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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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異邦人

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 「花を愛でる」ことに幾らかなり目醒めさせたのは、雨に光る紫陽花と雪に映える蝋梅でした。今冬はまだ雪を被った蝋梅にお目にかかっていませんが、日ごと膨らみ艶をまし匂う蝋梅に見とれています、窓越しに妻とシマジロウの訝かし気な視線を浴びつつ・・・。



 久保田早紀「異邦人」。30代初めに聴いた筈ですが、もっとず~っと前に聴いていたような気がします。エキゾチックな雰囲気ながらどこか子守唄のように聴いていました。この曲の数年後、岩崎宏美「聖母たちのララバイ」を聴き・・・やっぱり!と思いました。

 その久保田早紀さんを久しぶりにEテレ「明日も晴れ 人生レシピ」で視ました、タイトルは『名曲“異邦人”を超えて』。この曲でデビューされたのは21歳、そして現在59歳でいらっしゃいます。その間38年ながら私の中にいささかのブランクもありません。



 曲名は「旅人」「エトランゼ」など幾つかの案から彼女自身は「あり得ない」と思った「異邦人」に決まります。彼女自身が作詞作曲した作品とはいえレコード会社によって大幅に書き換えられ、タイトルも彼女の意とかけ離れていましたが、大ヒットします。

 ちなみに「異邦人」という言葉は、聖書に100も200も登場します。「異国の人」という意味ではなく「いまだ神を知らない人々」の意だそうです。「歎異抄」で親鸞が説く「悪人・・・信仰心の乏しい人」とよく似ています。さしずめ私も異邦人で悪人・・・。



 のYou tume.はデビュー当時の彼女の「異邦人」です。なんども聴いた曲ですが、歌謡番組を視ることはなく、今にして初めて視る映像です。なるほどエキゾチックな容貌が曲想によく似合う一方、彼女自身はこうした「造り」に違和感があったのだと思います。



 水着で写真を撮られることも拒否した彼女ですから、歌謡界には違和感があったのでしょう。1984年、結婚を機に歌謡界からリタイアしました。その後、敬虔なキリスト教徒として神学校でキリスト教を本格的に学び、音楽伝道師として再び歌い始めます。



 かつて或る作曲家から「ティッシュペーパーのような音楽を作ってもつまらない」と言われた言葉は、彼女が今も時々思い返す印象的かつ衝撃的な言葉であった由。反論もありそうな含蓄ある言葉ではあります、音楽に限らず映画であれ小説であれ絵画であれ・・・。



 教会で開かれる小さな集いで彼女は語り歌います。神様の教えを『私は100人、200人の人々には伝えられないかもしれません。でも10人、20人の方には伝えられるような気がします』と。それは久保田早紀としてではなく、音楽伝導師の久米小百合として・・・。

  音楽伝道師 久米小百合の歌う「異邦人」「You Raise Me Up」 


 ブログ村はじめブログ界にランキングサイトがあります。様々なカテゴリーに分かれ、アクセスした人数・閲覧回数などが日・週単位にランキング表示されます。目次がわりになれば・・・と私も登録していますが、少し疲れます。そのようにされてしまいます

 時にカテゴリーの中で違和感覚え、そこにいる自身が「異邦人」に思えます。「異国の人」「未だ神を知らない人」ではなく「そこにいてもいいのか?」と思う異邦人として漂流しています。でもまあそれはそれ、貧しい拙庭を明るく彩る蝋梅を愛でるとします。



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The Rose .... やがて来る春に 薔薇の花を咲かせる

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 昨夕、小雪の舞う中、1時間余りスロージョギングしました、「この雪、明日の朝は積もるかもしれんなぁ」と思いつつ・・・。そして今朝、新聞をとりに出ると、一面 薄っすら雪景色。「溶けないうちに撮っておこう」とかじかむ手でシャッターを切りました。



 朝刊を開くと「野中広務氏死去、元官房長官・自民幹事長」の見出し。数年前の夏、野中さんの「人権・平和」の講演会に行き、少しお元気がないように見えました。どのような最期であったのか報じられていませんが、92歳、天寿を全うされたことと思います。

 講演では、貧しい生い立ちと一兵卒として狩り出された戦争について語られました。強面で睨みをきかせた自民幹事長時代とは裏腹に、「戦争は金輪際してはならない。そのためにも憲法9条は護らねばならない」と、訥々と語られた姿が印象に残ります。合掌。 



 NHKの朝ドラ。今回はそう熱心に?視ていません。それでも朝食をとり新聞を読み つい!TVを視る頃にこの朝ドラ「わろてんか」が始まります。テンポが急に早くなったり妙にだらだらするところが厭気ですが、今朝はあまりに早い展開にビックリしました。

 夫婦に「別れのとき」が来るのは朝ドラにつきものとはいえ、放送は3月末まで、まだ1月ですからね。それらしき伏線はありましたが、それにしても早い。も、もうちょっと生かしておいてあげまへんか! てんさんが可哀想やおまへんか! そんな感じです。


                         Wax Plum:Painted by QP.

