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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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奇蹟を見せられる(吾輩も猫である163)

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 主人と細君は買物に出かけた。主人「文句言わんと待ってろよ」。文句もナニも、言うわけないや内科医。細君「あんたのカリカリとトイレの砂も買ってくるからね」。やっぱり細君は人間が出来てる。ま、さふひふことなら大人しく待つしかありまセーヌ河。



 猫を寝子!というけど、ただ寝てばかりいるのはやっぱり面白くない。で、人間がそうであるように「TVでも視るか」となる。主人は録画して視るクセがあるので録画一覧を出したら「カーネーション」と。随分前、吾輩もリアルで視た朝の連ドラの再放送だ。



 一度視ているのでラスト数回を視ることにした。デザイナーとして活躍するヒロコ・ジュンコ・ミチコの「コシノ三姉妹」の母親(劇中「糸子」)の一生だが、糸子も歳をとり88歳、病院で入院患者によるファッションショーを開くところから録画を視た。


      NKK「カーネーション」冒頭シーン・・・ミシン台のフィギュアがなかなか印象的!

 ファッションショーに出る末期がんの女性患者と糸子が語り合うシーンが印象的だ。「なんでこのファッションショーに出ようと思たんや?」と問う糸子に 女性患者は・・・

 『子どもが二人いてるんです。その子に見せちゃりたい思たんです。私 病気になってしもてから自分の憐れな姿しかあの子らに見せちゃりてないんです。こない痩せてしもて 髪ものうなってしもて・・・。勿論、私も辛いです。でも母親がそないなって行くのを見てるあの子らの気持ちを思たら、たまらへんのです。主人に連れられて病室に入って来るときの、いっつもおびえてるような顔が、可哀想で、辛ぉて・・・。幸せにしちゃりたいのに、悲しませることしか出けへんで・・・』。


      女性患者役の中村優子さん(左)。最近あまり見かけない、えぇ女優さんやのに・・・。

 そう語って女性患者は子どもが母親に甘えるように糸子の胸にすがり泣き出した。糸子は彼女を抱きしめ、「おっしゃ。ほな今度はウチの話をしようか」と語り始める。

 『ウチは今88や。体はあちこち弱るし杖ないと歩けん。いつ死んでもおかしないトシや。ほんでも85を越えたあたりからごっつえぇことに気づいたんや。教えちゃろか? トシとるちゅうことはな、奇蹟を見せる資格がつくちゅうことや。若い子らが元気に走りまわったかて誰もびっくりせんけど、百歳が走りまわったら、ほらそんだけで奇蹟や。ウチは88で仕事も遊びも好き勝手にやっちゃるだけやのに、人がえらい歓びやる』


        糸子役の夏木マリさん(右)首筋まで大胆にフケぶりを晒し、好演!熱演!

 『老いることが怖ない人間なんていてへん。トシとったらヨボヨボになって病気になって孤独や。けど大したことせんでも、ウナギ食べたり酒のんだりするだけで人を歓ばせ人の役に立てる。えぇ立場やろ? ほんで、あんたかてそうなんやで。笑ろてみ、ニ~って! ほれ! ほんでもう奇蹟や。みんな末期がんになったらもう笑わへんて思てはるかもしれんけど、あんたが笑うだけで ごっつい奇蹟をな、人に見せられるんや』



 『あんた、ピカピカにオシャレしてステージを幸せそうにして歩きなはれ。それだけでどんだけの人を勇気づけられるか、希望を与えられるか・・・。今、自分がそういう資格、役目をもってるちゅうことをよう考えてみ。あんたがいま奇蹟になるんやで!』



 吾輩が先に録画を視たが、主人きっとまた涙腺崩壊やろなぁ。トシとるちゅうことは涙もろくなることでもある。またちょっとしたことで怒りっぽくもなる。猫の往生際はみな実に潔いのに較べ、人間て厄介な哺乳類であることよ。まあそれをまずは自覚すべし。
     ※ NHK総合「カーネーション」再放送・・・29日(月)午後4:20より最終回を放映。



 ここで前回ご紹介した孫正義氏のサクセス・ストーリーをより具体的に語る You tube をUPするところであるが、前回あまり反応がなかったのでURL(※)のみご紹介する。それにしても大阪の上新電機!が孫氏の出世の最初のキッカケとは驚いたなぁ。
 ※ https://www.youtube.com/watch?v=R-8asCXjH0o



 秋の夜長・・・。しんみり音楽を聴くも良し。これぞ!と思う書を静かに読むも良し。週末ぐらいは猫のようにただただ寝る良し。主人のブログの過去ログを読むも良し(笑)。が、ここはグッチ裕三とモト冬樹にご登場いただき 大いに笑っては 如何なものかな?




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11月の QPカレンダー(別れの曲)

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   いつもながら少し怒ったようなフジコ・ヘミングのピアノで・・・ショパン「別れの曲」を


  ※ コメント欄・・・閉じました。


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老優のラストメッセージ

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 どなただと思いますか? 若い方はわからないでしょうね。60代より上の方には懐かしい俳優さんです。1960~70年代のスクリーンを華々しく飾りました。イケメン!なんて軽い表現では語れません。しかし美男でも(美女でも!)歳は取るんですよねぇ。



 暫くブログは月一ぐらいに・・・と思っていたのに、「アラン・ドロンのラストメッセージ・・・映画・人生そして孤独」(6日BS103)を視て、つい!PCに向かってしまいました。11月8日はアラン・ドロンの83回目の誕生日、さすがに歳は隠せません。



 この表情がまさにアラン・ドロン。4歳にして両親が離婚、各々再婚して子をもうけます。居場所をなくしたドロンは里子に出され、荒れた少年時代を経て軍に志願、すぐにインドシナ戦争に狩り出されます。甘いマスクの下に辛酸の日々が微かに窺われます。

 どこかギラギラした飢餓感を感じさせます。そのあからさまな野心と上昇志向は、たぶんドロンの生きるエネルギーだったのだと思います。微笑んでいてもどこか淋しさを漂わせ、冷徹なヒットマン(殺し屋)を演じても怖さ、凄味を感じさせないドロンでした。
                       

                         映画「サムライ」で演じた殺し屋

 昨年、ドロンは「P.ルコント監督と最後の映画を撮って引退」すると表明、共演はJ.ビノシュと決まっていますが、それ以外は未定です。NHKがダメモトで申し入れたインタビューにドロンは「やりましょう」。それがこの「ラストメッセージ」です。

 ルコント監督のドロン評は「俳優としても一人の男としても非常に複雑な人間です」。その複雑さゆえかインタビューは二度にわたり延期されます。数々の女性遍歴で名高いドロンが「ミレーユ・ダルクの最期を看取り心を整理するため」に要した時間でした。
 
 ミレーユ・ダルクの旅立ちに、ドロンの語る言葉が胸を衝ちました ・・・『彼女はようやく苦しみから解放された。今は遺された者が苦しんでいる。私は、とても傷ついている。彼女はそれほど私の人生に大切な人だった』。ミレーユ・ダルク、享年79歳でした。



 インドシナ戦争に従軍したドロンは和平とともに除隊、パリで自堕落な生活に戻ります。しかし女性に愛されるのが彼の天分、名もない青年に当時売れっ子の女優ブリジット・オベールが惚れました。ドロンを映画の世界に誘った最初の女性が彼女でした。

 俳優になりたちまちスターダムに乗り、三作目に共演したロミー・シュナイダーと付き合います。そしてミレーユ・ダルク、ナタリー・ドロン、ロザリー・ファン・ブレーメンなど次々。ただ彼は、別れて新たに付き合うのではなさそうです。マメ過ぎです、ね。



 ロミー・シュナイダー・・・素敵な女優さんでした。学生時代に観た映画「夏の夜の10時30分」ではメリナ・メルクーリと競演。歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」ばりの不貞、愛憎渦巻く展開・・・素敵な女優さんでも、この映画、終わるとグッタリ・・・でした。
  ※ ロミーは、睡眠薬過剰摂取で43歳で亡くなりました。葬儀にはドロンが尽力したそうです。



 ドロンの映画と言えばやっぱり「太陽がいっぱい」「地下室のメロディ」かな。「太陽・・・」の監督は「禁じられた遊び」のルネ・クレマン、名匠が付いてますね。「地下室のメロデイ」、ラストのプールにぎっしり札束が浮かぶシーン、茫然と視ていました。


     ジャン・ギャバンとは「地下室のメロディ」「シシリアン」「暗黒街の二人」で共演。

 「太陽がいっぱい」を視たルキノ・ヴィスコンテが「ドロンを使いたい」と言い「若者のすべて」に主演。ドロンは『どうやって泣くのか どうやって笑うのか、ヴィスコンテ監督に教わった』『俳優は役を演じる!のではない、役を生きよ!と教わった』。


     左からチャールズ・ブロンソン、アラン・ドロン、ウルスラ・アンドレス、三船敏郎

 ドロンのCMでおなじみの「ダーバン」。ダーバンのLLサイズが私にはピッタリ!なので贔屓にしています(笑) CM出演は、映画「レッド・サン」で三船敏郎が口説いたそうです。「ブロンソンはマンダム、俺はサッポロビール。あんたもやってみろ」と。

 引退の記者会見でドロンが記者に問いました、「私が死んだらどう書くか?」と。記者はみな「サムライが死んだ」と言ったそうです。彼にとって最も印象深い映画は「サムライ」なのでしょうね。ただサムライに対する理解はステレオタイプに過ぎますが・・・。



 ドロンの手に年齢が顕れていました。その手をもみながらドロンは語ります。
 『ある友人が、ドロンは総てに才能がある、幸福になること以外は!と言いました』
 『私はゾッ!としました、それが真実だったから』。
 『ド・ゴールが言いました、老いるということは船が難破するようなものだ、と』
 『そのように私も難破します。いずれ死にます』。
 『私は偽善を憎みます』との言葉はドロン流には『犬が好きです』と同義のようです。
 ドロン邸には35匹の犬の墓と教会があり、自らもそこに埋葬される由。



 或るブログに「八方美人ではいけない」「偽善によって自分らしさを失いたくない」旨が記されていました。誰しも自らを偽善者とは思っていますまい。しかしそう自戒する、しないは大きく異なります。然り!ながら・・・容易ならざることではあります。




※ コメント欄、閉じさせていただきました 11.13.0:26


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今年も まずまず...かな?

