帰ってそれらを持ち帰りたい』と提案すると諒解され、斧一丁と造船のための木々伐採が認められました。

  
     「ブタラオ」の樹。斧一丁で伐り出し製材、14mの船を作りました。モチベーションの高さ!

 2人が撲殺されたものの13人はこの船で黒潮にのりまっすぐ!2000kmを漂流、五島列島に帰着しました。9年後、日向(宮崎)に23人のバタン人が漂着、戻らない日本人を追ってきたのではないかと伝えられています。なお一行?は幕府によりオランダ船でバタン島に送還されました。

  

 なんともサラリとした紹介になってしまいました。今週 10/15日(金) 午前9:00~ BSプレミアムにて「漂流アドベンチャー(3)」が放送され、明治の冒険野郎 水谷新六の「幻の宝島」探検の跡を追います(2018年放送)。「プレミアムカフェ選」シリーズの貴重な再放送、ぜひご覧下さい。


  

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未だ遠く 遥か遠く…

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         大野ダム ... 和知・美山など京都府北部から下る由良川に建設されたダムです。

 先日、いつものように和知(京都府)に出かけ 帰路は「そろそろ紅葉も?」と大野ダムへ。でも 紅葉はさすがに未だ!でした。いずれもう一度訪ね「紅葉前と紅葉後」の写真を並べるつもりでしたが、「ヘタな考え休むに似たり」ですからね。取り敢えず 紅葉前!をUPしました。

 そして 匂いに誘われ 今が盛り!の金木犀を見つけました。この花言葉がなんと「謙虚」。 ビックリしました。どこが?と思うほど強烈な匂いですけどねぇ。「花弁が小さくて控え目」だからだそうです。「面白味がない」顔を「端正」と言うに等しい!と 思いませんか?

 

 ブロ友さんからお知らせいただいたNHK「こころ旅」(10/22) ガイド役の火野正平さんは余り好きではないので普段は視ません。ですが わが郷里!弓ヶ浜(鳥取県)を探訪されると聞けば ... 視ます! 録画もね。 島国根性!と? すみません、郷土愛!と仰ってくださいませんか?

 

 この弓ヶ浜から米子市内、旧 米子城址へ。火野さんは「米子」を「ヨネコ」と ... 言うやろなぁ!と思ったら言わはりました。十八万石! レッキとした大名。「米子」の名は「十八」からとった!と言えばおわかりでしょうか? わからない方には ... 教えてあげまセーヌ河。

 
       火野正平さん ... 米子城天守閣跡にて。米子~境港、中海。遠く出雲半島、日本海。

 今日10月27日は父の命日、六回忌です。お墓参りは先月 帰郷の際にしました。五回忌もしないままで ... 申し訳なく思います。「それでえぇ」と父のいつもの口調が聴こえるようです。お昼に「かんにんな」と西の空に向かって言うと 父は「それでえぇ…それでえぇがな」。

 
               弓ヶ浜にて在りし日の父と幼かった姉と私(遠くに出雲半島) 

 
     青雲の志の何百分の一も果たせずして… 父と母を想う 師を想う 友を想う 遥か故郷を想う。


  

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閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

時の過ぎゆくままに…

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 夏は案外早く終わったのに なかなか秋が来ない ... "季節の弁証法" の不思議を感じさせる10月も明日まで。そしてその10月最終日は総選挙の投票日。「地球温暖化で北海道のコメが美味しくなった」とは元総理の喰えない発言ながら 食えない政治が続きそうです
 
 
           まだまだ紅葉に程遠い秋ながら11月のQP紅葉カレンダーをお届けします。

 新庄剛志氏がプロ野球 日ハム監督に就任!とのニュースは 意外性に驚きつつ… 拍手! あの世の野村克也氏に感想をきくと『長嶋もなれたんやから新庄が監督でも不思議はない』と。『勝ちに不思議の勝ちあり 負けに不思議の負けなし』の名言を残した方ではあります。

