Quantcast
Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
Viewing all 587 articles
Browse latest View live

忘れ得ぬ日々 忘れ得ぬ人

$
0
0
 2008年4月1日。2014年4月2日。桜咲く日・・・知り合ってそう長くない二人の女性がこの世を去りました。そう長くない日々とはいえ、私にはぎゅっ!と凝縮された濃密な日々として、生涯忘れ得ぬ人として、いつまでも記憶に、心に、とどまります。

 2007年7月、Nさんは仕事中に急に腹痛を訴え救急車で搬送されました。その後の検査で「ステージⅣの副腎がん」「余命半年」と告げられました。その年12月「もはや有効な治療はない」と職を辞し、翌2008年4月1日、帰らぬ人となりました。

 2012年7月、私のちょうど一年後にMさんは腎がんの手術を受けました。しかし術後3月検診で転移が判明します。いつも明るさを失わないMさんでしたが、「私、死ぬ気がしないんですけど」のブログ記を最後に、2014年4月2日、旅立ちました。


                                Painted by QP

 Nさんは、娘の出産と同時に離婚、兄弟姉妹はじめ親族とも一切の縁を絶った厳しい身ながら、希望して「荒れる中学校」に赴任します。退勤後、娘を連れて職員室に戻る彼女をツッパリ達が慕う一方、校長・教委は「問題教員」として厳しい目を向けました。

 その彼女が教委の管理職となり、中学校長に抜擢された経緯について私は存じません。娘さんの短い生涯を一冊の書として上梓、その話題を報じた朝日新聞の記事で私は彼女を知りました。それから数年後、彼女が職を辞した最期の仕事を私が引継ぎました。

 亡くなる僅か一か月余前、彼女がかつて校長だった中学校から「生命」をテーマに授業を!とのオファーがありました。残された総ての力を注いだ「最期の授業」は、朝日夕刊で大きく報じられました。その最期の授業から一か月余、彼女の命が燃え尽きました。

  以下 Nさんの葬式における友人代表(某大学長)の『弔辞』より

 Nちゃん、今日は頑張って泣かんと言うから、マジメに聞いてくれ。
 Nちゃんが一時退院して入ったホテルのスウィートルーム、なんちゅう豪華な部屋やったんや。一晩でええから泊めてくれ!言うたら、あんた、ベッドがない!言うたな。 それでオレ「あんたのベッドで寝てやるから」って言うたら、「私にはその気はない」って。「オレかてその気はない!」言うて、あとは二人で大笑いやったなぁ。

 夜、急にNちゃんに会いたくなって、「今から行ってもええか?」って電話したら、 「来てもええけどイチゴのケーキ買って来な、部屋入れへんで!」って。
 去年のクリスマスイブ。例によってオレの家でやるパーティにNちゃんも来てくれたな。ええんか?言うたら、ええねん!って。その日、アンタいっぱいみんなと写真とってたな、ニコニコ笑いながら。お別れ写真のつもりやってんなぁ。

 Nちゃんの部屋で開いた忘年会。オレ行けへんかった。すると夜中に「早よ来い」「お酒が足りんからワインと焼酎もってこい」って。オレ、ビンテージもんのワインと幻のナントカ言われる焼酎もって行った。あたりまえやけど、ちっとも惜しい思わんかった。
 
 ・・・中略・・・ ここで話したいことはなんぼでもある。なんぼでもあるけど、それより何よりもう一回、Nちゃんと話したい。ここでなんぼ話しても尽きないし、なんぼ話してもむなしゅうなるだけやから、もうやめにする。あとは、オレかて、早く行きたいとは思わんけど、いずれそっちに行くことになるんやから、その時また語り合おう。それまでのお別れや。ありがとう。ほんまにありがとう。


                               Painted by QP

 一方、Mさんは2012年7月に腎がんを手術、術後の病理診断は「6cm。境界明瞭な腫瘍。淡明細胞。腎実質内に留まり腎盂側も被膜内に留まる。脈管侵襲なし」のステージⅠでした。Mさんも心から安堵したものの術後の体調は余り芳しくありませんでした。

 そして10月、両肺に2cm程のがん転移を告げられ、ブログに『こんなことになるなんて思ってもみませんでした』と。スーテント(分子標的薬)治療が始まると『大丈夫、大丈夫、と何度も念じています。でもやっぱり怖い』と不安が隠せないMさんでした。

 それでも闘病しながら仕事を続けます。経過が良いと『ちゃら~ん。異常なしの診断です』。オフ会に出て『なんてエキサイティング!』。同窓会では『皆に、変わらないね!と言われ気を良くして帰宅』と。ご主人の『ず~っと一緒にいるよ』に歓ぶMさん。 

 しかし翌年夏頃から厳しい闘病が続きます。サイバーナイフ治療。スーテントからインライタに変薬。『この先どうしていいか不安』ですが、ご主人のお母さまに『Mちゃん、がんばるんだよ』と励まされ二人抱き合って涙します。そのようにして秋を迎えます。

 11月『肺CT・・・増大。腹部CT・・・腸腰筋に再発』。更に『転移の数が多すぎてサイバーナイフの対象にならない』『咳や痰、呼吸困難の症状がでる前に何とかしたい』。それでも単位をとるために聴講している大学に行き『今日は試験を受けてきました』。

 2014年を迎え『退院して家にいるはずでしたがまだ病院にいます。モルヒネの一つ下の痛み止めを一日4回・・・痛いのはつらいな~』。そんな中、2月には娘さんの結婚式、『人生で素晴らしい日を迎え胸いっぱいです』『涙がポロポロ自然に流れてきます』。

 『診察後のランチはレストラン〇〇のグリルでハンバーグステーキ、ボリュームたっぷりほくほくのじゃがいもが添えてあって美味しかったです。満足、満足。娘はグレープフルーツゼリー、私はイチゴのムース。美味し~い』(Mさんの最後から二つ目のブログ記より)

  以下、Mさん最期の日記「久しぶりなのは」(2014.3.18)

 『実は先々週、病院の外来で大変なことを言われました。
 一週間の休薬の間に肺の腫瘍がものすごい勢いで増大してると・・・。スーテントを始めた2週間で腫瘍が小さくなっていたからでしょうか、リバウンド激しいみたいです。
 主治医は言いました。このままではいつ呼吸が停止してもおかしくない、末期医療について確認しておきましょう、と。意識がなくなった場合・・・血圧が下がって意識が・・・等々質問され、気が動転して、意識がないなら何もしないでいいです、死なせてください、と言ってしまった。次に口を開いたのは、先生!私死ぬ気がしないんですけど、元気です。
 こんな死の宣告をうけましたが、生きています、元気です大丈夫です。でも緩和ケアなどを考える良いきっかけになりました。色々調べいざという時に備えたいと思います。
 今日はまた近所のパン食べ放題サンマルクに〇さんのお友達と行ってきました。たくさん食べて、たくさんおしゃべりして楽しかったね』。


                               Painted by QP

  この季節にふさわしい映像と音楽 ・・・「パッヘルベルのカノン」をおくります。
  Nさん、Mさん、お二人を偲び そのお心がいつまでも安らかでありますよう祈りつつ・・・ 




  にほんブログ村 病気ブログ 腎臓がんへにほんブログ村  60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c



花のように

$
0
0


 碧空を見上げていると 雲が気になる。 コントレール(飛行機雲)はもっと気になる。 そんな光景の歌が ず~っと昔 あった。 ベッツイ&クリスの・・・。

 何気なく見上げた / 青い空の雲が風にゆれ / 誰かの姿に見えてくる / 青空が変わった / 青空が変わったの / 何気なく見上げた / 青空が変わった 



 今 見上げている空も雲も 此処この瞬間は 自分だけの空 自分だけの雲。 曼荼羅の砂絵を描いては消す チベットのお坊さんも こんな心境やろか・・・。

 風が吹いて恋はどこかへ消えてゆく / 花のような二人の涙は風の中 / 花のように終った /花のように終った / 風が吹いて恋は / 花のように終わった 

 風が吹いたら何処かへ消えてゆく恋か・・・。 花のように終わる恋 まあ大した恋やないなぁ。 風が吹いたら変わる空 変わる雲と おんなじや。





  にほんブログ村 病気ブログ 腎臓がんへにほんブログ村  60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

陽気に誘われて

$
0
0
 週末の7、8日・・・春の女神?に誘われお出かけいたしました。
 7日(土)は、大フィルによる「ブルックナー「交響曲第8番」。そう好きでもないブルックナーですが、大フィルとフェスティバルホールと「ご招待」に食指が動きました。
 8日(日)は、花に魅かれるヒトの想いを忖度して!和知(京都府)「山野草の森」と、なんどもなんども行きご紹介もした自然食レストラン「菓歩菓歩」へとドライブしました。



 大阪には四つの大きな交響楽団があります。その筆頭はやはり大フィル(大阪フィルハーモニー交響楽団)。何があったのか(楽団員の反乱?)井上道義が首席指揮者の座を去り尾高忠明が新しい音楽監督に就任、その尾高忠明の大フィルデビュー!を飾る演奏会でした。
 
 大フィルの育ての親と言うべき朝比奈隆のオハコ!がブルックナー。その伝統に(朝比奈隆に?)気を遣った選曲かも知れませんね。第1楽章からず~っと、なんどもなんども山場!が来て、第4楽章ではこれでもか!と山場を畳みかけられる1時間20分余。

 尾高の熱のこもった指揮に応えコンマスは「この人、ソリスト?」と思うほどの熱演。いつにない大編成のオーケストラ(90名余)も圧倒的な響きで応えました。客席は眠る暇がありません(笑)。ブルックナーが何度も修正したこの曲、もっと短く修正すべし。


 レストランの窓からの眺め(左)    外にもパラソル付のテーブル&椅子があります(右)