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 雨上がり光かざして銀杏もえ心ふるいてこの道を行く
 冒頭の銀杏並木の絵は、QPのPC画の中でもとりわけ私のお気に入りの一点です。
 沈む心にも揺れる心にも 勇みたち昂ぶる心にも そっと寄り添う・・・不思議な絵です。
 
 先日、市の特定検診を受けました。半年毎に腎がんの術後検診がありますが、検査項目は年々減り特定検診がその部分をかなりカバーしてくれます。昨日、掛りつけ医に結果をききましたので、自身の記録としては勿論、どなたかの参考になればとUPしました。



【脂質】・・・・・・ 項目(標準値) 今回結果(昨年)
  中性脂肪コレステロール(150未満) 212(238)  
  総コレステロール(130~220未満) 206(185)  
  HDL(善玉)コレステロール(39以上) 37(39)  
  LDL(悪玉)コレステロール(120未満) 125(98)  
  LDL/HDL比(※①) 3.38(2.51) 
  動脈硬化指数(※②) 4.6(3.7)
  nonHDLコレステロール(※③) 169(146)
     自己評価・・・総じて動脈硬化が進んでるなぁ
  ※① 脂質異常症の比較的!新しい規準。「~1.5は健康、~2.0は持病がない人の目標値、
      ~2.5は血栓or心筋梗塞の可能性、2.5~動脈破裂の可能性大」とされています。
  ※② ①に総コレステロールを加味した動脈硬化の判定規準(AI値)。「~3は良好、
      3~5は要注意、5~は危険」とされています。
  ※③ 最新の簡便な動脈硬化指標(総コレステロール-HDLコレステロール)。「~149正常、~169少し高め、
      ~189軽度異常、~209中度異常、210~要治療」とされています。  

【糖代謝(糖尿病)】・・・・・・ 項目(標準値) 今回結果(昨年)
  HbA1c(5.6未満) 5.4(5.4)
  空腹時血糖(100未満) 89(82)
     自己評価・・・糖尿病には至らずとも、ぎりぎりのセーフ

【血液一般】・・・・・・ 項目(標準値) 今回結果(昨年)
  ヘマトクリット値(♂40~52 ♀34~45) 50.2 (46.7)
  赤血球数(♂430~570 ♀370~500) 520(464)
  白血球数(♂3.9~9.8 ♀3.6~9.0) 4.3(7.0)
  血小板数(13.1~36.2) 13.3(14.1)
     自己評価・・・血小板がず~っと低い。血液サラサラ薬、やめるべきかな


         ピラカンサス・・・花言葉は「燃える想い」。燃えたい想いはあるけどねぇ。

【肝機能】・・・・・・ 項目(標準値) 今回結果(昨年)
  AST=GOT(10~40) 25(22)
  ALT=GPT(5~45) 19(19)
  γ-GT(51未満) 24(23)
  ALP(110~340未満) 184(203)
     ※ ALPが異常に高くなる場合、がんの「骨転移」が疑われます。
  総蛋白(6.5~8.3) 6.6(6.6)
  アルブミン(3.8~5.2) 4.2(4.1)
     自己評価・・・あちこち痛むけど骨転移ではなさそう。
            総蛋白が低いのは肉食(動物性蛋白)を控えている所為?
 
【腎機能】・・・・・・ 項目(標準値) 今回結果(昨年)
  尿酸(♂3.6~7.0 ♀2.5~7.0) 4.8(5.6)
  尿素窒素(8~20) 17(20)
  クレアチニン(♂0.61~1.04 ♀0.47~0.79) 0.92(0.93)
  e-GFR(※④) 63.0(62.6)
     自己評価・・・腎機能が一時かなり低下したけど、持ち直したようだ
      
  ※④ クレアチニンの数値を男女、年齢を加味して標準化した数値で「90以上あれば良好」です。
      大学の単位認定なら90超で「優」、80超は「良」、60超は「可」。ぎりぎり単位認定?  
 
【その他(オプション)】・・・・・・ 項目(標準値) 今回結果(昨年) 
  PSA(4.0以下) 2.17(1.96)
  NT-proBNP(125以下) 15(41)
  TSH(0.5~5.0) 6.53(6.69)
  FT4(0.9~1.7) 1.0(1.1)
  Dダイマー(1.0以下) 0.5未満(0.55)

  ※PSA・・・前立腺がんの腫瘍マーカー
   ※ NT-proBNP・・・最新の心不全指標。~125は心不全の可能性低、~400軽度心不全で経過観察、
    ~900治療対象の可能性あり、900~治療対象の可能性大。
   ※ TSH・・・甲状腺機能。標準値以下(~0.5)は機能亢進、標準値以上(5.0~)は機能低下。  
   ※ FT4・・・甲状腺機能。TSHで異常があればFT4を調べ、標準値以下(~0.9)は機能低下、
    標準値以上(1.7~)は機能亢進。TSHが異常値でもFT4が標準値内なら「経過観察」。
   ※ Dダイマー・・・基準値を超える場合、身体のどこかで血栓の溶解が起きている。

【補遺】・・・ 検診とは関わりないことです。
 ここ数か月、両足の甲に痺れ痛み、右の臀部~腿に「だる痛さ」があります。で、この検診の際に市内で最も大きな病院の整形外科を紹介していただき、診察を受けました。
 若い医師は「腰から来ていると思う」と腰部のX線撮影。結果「異状はありません。様子をみて痛みが続くならまた来てください」。痛みが続くので来たんですがねぇ。
 そのことを掛りつけ医に言うと、「大病院は、手術する程の状態でなければそんなものです」「手術する程の大きな問題はなかったと思えばいいんじゃないですかなぁ」。


            さざんか さざんか さいたみち たきびだ たきびだ おちばたき・・・

 すっかり寒くなりました。ガスストーブと炬燵を出したらシマが大歓び、たちまちコタツムリに・・・。そんなシマを見て、コタツムリのようなブログじゃいかんなぁと更新しました。みなさん、お風邪など召されませんよう暖かくしてお過ごしくださいね

  竹内まりやさん「いのちの歌」。小野リサさんで!と思いましたが、封印されていました。


  生きてゆくことの意味/問いかけるそのたびに/胸をよぎる愛しい人々のあたたかさ
    この星の片隅で巡り遭えた奇蹟は/どんな宝石よりもたいせつな宝物
    泣きたい日もある/絶望に嘆く日も/そんなとき傍にいて寄り添うあなたの影・・・
      小野リサさんバージョン・・・https://www.youtube.com/watch?v=MIzApafL-UE


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12月のQPカレンダー(11月に想いを巡らせつつ)

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 秋深しの感はあっても冬らしい冷え込みには程遠い関西。なのに霜月は去り早や師走を迎えました。幾許か仕事はしていますが、すでにリタイアした身には師走と言ってもそれ程の気ぜわしさはありません。寧ろカレンダーに急かされて12月を迎えた感じです。



 先日、所用でモノレール万博公園駅へ・・・。駅を出るとEXPO'70(大阪万博)のシンボル「太陽の塔」が目に入ります。私の学生時代に開かれたその万博には郷里からきた両親とともに出かけました。改めて見る塔はまるで岡本太郎が苦虫を噛み潰してる様です。



 外交力を駆使?して「誘致に成功」したと大騒ぎの大阪万博。経済効果だの大阪経済の活性化だの・・・ゼニ勘定ばかり。使い途がなかっただだっ広い埋立地を活用?し万博が終わればカジノを造るそうな。渦巻くのは夢!とは無縁の邪悪な欲望だけやないですか。



 11月の大相撲九州場所。三横綱休場で盛り上がりを欠く中、貴景勝の優勝とひたむきな相撲っぷりが休場ならぬ窮状を救いました。それにしても貴景勝が大関高安に敗れた一番、TV桟敷も含めて観客の気持ちを代表したのは左隅のお兄さんの表情でした。