 その長嶋茂雄氏の名が今年の文化勲章授賞者9名の中にありました。なぜ国民栄誉賞の最初の授賞者であり様々な記録において頂点に立つ王貞治氏ではなく長嶋茂雄氏だったのか ... 「長嶋の大ファン」を自認する私も少し首を傾げますが、そこまで!にしておきます。

 ノーベル物理学賞の真鍋淑郎氏も文化勲章を授賞。当然とはいえ、これまでもしばしばあった「ノーベル賞の後追い授賞」の感が否めません。逆に「数学のノーベル賞」と言われるフィールズ賞授賞から31年も経って文化勲章の森重文氏はなぜこんなに遅れたのでしょう。

 そうした中で ちょっと嬉しかった!洋画家 絹谷幸二氏の文化勲章授賞。フレスコ画の日本の権威が若き日にヴェネチアにて学んだ日々 ... NHK「わが心の旅」に登場された氏を拙ブログでご紹介しました https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/4d3ecd2917777f167a04b5bbdc804b9f

 
     文化勲章授賞者 ... 上左から長嶋氏、絹谷氏、真鍋氏、ひとつとんで森氏 ... 日経新聞より

      ジュリー "時の過ぎゆくままに" 
 
 
    最近のコメ不足に鑑み(笑) 今回 コメ欄は閉じています。

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
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影に對して…

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 既に古希を過ぎた私。父が今の私の歳であった時、そこから28を引いた歳の私を振返ります。その歳から更に27を引いた歳の息子を思います。父との歳の対比、同様に息子との歳の対比…。格別に意味のあることではありませんが、そのように来し方に思いを巡らせます。

 

 今年は 遠藤周作没後25年。未発表原稿の発見についてETV特集「封印された遺稿」(10/9) を視ました。遠藤周作が亡くなったのは73歳の時、現在の私とほぼ同じ歳です。生きていれば98歳の遠藤、そして生きていれば100歳の私の父。様々な感慨をもって番組を視ました。

 

 遠藤周作の未発表の遺作が発見されたのは昨年6月。没後、長崎の遠藤周作文学館に寄贈された遺品の中に2枚の自筆原稿と104枚の清書原稿があり、資料整理をしていた若い学芸員が「これは見たことがない、読んだこともない」と気づき、大きなニュースになりました。

 
      遠藤自筆の原稿は「燭影」(当初の表題?)が消され「影に對して」と上書されています。

 清書までされた小説がなぜ封印されたのか…。 遠藤周作自身と思われる小説の主人公「勝呂」は、父親との烈しい葛藤と母親への深い敬愛の狭間で苦悩します。殆ど事実を下敷きとした典型的な私小説であり、余りにリアルな描写が "封印" に繋がったと推測されています。

 
         少年時代の遠藤周作と父 常久 … 遠藤の硬い表情に父への心情が窺えます。

 「勝呂」の父は "平凡が一番" という安定志向の人物で『いかにもみみっちく自分の生活に満足しきっている老人』と描写されます。それに対して ヴァイオリンに人生を懸ける母は『五本の指が機械のように働きつづけ 弦の端から端を絶え間なく這いまわる』と描写されます。

 
     ヴァイオリンをもつ母 郁子の遺影 … 郁子の死顔は正視に耐えないほど苦痛に満ちていた由。

 小説「影に對して」の "影" とは 遠藤周作にとって 父の影であり母の影に他なりません。父と母の間には諍いが絶えず『父のきつい声や母の泣声がきこえる。その声を聴かぬために耳に指を入れ布団に中でじっとしていた自分の姿が痛いほど甦ってくる』と描かれています。

 
    「影に對して」に描かれる "アスハルトの道" は 安定した日常を望む父 常久を象徴しています。

 両親は遠藤周作が10歳の時に離婚、遠藤は兄とともに父の許で暮らします。離婚後、父親がすぐ再婚したのに対して母は孤独の裡にこの世を去り、小説では『母は貧しいアパートで誰からも看取られず死んでいった』と。遠藤周作自身の悲しみ、口惜しさが伝わってきます。