 日曜日。家から1時間半ほど車を走らせ和知「山野草の森」へ。およそ2千円余の花苗を買ったところで正午になり、すぐ隣のレストラン「菓歩菓歩」へ。例によって?注文から料理が出るまでたっぷり1時間はかかります。妻は読書、私はカメラかかえて・・・。



 一か月ほど前に行ったときは如何にも殺風景でした。この日は、春が駆け足で過ぎ行く所為か一気に春爛漫! ミモザはやや盛りを過ぎた感がありますが、それでも春の女王の風情です。料理人はちっとも駆け足をせず、数組の客のテーブルには暫く水のみ・・・。



 花の名は・・・草々の名は知らぬらし花の名は知らぬらし花の咲く咲く(上から読んでも下から読んでも!の回文短歌)。と言うことで、以下、花の名は記しまセーヌ川ですが、ここを流れているのは由良川です。もう一つ隣にカヌークラブがあり、数艇が出ていました。



 ここで漸くお料理が出たようで、妻から合図ありました。おぉ、きょうは意外に早いやないか!と思いきや、スープのみでありました。空腹ゆえ?かもしれませんが、本当に美味しいスープでした。取り敢えず他のお客さんも少し安堵の表情ではありました(笑)



 言うまでもありませんが、コース料理ではありません。ただのランチにございます。はい、妻は読書が進み、私は花々の写真を撮りました。約1組、ここは初めての方でしょうか、「時間がないので」とお金だけ置いて出られました。太っ腹ながら空腹でしょう。

 ブルックナー「交響曲8番」を載せるところを割愛し(笑)本田路津子さん「風がはこぶもの」を!


【追伸】今日(4/11)の日経夕刊16面「音楽」に、先月31日のザ・トンフォニーHにおける飯守泰次郎指揮、関西フィルの「ブルックナー8番」の演奏評が載っていました。このブログで記した尾高指揮、大阪フィルの演奏ではありませんが、以下、参考までに。

 『筆舌に尽くし難いエネルギーの放射』『情感を湛えつつ些かも感情に流されない』『武骨な舞曲が宇宙の鳴動に昇華するスケルツォ』『生まれ出ずることの歓びと別離の悲しみが混然一体となる』『飯守は激烈に突進し関フィルを完全燃焼させた』『飯守のブルックナーは繋がる命の慈しみを美的感受性の震えによつて伝承する生きた世界遺産である』・・・なんとも読む側が赤面しそうな評でした。

  ※ 今回、本当はもっときつい!テーマでUPする予定のところ、取り敢えず軽い話に替えました。
    そのテーマをUPした後 暫く「腎がん」カテゴリーから離れようと思っています。


  にほんブログ村 病気ブログ 腎臓がんへにほんブログ村  60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

安らかな死 尊厳をたもつ死

$
0
0
 今年1月、西部邁さんが自死、幇助した者がいるらしいと報じられました(後日二人逮捕されました)。先月半ば、BSフジで池上彰さんと橋田壽賀子さんの対談「人はどう生き どう死ぬべきか?」を視ました。その中でスイスのディグニタス(安楽・尊厳に死ぬ人を支援する非営利団体)の活動が紹介され、74歳のフランス人女性の臨死シーンに衝撃を受けました。



 橋田さんは92歳、最愛のおつれあいは既に旅立たれました。良く生きなければ!と懸命に仕事され、良く生きてきた!との深い感慨の下、良く死にたいとの心境にある由。余り好きな脚本家ではありませんが、直截で朗らかな物言いに好感をもちました。

 「良い死」とは何か・・・。過去も現在も未来も 誰しも例外なく直面する死ではありますが、容易に見つかりますまい。とは言え、健やかに長く生きたい、苦痛のない安らかな最期を迎えたい、自己の尊厳を保つ最期でありたいと、誰しも望んでいることでしょう。



 そこに安楽死が求められ尊厳死が望まれます。一方に宗教としての禁忌、法的制約、医の倫理など克服すべき様々な壁があります。勿論!それらは必ずしも悪い壁とは限りません。あって然るべき髙くて厚い堅固な壁であり、寧ろそうあるべきかもしれません。

 安楽死が法的に認められている国は僅か8か国、アジア・アフリカにはありません。現旧問わず社会主義の国もありません。スイスを除いては「他国の人」は認められていませんが、そのスイスで既に日本人3人が安らかな尊厳死を迎えられたとのことでした。


 ミシェル・コースさん(74歳)   ミシェルさん(右)にスタッフ(左)からグラスが渡されます。   

 スイスで安楽(尊厳)死が認められるには ① 死に至る病気であること、② 回復の見込みがないこと、③ 耐えられない苦痛があること、それらを医師が認めることが最低必要条件となっています。その上で本人の確かな意思を確認の上、一杯のグラスが渡されます。

 グラスは、前記ディグニタスのスタッフから旅立つ人に渡されます。「本人の意思」を明確にするためであり、障がいなどがない限りスタッフが手を添えることはありません。グラスの薬を飲みほして5分、眠りにおちます。30分後、静かに呼吸が停止します。


 ミシェルさんはグラスを受け取ると ためらうことなく飲みほし、2~3分後「目が回ってきたわ」。

 ミシェルさんにスタッフが頬を寄せ「さあ 目を閉じて」「これから雲の上に行くのよ」と・・・。ディグニタスによれば、1998年の設立以来7100人が登録、2300人がここで永久の眠りについています。なんとも言葉を失うドキュメントではありました。

 

 「死」についてそれなりに考えてきました。しかし7年前、腎がんを告知されて初めて死をごく身近に意識しました。そして幾度か腎がん友の旅立ちに接し、あるいは再発転移した腎がん友の厳しい闘病に触れるたびに、より身近に感じるところとなっています。

 とは言え四六時中そう!なのではありません。術後のCTなど定期検査の結果をきくときなどに限られます。そして、死を考えることが哀しく切ないとばかりは思いません。そうして心を準備し、寧ろ今ある生に十分備えられるのだと、少しやせ我慢しています

   白鳥英美子さんのどこまでも澄んだ「Amazing Grace」を!



   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

春の庭にて・・・吾輩も猫である157

$
0
0

                  ず~っと以前 QP姐さんに描いてもろた吾輩の肖像画

 吾輩としては2か月ぶりの執筆となる。もうブログ記からは引退したいところやが、主人「寝てばかりいてんとボチボチなんか書いたらどや?」と。偉そうに言うもんやから、内心 忸怩たるものがあるが、ま、主人とちごて吾輩にはファンもいてはるさかいな・・・。



 いつの間にやらフェンスに沿ってモッコウバラがもっこり咲いている。この季節、花たちはアッという間に色とりどりに姿を現しビックリする。遠目には群れて咲いているが、近づいて見るとひと花ずつなにやら主張しているのは、やっぱりバラらしさやろなぁ。



 書きながら主人をチラ見すると今日のメジャーリーグ大谷翔平のVTRを視ている。「今日もマルチヒット!」「なんちゅうスゴイやつなんや!」「エンゼルス6連勝! 優勝やな」などと・・・夢中! この家のエンゼルは吾輩であることを忘れてまへんか?



 吾輩の額(言うまでもなく「猫のヒタイ」)の如く狭くてちっこい庭に結構!様々な花が咲く。ま、勝手に咲いてるわけやなく細君が世話してはるんやろけどな。中でもの花、なんや動物の赤ちゃんみたいやと思いまへんか? 産ぶ毛が如何にもかわいらしゅうて・・・。



 話があちこち飛びますねんけど、今の内閣、どないやろ・・・。総理以下閣僚、高給官僚が揃いも揃ってようあんだけミエミエの嘘つかはりますな 加えて事務次官たる者がヒワイにも女性記者に「胸 触ってええか?」。アカンにきまってるやろ。逮捕すべし!



 主人、昨日から、身体の向きを変えるたびに「あいたた、た」。肩甲骨の下~腰に電気が走る由。ちょっと身体の向きを変える動作のたびに痛がる。3日で治まるらしいが、年1~2回だったのに今年は既に2回目。なんや知らんけどバチでもあたったんちゃう?



 のやや太い幹は花梨の樹。主人の姉のマンションのベランダからここに移された。生きものには大地の滋養がえぇんでしょうな、みるみる大きく生長し今や2階のベランダと並ぶ。吾輩も自然界に出してほしいが、最早・・・そこでは一日も生きられんのが哀しい。


             主人の家に非ず! QPのオシャレなイメージによるアプローチ!

 昨夜、主人は大阪フィルハーモニーの弦楽メンバー(30人余)による演奏会へ。ステージⅠはヴィヴァルディ「四季」。イ・ムジチ合奏団の演奏が有名で、どなたもご存知だと思う。ご存知なくてもメロディを聴けば「聴いたことある」曲。その夜の演奏会では、有名な「春夏秋冬」の4曲ではなく、四季を各三つの楽章で構成した全12曲。なかなか聴きごたえがあった由。大フィルではないが、お聴きいただきたい。

  VIVALDI「Four Seasons」



   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

邂逅

$
0
0
      

 30年余前、その方は当時まだ40代後半の内科医、患者としてではなく仕事上の出遭いでした。優しい眼差しと穏やかな話しぶりが印象的でした。仕事を離れてもお付き合いいただき、一昨年亡くなられるまで人生におけるたくさんのご指導をいただきました。

 或ることで私に「お祝いをしたい」「ついてはあなたの好きな言葉を教えて下さい」。そう問われるまま「出遭い!でしょうか・・・」と。暫くして大きな荷物が届きました。開けると、或る書家による「邂逅」と書かれた色紙が立派な額におさめられていました。

 一昨年、亡くなられる一週間ほど前、奥様からお電話をいただきました。「主人はいま検査入院しています。主人に代ります。暫くお待ち下さい」。代られて、弱々しいお声で「あなたに出遭えて良かった。良い思い出ばかり、ありがとうございました・・・」と。