 もう一つ感慨深かったのが里山の引退でした。幕下9枚目、3勝3敗で迎えた最後の一番で勝ち越しを決めた日に引退を発表しました。「今場所限り」と決めて臨んだご当地九州(鹿児島出身)場所であった由。薄くなった頭とこぼす涙に私も一緒に泣きました。

 11月はブログを少しさぼった分、結構!読書(6冊)できました。とりわけ医師でもある知念実希人「祈りのカルテ」は、研修医の眼を通して精神科、外科、皮膚科、小児科、循環器内科の現場を丁寧かつあたたかく描写・・・心地良い読後感に満たされました。

   

 石破茂は好きな政治家ではありません。しかしここ数年は見直す?ところがありました。そんな心境で読んだ「国防」、しばしば石破が評される「軍事オタク」がただのオタクではない一面を知り、防衛庁長官(大臣)の仕事についても認識を新たにしました。

 堤未果さんは見かけとまるで異なる女性です。ややミーハーぽいお顔立ちに似合わぬ類稀な観察眼、調査・分析力で世界の超大国アメリカ合衆国の権力機構に斬りこみ、日本の権力中枢のバカさ加減を白日の下に暴きます。を今月の「研究会」で議論します。

 ※ いずも推奨するものではありません。選書も読みも個人的・主観的なものゆえ・・・。

 「鈴懸の径」・・・ 鈴木章二のクラリネットとザ・ピーナッツ


 鈴懸とはプラタナス。でも「プラタナス」なら はしだのりひことシューベルツ「風」になりますね。



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アニバーサリー

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 「節目の」と言えば察していただけましょうか、間もなく節目のアニバーサリーを迎えます。実感はありませんでしたが、市営バスの無料パスが届き実感しました(笑)。アニバーサリーにまだ少し早い8日、愚息一家にお祝いの席を設けられ愈々実感しました。


                この寒さのなか 庭に一輪 紅い薔薇が蕾を膨らませました。

 琵琶湖のあたりかと思っていたら「京都で」と。30年程前、義父母と義妹一家が京都にきた夜、思い出深い楽しいひとときを過ごした四条大橋西詰の「東華菜館でお祝いしたい」。愚息がそのひとときを憶えていてくれたことが嬉しく、少し感動・・・しました。

 待合せより早く着きロビーで寛ぎました。鴨川を挟む東には大改装なった南座、吉例顔見世興行(東西合同大歌舞伎)が催されています。南座の正面は向かって左(北側)、華やかな看板が掲げられています。ここも暫く行ってないなぁ、と思いつつ眺めていました。


                鴨川西側から眺める京都南座、後方にほ~んの少し東山。

 東華菜館は北京料理の老舗で、スタッフは総て中国の方です。10年程前、妻と「久しぶりに」と立ち寄りましたら、一階がまるで物置きのように雑然となっていてビックリ、ガッカリしました。いつの間にか立ち直られ?再開されたことを嬉しく思いました。

 ハンドルで操作する日本最古と言われるエレベータで三階へ。「壁から手をださないでくださいね」と言われた孫娘、緊張してフリーズしている様子に笑ってしまいました。通された個室は30余年前のまま・・・かつての思い出が甦り胸がきゅん!となりました。


   (左)東華菜館のマッチより全景      (右)日本最古の東華菜館エレベータ

 贈られた「一番大きいサイズ」のナイトガウンはちょっときつい目・・・まあ痩せるしかありますまい。ここの中華料理のコースは(写真で紹介はいたしませんが)幾らいただいてもお腹におさまります。コースに加え炒飯もオーダーしました。痩せられまセーヌ河

 30余年前の話は勿論、いろいろな思い出を語り合いました。ふっと・・・何十年かして、私がこの世にいなくなった頃、この東華菜館がまだ残っていれば「孫娘が父親である愚息のアニバサリーをここでするのかなぁ」って思いながら孫娘の話を聞いていました。



 東華菜館を出て、底冷えの街を四条河原町まで歩きました。高島屋一階にはサンタさんのメリーゴーラウントが子どもたちを乗せてまわり、ショーウィンドウもクリスマスムード一色。平和やなぁと思いながら、つい!この平和がいつまでつづくのかなぁ・・・と。

 この季節になるとなぜか?JR東海のCMを思い出します。若いひとはいいなぁ、とね。そして、ついで!にみた東ガスのCMに、先日帰省した折の母親が重なり少しグッ!ときました。






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最終回

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 わが家の玄関には庭に咲く季節の花が生けられています。正確には 生けられ!ではなく(花瓶に)挿されています。ですが 今飾られているのは近くのとても評判の良い小さなスーパーから「誕生日のお祝い」に贈られたバラ。いつも恐縮しつつ有難くいただきます。



 此頃なぜか朝ドラを視なくなり夜の連ドラをよく視るようになりました。1~2回録画し、3倍速で飛ばし視しながら「面白そう」だと続けて視ています。偶々でしょうか、この秋は興味をひかれつい!視てしまう連ドラがいつになく多かったように思います。

 その連ドラが一斉に最終回を迎えました。最も長かったNHK大河「西郷どん」は、正月に始まり今月16日、全47回の最終回を迎えました。林真理子さんの原作は読んでいませんが、中園ミホさんの脚本も相俟って興味深い展開に魅かれ最後まで視ました。



 非業の最期を知るだけに、ここ数回は重い気持ちで視ました。各回名優が各々持ち味を発揮し飽きさせない展開ながら、やはり西郷と大久保利通の絡みが核。二人の晩年の確執とともに、青雲の志を抱いた若き二人が駆け抜ける歴史の転回期にこそ魅かれました。

 この秋の連ドラでは、まず月曜夜9時「SUITS/スーツ」(フジ系)。弁護士事務所を核にエリートとドロップアウト、異能のニセ弁護士が登場、世間一般の常識の通らない法律世界のあり得ない!人物、展開がそれなりに面白く最後まで視てしまいました。



 弁護士事務所をなぜファームと呼ぶのか知りませんが、ファームのボスを演じる鈴木保奈美、そのパートナー(夫ではなく共同弁護士)役に織田裕二。「新人類」以前の世代にはすぐ「東京ラブストーリー」が浮かびますが、それからもう三十年近くたちました。

 今朝の朝日新聞に島崎今日子が「SUITS」評を書いていました。彼女によれば、オリジナルの米国版に登場する女性は10cm超ヒールで摩天楼のように聳えて立って歩き、日本版の女性はみな「いくつになっても可愛いい!が褒め言葉の国」の女性だ、と。

 は「東京ラブストーリー」の二人。「若いなぁ!」と思うと同時に、二人とも現在とそう大きく変っていません。少なくとも私!が変ったほどには変っていません そこはさすが!「いつも誰かに見られている世界」に生きる役者さんではありますね。



 同じ弁護士ものが木曜夜9時「リーガルV~元弁護士 小鳥遊翔子~」(テレ朝系)。「小鳥遊」を「たかなし」と読むとは存じませんでした。名前もドラマでは一つの味付けになりますね。実際、「白い巨塔」の戝前五郎が山田太郎ではねぇ(山田太郎さんゴメン!)。

 小鳥遊翔子は弁護士資格を剥奪された元弁護士、米倉涼子があの「ワタシ失敗しないもん」でおなじみのドクターX 大門未知子とまるで同じキャラで演じます。同僚のズッコケ弁護士に高橋英樹、勝村政信、林遣郎。意外性?の敵役弁護士に小日向文世、向井理。


      小鳥遊翔子(左:米倉涼子)と「ポチ」と呼ばれた青島弁護士(右:林遣郎)

 シッチャカメッチャカ(この言葉、死語かも)ながら惰性で?視ていたかも・・・。それに較べ何とも暗く厭~な展開、これでもか!とドロドロの人間模様が描かれた同じ木曜夜10時「黄昏流星群~人生折り返し、恋をした」(フジ系)。毎回、あと味・・・最悪!でした。

 あと味・・・最悪!なのになぜ視たの?と? まあ言わずもがなと言いますか、言うても詮無いと言いますか・・・。申し分ないお堅い夫婦(佐々木蔵之助と中山美穂)ですが、夫は旅先で巡り遭った女性(黒木瞳)と不倫の恋におち、妻は娘の婚約者と不倫の恋に・・・。


   二人が再会するシーン、映画「幸せの黄色いハンカチ」を思わせます・・・ が、及びません!