 
      "砂浜の道" には母 郁子の「高みをめざし生きた足跡を残す」人生の意が込められます。

 作品が "封印" された背景を考えると、遺族としても "封印" し続ける選択肢はあったと思います。しかし遠藤周作のご子息※は『父のために眠らせることも考えた。しかし作家というものは書いたものは世に出したいのではないか、と考え出版を決めた』と語っています。
            ※ 遠藤龍之介氏 … この名に父 遠藤周作の「思いの丈」を思いました。

  遠藤周作は学業は奮わず劣等感に苛まれていましたが、母は『あなたは文章が上手だから小説家になったらいい』と。32歳のとき「白い人」で芥川賞を受賞しますが、その2年前に母が亡くなったことが受賞へのインセンティブに働いたのかもしれない、と私は思いました。

 
            踏み絵に足をのせる司祭ロドリゴ…映画「沈黙 サイレンス」より。

 受賞作「白い人」には ナチスに協力し拷問をさえ愉しむ人物が描かれました。代表作「沈黙」では幕府が信者を拷問し棄教に導く光景が生々しく描かれ、主人公の司祭ロドリゴも棄教し背教者※として命を繋ぎます。「人間の弱さ」は 遠藤周作の生涯のテーマと思われます。
     ※ 司祭ロドリゴの "背教" に至る描写には様々な解釈とともに作品への批判もあります。

 ご子息の龍之介氏は、父 遠藤周作に誘われ最晩年の祖父 常久を見舞いに訪れます。父を憎みつづけた遠藤周作でしたが、その帰りに龍之介氏を蕎麦屋に誘い、そこで『もういいんじゃないかな』とポツリ!もらした由。その赦しの数年後、遠藤周作は73年の生涯を閉じます。

 

 私はキリスト教に無縁の少年時代を送り、やがて京都に来て そこかしこにキリスト教会があることに驚きました。そして或る日 「日曜礼拝」 の看板が出された教会に入りました。その時の牧師さんの"説教" は今も鮮明に憶えていますが、洗礼を受けるには至りませんでした。

 二十代半ば、書店で遠藤周作「イエスの生涯」を目にし 即購入しました。イエスとはどのような人物でどのような生涯を送り、弟子達はどのようにイエスを受け容れ従ったのか。恰も “評伝” のように記された書を夢中に読み かつての牧師さんの説教より遥かに得心しました。

 キリスト教を迫害するならず者であったパウロが どう回心し信仰を深めて行ったのか。イエスの “復活” を目にしたパウロの生々しい驚きは、遠藤周作自身の生々しい驚きでもあったと思います。それから四十数年たった今も私の心の中をざわざわと…キリスト教が騒ぎます。

 数年前、京都コンサートホールで「メサイア」公演があった際、早目に出かけ かつて下宿したあたりを歩きました。歩きながら、日曜礼拝に訪れた教会が昔のまま其処にあることに少し心が震えました。その夜のメサイア公演は いつになくこころ湧き立つものがありました。

 
     初めて日曜礼拝に訪れた京都下鴨のA教会…でも昔はこんな無骨な電線はありませんでした。

    白鳥英美子さんの澄明なアカペラで "Amazing Grace" を!
 

   【 NHK-ETV「こころの時代~宗教・人生~」】
      遠藤周作没後25年 遺作「深い河」をたどる
      <前篇>11/6(土) 13:00~14:00 <後篇>11/7(日) 5:00~6:00
      ※ 前後篇の放送時間がテレコでしたので上記のとおり訂正します。申し訳ございません。 


  

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裏を見せ 表を見せて 散るもみじ(良寛)

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 遠藤周作没後25年 … NHK-ETV特集「封印された遺作」を紹介し 思うところを記しました。その後 やはりNHK-ETVで "遺作「深い河」をたどる" 前後篇が放映されました。不敵にも 私自身は「深い河」は遠藤周作の駄作!だと思っていましたので、改めて興味深く視ました。