 永久のお別れのようで、「なにを仰るんですか! きっと良くなられます」 と語りかけながら涙があふれました。奥様からは「主人から言われていますので」と 入院先を教えていただけませんでしたが、一週間程して「亡くなりました」とのお報せをいただきました。


                              Painted by QP

 数日前、妻は友人と水無瀬神宮にお詣りしました。『軒荒れて誰か水無瀬の宿の月すみこみしままの色や寂しき』と後鳥羽天皇が詠まれた水無瀬、その名と逆に名水百選「離宮の水」で知られます。何気に歩いていて同じ方向に歩かれる方から声をかけられた由。

 ご高齢ながら装いも話し方もとても魅力的な方で、妻にしては珍しくつい!話しこんだそうです。余程!心がかよったのでしょう、別れ際にお互いの連絡先を交換、妻手作りで「今回の出来は素晴らしく良い」と悦に入っていた八朔のジャムを送り届けたそうです。

 そのお礼のご返事がありました。大方1時間近く話していたようですが、終わると私に「びっくり! こんなことってあるんですね」と昂奮気味に話し始めました。その方のお兄様は医師で「一昨年、がんで亡くなりました。医院は一人息子が後を継ぎました」。

 その方は双子の姉妹の一人で、医師であるお兄様と一緒によく絵を描かれた由。もしや!と思い「何という医院ですか」と訊くと、「〇〇市の〇〇医院です」。余りの偶然に妻もその方もびっくりしたようです。はい、私とお付き合いのあった前記の方でした。

 出遭い。邂逅。ご縁。不思議な巡り合わせに、ややオーバながら運命の糸を感じました。
 前々回のブログでは白鳥英美子さん、今回はジュディ・コリンズさんの「アメージング・グレイス」。




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

旅の終わりに・・・

$
0
0
 去る14日、BS朝日で放映された「ザ・ドキュメンタリー」・・・ご覧になった方も多いと思います。昨夏、105歳の天壽を全うされた日野原重明先生の『自分の死と向き合った最期の瞬間』の記録でした。録画したものを私の備忘録として要約しました。


                    聖路加国際病院スタッフのみなさんと日野原先生

 先生は10歳のとき急性腎炎に罹り、生死の境から恢復したものの3か月の休学を余儀なくされます。病が癒えると今度は母親が尿毒症で昏睡状態に陥ります。主治医の安永先生に「ぼくのお母さんは助かりますか?」と問うと、優しい笑顔で頷かれたそうです。

 「安永先生のようなお医者さんになりたい」と思った或る日、祖母の臨終を一人で看取ることになります。『おばあちゃんは、しーちゃん(日野原少年)のお父さん、お母さんのお蔭でこの家に長くお世話になり、こんな嬉しいことはないの』と話し終え、ごくりとつばをのむ音を最期に息が止まったおばあちゃん。日野原少年は『顔はシワだらけだけど、笑顔で出来たシワだった。死ぬ時の顔にも笑顔があるんだな』と。


    【左】10歳頃の日野原少年とおばあちゃん      【右】京都大学に入学した頃

 日野原少年は名門 神戸一中に合格しますが、入学式で教員に注意されその日のうちに退学、第二志望の関西学院中学に入学します。医学部をめざし、旧制三高を経て見事!京大医学部に合格しますが、好事魔多し・・・肺結核に罹り長い闘病を余儀なくされます。

 まだ「死の病」であった結核をのりこえたものの、一年間の休学で後れをとり、「医師はあきらめて音楽家になる」と父親に申し出ます。しかし神戸一中を僅か一日で退学することに何も言わず認めた父親が「医学部に入ったからには最後までやり抜け」と。


      【左】京大入学後、肺結核の病床にて  【右】結婚して家族とともに

 先生は後に若い医師に『重いけど死なない程度の病気は経験したほうがいい』と言われたそうです。幼少~学生時代の闘病経験から「重い病気をしたからこそ患者の気持ちがわかる」との思いがあったのでしょう。医学部教授志望から臨床医への転換点でした。

 やがて結婚され、三児に恵まれます。医師としては牧師だった父の影響もあり聖路加病院に勤務します。東京大空襲では千人を超す死傷者に接し、「おびただしい数の死亡診断書を書いた」日々が、後の大災害時医療体制への問題意識を育むことになります。


         先進医療、予防医学を学んだ米国留学時代の日野原先生

 戦後、米国に留学し「予防医療」を学びます。経験したことが総て「後の日本の医療」に結びつくのが凄い!です。「年だから仕様がない」とされた成人病を「生活習慣病」と命名、医療関係者にも患者にも健康と医療に関する大きな意識改革をもたらしました。


  【左】ハイジャック事件を報じる新聞       【右】開放・生還!された日野原先生

 自身の闘病、母の大病、祖母の死が先生が医学を志す原点。そして日本を揺るがす大事件が先生を「時の人」とし、日本の医療制度の転換点とならしめました。大事件の第一は1970年3月の「日航機ハイジャック事件」、乗客の1人に日野原先生がいました。

 囚われの機中、死を覚悟し「真相を書き遺したい」と記した克明なメモに先生の人生観が滲みます。紆余曲折を経て人質全員の解放が決まり、犯人グループとのお別れ会が開かれた席で、先生が犯人に語った言葉をハイジャック犯の一人若林盛亮が語っています。

 『君達はハイジャックが何か知っているか?と問われ答えられなかった。乗客は肉体も精神もズタズタ、君達の行為は人の命を犠牲にすることに何の痛みも感じない闘い方だと諭され、グサリときた。その言葉に自分達を顧み、いつかお詫びをしたいと思った』と。


  【左】地下鉄サリン事件を報じる新聞     【右】聖路加病院の記者会見(中央が日野原先生)
 
 1995年3月20日、地下鉄サリン事件が起きます。一報に「外来診療は中止。運びこまれる人は全員受けいれる」と決めた聖路加国際病院は、640人を受けいれました。それを可能にしたのは、事件の3年前に新築された病棟の様々な先見的設備でした。

 廊下は標準の倍ほど広くとっています。万一の場合、廊下も患者を受けいれるスペースにするためでした。廊下の各所に酸素吸入バルブも設置されています。院内の教会の長椅子もベッドに転用されました。大災害に備える日野原イズムが反映されていました。



 私の腎がん友は、最近「患者さんの役に立てば」と病院ボランティアを始めました。日野原先生が聖路加病院で始め広まった制度です。患者さんの身の周りを手助けするほか、医師や看護師に言いにくい、相談しづらい患者の声に耳を傾け、解決へと繋ぎます。

 音楽療法を初めて病院に導入したのもかつて音楽家をめざした日野原さん。「葉っぱのフロディ」のミュージカル化を思いたち、乞われるとその脚本にも加わりました。更に乞われるとステージにも登場し喝采を浴びるその姿は、もう一人の日野原先生でした。

 終末期医療については『人間は何かをしたいとの強い気持ちを死の間際まで持っています。いよいよ患者さんの死が近いという時、私達医師が為すべきことは、その人の命を延ばすこと以上に、その人のために何を為すべきか、寄り添い考えることです』と。


    【左】「命の授業」                 【右】水彩画を描く

 先生は「いのちの授業」で子ども達に『みんな生きていて自分の命を持っているでしょう。その命、どこに持っているの?』と問います。子ども達は答えられません。TVを見ていた私も答えられません。子ども達は固唾をのんで先生の答を待ちます。

 『命というのは自分の身体にあるんだけど、触ることも見ることもできない』『命というのはね、自分が持っていて使える時間のことなんだよ』『だから自分の持っている時間をどう使うかということは、自分の命をどう使うかっていうことです』『命の時間をどう使うか、これからしっかり考えてください』。

 いつも新しいことに挑戦!は、日野原先生の健康長寿の秘密の一つ。野球、ゴルフ、乗馬など総て90歳を超えてから始められました。水彩画もその一つで、伸びやかで彩やか
・・・若き日に音楽家を志したこともあるアーティスト魂が如何なく発揮されています。


   【左】アグネスさんとともにユニセフ活動      【右】ご次男のお嫁さん眞紀さんと

 ユニセフの活動にも積極的に参加されました。ユニセフ大使のアグネス・チャンさんと話していて「旅が好きです」と仰った先生にアグネスさんが「今度私と一緒に行きましょう」。すると先生は「それはいけません。周りの方が誤解されると困ります・・・」。

 アグネスさんも「なんて可愛いらしい先生なんでしょう」と仰っていました。女性記者にセクハラして辞職に追い込まれたどこかの事務次官にきかせてやりたい逸話です。毒蝮三太夫さんは「若い看護師さんが先生にハグしたがる。なんという色気でしょう」と。

 最晩年の日野原さんの身の周りをお世話されたのはご次男のお嫁さん眞紀さんでした。
 『誤嚥防止のためゼリー食中心でしたが、サラサラの水をゴクゴク飲みたいと仰いました』『自分が今どこまで出来るか、自分の身体を自分で診察したかったのではと、後に思いました』『最期の望みを叶えてあげられなかったことに今も胸が痛みます』と。



 病床に横になったまま語られた言葉・・・。
 『別れという事に、残された人達は悲しみを感じる。しかし別れる事によって今までのその人との出逢いを再確認する。別れる事が起きて、その出逢いが何であったのか本当の意味がわかる。それが本当の出逢いだ。別れは、本当の出逢いに含まれている』

 その病床でインタビュアーが問います、「先生、死ぬことは怖いですか?」と。傍らにいた眞紀さんが「なんていうことを!」と震えた問いかけでした。先生は仰います。

 『はっきり言われると、恐ろしい。未知なものは世の中にたくさんあるけれども、本当のことを知ることは恐ろしい。だから、もうそんなことはきかないでほしい』
 『今、私は旅立ちの中にいる。この旅には今まで思いもしなかった旅の苦しみがある。苦しみがあって初めて、私のこれまでの旅が報われるのでないかという思いがあり、その思いを、同じ旅をするみなさんと共有している』。

  ルイ・アームストングも素敵ですが、ロッド・スチュアート「What a Wonderful World」を!