 まあ羨ましいような 厭らしいような・・・(笑)。どう展開するのか(浅はかにも)興味津々ではありました。ただ 滅多にTVを視ない妻が来ると 慌ててTVを切っていました。別にやましいところはありませんが、なんか後ろめたさ感を催させるドラマでしたねぇ。

 これでもか!とドロドロに展開しておきながら、最終回は「爽やかな再出発」。なるほどタイトルは「人生 折り返し、恋をした」でした。予定調和と言えば予定調和、騙されたと言えば浅はかにも騙されました。それにしても・・・あと味 良過ぎませんかねぇ。


  ドロドロの展開とは似ても似つかない最終回、高原でレストランを開く二人の笑顔にございました。

 で、唐突ながら小椋佳「さらば青春」。なんどかご紹介していますが、「東京ラブストーリー」に なじぇか・・・触発されてこの曲を聴きたくなりました。東京でも京都でもそんな甘い青春などなかったのに・・・と言うより、なかったからこそ!なんですかねぇ




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「残日録」などと記せばまた…

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 タイトルを「残日録」としますと、またお叱りを受けますので「残日録などと記せばまた・・・」と予防線をはりました。ご存じ!藤沢周平「三屋清左衛門 残日録」・・・『日の残りて昏るるに未だ遠し』。リタイアし年経る身になんとも心しみる言葉ではあります。



 虹を見たのはいつ以来でしょうか。高槻(大阪府)の環濠古墳のあるところから京都方面・・・ちょうど天下分け目の戦があった「天王山」の方角に立ち上がりました。学生時代、サークル誌に「虹はなんの役に立つのだろう」と記した友を想いつつ眺めていました。

 弘兼憲史「いかに死んでみせるか」。ピンピン生きている人が「死」について書いても説得力はありませんが、死ぬ間際に遺された言葉を紹介され自ずから心が動きました。以下「アップル」生みの親スティーブ・ジョブズ(1955~2011)が遺した最期の言葉。

 『私が勝ち取った多額の富は、私が死ぬ時に一緒に持って行けないが、愛は持っていける。私が今、死とともに持っていけるものは、愛にあふれた思い出だけなのだ』。


               「いわさきちひろ展」で頒布されていた画集より(以下同様)

 クリスマス・イブに「いわさきちひろ展」に参りました(京都「駅」美術館)。ちひろさんの原画を見るのは初めてのうえ数十点わたる原画に心躍りました。ひととおり見て再び元に返りもう一度・・・。当然のことながら絵本で見た世界とはまるで異なる世界でした。


                              「焼け跡の姉弟」

 可愛いこども、母親、動物たち・・・そんなイメージの彼女の絵にあって、戦争の災禍を被る子どもたちが描かれた絵も少なくありません。墨と鉛筆で描かれた「焼け跡の姉弟」には、画家いわさきちひろの眼に映るじっと凝縮された子どもたちの不幸がありました。


 【左】「戦火のなかの少女」 【右】焔のなかの母と子 (いずれも「戦火のなかの子どもたち」より)

 それでも・・・やはり!と言うべきでしようか、ちひろさんの優しみにみちた絵に魅かれます。「緑の風のなかの少女」 あたたかな陽光とみどり色にそよぐ風のなかにつぶらな眸の少女・・・世界のすべての子どもたちのいのちが大切に育まれますように。



 クリスマスの日の午后、同僚のおつれあいの葬儀に参りました。享年55年、三年有余にわたる大腸がんとの闘いを経て迎えたこの日、最後のお別れに棺に花を手向けられたお歳を召されたお母さまの、わあっと叫ばれるお姿に・・・涙があふれ止まりませんでした。

『老いることすなわちまた生きることなり。いつの日かいのち果てぬとき来たらば、ありがたき心ささげて死を迎えん。されど愈々死ぬるそのときまで、与えられしいのち愛おしみて一筋に生きぬくべし』・・・前記「残日録」の一節、改めて心にしみる言葉でした。

平原綾香さん「感謝」
『涙あふれて見上げた空のいろ こんなに青いなんて 知らないで生きてた 私のなかの砂漠に満ちて来る やさしい水のような愛を いま信じよう かけがえのない命 どこにあっても闇の果てまで響きあう 繋がってる…』




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New Year's Eve

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 折角「大晦日」という良い言葉があるのに、気取って英語など使ってほしくない!と? まあそう目鯨たてなくてもいいではありませんか。ただ「The End Of The Year」ではもう一つ! 否! もう二つ! ということで「New Year's Eve」にさせていただきました。



 後ろ(過ぎた日)は見ない!と後ろ姿を晒しているシマジロウ。一年が経つのが年々早くなり、ましてキャットイヤーのシマはすっかり老けてしまいました。昼は炬燵に、夜寝るときは妻の寝床に、なぜか明け方には私のところへ・・・。愛しくてたまりまセーヌ河

 「New Year's Eve」にふさわしい曲を・・・とシマに言うと、『ぼくは呼びかけはしない/遠く過ぎ去るものに』と歌いながら「さらば青春」を。な~るほど! でもちょっとセンチメンタル過ぎる。そもそも『みんなみんな虚ろな輝きだ』で終わるのはどうかなぁ

 じゃあ「Auld Lang Syne(蛍の光)」など如何? ときた。スコットランド民謡であり準国歌でもある。確かに「New Year's Eve」にふさわしい。なかなかいい線を行ってるとは思う。だけど、タイトルは英語でもここはスコットランドではなく日本やからなぁ



 ということで Rod Stewart「Sailing」にしました。ロッドはスコットランド出身、シマの意見も取り入れました。 I am sailing. To be with you.(海をわたる、あなたといっしょに) 
 この一年、ありがとうございました。どうぞ幸多く良いお年をお迎えください


    ※ モノローグのようなブログ記につき今回はコメント欄を閉じています。


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嬉しさもちゅうぐらい也

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  新年明けましておめでとう存じます。皆様の益々のご多幸をお祈り申し上げます。


                 まずは今年もQPカレンダーにてブログ始といたします。

All the leaves are brown and the sky is gray ・・・ California Dreamin'
   木の葉はすべて茶色に色づき 空は灰色をしている         
   そんな或る冬の日 町を歩きながら
   ふと・・・ こんな日に もし僕がロサンジェルスにいれば
   暖かな陽ざしを浴び寛いでいるだろう・・・ と思った
   カリフォルニアで暮らすことを夢見る こんな寒い冬の日には・・・



 「California Dreamin'」を最初に歌ったのは Barry McGuire でした。この曲を作った Mamas&Papas の4人は当時まだ無名で Barry McGuire を慕ってBarry家を訪ねそのまま居候していたのを、見かねたBarryが男気?からレコーディングし世に出したのでした。

 しかし Barry の歌は売れず、「やっぱり作った者が歌うべき」ということになり Mamas&Papas 版が出ました。これが大ヒットし、一挙に全米ベスト10に躍り出たのでした。十数年前、そんな逸話をTVのドキュメント番組で視たのを印象深く憶えています。

 私は勿論!Mamas&Papas でこの曲を知りましたし、Barry McGuire のことなど全然!知りませんでした。しかし前記ドキュメントで Barry が歌う「California Dreamin'」に一目惚れ! 否!一耳惚れ!しました。この もの憂い歌いっぷりに・・・魂を奪われました



 ところが どうでしょう。あの!キャンディーズが歌っているのです。原曲のもの憂さは十分生かしつつ 彼女らの軽やかにつきぬける「夢のカリフォルニア」のなんとまあ良い響き・・・。どうしてくれましょう。またまた私の魂が奪われたではありませんか!



 玄関に干支飾を置き迎えた正月元旦。愚息は大晦日の夜勤当直を幸い急患も少なく無事終え一家三人揃ってわが家に・・・というところですが、お嫁ちゃんと孫娘は水戸の実家にて年末年始の由。愚息独りおっとり!帰ってまいりました。嬉しさもちゅうぐらい也


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閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

ときに優しく小さく ときに力強く大きく

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 元旦。「本年をもって新年のご挨拶を失礼させていただきます」と記された年賀状が数葉ありました。私自身そうしたいと思いつつ・・・されど年賀状。儀礼的なものは減りつつあるとはいえ、書き添えられる一言のあたたかみは珠玉に思われ容易に踏みきれません。

 元旦から数日。或るブログに「いち早く春を告げる」と蝋梅の写真がUPされていました。そうか蝋梅か・・・と拙庭を見ると いつの間にか蕾がふくらんでいるではありませんか。洟はかんでも花を愛でることは少ない私に 蝋梅はいきなり訪れ心をときほぐします。



 ここ数年、或る施設の仕事に関わっています。建物は建設30年を経、一年休館して舞台機構の改修工事を行い昨春再オープンしました。が、6月の大阪北部地震で大中小三つあるホールのうち肝腎要の大ホールの天井に落下の惧れが生じ直ちに休止しました。

 オペラはじめ向こう一年の公演は総てキャンセル、新たな予約も受付を中止しました。その後、様々な経緯を経て、数十億円を投じ全館大改修工事を行うこととなりました。順調に進めばこの4月に準備に入り7月着工、来年秋に再々オープンの運びとなります。

 「あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる」とは、福島原発の政府事故調報告書で委員長自ら語った言葉です。要するに「なんでもあり」。二度あることも三度あることも!と。自然災害は勿論、経済を巡る大変動・・・なんでもあり!の時代です。



 個人的に備えられることは兎も角、とても備えられないと思うことには心の準備をするぐらいでしょう。今月は腎がんの術後7年半検診がありますが、術後12年で再発・転移した方もいらっしゃいますからね。備えたいと思いますけど備えられるかなぁ・・・

 自然災害には、火災(地震)保険への加入、非常持出品の準備、避難経路ほか万一の場合の家族・隣人・友人の事前の意思統一が大切になります。しかし自然災害に万全! 絶対!はありません。その意味では最悪に備える心の準備こそが肝腎要かもしれません。