 

 番組は 若い頃から遠藤周作と井上洋治神父の薫陶を受けた山根公道氏(ノートルダム清心女子大教授)と若松英輔氏(随筆家)の対談で進められました。この井上神父は「深い河」に登場する "大津" のモデル※とされ 若き日の遠藤と神父がフランスに渡航する時から深い親交があります。
 ※人を愛せない「美津子」は神父をめざす「大津」を弄び彼から「キリスト教を奪ってやる」と誘惑。キリスト教を棄てた大津を美津子は棄て去りますが、大津がインドで貧者救済に奉仕していることを知り美津子は…。

 
    前列左端が井上神父、その横に山根氏、後列左から三人目が若松氏 ... "風の家" にて1990年頃。

 若松英輔氏は 若い頃 信仰に悩み心の病に陥った際、井上神父に聖書のあれこれの矛盾、疑念を長々とぶつけたそうです。神父は聞き終わると『ありがとう。良い話を聞かせていただきました』と言い、更に『信仰ってことは 知ることじゃないです。生きることです』と。

 井上神父の言葉に若松氏は氷が溶けるように一瞬に心が癒されるのを感じた由。神父はやがて"風の家" を主宰、若松氏と山根氏は "風の家" で出会いました。"風" とは "プネムマ(聖霊)"。どこからともなく現れ 去って行く目に見えない しかし力ある "風" に喩えた家でした。

 
                遠藤周作が生涯 身近に置いた母(郁)の遺品のマリア像。

 1996年9月29日。その日、病床で昏睡する遠藤周作の傍らに座る奥様に医師は『人工呼吸器のスイッチを外してもよろしゅうございますか?』と。以下、奥様が語られたその時!です。
 『外れると同時にほんとうに主人の顔が今まで見たこともないほど嬉しそうな顔になって " 俺はもう今 光の中に入ったから安心しろ。おふくろにも兄貴にも会えた。おまえにも必ず会えるからな。死は終わりじゃないんだ " と。あぁ、このひとは光の中に入ったんだなぁ、と私も思ったのでした』。

 
     遠藤周作は「深い河」を自分の棺に入れておくよう遺言するほど この書に懸けていました。

  「深い河」エピローグ... 「大津」は重傷を負い死の淵にあって『これでいい』と。

 

 井上神父から贈られたマリア像が山根教授の勤めるノートルダム清心女子大の庭にあります。井上神父は良寛の詠んだ句『裏を見せ表を見せて散るもみじ』を好まれた由。石造りの穏やかな表情のマリア像は すべてをさらけ出し美しい光景を醸す紅葉とよく調和しています。 
             
 
                   ノートルダム清心女子大の庭にあるマリア像

                       

 さて話はコペルニクス的に転回! わが家の愛猫シマジロウは 良くなったかと思えば元気をなくし そしてまた良くなり… の日々。は 二週間余前 やや元気をなくし眠りつづけているシマ。動物病院の点滴はシマには酷!でも お蔭で今は元気を取り戻しホッとしています。

 

   黒人霊歌 Deep River(深い河)をオケとコーラスで!

 


  


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愛しき日々 … 愛猫と寂聴さん

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 日夜!仕事に追われる日々から、第一線を一歩ひいた閑職を経て 現在は自由自分党。カネも権力も勿論!選挙もなく時間のみふんだんにあります。そんなイマジン、否! ヒマジンの現下の私の日課は愛猫シマジロウの通院付添い。医者知らずの健康優良児だったシマも 今やすっかり動物病院の常連さんです。シマは『厭でたまらにゃい!』と悲嘆! 立腹!の日々ですが…。

  