   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c







去るもの日々に疎し

$
0
0



満開の桜や色づく山の紅葉をこの先いったい何度見ることになるだろう(「人生の扉」)。いつになく早く咲き瞬く間に散った今年の桜花・・・。季節の移ろいにやや戸惑った4月も間もなく終わろうとしています。万感の思いこめ5月のQPカレンダーをお届けします。



 色づく山の紅葉も今の季節は緑色・・・。公園でペタンクに興じていたお年寄り十数人が、緑の紅葉の木陰でお茶を飲みながら談笑していました。「お年寄り」と記しましたが、まあ私もその一人ではあります。ではありますが、ではない!と思いたい自分がいます。



 旧勤務先のOB会の案内が届きました。ここ2回、なんとなく足が遠かったのですが、さてどう返事したものか・・・。まあ大きな組織であれ小さなグループ、仲間内の会であれ、去る者は日々に疎し。英語で " Out of sight,out of mind" とは なるほど ピッタリ!



 名前は存じませんが(妻に訊くのも癪・・・)わが庭にも様々な花が咲きます。ややうつむき加減のこの姿をなんとも愛しく思います。明るくて快活なひとが大好きですが、こうした控えめの姿こそ心にしのび入ります。心が弱っているから? んなことありまセーヌ川!



 小さな花が群れ咲くのが好きです。群れ咲いてはいても、なぜか人間社会のように、しばしば一つだけはみっ子している花がいます。なにかあるのでしょう。偶々だ・・・とは思いつつ、なんかワケがありそうな気がします。自分がはみられてるから!と? かも・・・。



 或る公認会計士さんが「心臓が悪くて一週間、検査入院しました」「その間の規則正しい生活のお蔭で5~6kg体重が減り、とても調子が良い」と。手術するかどうか迷い「経過観察にしていただいた」そうですが・・・。私もダイエットしなくてはなりまセーヌ川。

 

 南と北が対話した由。もともと同じ一つの国が敵対し武器を構え対峙してきました。誰のために? 何のために? かはわかりません。当事者も案外!わからないのかも知れません。周りの或いは遠くの大国がしきりに関わりたがるそのワケも、よくわかりません。



 真赤な嘘! 赤っ恥! 白々しい嘘! 白ける!・・・ 人の卑しい感情を表現するとき、なぜ赤や白が使われるのか? 国会中継でしばしば耳にする・・・ 恥知らずな嘘! 国民を欺きようもない明々白々な嘘! ズバリ!黒白をつけ白日のもとに赤っ恥を晒けさせ断罪すべし!

 

 書きながら段々過激になってきました こんな時は Enyaを聴くにかぎります・・・この道がどこへ続くのか 誰にもわからない/この日がどこへ流れていくのか 知っているのは Only Time(時間だけ)/あなたの愛が育つのか 誰にもわからない/あなたの想ったとおり 知っているのは Only Time。



   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

コンサート「祈り・希望」

$
0
0
 東北大震災から7年が過ぎました。野も町も人も未だ津波と原発被災の爪痕と傷痕が癒えません。東京五輪招致に向けた総理スピーチ「Under Control」には未だ程遠い現実がつづく中、先日、東北大震災支援チャリティコンサートVol.6「祈り・希望」に行きました。大阪の8つの合唱団のほかソプラノ独唱の後、招かれた福島の市立中学合唱部の女子生徒14人の演奏は「合唱県」と評されるにふさわしい鮮烈な演奏でした。



 【STAGEⅠ】

 K合唱団「一本の鉛筆」。この歌は、映画監督の松山善三さん作詞による美空ひばりさんの歌です。『一本の鉛筆があれば/私はあなたへの愛を書く/一本の鉛筆があれば/戦争はいやだと 私は書く』。戦争は「人間による大震災」・・・ 心にとどく演奏でした。

 女声合唱団R「私には名前があります」。この合唱団が安弘真さんに作曲を委嘱した詩「つたえたいことがあります」の一節です。絶えない戦禍に命を奪われていく子ども達、その子ら一人ひとり総てに、それぞれかけがえのない名前(いのち)があるのだと・・・。

 C.nというグループは、ビートのきいた「4minutes」。若い女性ばかりの歌と踊りはおじさんにはちょっと眩しく、少し引いては前のめりに・・・。でもまあマドンナの持ち歌ですからね。若い客席はしっかり!乗れたでしょうが、私は乗り切れませんでした(トホホ・・・)

 K混声合唱団「あの素晴らしい愛をもう一度」。北山修(作詞)と加藤和彦(作曲)コンビによる半世紀近くも昔のフォークソング。歌としてはちっとも色褪せませんが、残念ながら「素晴らしい愛」を十分経験されなかった? という歌いっぷりではありました。

 国鉄〇〇合唱団「会津磐梯山」「俺達のシルクロード」。「国鉄」なんて知らない!世代がふえ、まさにレジェンドの名を冠した合唱団、フォルテシモとユニゾンが心地よかったこと! 杖をつき歌う方が1名、亡くなった或る先輩を思い出しツーっと涙が・・・。

 T混声合唱団は有名な実力派の合唱団、指揮者とピアノ伴奏のパフォーマンスも実力派でした。演奏曲「楽譜を開けば野原に風が吹く」は福島県合唱連盟が創立70年記念に信長富貴氏に委嘱した曲。パートバランスも絶妙、まさに会場に風が吹きました。



 【STAGEⅡ】

 女声合唱団Sは 宮沢賢治「雨ニモマケズ」。曲も演奏も原詩のイメージとかなりかけ離れていましたが、聴きながら『雨ニモマケズ 風ニモマケズ・・・アラユルコトヲ 自分ヲカンジョウニ入レズ・・・サウイフモノニワタシハナリタイ』 の言葉をかみしめていました。 

 K混声合唱団は幅広い年齢層の合唱団。ラトビア民謡を聴きながら数年前に旅したバルト三国を懐かしく思い出していました。アカペラで歌う「夕焼け小焼け」は、大貫妙子さんがゆったりと歌う「この道」のイメージ、心をぎゅっとつかむ出色の演奏でした。

 ソプラノHさんの独唱「死んだ男の残したものは」。絶唱でした。様々なシンガーの歌をYou tubuで聴けますが、生のソプラノの鋭い歌声がこの詩の意をよく伝えてくれました。それにしても谷川俊太郎のこの詩、なんとまあ痛く烈しくこころ深く抉ること・・・。

 そして福島の市立中学校合唱部の14人の女子生徒による長田弘作詞「散歩」、谷川俊太郎作詞「木」。いずれもアカペラ(無伴奏)です。言葉がとても大切に歌われます。烈し過ぎないフォルテで弾け 一瞬!止まる・・・その残響が たまらなく愛しく思えました。

 「散歩」・・・『ただ歩く。手に何ももたない。急がない・・・曲り角を曲ると道のさきの風景がくるりと.変わる・・・どの道も一つ一つの道がそれぞれにちがう・・・歩くことをたのしむために街を歩く。とても簡単なことだ。とても簡単なようなのだが、そうだろうか。どこかへ何かをしにゆくことはできても、歩くことをたのしむために歩くこと。それがなかなかにできない。この世でいちばん難しいのは、いちばん簡単なこと』。


                              All Painted by QP

 フィナーレは総勢290名の合唱による「群青」。谷村新司の「群青」ではありません。南相馬の中学校では津波で2名の生徒が亡くなりました。また疎開先から戻らない仲間もたくさんいます。卒業生がその人達への思いを託した詩と曲に、音楽教諭の小田美樹さんが構成した合唱曲、いま福島に限らず全国の卒業式で歌われているそうです。

 「群青」・・・『あぁ あの町で生まれて 君と出会い たくさんの思い抱いて いっしょに時を過ごしたね 今 旅立つ日 見える景色は違っても 遠い場所で 君も同じ空 きっと見上げてるはず・・・あたりまえが幸せと知った 自転車をこいで君と知った 海 鮮やかな記憶が 目を閉じれば 群青に染まる・・・あれから二年の日が 僕らのなかを過ぎ 三月の風に吹かれて 君を今でも思う・・・』。
               ※ 詩に歌われた「二年」は 三年、四年と過ぎ、既に七年・・・。



  今回、コメント頂くようなブログではありませんので、コメント欄は閉じさせて頂きました。


   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

松井とイチローとメジャーリーグと

$
0
0
 先日BS1で「松井秀喜メジャー挑戦を語る」を視ました。ちょっと旧いんじゃない?と思いましたが、NHKをやめた有働由美子さんの退職後最初のNHKの!仕事に魅かれて視ました。その数日後、イチローの電撃的?な「今季出場せず」の報が流れました。

 そんなこともあり、松井には思い入れタップリに、イチローにはやや冷めながら・・・松井とイチローとメジャーリーグについて、軽いジャブ以下の一考察を書いてみようと思いました。が、今日6日から介護帰省に出発しますので、取り敢えず書けるところまで・・・。


   番組も然りながら、さり気なく?孫娘の習字を見せるあざといジジバカではあります(笑)

 「ライバル」を「宿敵」「好敵手」と訳します。良い訳だとは思いません。私なりに「互いに個を超える存在としてリスペクトする両者」と。が、どうもしっくりしません。ちなみに中国語では?と調べると「對手」。四千年の歴史の国にしては平凡です。

 松井とイチローをライバルと言うべきかどうか・・・異論もありそうです。ただメジャーリーグで活躍した野手(打者)として殿堂入り!の最有力はこの二人でしょう。どちらかと言えばイチローが頭一つ出ている感じはしますが、私としては断然!松井を推します。

 松井が世に出たのは甲子園の対明徳義塾戦。5打席連続敬遠で一躍!脚光?を浴びました。注目のドラフトでは、松井自身は阪神入団を希望していたようですが、長嶋巨人がアタリ!籤を引きました。セ・リーグを代表する強打者となり、やがてヤンキースに入団。