 四十数年前、ガルブレイスというハーバードの大先生が「不確実性の時代」を著し世界的ベストセラーになりました。そんな不確実な書を読んでも仕様がありませんが、ともあれ「不確実性」とか「ファジー」とか法則性では括れない時代の幕開けでした。

 大新聞が読まれなくなり、朝日新聞で言えば10年前に800万部だった発行部数が現在600万部、実際はその半分程度と言われています。新聞の影響力が弱まる一方、ネットの影響力が目立ちます、「良い影響力と確かな世論形成」には程遠いでしょうが・・・。

 「インテリゲンチャ(知識階級)」という言葉をとんと聞きません。労働運動も運動不足の最たるものですし、学生運動など見たこともない学生が殆どでしょう。が、かつては「新聞・インテリ・労働運動・学生運動」は時代と社会の確乎たる批判勢力でした。



 郷愁のように昔を振り返っても仕様がないと承知しつつ、年の始めに思うままを記しました。ただ年を経て木は弱く醜くなっているのに、なぜかたくさん蕾をつけた拙庭の蝋梅を眺めながら、時代と社会が良い方向に進化することを期待したくなるのでした。

 では「ニュー・イヤー」にふさわしくウィーン・フィル「ラデツキー行進曲」をお聴きください。指揮は大いに元気だったときの小澤征爾さんです。会場とご一緒に ときに優しく小さく、ときに力強く大きく 手拍子しながら・・・良い年であれ! 幸多かれ!と




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腎がん術後7年半検診 & PTG

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 NHKの朝ドラ「まんぷく」。視ていませんでしたが、年末に前半の総集編が放送されました。「みんなが面白い!言うんならどう面白いか視てやろやないか」と見れば・・・日本経済の高度成長期の大阪を舞台に展開される物語。つい!視てしまいましたや内科医!

 その話題は取り敢えず置いて15日の腎がん術後7年半検診について記します。とは言え主治医はこの日は出張の由、「代診の〇〇です」と切りだした若い先生はレジデント(専門研修医)と覚しき方。訊こうと思っていた気になることを訊かない口実になりました


 「まんぷく」のシーン。味噌汁にご飯の朝食はテーブルで。和服姿も...まさに昭和30~40年代!

 そもそもこの日はCT検査はありません。術後5年をクリアー後も検診は半年毎にあるもののCTは年1回だけになっています。日頃気になることを気軽に訊ける場ではありますが・・・なんだかね、気勢をそがれて「ま、いいっかぁ!」と日和ってしまいました。

 採血・採尿は診察の僅か1時間ほど前ながら、早くも結果のプリントを渡されました。「総じて問題はありませんが、腎機能がちょっと低いですね」と。腎がんキャリアなら誰でも言われなくてもわかります!と言いたいけど、可愛くないから・・・言いません。

 「H」マークがついたのは BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチニン)のほか、MPVとBasでした。大した数値ではないもののHになったのは初めてなので「MPVって何ですか?」と訊くと「ま、どうってことない項目です」としどろもどろ・・・(ご存じなかったとか?)

 BUNは25(標準7~20)、CREは1.1(標準0.3~1.1)。性別・年齢を考慮した腎機能の数値eGFRは52.7(最低「60」が望ましい)。最悪ですが、これまでも時期により変動していました。まずまずの数値は「Lymph%」36・・・30超でがん細胞は死滅します。


 「あさイチ」・・・乳がんの二度の再発を経た生稲晃子さんと、長女を事故で喪くした風見しんごさん。

 そもそも「まんぷく」と腎がんの術後検診がナゼかぶる!のか?「まんぷく」を視るとつい!その後の「あさイチ」を視てしまいます。その「あさイチ」の話題がPTG・・・Post Traumatic Growth(心的外傷後成長)・・・トラウマを超えて人間的に成長する!でした。

 PTGは初めて聞く言葉でしたが、すい臓がんの手術を経て経過観察中の女性が語るところ※①が私の現在に至る心境に重なり、阪神淡路大震災の医療現場で対応した医師が生死を分けるぎりぎりの体験を経て現在に至る姿※②もまさにPTGそのものでした。
 
※①『膵臓がんの手術を受け生還しました。転移しやすいがんで不安だけど、私より重い患者さんを思うと私なんか大したことない、辛いなんて思ってはいけないと思った』『でも自分の不安を小さいものだと決めつけず、相談できるところがあれば行ってほしい』。

 『ひとには何でも相談しなさいと言っているのに、自分のことでは忘れていた。不安や悩みをすべて言葉にし外に出すことで、すっと心が軽くなるとわかった。まだ不安がなくなったとは言えないけど、不安だからこそ日常の中に優しさ、癒しを見つけられる』。

※②『大震災のときは心肺停止で運ばれてくる方がたくさんいた。手分けして蘇生術を施していたら、全体を指揮する医師が、心肺停止して15分以上たったらストップ、やめろ!と』『え?やめるの?やめてえぇの?と思ったけど、それが大震災の現場やった』。

 『助けられない命は助けない、助かる命をたくさん助ける、それが大震災の現場。なんとしても助けようとする普段の医療とはちがう。簡単にはわからない。震災から数年、ルミナリエに涙があふれた。助けられなかった命を忘れまいと毎年ルミナリエに行く』。

  竹内まりや「いのちの歌」

  小野リサ ヴァージョン・・・https://www.youtube.com/watch?v=MIzApafL-UE

生きてゆくことの意味 問いかけるそのたびに 胸をよぎる愛しい人々のあたたかさ
この星の片隅でめぐり会えた奇跡は どんな宝石よりもたいせつな宝物
泣きたい日もある 絶望に嘆く日も そんな時そばにいて寄り添うあなたの影
二人で歌えば懐かしくよみがえる ふるさとの夕焼けの優しいあのぬくもり
本当に大事なものは隠れて見えない ささやかすぎる日々の中にかけがえない喜びがある
いつかは誰でも この星にさよならをする時が来るけれど 命は継がれてゆく
生まれてきたこと 育ててもらえたこと 出会ったこと 笑ったこと
そのすべてにありがとう この命にありがとう


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一つの話には必ず裏と表がある

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 正月は映画、音楽、ドラマ・・・片っ端から録画しては10分ほど視て消去しました。最後まで印象深く視たのはウィーン フィル「ニューイヤー コンサート」。NHK「モンローが死んだ日」も興味深い連ドラで、全4回の最終回は明27日(日)夜9時~です。



 元旦の放送ながら、もう You tube.にUPされていました。初登場のクリスティアン・ティーレマンは、如何にも!由緒正しい?指揮。この日に向けて指揮者、楽団長、コンサートマスターはじめ主だった人々が夏から選曲を始め、全十数曲を練り上げた由。

 楽友協会ホールは華やかなシャンデリアに加え市役所(庭園局)が総力を挙げて飾りつける生花も豪華絢爛を演出します。日本の紅白歌合戦が落ち目?の一方、ニューイヤーコンサートは全世界に放映され4億人が視聴します。さすが!と言う他ありまセーヌ河。


【左】チェリストは「四季のうた」風に言えば、心深き人。男性のチェリスト、シューベルトに似てる?
【右】一流の交響楽団のヴァイオリニストは容貌も雰囲気も一流。右の女性、カトリーヌ・ドヌーブ風?


【左】ワルツが中心ですからピッコロ・フルートは目立ちます。フルートの女性、ステキ過ぎま~す!
【右】ファゴットとオーボエの区別が・・・。バスーン?の女性もステキ過ぎま~す!(ドコ視てるやら)


 美しい花に囲まれたハープ、美しいプレーヤーが奏でる美しく優雅な調べ・・・醍醐味です。
 それにしてもこれだけの一流オケがヤル気満々且つ愉しくて仕様がない様子も・・・醍醐味です。

 フィナーレはやっぱりラデツキー行進曲! ティーレマンさん、指揮者冥利につきるでしょうねぇ。  


                       

 さてこのブログ記のタイトル「一つの話には裏と表がある」。愉しいニューイヤー・コンサートの後には小池真理子原作のミステリアスな連ドラ「モンローが死んだ日」。小池真理子なる小説家の名は知っていましたが、この方の書を一冊も読んでいません。

 このドラマに登場する猫2匹の名前は「シマ」と「トビー」。わが家のシマジロウと同じ名・・・たったそれだけで録画を消去しなかった、と言えばこのブログ記が軽く思われてしまいそうですが、実はそのとおりです。須らくそんなものかもしれませんねぇ・・・。



 軽井沢・花折にある大作家の文学記念館に勤める幸村鏡子(鈴木京香)と、横浜と花折の診療所を掛け持ちする精神科医高橋智之(草刈正雄)。患者と医師の関係はやがて男と女の関係へ・・・ではありますが、そんなお決まりの展開ではなさそうなところに惹かれます。