 毎日通院から隔日になり、三日に一度 一週間に一度と順調に回復していたのに... 妻が函館の実家に帰省した頃から元気をなくしました。血液検査をすると 案の定!腎機能が急降下。1週間に1度の通院(点滴)ではやや足りなかったようです。再び毎日通院に戻って漸く食欲も元気も回復。老成?しつつあったシマがなぜか幼かった頃に戻り... すっかり可愛くなりました。 

  
      11/13 NHK-BSP「ザ・プレミアム ... いのちよみがえるとき 瀬戸内寂聴」(以下同)

 瀬戸内寂聴さん。99歳の旅立ちに多くの方が業績を称え自由闊達な生涯について語り記されています。わが母も99歳、寂聴さんと同い年です。偉大な寂聴さんとは較ぶべくもありませんが、母は寂聴さんの2週間前に生まれ "生きている日数" で寂聴さんを既に超えました。寂聴さんが見ることのできなかった百歳超!の世界へと更に長生きできますよう願っています。

 或る方のブログ記で寂聴さんの句『子を捨てし われに母の日 喪のごとく』を知りました。おつれあいに「小説家になりたい」と告げ四歳の子を残し出奔した寂聴さん。後に密かにその子に会い抱きしめます。「ママはどうした?」と訊くと「死んだの」と。それから7年、漸く小説家と言われるようになりました。「何としても小説家にならねばならなかったのです」と。

  

 寂聴さんは俗名「瀬戸内晴美」を捨て仏門に帰依します。『私は51歳で出家したから それ以来セックスしてないの。セックスしてたら 今頃どうなってたんでしょうねぇ』『子宮作家って言われるぐらいエロティックな作品書いてきたんですから』と屈託がありません。そりゃ寂聴さんに屈託はなくても 偶々(珍しく?)一緒に番組を視ていた私と妻は屈託ありまくりでした。

  

 『恋愛は雷のように落ちてくる。打たれるしかないのです』『90になっても人を好きになる。ワクワクした気持ち。そわそわ もやもやした気持ち。そういう気持ちはね、私は "ある" って言っておきたい』。は寂聴さんが文学の師と仰ぐ小田仁二郎氏(19010~1979)と撮った写真。とても嬉し気に紹介され、話の流れからも表情からも私は "師と弟子" を超えていると...。

  

 原発を巡ってはハンガーストライキまでされた寂聴さんですが、原発推進文化人との対談ではやや腰砕けとなり、佐高信さんから日和見!?と批判され、死刑制度を巡っては死刑を求める人々に「殺したがるバカども」と発言し物議を醸したことも...。一方、現行憲法を巡っては一貫してその擁護に発言・行動され、病をおして安保法制反対の国会前集会に参加されました。

  
        国会前の安保法制反対集会にて。おや!あの辻元清美さんもいらっしゃいますね。

 寂聴さんの「法話」はとても人気があり、京都の寂庵での法話に全国からファン!?が集います。「どんな話が印象に残りましたか?」と訊くと『憶えてない』方が多いようです(笑)。取り立てて印象的な話、人生の深~い話をされるのではなく、たぶん "呼吸をする" ようにその場の雰囲気にあわせてお話をされ、それが一つの恍惚を生み悦びを醸しているように思いました。
  
    

     寂聴さんのこの番組を視ながら浮かんできたのはなぜか...小椋佳「愛しき日々」でした。
  

  

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吾輩 … 久しぶりに少し論じる!

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 久しぶりに登場の吾輩。この間の主人の書きぶりでは「息も絶えだえ」に思われやしないかと心外であった。そりゃ どこかの無免許運転繰返しても居座る都議や 疑惑に睡眠障害!と称し議会を長期欠席した元大臣に較べりゃ体調は良くない。良くないが、そんな誇り低きクズ人間と猫は違うと この際!言っておきたい。そう思って老骨にムチうちペンを執った次第である。