  デビュー戦・・・満塁ホームランをはなった後、総立ちのファンのカーテンコールに応える松井。

 デビュー戦で満塁ホームランを打った時のニューヨーカーの歓喜は私の歓びでした。米国だけのシリーズを「ワールド!シリーズ」などと言うことに憤懣はあるものの、それはそれ! 野茂の二度にわたるノーヒットノーランも然りながら、この歓喜は格別でした。

 松井の最初の野球の恩師は星稜高校の山下監督。彼は山下監督の訓を座右の銘としています・・・『心が変れば行動が変る。行動が変れば習慣が変る。習慣が変れば人格が変る。人格が変れば運命が変る』。なんとも素晴らしい訓、松井ならずとも心に刺さります。


  これは5月4日の記者会見のイチローです。彼の容貌は松井よりはるかに大きく変わりました。

 イチローは、小さい頃から毎日熱心に素振りをする野球少年として近所で有名だったそうです。しかし「プロ野球に行けるワケでもないのに」という冷ややかな評価でした。その彼がドラフト4位指名でプロの選手になったものの、監督の評価は低いものでした。

 しかしシーズン200安打を達成し一躍!時の人になります。周囲の目は、近所でも高校野球でもプロでも最初は総て低い評価でしたが、総て自力で覆してきました。そこにイチローの真骨頂があります。そこに松井にも野茂にも到底及ばぬ凄味!があります。

  【午前1時半・・・取り敢えず今回はここまで。帰省のドライブに備え、寝ます!】


   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

松井とイチローとメジャーリーグと(つづき)

$
0
0
 日本のプロ野球界では学年が一つ異なれば実績にかかわりなく年長への敬意を求められます。ですから一年下の松井がイチローに敬語を使うのは当然として、メジャーリーグでの実績で遥かに松井を超えるイチローに、松井は心底!敬意を払っていると思います。

 松井に敬語を使う必要のない一年上のイチローはどうでしょうか。大舞台における松井の劇的な活躍には敬意を払いつつ、メジャーリーガーとしては超一流どころか一流とさえ思っていないような気がします。ライバルとされることも不本意なのかもしれません。



 イチローの本名「鈴木一朗」を知る人は少ないでしょう。選手名に「イチロー」なるスタイルをプロ野球に持ち込んだのはイチローが最初でした。但しイチロー単独ではありません。当時、キャラとして人気があったパンチ佐藤と並んで!そう名乗ったのでした。

 イチローは当初、土井監督に干されましたが、仰木監督が就任し才能が一気に開花しました。一方、キャラで人気先行したパンチ佐藤は実績が伴わず球界から消えました。実力だけで実績が上がるとは限りませんが、実力なくして実績は上げられない世界です。

 土井は、イチローを潰した!監督と指弾されます。実際は「打法をかえないと使わない」と言う土井に、イチローは打法を変えず自ら二軍行を志願したのが真相でした。仰木の慧眼がイチローを見い出したというよりイチローの意地が自らを際立たせました。



 指導者に対するスタンスにおいて松井はどうでしょうか。甲子園で全打席敬遠されても恨みごと一つ言わなかった松井。その当時の山下監督の訓は前回記しました。もう一つ、日本の選抜選手団として米国遠征した際の出来事が以後の松井のスタンスを固めます。

 米国の球審のストライクゾーンはプロ・アマ問わず「かなりえぇ加減」です。明白なボール!をストライク!と判定された松井が打席で不満そうな表情を見せた日の夜、松井に山下監督の雷が落ちました、「審判がボールと言えばボール、それが野球だ」と。

 以来、日本でも米国でも松井は審判の判定に不満を示すのをやめました。星稜高校の山下監督、巨人の長嶋監督、ヤンキースのトーリ監督・・・松井からも松井にも信愛とリスペクトこそあれ、そこには些かの不信もうかがえません。それが松井が醸しだす世界です。



 松井は現在、ヤンキースのマイナーのインストラクターをつとめ、そこでは「選手に請われないかぎり教えない」スタイルを貫いています。その分、どの選手もしっかり観察して備えます。求められればフォームであれ心構えであれ自身の持つ総てを注ぎます。

 「結果は変えられない。結果は受け入れるしかない。受け入れ反省し次に生かす。打撃は7割が失敗、僅か3割の成功で大打者になる。失敗をとり戻す機会が多いのも野球だ。2度失敗しても3度目の打撃で取り戻せる。打撃でダメだったら守備で取り戻せる」。

 昨年ブレイクしたヤンキースの若き主力A.ジャッジは「野球はチームで戦うスポーツでありチームに貢献する姿勢が優先されると松井さんに教わった。スーパースターなのに怪我で出れない時もチームのことを考える姿に震えるほど感動した」と語ります。



 さて今回の電撃発表でイチローの「アスリートとして」「研究者として」との言葉が印象的でした。自身をどう際立たせるか? プレイも外見も言動も どう企画し演出するか? 自身を研究!するほどの自身への拘り・・・そこにイチローのイチローらしさが窺えます。

 ストイックに野球に没頭する姿は、イチロー自らは意識せざる演出かもしれません。外野にあって打者の打球を予知する、打者として内外野の守備位置を俯瞰し打つ方向をコントロールする。そうした観察者から、選手イチローの終焉を探り見究める観察者へ・・・。

 しかし終焉の先にあるものにイチローの眼は向いていません。余裕がないのか、関心がないのか、あるいは監督イチローより球団オーナーたるイチローを視野に入れているのか・・・。ともあれ終焉の先はそこ!まで迫ってきました。ウォッチ!したいと思います。



 松井は、日本を去りメジャーに挑戦する会見で「何を言っても裏切者と言われるでしょうが、メジャーに挑戦して良かったと言われるよう命をかけて野球に向かいます」と語りました。私は巨人ファンとして、巨人を去りメジャーに挑む彼に心から拍手しました。

 メジャーリーグでは、医学部を出た選手が引退して医師になる、あるいは弁護士や大学教授になる例は珍しくありません。優れたメジャーリーガーは単なる人気者ではなく社会的にリスペクトされる存在であり、人として野球を超えて愛される存在でもあります。



 松井は、そうした多彩な人材に交わり輝きを増す人間だと思います。そこに野球の技術とパワーを超える人間 松井の奥行と可能性を見ます。しかしイチロー同様、その奥行から新しい松井の姿は未だ見えません。まだ見えませんが、輪郭を辿れなくもありません。

 松井がいま歩む道は、彼がこれまで経験し学んだ総てが一つに!収斂する道にちがいありません。愚直なほど誠実な松井は、自らを演出できません。する必要もありません。劇的なるものを求めません。誰もが望む姿としての監督 松井を 松井自身が望みます。



 勿論、巨人監督の松井ではありません。ついこの前までヤンキースの主将であったデレク・ジーターのような球団オーナー、球団チェアマンの松井でもありません。それは鈴木一朗には似合うかもしれませんが、松井の姿ではありません。メジャーリーグの監督・・・はあり得ない話ではありません。しかしエンジェルスでもドジャースでもありません。レッドソックスでもありません。やはり!NYヤンキースの監督 松井秀喜です。私、東京オリンピックを見るために長生きしたいとは思いませんが、ピンストライプのユニフォームを着たヤンキース松井監督を見るためなら、それはもう長生きしたいと思います




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

「光の河」

$
0
0


 「おぉ!蕾が・・・」と思った薔薇。一つ、二つと数えていたら、いつの間にか数えきれないほどぎっしり!咲きました。今年の春は駆け足で咲き 散り行く桜に驚かされましたが、瞬く間に咲いた薔薇も、惜しげもなく命を棄てるように 枯れていくのでしょうか。



 連休が終わり帰省に際し図書館で書棚を漁りました。「小説」の書棚でしたが、歌人である道浦母都子さんの「光の河」に眼が止まりました。タイトルから遠藤周作「深い河」を思いました。映画化もされた小説ですが、遠藤周作大先生のとんでもない・・・駄作!

 そんな印象から厭な予感がしたうえ、彼女の小説第一作「花降り」も失敗作?と思っていましたから、借りるのを少し躊躇しました。でもそこが書店と図書館のちがいですね。「取り敢えず購入」はありませんが、「取り敢えず借りておこう」は大アリ!です。

 とばし飛ばしに読み進めていたとき、偶々彼女のお父様(故人)の或る展覧会の話から「光の河」へ・・・。もともとは実際の出来事を綴ろうとされ小説とするおつもりではなかっただけに、登場人物それぞれが私小説という以上にリアル!な存在ではあります。


          昨年5月18日に撮った拙庭の薔薇・・・今年よりかなり遅い開花でした。

 「愛してもいいかしら」・・・冒頭の一行です。そう言う遥子は、分身というより作者そのものですから 少なからずドキッとします。その相手、妻子ある佐伯とは広島で出遭いました。進行した甲状腺がんと闘う佐伯は、「生きることが今の僕魔の仕事なんだ」と。

 歌人として活躍する遥子はTVのルポでチェルノブイリ原発を取材します。これで放射線から護れるの?という薄い防護服を渡され、廃炉となった原発の百メートル余の至近距離へ。やがてその影響ではないか?と思われる甲状腺機能の低下に遥子は悩まされます。

 『ショーツ1枚となりて着替えぬ防護服なる白装束に』
 『恐れつつ近付きゆけばチェルノブイリ第四発電所は棺桶のごとし』
 『わたくしをすでにし冒しているならん放射能とう幻の癌』

 広島、チェルノブイリ、そして東北大震災と福島の原発崩壊。放射能というまさに眼には見えない脅威で人生が繋がり行きます。小説の記述以上に、遥子が詠む短歌が登場人物の心象風景を的確に抉ります。広島で遥子に生け花を教える先生も被爆者でした。