 冒頭に、あるいは各回のエンディングに意味深のモノローグ(独白)が挿入されます。
 『人は誰しも平等に孤独を感じる心を与えられている。』『なにを手に入れ、誰に愛されればあの痛みから人は解放されるのだろう。』
 そしてタイトルにある「マリリン(モンロー)」についても・・・。
 『マリリンは36歳でこの世を去った、事故か自殺か他殺か・・・。』『マリリンには専属の精神分析医がいた。二人は患者と医師を超えた深い関係だったと噂されている。』『世界中を魅了したこの女性は、精神分析医に何を話し何を求めたのか。』『人の心は見えない。見えないものを救えるのは誰なのか。医師か家族か恋人か、それとも・・・。』『人はみな孤独の中で生きている。』



 アイガー北壁で滑落し2年余を宙吊りのまま放置された登山家の写真(1957年、実際に起きた事故)を見て以来、鏡子は気分が滅入るとその光景が浮かびます。遂には深夜うなされるようになり、友人の奨めで花折診療所の精神科高橋医師の診察を受けます。

 鏡子の話を聞いて、女の子を抱いて海の底に沈むという幻覚をもっている高橋医師は驚きますが、勿論!それは言いません。やがて鏡子が快方に向かい治療は終わりますが、或る日、高橋が鏡子の勤める文学記念館を訪れたことから、新たな展開が始まります。

 【独白】『人はみな孤独の中で生きている。けれどもたとえ目の前が暗闇でも、隣でそっと手を握ってくれる人がいれば、また光をめざして歩けるのかもしれない。』



 第一回のサブタイトルは「光をくれた医師」。第二回は「光と影の恋」。第三回は「秘密」。突然、鏡子の前から高橋が消え、第四回(最終回:1月27日夜10時)へ。

 【独白】『空が青い。雲ひとつない日は、どこにも隠れる場所がない気がして居心地が悪い。』『隠し事のない人間などいない。見えている部分と、そうでない部分。表の顔と裏の顔。裏を覗こうとすれば表が見えなくなり、表だけを見ていると裏は見えない。』『ひとつの話には必ず裏と表がある。裏と表を同時に見ることは出来ない。』『だったら同時に見ようとしなければいい。表を見てからひっくり返せばいい。必ずそこに裏がある。』

 鏡子は、横浜の総合病院のHPで精神科の担当医に「高橋智之」の名を見つけ駆けつけます。しかし「Dr.高橋智之」の名札が架けられた診察室に入ると、そこにはまるで見たこともない医師が・・・。「ちがう! あなたじゃない! あなたはいったい誰!?」。


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去りゆく日 去りゆく人

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 2月のQPカレンダー・・・人形作家与勇輝氏の作品がPC画風にアレンジされています。数年前、デパートのギャラリーで与さんの個展を初めて見てびっくりしました。私が幼かった頃の郷里の風景がまるで今そこにあるような臨場感をもって迫ってきました。

 「行く」とも「往ぬる」とも表現される1月、ついこのまえ新年を迎えたと思っていたのに瞬く間に時が過ぎ行き茫然とします。その「行く」1月には「逝く」人も多かったですね。自身にとってそれなりに関わりのある方の場合、ひときわの感慨を覚えます。



 理論物理学の米澤富美子さんはアモルファス研究(私にはチンプンカンプン)の権威です。単身赴任したおつれあいを追っかけて渡英、そのままキール大に留学する情熱の人です。仕事でご縁があり二度お目にかかりました。17日亡くなられました(享年80歳)。

 大学闘争全盛の半世紀余前、『とめてくれるなおっかさん背中の銀杏が泣いている男東大どこへ行く』の文句と浮世絵風ポスターで一躍有名になりました。作者は東大生の橋本治さん、小説家として活躍していましたが、29日亡くなられました(享年70歳)。

 米澤さんの外見は学者風に程遠く、言わばミーちゃんハーちゃん風。が、話は丁寧でわかりやすくエッセイは軽妙洒脱です。橋本さんは、当時!11PMで大橋巨泉さんと対談したのを憶えています。内容は忘れましたが、巨泉さんはズッコケていました。


                    ワガノワバレエアカデミー公演プログラムより
 
 1月。様々な舞台に触れる機会がありました。関フィル「ニューイヤーコンサート」、梅田劇場ミュージカル「マリー・アントワネット」、ロシア国立ワガノワアカデミーバレエ公演、そして昨夜は宮沢和史コンサート。それぞれ新鮮な刺戟に満ちた舞台でした。

 「マリー・アントワネット」はさほど期待せず行きましたが、期待を大きく裏切る熱演でした(笑)。フランス革命が舞台、マリー・アントワネットがヒロインながら、民衆の群舞、合唱が見事でしたし、女闘士マルグリットを演じたソニンの独唱は圧巻でした。

 そして先夜の宮沢和史コンサート。ご存知「THE BOOM」でヴォーカリストでしたが、グループとしては数年前に解散、現在ソロで音楽活動をしています。さすが!と言うべきでしょうか、STAGEⅠの途中からアンコールまで客席はオールスタンディングでした。

 このコンサートには腎がん友のご夫妻のほか、私のかつての同僚のオババ~ズ?3人に偶然!出会いました。知っている方と同じステージを共有・共感できるのは嬉しいことですね。去りゆく1月の締め括りに嬉しいサプライズがあってほんとうに良かったです。




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ここ

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あなたの闘いを敢えて少し遠くから見つめていました
あなたが旅立たれたときき いまあらためてあなたをおもいます
あなたのために仕事を辞めつき添われ奥様をおもいます
桜咲くまで待ってくれなかった季節をおもいます

どっかに行こうと私が言う
どこ行こうかとあなたが言う
ここもいいなと私が言う
ここでもいいねとあなたが言う
言ってるうちに日が暮れて
ここがどこかになっていく    (谷川俊太郎「ここ」)


レクィエム ... 転移

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  All painted by Qp …… 重いテーマゆえ随所に与勇輝さんの作風模写並びに季節の花を特集しました。

 栗本薫「ぼくらの時代」は、私が三十になったばかり・・・多忙の割にはよく読書した頃に読みました。賞をとった作品は必ず読むという無定見な私、江戸川乱歩賞の受賞作ということで読み、推理小説としては一風毛色の変わった作品にそれなりに惹かれました。

 以後2、3作読んだものの、殆ど印象に残らないまま忘れていました。栗本薫さんが、中島梓という筆名でも書いていることは知っていましたから、つい先日、図書館で偶々目にした中島梓「転移」。お名前と書名に吸い寄せられるように借り受けてきました。

 その「転移」を呼んでいるとき、腎がん友の旅立ちの報に接しました。面識はありませんが、病に対峙する姿勢に共感し学ぶところの多い方でした。「転移」は中島梓(栗本薫)さん自ら「病状報告と遺書を兼ねて」と記している書・・・改めて感慨深く読みました。

             

 中島梓さんは乳がん切除(1990年)、胆嚢・十二指腸切除(2007年)、2008年には膵臓を原発とする肝臓へのがん転移がわかり手術、抗がん剤治療へ。『もうじき死ぬかもしれないということになってみると、ものの考え方、感じ方がすごく変ってきた』と。

 『本当に本音だけを書いて行きたいな。でも人を傷つけるようなことは書かないようにと思ったりします』『これがどのようになって行くのかわかりませんが、取り敢えず湖に小舟を出してみることにしましょう』とこの書の巻頭「プロローグ」に記しています。



 日記は2008年9月5日『やはり体調は低下している』との書き出しで始まります。11日。日経のインタビューに『(検査)数値はそれほど上っていないが、免疫力が低下しているので記者の咳が気になる』『夜、背中の痛みで眠れない。相当具合が悪い』。彼女は文筆家のほかジャズピアニストでもあります。13日『2曲を弾く。<時の過ぎゆくままに>と<オールド・ダイアリー>』。花束を貰って、『びっくりした』。

 10月1日。『あれこれたくさん経験してきたし子供も生んだし・・・江戸時代なら平均寿命なんだし』『でもあと10年生かして下さい。まだやりたいことがあります、と訴える自分がいる』『食べたい、食べられるのはインスタントラーメンに甘いものにやわらかい食パン』。4日『ライブ一つ一つ、一曲一曲が、もしかして最期になるかもしれない』。6日『起きてカーテンを開けてもちっとも明るくならない。暗い朝だ』。

 10月8日。ホスピスの記事に『そろそろ考えなくてはいけないのだろうか。普通の生活ができるようになるのだろうか。それがはっきりしないのが辛い』『今回のCTで今後の運命がきまる』。13日。上野千鶴子「おひとりさまの老後」を読み『おひとり様で老後を送るのは主人。私は先に死んでしまうのがほぼ確実』。19日。散歩して『全身がとても歓んで太陽を浴びている。木々と自然と水と太陽と風のパワーをもらう』。



 11月3日『上昇気流に乗ったと思っていたのに、またグンと下向きになってしまった。夕食の準備をする気力も体力もない』。同4日は一転『きょうは昨日より百倍調子がいい』『これまで生まれてきた人間はすべて死んだのだ。それをどうして怖れ拒むのか。死んではならない、貧乏ではいけない、無名ではいけない、有名で健康、金持ちで不死身でなくてはならないと言わぬばかりの西欧の人間至上主義が私は恐ろしい』。