  
        少し精彩を欠く吾輩の近影ではあるが、まずは元気をアピールしたくて…

 朝日新聞のコラムは多様で面白い。面舵いっぱい!の極(曲)論を「正論」と称する新聞や、政府広報もどきに政権に寄り添い世界最大部数を誇る新聞とは明らかにちがう。が、そのちがいはかつてほど際立たなくなった感がある。天声人語子が、先の総選挙における野党連合に「国民がソッポをむいた」と揶揄っぽく論じるなど政権側の土俵に乗っかった論調が妙に目立つのだ。

  

 まぁ朝日社説も天声人語も最早!別格ではない。凡庸なものが少なくない。そうした中で稀に少しマシなのが「多事奏論」かなぁ。数人の選り抜き記者が名も顔も晒し闊達に論じている。ジャーナリズムなき日本のマスゴミにあって気を吐いているコラムではある。とりわけペンが際立つのは高橋純子、吉田純子ら女性記者(編集委員)。「男活躍」社会は最早!過去の話なり。

  
     11/19 18:30 わが街 高槻市上空 ... 140年に一度のほぼ皆既月食。既にかなり蝕まれています。

 そのジャーナリスト(リズム)とは何か? 改めて定義に触れておきたい。事実に基づき論じるのは当然として、問題にあたり中立・等距離・公平である必要はまったくないし寧ろそれらは削ぎ落す方がいい。人・金・情報を握り絶大な権限をふるう政権党、中央官僚、財界には忖度も遠慮も無用。弱者・少数者の側に立ち断固!論陣を張ってこそジャーナリスト(リズム)と言う。

  
      19:30 同じく高槻市上空 … かなり元の満月に戻りましたが、未だ月食!がつづいています。

 そりゃオカシイ!と仰る方がおられて当然だ。百人いたら百の意見、見解がある。しかし社会や組織にあって、あらゆる面で「はじめから優位に立つ」側があり、「はじめから不利な側、弱い立場にある」側がいるのは、改めて考えずともおわかりであろう。公平・中立というものが必要であるとすれば、それは弱い側にアドバンテージを与えた上!での話ではないだろうか?

  
         20:00 ほぼ月食が終わり 満月!… 「ビーバームーン」と呼ぶのだそうです。

 ここまで記し… 吾輩、疲れた。ちょっと頑張ると何かしら胸が苦しくなる。が、まぁ心配はご無用。炬燵に入ってほっこりしたり、主人や細君の懐でまったりすれば元気を取り戻す。食は前より細くなったが、もともとクチは綺麗なタチの吾輩、がつがつすることはない。で、140年に一度というほぼ皆既月食の宵、月光に思い馳せ「ムーンライトソナタ」でお別れしよう。

  

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d

Happy じゃないけど … Oh Happy Day!

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          萌える秋 ... 燃え盡きた秋 様々な意匠をこらして 季節は冬へ!

 数年前の或る日、讃岐うどんの丸亀製麺に行きました。そこでナニゲに『ここは好きなだけ刻みネギを入れられるのがいいね』と妻に言いました。妻の眼が一瞬!チカッと光りましたが、その場では気に止めませんでした。が、以来! わが家は うどんであれ納豆であれ味噌汁であれ これでもか!の刻みネギ入りです。何気ない言葉ながら妻はカチン!ときたにちがいありません。

 わが家のお昼は、うどん、そば、カレーライス 時々お好み焼き。先日のお昼は 例によって刻みネギたっぶりのうどん。刻みネギ効果か熱々うどんのお陰か 身も心ほかほかしてまいります。そんな流れで?妻と愛猫シマジロウと共に炬燵に入りTVを視ました。四話一挙放送の向田邦子さん脚本「あ・うん」の録画です。「あ・ふん」でも「う・ふん」でもありませんでしたが...。

  
      狛犬に喩えられる 水田仙吉(フランキー堺:左) と門倉修造(杉浦直樹:右) の親友ふたり。
        カメラも小津安二郎ばりに低くから ... 昭和初期の人間模様を描いたドラマ「あ・うん」。