 『そっとしておくそれしかなくて病むひとの呼気の乱れを波のごと聴く』
 『生きていれば意志は後から従きくると思いぬ冬の橋渡りつつ』

 『あなたは間もなく ”生を完成する ”。それは、悲しみではなくて、ひょっとして、よろこびなのかもしれない」。「死」とは「生を完成する」こと・・・そんな思いにかられ遥子が『そうだ。インドに行こう』と旅立つくだりはまさに遠藤周作「深い河」と重なります。

 『死を待つ家にひたすら死を待つ老いびとの動かざる眼は他界を見る眼』
 『いっさいのこころ無になればバナラシに人の匂いの濃き風が吹く』
                 ※ バラナシ・・・ガンジス河畔のヒンドゥー教の聖地

 ガンジス河で沐浴しつつ遥子は身体の中に何かが燃えてくるように思いました。
 『人生は旅。人生は誰でも渡る橋。私は自分の死にさえも愛を感じる』。繰り返しそう唱えながら遥子はガンジスの深みに進んで行きます、光の河のように輝くガンジスに・・・。


      きょうは終日雨が降りつづきましたが、紫陽花はまだまだ・・・のようです。

 マスカーニの歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ・・・インターメッツォ(間奏曲)」。甘美な調べだと思いこんでいたこの曲は寧ろ惨劇にこそふさわしく、映画「ゴッドファーザーⅢ」の終幕にも流れました。
 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナは、19世紀イタリアの不倫と決闘の凄絶な物語。敢えてストーリーを詳述しなかった「光の河」は、道浦母都子さんらしくストイックでプラトニックな展開でした。




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

吾輩の観た大相撲夏場所(序盤)

$
0
0
 吾輩のこと、「忘れてしまわれては困る」と主人にお願いして久しぶりに登場させていただいた。毎日、主人と大相撲夏場所を観ているので、折しも今日で序盤五日目が終わったところでもあり、序盤戦を顧み 中~終盤の展望に触れながら思うままに記したい。



 まず元幕内 阿夢露関の引退について。初土俵から苦節10年で十両に昇進も怪我で序二段まで陥落。そこから再起し幕内まで上ったが、またも大怪我(十字靭帯断裂)で幕下に陥落した阿夢露関。主人とともにず~っと応援してきたが、遂に再々起は叶わなかった。

 かつて相撲界を去るのは「廃業」と呼んだが、今は「引退」で統一している。その引退後!は、怪我で苦労した経験を生かし「トレーナー」をめざす。ロシア国籍だが日本で本格的に学ぶ由。力士を甦らせる名トレーナーとして再び角界に戻ることを期待したい。



 幕下以下で注目!は、大鵬の孫 納谷(序二段)。先場所序の口で全勝優勝、今場所も既に3戦3勝と順調で「巨人大鵬玉子焼」の主人ならずとも期待に胸が膨らむ。宇良は昨年9月場所で大怪我し、それから4場所目の今場所もなお全休。心から恢復を祈っている。

 幕下上位は陥落した元関取がひしめく。幕下から8度も十両に返り咲いた希善龍(幕下2枚目)、元小結の常幸龍(同3枚目)はいずれも2勝1敗、成績次第で十両復帰を窺う。元関脇の豊ノ島(同14枚目)は3戦3勝、全勝すれば無条件で十両!なので期待したい。



 十両は面白い。怪我で十両西筆頭に落ちている阿武咲と、例の日馬富士に殴打された貴ノ岩(11枚目)が5戦5勝。将来を嘱望される矢後(12枚目)はマゲは結えないが才能を発揮し5戦5勝。主人が買っている明生(4枚目)右も4勝1敗で新入幕を窺う。



 左:琴恵光は、琴奨菊(幕内)が大関だった頃、付け人として背中をパン!パン!と叩いて土俵に送り出す姿が印象的だった。十両2枚目で3勝2敗、あと6番勝てば新入幕だ。明星は序盤は5連敗も珍しくない追込み型の力士だが、勝ち星先行!に期待大。

 明瀬山(十両5枚目)右をご存知だろうか? 新入幕で負け越し、以後負け越しがつづき幕下まで陥落したが、甦った超デブッチョ力士。ダブダブの身体で結構!動きが良くしぶといのだが、今場所は負けが先行している。なんとか巻き返し再入幕を期してほしい。


      5日目・・・貴源治(左)の攻めを土俵際で持ちこたえ突き落とした明瀬山(右)

 明瀬山よりもっと主人が気にいっている臥牙丸(十両2枚目) 喜怒哀楽をモロに出す非!奥床しさがなんとも可愛らしい。今場所は初日から4連敗、連日哀しげな冴えない表情であったが、5日目に漸く勝ち星。勝ち名乗りにも嬉しい!よりホッ!とした様子。



 さて幕内。新入幕の旭大星(15枚目)は久しぶりの道産子幕内力士。細君が道産子なので応援しているが、今までさんざん期待を裏切ったので、序盤4勝1敗も千秋楽にやっと!8勝、否!負け越しかも・・・。主人の郷里の石浦は、怪我で今場所は難しそうだ。



 三役入りした遠藤(小結)はどうか・・・。大怪我からよく立ち直ったものだが、取り口にまだ少しビビりを感じる。それでも5日目、巨漢逸ノ城(関脇)の押しをしのいでしのいで最後!寄り切った相撲に新しい遠藤を見た。漸く懸賞(人気)と実績が一致しつつある。


   この一番、逸ノ城(左)が二度!勝ったが? 最後は遠藤(右)に軍配。観客は昂奮のルツボ!

 さて、今場所一番の注目はなんと言っても栃ノ心の大関獲り。ジョージア出身としては初の大関となる。冒頭の阿夢露と同じく十字靭帯断裂で幕下まで陥落も、甦って先々場所は平幕優勝を果たした。「角界のニコラス・ケイジ」とも呼ばれるが、無理がある。



 横綱 白鵬の一番は、ご覧のとおり得意の「張り差し」。「張り差し・カチアゲばかりで横綱らしくない」と批判する向きもある。でもあるが、「寝てばかり」と揶揄される猫として「いぃんでないかい?」と言いたい。それが「白鵬の横綱相撲」ってことで・・・。



 ロッド・スチュアート「Auld Lang Syne(蛍の光)」
 亡くなられた西城秀樹さんに捧げます。心よりご冥福をお祈りいたします。




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

      

みずいろの雨

$
0
0


はシマジロウのシルエットです。ただし今回は「吾輩も猫である」ではありません。たまにはシマのことを私が記してもいいかなぁと・・・。場所は二階和室の窓際、此頃のシマのお気に入り、癒しのゾーンです。陽光を楽しみつつ身を隠している心境なのでしょう。

 シマに限らず猫はみんな高いところが好きです。好き!と言うより野生の防御本能ですかねぇ。腰壁にちょこんと座るシマに「なんでそこがいいんだ?」と訊くと、如何にもウルサそうに「ほっといて!」と。ま、それが猫、ほっとくしかありまセーヌ河です。



 昨日は良いお天気でした。午後から学生時代の友人との「研究会?」が京都であり、夕刻からは懇親会。運動できそうにないので朝から公園のグランドでスロージョギングしました。走りながら見上げると青空にコントレール(飛行機雲)がよく映えていました



 一転、今朝は雨です。小雨のうちにと小1時間スロージョギングしてきました。雨にもかかわらず・・・走る人、歩く人、犬を散歩させる人がたくさんいらっしゃいました。晴れの日より美しい女性が多いように感じたのは ただの錯覚でしょうか?(ナニ見てるやら!)



 宇宙の、否! 雨中のジョギングから帰って、拙庭のガクアジサイが少しだけ色づいているのに気づきました。そしてお隣との塀際を見ると 日本古来の?ヤマアジサイも可憐な花を咲かせていました。貧しい拙庭もこれから少し華やかさを増しますかねぇ・・・。



 さてさてシマジロウ・・・。此頃ますます賢くなりました。出かけようとすると気配を察知し足許にスリスリしてきます。そしていざ!玄関で靴を履こうとすると「行くな!」とばかり今度は足許をカミカミしてきます。短い時間で上手に自分の気持ちを伝えます。

 ウンチもオシッコも寝るのも食べるのもシマの仕事のうち!です。ウンチを片付けながら「えらい!えらい!」「いい仕事したなぁ」と褒めてやりますから、私や妻が気づかないと「ウンチしたんだけど」とわざわざ呼びにきます。なんてまあ賢い猫でしょう(笑)

 褒めてもらった後はドヤ顔で高いところへ。でもキヤットポールに上るのはちょっと苦手になりつつあります。キャットイヤーに換算すれば私とほぼ同じ齢、シマも(私も!)寄る年波!には勝てませんからねぇ。いっしょに良いトシをとりたいと思います。



西城秀樹さん、朝丘雪路さん、星由里子さん、岸井成格さん・・・訃報の多い五月。そうしたこととなんの関わりもないのになぜか八神純子さん「みずいろの雨」が頭のなかを流れました。
『あぁ忘れてしまえ/跡かたもなく流されて行く/愛のかたち・・・戻れない戻れない/あの日のふたり』。歌詞に似合わぬ優しみの表情で歌う八神純子さんの高いうたごえが心を衝ちます。




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

残念ながら・・・

$
0
0

                    一週間ほど早いですが6月のQPカレンダーを!