 11月14日『親友Sさんとお寿司を食べに行った。着物をきて、シャレこんで、カウンターに』『赤身のマグロがなんとも言えぬほどおいしかった。こんなにおいしいマグロを食べたのは初めての気がする』と思うが、翌15日『割り切れない、不条理、なんで私だけが、と思う部分が心に残っていて、心の中でざわざわする。苦しんで、受け容れて、己れを作って行く・・・ことによってだけ人は本当の自分自身と和解できる』。

 11月19日『あぁ旅がしたい。さしづめポルトガルとイタリア、国内なら京都も行きたいが、やはり長崎』『体重が2kg減っていた。このまま抗がん剤を続けられるのだろうか』。20日、CTと診察。『転移が一つ増えてしまったうえ前からあった三つがそれぞれ大きくなっていた』『肝機能は良かったが、腫瘍マーカーは大変な数値で、意気消沈して家に帰る』『疲れて眠っていたらダンナが傍らで手を揉んでくれていた』。



 11月25日『雑誌に膵臓がんの闘病が出ていた。術後に肝転移した場合、最長で生きたのが15月と言った話が延々・・・気が滅入った』。『がんになったことはそんなに厭ではない。その試練を光に変えれば総ての苦しみは光の源になると思っていた。しかし死にたくない。久々に泣いてしまった』。29日。『色んな危機があってこうして一緒にいて、今は女房が死ぬの生きるの・・・私と結婚して(夫は)可哀想だなあって思う』。

 12月1日。『完全に無気力なって・・・いっそ早く死んだほうが楽かな、などと思う』『毎日、体重が減って行くのはやっぱりなんだか、怖い』。良い結果には良い気分になって・・・『血液検査の数値は悪くない。体調が劇的に改善された感じがする』。しかし7日にはまた気弱に戻る。『今日はいったいどんな楽しいことが待っている日になるのだろう、と胸を膨らませて起きられるというのは若い頃だけの特権かもしれない』。

 12月11日『背中痛が酷く、強い鎮静剤をのむと5分もたたないうちに痛みがす~っと身体中で治まってきた。これはやはりただごとではない薬だ』。12日『きょうは暖かな穏やかな一日。テキメンに身体の具合がいい。びっくりするぐらいテキメンだ』。が、浮き沈みは烈しく16日になると『内臓がでんぐり返ったような痛さ。下腹がぐちゃぐちゃになっている』。25日も『猛烈に具合が悪くどうにもならない』。

 2009年1月3日。おみ籤で大吉を引き『病軽ろし治る、にみんな歓ぶ』。ふと仕事が気になり『ずっと小説が書けないままにいる。書きかけの3本を早く片付けたい』。5日『原稿を20枚。これが私の事実上の仕事始になった』。9日『先生方はCTの結果を深刻に受けとめたようだが、私は見かけだけは元気そうらしい』。13日『1日の70%はうつらうつら眠ってばかり。お茶漬け一口流し込んでも気分が悪くなる』。

 1月15日『音をたてて生きる意味が萎えて行く。もう長くなくていいと水底に吸い込まれるように思う』『傷みが治まると精神も治まる。傷みが人の精神に与える影響は大きい』。17日『必死に世の中に寄り添おうとしたものが一気に崩壊、巣穴の中で気持ちが良いことだけを望んでいる』。31日『明日から2月。やっぱり2月も生きていたい。あと1年・・・もうちょっとの寿命をどうか神様が私に与えてくれますように』。



 2月4日『もう一度会って話をしたかったなぁと思いつつ、結局会えないまま、亡くなったと聞くことがふえた。会いたいと思ったときは会っておきたい。それが永遠の別れになるかもしれないのだから』『小説を書いていない私は、かりそめの存在に過ぎない。どれだけ一所懸命 現世の人間のふりをしてもやっぱりかりそめの存在なのだ』『すべては夢なのかもしれない。小説が本当で、あとのすべて夢なのかもしれない』。

 2月10日。中島梓さんがこの日記を書いた日からちょうど10年たちました。

 『がんは確実に成長しつつある。次のCTでまた成長していたら、末期が近づいてきていると思わなくてはいけない。どれだけ親に心配をかけたくない、子供を苦しめたくないと思ったところで、この病気をなかったことにすることは出来ない』。

 ここまでまだ書の3分2ですが、親しいがん友の日記を読んでいるような苦しさに3分の1を残し一気に2009年5月12日、絶筆となる最期の日記にとびました。

 1か月単位でしか計画を立てていなかった彼女に主治医から『大変残念ですが、1週間・数日単位でしか考えないほうがいいように思う』と告げられてなお彼女は綴ります。『これからこそ書かなくてはならない。結局のところまだ私の命は動いている』。 

 本当に最後の最期となる日記は 5月17日 です。しかしそのページには 『ま』 の一文字のみ。この日彼女は昏睡状態となり5月21日19時18分 永遠の眠りにつきました。

 辻井伸行さんのアイスランド公演アンコール曲・・・ショパン「ノクターン」。最後、映像も音もフリーズした一瞬の後、鳴りやまぬ拍手、スタンディングオベーション・・・腎がん友と中島梓さんの旅立ちとオーバーラップしレクィエムのように聴きました。



【追記】今朝の新聞に八千草薫さんが暫くお仕事を休まれると報じられました。昨年1月、すい臓がんを手術され、今年新たに肝臓への転移がわかったため治療に専念される由。いつも美しく気品のある女優さん。お元気に戻って来られますよう心よりお祈りします。


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吾輩の徒然なる日々

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 久々に雨がそぼ降っている。ほんとは窓際で日向ぼっこなどしたいのだが、止む無くナニゲに雨の庭を眺めていた。と、主人『たまにはなんか書いたらどや?』。無視するとまた「カワイゲのないやつ!」と言われる。まあそんなワケで久々にPCに向かった。



 それにしても どうよ! 節分の日だからって吾輩にこんな悪戯をする主人。さすがに細君は「厭がってるやないの! やめなさい!」。そう言われても「へへへっ」と妙に屈託ない主人。思うに、主人の品格は年々化している。いや、もしかして・・・始まった

 さて、ナニを書こうか。外に出ることのない吾輩、まどろむか本を読むか主人とTVを視るぐらい・・・おぉ そうだ!TVの連ドラについて書こう。かつて1クール13回だった連ドラも此頃は全4回だとか、長くてせいぜい10回。評する間に終わってしまうが・・・。


    新聞記者(左:玉木宏)とその恋人(比嘉愛未)そして花形若手棋士 …「盤上のアルファ」

 4回で終わるBSプレミアム「盤上のアルファ~約束の将棋~(日曜22:00~)」。新聞記者(玉木宏)とその恋人(比嘉愛未)が主役に見えて実は舞台回し。プロに一歩手前の三段リーグ(大相撲で言えば幕下)を越えられない落ちこぼれ棋士(上地雄輔)が隠れ主役。

 十両にならないと「関取=一人前」とされない力士と同様、将棋でも4段にならないとプロ棋士として扱われない。しかも26歳までに4段になれなければ棋界を去らねばならない。唯一の例外はアマ棋戦で優勝し三段リーグ編入試験に合格、再挑戦する道のみ。

 その再挑戦にまつわるドラマの第1回が「リターンマッチ」、更に「カド番」「買収」とつづき最終回「さらば友よ」。既に三回まで終わり今度の日曜が最終回である。16歳にして七段の藤井聡さんが目立つ棋界だが、三段リーグの人間模様こそドラマかな。


       黒川弁護士(坂口健太郎)と和倉弁護士(川口春奈)…「イノセンス」

 最近の連ドラは「二重の展開」が多い。日テレ(読売)系「イノセンス~冤罪弁護士」(土曜22:00)とTBS(毎日)系「グッドワイフ」(日曜21:00)はどちらも弁護士モノ。毎回完結する話と毎回少しずつ謎が解き明かされる話が平行して展開するところがよく似ている。

 刑事裁判は有罪率99.9%と圧倒的に検察優位。検察は被疑者を拘束し強制捜査できるのに対し 弁護側は被疑者との接見も限られ後手!しか踏めない仕組みだから無理もない。冤罪が生まれる所以だが、それだけに黒川弁護士が無罪!に導くプロセスが痛快だ。

 刑事裁判の決め手は物証と科学鑑定。弁護士の弁舌だけでは無罪は得られない。そこで登場するのが大学理工学部の秋保准教授(藤木直人)の実証実験による無実の証明。現実にはその時間も費用も確保し難く、弁護側が敗けるのは当り前 というところが怖い。

 そうした一話完結とは別に、黒川はなぜ弁護士を志したのか。黒川の父親(草刈正雄)で現職の最高検次長検事との父子の確執は何なのか。毎回少しずつ解き明かされるが、間違いなく最終回までひっぱられる。たぶん大きなどんでん返しがあるんだろうなぁ。


  特捜部長から被疑者となった蓮見(寿沢敏明)と妻で弁護士の杏子(常盤貴子)…「グッドワイフ」

 同じ弁護士モノでも「グッドワイフ」は、民事による弁護士事務所間の争いが焦点で、綿密な調査がモノを言うところは共通するが、刑事ほどにシロクロ=勝ち負けが鮮明ではない。一話完結で人間と組織の裏表を暴くのが面白い。面白いが、スッキリはしない。

 そのスッキリしないところが面白いと言えば面白い。主役が誰なのかよくわからないが、主婦から弁護士に戻った杏子(常盤貴子)と同僚の多田弁護士(小泉孝太郎)が一話完結の中では主役。多田が学生時代から密かに杏子に恋しているところが色付けかな?