 ナニゲない市井の暮らし、生き様をさらりと、しかし深く!描いた向田邦子さんが航空機事故で亡くなって40年。書店に "向田コーナー" が設けられ、没後25年に発掘された遺作「影に對して」ほか遠藤周作さんの書、先ごろ亡くなられた瀬戸内寂聴さんの書 ... 互いに "平積み" の高さを競いつつ 三者三様ながら 作品にも生き様にも其々に 昭和の熱と面影を感じ共感を覚えます。   
   向田さんの様々な魅力については昨年三月の拙ブログ記「行きしひと 去りしとき」に記しました。
      https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/79f014d44dba0d5dd4f680a5b351221d

  
                        「向田邦子の本棚」(河出書房新社)より

 或るブログで 向田邦子さんのエッセイの朗読を You tube で視聴できることを知りました。検索すると もの凄い件数がヒットします。市井の日常を掬いとり劇的にして印象的な展開、文章の長さも程よく 朗読される方には まさに "おいしい" 味わいの作品と言えましょう。朝日新聞「天声人語」の伝説的な名文家 深代惇郎氏の文章に通じる平明にして奥の深いエッセイです。

  
      貧しかった昭和の時代の「お弁当」。昭和30年代のわが小学校時代を想いました。

   
      帰ってきた子を抱きすくめる父親…涙がぽろぽろこぼれました。

 【前記「行きしひと去りしとき」に紹介した久世光彦 "触れもせで" を少し再掲...向田さんへの遅れて来た恋文?】
  『無頓着なふりして無邪気に見せる狡くて可愛い人』『あの人の半分は 待っていた人。待っていたのは 何だったのか、誰だったのか...』『彼女には爪を噛む癖があった。爪を噛むのは良くないワ…という歌が好きで、酔うと小さな声で口ずさんでいた』『彼女はどこにでも居そうで どこにも居ない、そんな人だった』。
 『彼女のアパートに泊まったことが何度もある』『二十年の間 彼女の体のどこにも唯の一度も触ったことがない』『暖かい手だったのか冷たかったのか、柔らかだったのか骨ばっていたのか、私は知らない』『熱い肌を幾度合わせても何もわからない人もいる。指一本触れもせず 十年たってしきりと恋しい人もいる』。

                        

 「季節は弁証法的に移り行く」なんて気取れば... なにワケわからんことを!と。おっ!秋めいてきたな…と思うと暑さがぶり返す。あぁ秋やなぁ... けど もうひとつ秋らしくなりきらんなぁ... と思っていると「師走並みの寒波が来ます」。そろそろ紅葉も深まるかと巣籠りから出ると... 紅葉はもう終わり。ジグザクを経て或るとき突然!劇的に変化... やはり季節は弁証法的です。

  
     京都府和知 由良川畔。"枯ススキ" と思ったら 友人『茎が緑。これから種を飛ばす若いススキ』。

  
     いつも訪れる和知山野草苑の屋根に風見鶏。二十数年も通っているのに 初めて気づきました。

  
     山野草苑の広い敷地にあるJR山陰線鉄橋(学生時代に郷里と往復)ここで偶々 急行?に遭遇。

  
     山野草苑から車で数kmのところにある大野ダム。ダムは貧相?でも周りの公園は素晴らしい!
      ここで弁当をいただくと格別!の味わいがあります。機会があればぜひ!お出かけくださいね。

  
     紅葉は例年よりやや色彩感を欠きましたが それでもなお "燃える秋" にふさわしい光景でした。
      とりわけ殆ど散っとしまった銀杏の葉が 辺り一面を黄金色に染め 目を!心を!奪われました。

     このところ "Happy Day" ではありませんが 弾けて! ハッピーと歌いたい心境なり。
  

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
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私の心がぬれる

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     "時" は年々加速度を増し ... その思いを一段と強くする 12月 師走!