PCの不具合か 私が加入しているGooの不具合か
急に Gooのブログが 私自身のサイトを含めて大半を開くことができません。

開こうとすると 一瞬!現れた後 画面が消えてしまいます。
URLバーに「NTT Resonant Inc.」なるものが現れ、
それをクリックすると「Webサイトの認証」の表示が現れ、
その最下段の「証明書の表示」をクリックすると「発行者のステートメント」が現れ、
「発行先 blog goo.ne.jp」「発行者 cybertrust Japan」ウンヌンと。
まったく意味不明なのですが、いったいこれはなんなのでしょう?
なお、タブレットからは総て見ることができます。

不思議にも これを書きこむページは開けるのですが・・・。
解決するまでしばらくおやすみいたします。
解決しても しばらくおやすみしたくなっていますが・・・



 前記のとおりで気になって昨夜はPCと睨めっこしていました。他のサイトは大丈夫なのにGooのサイトが総てダメということであれば「Gooの問題」ですが、Gooの中でも一部は正常!であり、どうも私の側に「何か問題が起きている」と考えましたので・・・。

 でもコメ欄に「ふきさん」が記されたところでは、Gooユーザーに共通して起きていた現象?のようなので、朝になってもう一度試みると、あらら!正常に戻っているではありませんか! なのにGooさんからは何の説明もないとは・・・深夜の格闘?がバカみたい。



 昨夜は大阪フィルの演奏会に行きました。フェスティバルHとばかり思い込んで行ったらホールの前は閑散・・・。 え? 間違えた? 改めて確認すると会場はシンフォニーH。比較的近くなので開演にはぎりぎり間に合いました。この時からなんか変!だったかな?

 メインはドヴォルザーク「新世界」。熱演に酔いしれましたが、帰りは疲れて電車でウトウト・・・一駅乗り越してしまいました。そして深夜のPCとの格闘・・・なんか潮時なんでしょうかねぇ。シマに「どうや?」と訊くと、「休んだら?」と。そうしますか・・・。





   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

壊れっちまった

$
0
0
 『汚れっちまった悲しみに/いたいたしくも怖気づき/汚れっちまった悲しみに/なすところもなく日は暮れる』・・・中原中也「汚れっちまった哀しみに」全16行の詩の最終連4行です。尾崎放哉『咳をしてもひとり』に共通する寂しさの果てなる世界・・・。



 ブログを一か月余り休み日増しに書く意欲がなくなるのが淋しくもあり・・・。意欲が「壊れ(なくな)っちまった」じゃ中原中途半端也!かな? ブログ更新が滞ると冒頭に広告が出る由。未だのうちに!と思い、7月のQPカレンダーもUPしなくては!と・・・。

 休んでいた間に大阪北部地震。私の住む「高槻」がしきりに報道された所為か少し前のブログ記にコメントをいただきました。申し訳なくて(ありがたくて)地震の状況と近況ぐらい書かなくては!と思いつつ今日に・・・。地震に揺さぶられ背中を押されたようです。



 妻は実家に帰省中で、二階建の家の一階にシマジロウといました。縦にギシギシと叩かれるように大きく揺れました。不思議にモノは落ちませんでしたが、二階に上ってみると壁の時計が落ち、各室とも棚のものが床一面に散乱していました。しばし茫然・・・。
 
 シマは怯えてパニック状態。キャットポールのボックス、机の下などに身を隠していました。押入を開けると、そこだ!と素早く押入に飛び込みました。大きな余震に備え、万一離れたとき「ウチの子」とわかるようシマにいつもはしていない首輪をかけました。

 

 今回、携帯の緊急警報は地震の2~3秒後、揺れの最中でした。電気ガス水道に異常はなく、やがてTVで「大阪北部に震度6弱、電車等はストップ」と・・・。その後、外に出て我が家の外壁門塀、ご近所の様子を見渡した限りでは格別の異常はありませんでした。

 この日は妻が帰省先(函館)から戻るため連絡をとりあいました(電話もメールも通じました)。空の便はやや遅れる程度ながら空港からの電車等は総て停止、道路も大渋滞の由。結局、妻は函館空港でその日の便をキャンセル、翌日の便を予約して実家に戻りました。



 夜になって急に断水。貯水池に満杯だった水が(供給がなく)底をついたとのことでした。偶々ストックしていたペットボトルの水が役に立ちました。床に就くやシマが寄り添って?くれましたが、よく眠れないまま朝5時に起床、なんと!水道水が出ました。

 濁っていて飲めませんが、心配のタネだったトイレが流せるのは有難かったです。私自身の無事を歓びつつ、水道・ガスが停まっている地域があり、ブロック塀の下に敷かれた私の孫娘と同い年の女児が亡くなったとの報道には・・・まさに暗澹たる思いでした。



 リタイア後に非常勤で務める財団から「ホール吊天井が落下の惧れ」との連絡があり、地震翌朝にもう!動いているJRで出かけました。数駅先に着くのに一時間半かかりましたが、まあヨシ!ではありました。しかしホールは使用不可! 今後の目途は立たず!

 地震から10日余り。お蔭様で格別の被害もなかったのに「高槻に住んでいる」というだけで多くの方からご心配をいただき、つくづく有難く思いました。こちらから十分ご連絡できなかったことをお詫び申し上げますとともに改めて心よりお礼申し上げます。



 いつもと変わらない高槻の街の風景。かつて阪神大震災の渦中にいた友は漸く開通した電車で大阪に出、神戸の惨状に引き較べ「大阪の街がちっとも変わりない」ことに寧ろショックを受けた!と・・・。今回、その渦中の街の風景は殆どいつもと変わりません。



 サッカーのワールドカップ。地震があっても中継されていました。悲しみの渦中の方がいらっしゃるとしても、サッカーの中継はそれはそれで良かったと思います。中継を視ながら、半端ない活躍に深夜TVの前で立ち上がり歓声を上げ拍手しました。



 流石!のポーランドには惜敗。それでも辛くも決勝進出! 日本中が湧いています。決勝トーナメント1回戦は7月3日午前3時~対ベルギー戦。地震ならぬロシアのスタジアムからの地響きは日本に届きませんが、その高揚を心から愉しみたいと思います。



 蒸し暑い日々、お天気も崩れつつあり大雨のところも・・・。サッカーの勝利とあわせて皆様のご無事とご健勝を心よりお祈りし、心うたれた曲「空より高く」をおくります。

 人は空より高い心をもっている どんな空より高い心をもっている
   だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいてうたってごらん
    君の心よ 高くなれ 空より高く高くなれ
 人は海より深い心をもっている どんな海より深い心をもっている
   だからもういやだなんて 背を向けないで みつめてごらん 信じてごらん
    君の心よ 深くなれ 海より深く深くなれ
   だからもうだめだなんて あきらめないで 涙をふいてうたってごらん
    君のこころよ広くなれ 空より広く 広くなれ
    君のこころよ強くなれ 海より強く 強くなれ



          ※7月1日~4日、帰省するためPCがやや不自由になります。

   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

悲しき雨音

$
0
0


 いつもながら三泊四日の短い帰省・・・グループホームで暮らす母には唯一!家に帰れる四日間となります。その短い日々、言うことも動作もすべて「筋書きのないドヘマ」。そんな母なれど、それも母!これも母!みんな母! ただただ見まもるほかありません。
 
 埋め立てられた海辺。テトラポットの空しい塊の彼方・・・日本海、大山を眺めながら「空より高く」を歌います。『人は空より高い心をもっている・・・だからもうだめだなんてあきらめないで/涙をふいて歌ってごらん/自分!の心よ寛くなれ 海より広く深くなれ』。



 「カモメのジョナサン」。どんなストーリーだったのか・・・もうすっかり忘れてしまいました。ストーリーはどうでも良かったのかもしれません。誰も彼もがカモメのミナサンになって・・・まるでスマフォをいじるように電車のそこかしこで読み耽っていました。

 海と山と空と鳥を眺めているところは 膨大な無駄遣い! 否! 自然の造形美をワヤ!にした埋立地です。それでも路傍に広場に自然が息づくのですね。それはそれはちいさなピンクの花・・・「ねじばな」と言うのだそうです。愛おしくて踏まないように歩きました。



 もう一方に出雲半島と弓が浜を挟む境海峡。かつてはただの築港でしたが、今や400m余の狭い海峡をプリンセスダイヤモンド号が航行します。あたりにはメタリックなタンクも林立、母校の応援歌にあった「青松白砂」なんて言葉は、まさに今は昔なり。

 『朝日に映えて聳え立つ紫深き大山を日毎に仰ぎ励みつつ若き学徒の集う園』・・・母校の校歌です。なんとまあ古めかしい言葉ながら、かつても今もこの歌を謳うと自然に涙があふれます。故郷もまたそのような存在、そのような心の在りかなのかもしれません。



 台風7号に追い駆けられるように郷里から戻ると、空のいったいどこに!これだけの雨があったの?と思うほど雨が降りつづきます。数十年に一回!というレベルの由。地震、台風、大雨・・・ちょっとあんまり!でないかい? 「悲しき雨音」でも聴きますかねぇ。




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

蜻蛉の 動かざる翅 青もみじ

$
0
0
 昨12日、腎がんの術後7年検診を受けました。もう7年も経ったのか・・・と思う一方、腎がんは5年経っても結構!転移するがんですから、まだ7年か・・・とも。あちこちに不調、気になるところがありますから、たださえ厭な検診がますます鬱陶しくなります。



 鬱陶しく蒸し暑い日でも夕刻になると足が公園に向きます。午後7時、まだ明るい空の下、スロージョギングしていてふとグラウンドの蜻蛉に気づきました。動く様子のない蜻蛉を暫くよけて走りましたが、サッカー少年達が来たので、思わず拾い上げました。

 ここで息絶えたのか、それとも誰かにここに棄てられたのか・・・。手になにも持っていなかったので、少し色の燻んだ青もみじの小枝を折り、その上に蜻蛉の亡骸をのせて帰りました。なぜそうしたのかわかりませんが、拙庭に埋めました、墓標もなく・・・。


 クロアチア国旗はフランスと同じ赤白青の三色旗。真ん中の国章の紅白市松模様がトレードマーク!