 「民事」の一話完結と平行して毎回少しずつしか解き明かされないのが「刑事」。杏子の夫 壮一郎(唐沢寿明)が地検特捜部長から引きずり降ろされる。政界がらみの疑獄事件を密かに捜査中、政界の黒幕の罠にはめられた・・・らしい?ところが前回までの到達点。

 その「刑事」では壮一郎と杏子が主役を演じる。「イノセンス」も「グッドワイフ」もWで展開する分、主役がしきりに入れ替り欲張りな配役となっている。それで視聴率が取れれば!だろうが「イノセンス」8.7%、「グッドライフ」9.7%とは、お気の毒。


            金栗四三(左:中村勘九郎)とその兄(中村獅童)・・・「いだてん」

 そうしたWの展開が流行りなのだろうが、最たるものがNHK大河「いだてん」。展開が目ま苦しくて・・・疲れる。宮藤官九郎の脚本がコリ過ぎなのか金栗四三を演じる中村勘九郎が頑張り過ぎなのか・・・疲れる。もう一人の主役が出てくると更に・・・疲れるだろう

 ここで懐かしい Simon & Garfunkel「Mrs. Robinson」を聴いていただこう
 総じてありふれた詞だが『Jesus loves you more than you will know』の一節が出色!
 『神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている』と。



  ※ スマホ、タブレットの方は出来れば「PCサイト版」の方が読み易いようです。

  ※ コメント欄、閉じました(2/22)


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(続) 吾輩の徒然なる日々

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 何かと大変そうな主人と細君。少し気分転換したかったのか、吾輩に「留守を頼む」と言い置き いつもの和知(京都府)に出かけた。特に「書け」と命じられたわけではないが、その胸の裡を忖度するのも飼い猫の勤め・・・写真をもとに主人になり代りUPしておく。



 おお、梅が咲いてる。吾輩はいつも家の中にいるので、季節の移ろいにやや鈍感ゆえ「ほぉ~梅が咲いたか。桜は未だやろけど・・・」と言うと、主人「猫が偉そうに言いよって。ま、えぇけどな」「そうそう、ミモザも少し黄色くなり、鶯の鳴く声も聴いた」。



 主人「やはり山里やからな、まだ蝋梅が彩かに咲いていた」と。ここの蝋梅、吾輩は連れて行かれたこともなく当然!見たこともない。が、見たことはなくとも想像力はある。一枚の写真から山里を流れる由良川の水面と、水面に映る空の碧さを思うのでR!



 さて連ドラについて追記したい。よく視るのにNHKが嫌いな主人だが、水準は高い。先夜が最終回であった土曜ドラマ「みかづき」も秀逸であった。権力に弱い!NHKらしくなく、文科省に象徴される公教育へのアンチ・テーゼたる学習塾の物語である。

 原作は森絵都、昭和30年代~の学習塾の物語である。大島吾郎(高橋一生)と妻千明(永作博美)から三代にわたる学習塾が描かれる。やがて進学塾戦争に巻き込まれ志と異なる教育と格闘することになるが、筋立てと状況は敢えて省き二人の会話のみご紹介する。
 


 吾郎:まだ夢を見ると、きみは言った。
 千明:あなたはなんて言ったの?
 吾郎:まだ満ちたりないのかと、あきれたよ。
    きみは今も まだ満ちたりないと本当に思ってるんじゃない?
 千明:もう決めたことよ。決めたの。
 吾郎:そうか。今までよく頑張ったね。ありがとう。ご苦労さまでした。



 千明:私、もう満ちようとするのはおしまい。
 吾郎:三日月・・・。
 千明:常に何かが欠けていて何かを追いかけようとしている私とおんなじ。
    何かが欠けているからこそ満ちよう満ちようと懸命になったのかも知れない。
 吾郎:永遠に満ちることのない三日月のままで・・・
 千明:そう! 三日月のままで・・・。私、結局、三日月でいるのが好きなのかな。


                   左端の和服姿が松坂慶子さん・・・「まんぷく」より

 ついでに!NHKの朝ドラ「まんぷく」。主人、いつの間にか視ている(笑) で、吾輩も視ている。おっちょこちょいで何かと言うと大騒ぎしている母親役の松坂慶子さん、かつて美しい裸身が評判を呼んだ?トップスターで、歌「愛の水中花」も巧かった。



 ついでについでに「プライド」。知らない!って言われそうだが、毎週月~金 15:50 BSフジで放送中だ。2004年すなわち15年前に放送された連ドラゆえ吾輩はまだ生まれてもいない。主演は木村拓哉と竹内結子、他に市川染五郎、谷原章介、石田ゆり子も。

 脚本が野島伸司、毎回タイトルバックに流れるのが Queen「I was born to love you」。「クィーン」と言えば、いま映画「ボヘミアン・ラプソディ」が記録的な大ヒットとなっている。まさかそれで再放送しているとは思わないが、少しは!そう思っている。



  ※ 去年のちょうどこの時期に木村拓哉、山口智子の連ドラ「BG~身辺警護人」をブログUP。
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弥生の空は...

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 さすが逃げる如月二月! もう弥生三月を迎えます。一日早く三月のQPカレンダーをおとどけします。北国の方には申し訳ありませんが、暖かだった今年の一月、二月。弥生の空は匂いぞいずる さくら桜・・・歌のとおり今年の桜は三月中に満開を迎えそうです。


                             Shidarezakura by QP

 お雛様も桜も・・・私の青春では辛い思い出と重なります。合格電報・・・誰が考えたのか、不合格が圧倒的に多いのに なぜか「不合格電報」とは言いません。その電文がまた「サクラチル」。咲いてもいないのに散るか!?と思ったのは・・・私だけでありましょうか。



 丹波篠山には昭和の旧い商店街が残っています。その或る店先で見かけたお雛様 あまりに地味で「この時代に売れるだろうか?」と思いました。でも立ち停って眺めていると、その優しみにみちた姿は世代をこえて受け継がれるような気がしてきました。


            「夢みなと博覧会」の空しさ残すわが郷里 境港(後方は出雲半島)

 郷里のわが家は、私が中3の時に新築されました。その前は大黒柱・土間など明治・大正・昭和の雰囲気を醸す造り・・・「二階の間」というより屋根裏のような部屋は古色蒼然! 箪笥・長持にはお雛様だの鯉幟だの節句行事に欠かせないものが詰まっていました。

 新築する際に断捨離をしたのでしょう、旧くから受け継がれたものがわが家からなくなりました。残っているのは旧いラジオ、梁(はり)に転用された大黒柱、石臼と杵ぐらいでしょうか。断捨離にはやや消極的な私ですが、それらも私の代になくなりそうです。

 泣いてばかりいたって幸せは来ないから・・・この季節つい!聴きたくなるキャンディーズ「春一番」


 今月半ばに 私の旧い友人が3年ぶりに2回目の演奏会(合唱)をします。平均年齢還暦超!ながら、前回3~40代のように若く伸びやかな合唱に驚きました。三月はわが一家に少し厳しいことがありますが、春一番!のうたごえにときめかせていただきます。


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やがて来る春に 太陽の光を浴び薔薇の花を咲かせることを

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自ら ひとり朽ちる・・・と記され
「入院します」から やがて「入院先が見つかりません」
そして 「壁を伝い 床をはっています」 と記されて既に一週間・・・。

みなさん誰もがご存知の「The Rose」。
多くのシンガーにカヴァーされている中で
のびやかな高い声質を低くおさえた
そんなジュディ・コリンズの「The Rose」が心を揺さぶります。


  誰かが 愛は 川だと言う かよわい葦さえはかなく沈めてしまうと・・・
  愛は 刃であり それはやがて魂をも切り裂くだろうと・・・
  愛は 飢えであり それは終わりなき心のうずきなのだと・・・
  でも私は言いたい 愛は 花だと・・・ そしてあなたは そのただ一つの種だと・・・

  心が傷つくことを恐れては いきいきと躍動できない
  夢から目覚めることを恐れては どんなチャンスも掴めない
  誰かに奪われないかと気にやめば 与えることさえ出来なくなってしまう
  そして 死を恐れる魂は 生きることについて何ひとつ学べなくなる

  あまりにも孤独な夜 あまりにも長い人生の道のりに
  運の強い者 強者だけが愛を得られると考えてしまう
  でも思いおこしてほしい 冬に降り積む雪の下はるか深く横たわる種は
  やがて来る春に 太陽の光を浴び薔薇の花を咲かせることを
  やがて来る春に 太陽の光を浴び薔薇の花を咲かせることを

  Judy Collins 「The Rose」
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