  
        今年最後のQPカレンダー ... 今年が!最後のQPカレンダーになるかもしれません。

 朝日新聞の看板コラム「天声人語」。長く 別格!に思っていましたし、深代惇郎さんが担当されていた頃の天声人語は その由来たる「人々の語るところ天の声」というより「天の声を筆者が語る」ように思われる存在でした。しかし最近は "我々レベル!" に近づいたかも?なんて

 担当される方は論説委員級とされ、選りすぐりの記者でありましょう。担当中は名前も年齢も公表されませんが、見上げて!いた深代惇郎さんは当時40代。古希を過ぎた今の私には「若いなぁ」ですが、当時の深代惇郎さんの天声人語には老成した哲人の雰囲気があったように思います。

 今日の天声人語には 先日亡くなられた喜多條忠さん作詞の「神田川」について、歌が生れた当時のエピソードを記し、改めて神田川界隈を歩き「昭和の面影はすっかり消えていた」と。しかし この天声人語の筆者は その時代!よりはるかに若い方じゃないかなぁ?と 思いました

  

 同じく今日の朝日新聞「文化」欄。『語る~人生の贈りもの~』というシリーズがあり、先日までは作曲家 池辺晋一郎さんの "語り" を記者が聞き書きしていました。今日は中村敦夫さんの "語り" の第三回目。疎開先の福島県平市(現「いわき市」)で過ごした小中高時代を語っています。

 平市は福島県で最も大きな都市で、当時 映画館は六館あった由。私の郷里の境港市はその平市の人口の一割に満たない小都市ながら、かつて映画館は三館ありました。一番大きな館は 東映の時代劇、二番館は東宝・大映の現代劇と洋画、三番館は日活のほか旅回り一座の興行も...。

 中村錦之助、東千代乃介、大川橋蔵らのチャンバラ。洋画は「風とともに去りぬ」、リバイバル上映の「誰がために鐘は鳴る」など。勿論!吉永小百合「キューポラのある街」、舟木一夫「高原のお嬢さん」なども。館内に大きな笑い声、すすり泣き、やんやの拍手が湧いた時代です。

 何もかもリモートの今。人の心も人と人の間に生まれる共感もリモートモードとなり、言葉では表現しきれない連帯感、ロンドをくみつつ躰が感じた熱と鼓動は 最早!喪われてしまうのではないか... もう二度と甦らないのではないか... 喪失感というより恐怖に似た思いに駆られます。

 

 中村吉右衛門さん(77歳)が旅立たれました。妻から『よくそんなことを憶えてますね』と言われましたが、訃報に1960年代半ば NHK連ドラ「虹の設計」に詰襟の高校生で出ていたことを思い出しました。主演の佐田啓二さんが番組途中で事故死され注目された番組でもありました。
 
 京都 南座で初めて見た歌舞伎で "立役" をされており、声が一際!よく通る役者さんでした。私は "粋" がわかるほど精通していませんが、如何にも粋な雰囲気を醸す役者さんでした。度々襲名されたご長男(白鷗)とちがい吉右衛門を通されたところまで "粋" なご次男でした。合掌。

  
    母子二人ぼっちとなった安子と "るい" ... 展開が滅法!速いNHK朝ドラ「カム カム エブリバディ」

 かつては放送時刻には通勤電車の中だったNHK朝ドラ。『仕事に出るわけじゃないのに 朝刊見ながらご飯食べんといて』との妻の叱責をスルーし朝ドラまで "ながら" 視する私。皆さんは如何ですか? デ某派ですか? デ某妻派ですか? どうでもいいは!と? はい。失礼いたしました。

 敗戦の国土に生まれたたくさんの子どもたち ...『荒れ果てた祖国の静寂(しじま)からたくさんの子どもたちが生れた/血と灰にまみれたすべての父や母の讃歌とともに/この子らは祖国に産ぶ声をあげた』... 或る組曲の序章です。"るい" が誕生し握りしめたこぶしに ふと思い出しました。

  
           シマジロウの通う動物病院です。よい医院、スタッフに恵まれました。

       落葉松の秋の雨に私の手がぬれる... 落葉松の夜の雨に私の心がぬれる...
  

  

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
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閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
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