 さて地震に襲われても大雨が降り続いても憚ることなく見たワールド杯サッカー。中でも献身的に相手ボールに絡み脅威的な粘りで決勝まで勝ち進んだクロアチアの戦いぶりが印象的でした。かつてユーゴの一構成国、血で血を洗う烈しい内戦から甦った国です。

 一方のフランス。強豪ながら前評判は高くありませんでした。ドイツが予選落ち、スペイン・ポルトガル・ブラジル・アルゼンチンが落ちこぼれる中、19歳のストライカー!エムバペの活躍でベルギーを下し決勝に。応援するのはやっぱりクロアチアかなぁ。

 
 三色旗でも青が真ん中にくるのがロシア(左) 縦縞の三色旗はフランス(右) 勉強になります。 

 イタリア、オランダでさえ出られなかったワールドカップ2018。よくぞ日本が出られ、なおかつ決勝トーナメントまで進んだものです。そんなサッカー超一流国の、超一流プレーヤーも然ることながら、サポーターもまたなかなかに見所満載でありました。


 アルゼンチンはメッシの活躍が総て・・・まさかの敗戦に超ショックの少年とイエス・メッシ!の肖像。

 はスウェーデンのサポーター。ヨーロッパの国旗はほんと!覚えにくい。青地に黄色の十字のスウェーデン、欧州旅行でお世話になるフィンエアーのフィンランドは白地に青十字、ノルウェーは紅地に白い縁取りの黒十字。好きじゃないけど日本はシンプル!
  

 で、日本。試合開始前のセレモニーで、ロシアのお嬢さんたちが、バルーンを引っ張るようにして造形する国旗は、スペインの画家サルバドール・ダリ風なのが印象的でした。勿論!お嬢さんたちの胸もとも印象的でした。ま、その程度にしておきませう。


  ワールド杯のレプリカをもって応援する日本の若いお嬢さん。旗を引っ張るロシアの若いお嬢さん。


 日本に僅差で予選敗退のセネガルのお嬢さん、オシャレ~!(左)  ナイジェリアもあと一歩!(右)  


 スペインのご夫婦、お仲の宜しいことで!(左) アジア最強!イランのお嬢さん、ガ~ックシ!(右)

 最も印象的なチームと応援はアイスランドでした。人口は僅か35万人、私の住む高槻市とほぼ同じです。そこから3万人がロシアのスタジアムに駆けつけ「バイキング・チャント」なるちゃんとした様式で地響きのように唸るスタイル・・・流行りそうです



 蜻蛉のことだけ書くつもりだったのに、なんだか淋しすぎるなぁと・・・。録画したものを飛ばしながら、一瞬!目にとまったシーンをピックアップしました。ひとりそっと見送った蜻蛉・・・。世界中か注目したワールド杯サッカー・・・。夏はまだこれから!ですね


   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

腎がん術後7年検診 on 祇園祭

$
0
0
 腎がんの告知に始まる「腎がんのメモリー」は、そもそもこのブログを始めるきっかけとなった記録でした。今回の「腎がんのメモリー」はちょうど50回目、今日17日、祇園祭の山鉾が巡行する都大路に程近い病院で受けた術後7年検診について記します。


                      河原町通を御池に向け巡行する長刀鉾

 前回(今年3月)の血液検査でクレアチニンとe-GFR(腎機能)の数値が低かったことから12日の検査では腎機能を害さないよう造影剤を使わない単純CTとなりました。ですから、いつもはCTの結果だけが気になるのに、今回は採血の結果も気懸りでした。


   「霰天神山」はなぜか外国人の方が多数加わっています・・・河原町三条「MoCCa」近くにて。

 CTの結果はいつも固唾をのみながら聞きます。放射線科の報告は下記の(診断)と記された最後の1行が総て!です。これをきくと全身の力がぬけます。気になっていた首や肩の痛み、しこりなどは「経過をみましょう」と言われ納得?してオ・シ・マ・イ!

 【CT検査報告書】・・・原文のまま。
 過去検査(2017.9.4)と比較しました。
 腎細胞癌に対し左腎部分切除後。
 術後部位近傍に軟部影を認めますが、著変ありません。術後変化と考えます。
 その他左腎に明らかな局所再発はありません。右腎に特記すべき所見はありません。
 撮影範囲内の左後腹膜に認められる術後の脂肪壊死と考える所見は前回同様です。
 肝臓に嚢胞を示唆するLDAを指摘できますが著変はありません(LDA・・・腫瘍)
 胆嚢、膵臓、脾臓、副腎に特記所見はありません。
 腹水はありません。
 有意サイズのリンパ節腫大はありません。
 右肺尖部、左肺底部に認められた小結節に著変ありません。炎症性変化を疑います。
 胸水はありません。
 縦隔、肺門部リンパ節に有意サイズの腫大はありません。
 (診断)左腎癌術後:明らかな再発や転移を指摘できません。

  ※ これまで放射線科では 1次読影〇〇 2次読影〇〇 と二人の担当医が読影していました。
    それが今回は担当医1名のみ。最近、方々で見落とし!が問題になっているのですが・・・。


  蛸薬師通から「鈴鹿山鉾」。この通りにあった「ミレー書房」によく行きましたが既にありません。

 【血液検査】
 いつも高いT-BIL(総ビリルビン)が今回はほぼ標準の1.4、前回悪かったCRE(クレアチニン・・・腎機能を示す:標準0.3~1.1)は0.92、同じく腎機能を示すe-GFR(60以上が望ましい)も比例して63.1に回復。他も総て標準内でしたが、私が重視する Lymph%は、がん細胞をほぼ死滅させるとされる30%を割り29%でした。免疫力がやや低下?


   新京極通の錦天満宮にて・・・山鉾巡行を避け新京極を歩く人も結構たくさんいらっしゃいます。

 無事クリアーを妻といつも祝うレストラン「身土不二」でのランチは、祇園祭のために今回はナシになりました。かわりに高島屋地下の「メチャ美味しい」正起屋の焼き鳥を買って帰りました。晩ご飯の手間が少し省けた妻には「そのほうがいい」かも・・・。


   優勝が決まった後に降り始めた大粒の雨が最高に素晴らしかった。これって神様の演出?  

 術後7年検診もお蔭様で無事クリアーしました。その検診日と重なり、昨年「最後の祇園祭」と思った祇園祭を思いがけず今年も見物できました。そして先夜は、総ての試合を欠かさず観たワールドカップサッカーもフランスの優勝で閉幕。何もかも脱力・・・。


  一流アスリートの揃って汚い刺青に辟易する中、エムバペ(前列右)が染まらない!のは救いです。

 今日の一曲は本田路津子さん「今日の日はさようなら」。フォークと言えば本田路津子さん!というぐらいのシンボリックな存在でした。青春時代、彼女の澄明なうたごえにいつも心あらわれる思いで聴きいりました。間もなく午前0時・・・今日の日はさようなら!




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c 

基本的猫権を侵害する酷暑

$
0
0
 You might think but today's hot fish!
 この英文・・・頭の良い人には和訳できません。出来なかった方は声に出して読んでいただきたい。それでも出来なければ、もう一度!心を空しゅうして声に出して読んでいただきたい。結局!和訳できず「わやくちゃや」と仰った方はブログ末尾をご覧いただこう。
     ・・・って、前回「術後7年検診・・・」のピンさんへのリコメの二番煎じでしたね



 「もうムチャクチャでごじゃりまするがな」
 この台詞を聞き、懐かしい!と思う方は少なくとも60代後半以上の方であろう。まだTVが普及せずラジオが主流だった時代の日曜日の夜、幼かった主人が聴いていたエンタツ・アチャコの「お父さんはおひとよし」で花菱アチャコさんが吐いたギャグ台詞なり。

 吾輩には縁なき時代の話だが、この猛暑にふと主人が洩らした「もうムチャクチャでごじゃりまするがな」に吾輩も共感を覚えた次第だ。まあの吾輩をご覧になれば、いつもの「哲学する猫」ではなく「もだえる猫」となっているワケがおわかりいただけよう。



 酷暑にもかかわらずお寒い大相撲名古屋場所。横綱全滅?場所とあっては御嶽海の優勝も率直に祝えまセーヌ河の方が多いかな・・・。吾輩、このお相撲さんは余り好きじゃなかったが、彼が七夕の短冊に書いた言葉『イケメンになる』でいっぺんに気にいった。

 をご覧になった方、懐かしいお相撲さんを思い出すだろう。巨人大鵬玉子焼!の大鵬の孫「納谷」、西三段目50枚。千秋楽は一方的な押し出しで勝ち6勝1敗。朝青龍の甥「豊昇龍」も同じ成績。来場所はBS1で取組が総て見られる三段目上位に昇る。



 「暑いときは甘いお菓子と薫り高い紅茶にかぎる」と言って自分らだけ!楽しんでいた主人と細君。吾輩だってカリカリと鰹節だけではこの暑さに滅入る。先日はメロンの残り汁をヒトクチ・・・旨かったぁ。で、きょうは紅茶の残りをいただいた。これも・・・旨い!



 そんな吾輩に主人「ほぉ~シマも紅茶が旨いかぁ~」とはなんたる上から目線。流石!に細君は「知らなくてごめんね。今度からあげるね」。吾輩の人生、否! 猫生も既に黄昏である。もっと気を遣い、もっと大事にすべし。まあそのことがわかればよろしい。

 と言うことで〆の写真にいつものキリリとした吾輩をUPする。ん? 冒頭の英文をどう訳すか? 『言うまいと思へど今日の暑さかな』。ま、それぐらいにしておこう。そろそろ吾輩は午睡の時間なり! 皆様も美味しいものを召し上がりしっかり休養されたし。



 You tube「Summertime」はG.ガーシュウィンの名曲。様々なカヴァーの中からソウルでパンクなジャニス・ジョプリンを。お耳なおし?に同じ※ジョプリン「The Rose」を。彼女、主人の青春真っ只中の1970年、ヘロイン中毒で27年の生涯を閉じた。
  ※ Janis Joplin「The Rose」・・・ https://www.youtube.com/watch?v=dKrO4f96T1o




   にほんブログ村 ライフスタイルブログ 60代 自分らしさへにほんブログ村   60歳代ランキング


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
Viewing all 587 articles
Browse latest View live