 私のブロ友には映画「The Rose」の主題歌が好きな方がたくさんいらっしゃいます。映画で歌ったBette Midlerのほか、手嶌葵さんの歌も深く心に届きます。それぞれに素晴らしい中、春を待つ祈りをこめ主人公のモデルとなったJanis Joplinの歌でお聴き下さい。

  誰かが 愛は 川だと言う かよわい葦さえはかなく沈めてしまうと・・・
  愛は 刃であり それはやがて魂をも切り裂くだろうと・・・
  愛は 飢えであり それは終わりなき心のうずきなのだと・・・
  でも私は言いたい 愛は 花だと・・・ そしてあなたは そのただ一つの種だと・・・

  心が傷つくことを恐れては いきいきと躍動できない
  夢から目覚めることを恐れては どんなチャンスも掴めない
  誰かに奪われないかと気にやめば 与えることさえ出来なくなってしまう
  そして 死を恐れる魂は 生きることについて何ひとつ学べなくなる

  あまりにも孤独な夜 あまりにも長い人生の道のりに
  運の強い者 強者だけが愛を得られると考えてしまう
  でも思いおこしてほしい 冬に降り積む雪の下はるか深く横たわる種は
  やがて来る春に 太陽の光を浴び薔薇の花を咲かせることを




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誰かが誰も信じない嘘をついている

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1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。1年がまるで若い日のひと月のように瞬く間に過ぎ2月を迎えようとしています。カレンダーをめくりながら溜息まじりに口ずさんでいたのは Janis Ian「Will you dance?」の一節 誰かが誰も信じない嘘をついている・・・


                  初場所十四日目 松鳳山を寄切り優勝を決めました

 低調が懸念された大相撲初場所は、栃ノ心の活躍で場所前の喧騒を払拭しました。不祥事(暴力事件?)について私は敢えて多くを語りませんでしたが、場所後なお火種が残り燻る情況に幾許か語りたいと思います、勿論!なんの影響力もないことを承知しつつ・・・。

 なぜか声高に問われた「横綱の品格」。数学者の藤原正彦が著した「国家の品格」で一躍「〇〇の品格」が問われました。角界にはそれ以前からあった言葉でしょうか? それとも、そう簡単に定義し得ない奥儀のような「阿吽(あうん)」の世界なのでしょうか?

 横綱より政治家にこそ国家を背負う品格を求めたい。えっ? ないものねだり? 横綱の品格よりはるかに簡単なことだと思います。①嘘をつかない。②過ちは素直に認め謝る。それだけで十分!です。たったそれだけのことができない品格の政治家ばかりです。


         角のない頭の八角理事長から賜杯をうけるニコラス・ケイジ 否! 栃ノ心

 さて例の相撲界の事件。異なる事実?が次々出てきます。誰かが嘘をついています。或いは誰もが嘘をついています。嘘や虚飾が生業(なりわい)のマスコミは 面白い(ウケる)かどうかを価値基準に取り上げます。事実はますます遠くに去り定番の有耶無耶に・・・。

 大のオトナの酒席の事件は、「報告義務」をめぐり角界の大幹部(公益財団の理事)の責任に及び理事を解任処分。国会では、沖縄の米軍機事故を質す議員に「それで誰か死んだんかい!」と野次を飛ばした副大臣が辞職しましたが、処分!はありませんでした。

 横綱の品格を論じがたく、つい!政治家の品格に流れ申し訳ありまセーヌ川。ともあれ栃ノ心の優勝を称えた国技館観客の品格に大いに安堵しました。かつて米メジャーリーグでMVPに輝いた松井を称えたヤンキーススタジアム観客を彷彿させるシーンでした。

                           

 「岸辺のアルバム」をご存知ですか? 40年も前に放映されたTVドラマです。毎回冒頭に流れるのは、玉川堤防が決壊、家が激流に流れて行く・・・実際の洪水の映像でした。不倫、受験に伴う家族の崩壊と洪水に立ち向かうことで取り戻される絆。冒頭の映像に流れていたのが Janis Ian「Will you dance?」でした。
  Someone's lying,No one's buying. 誰かが誰も信じない嘘をついている・・・



  ※ 明31日から4~5日帰省しますので明日以降のリコメは遅れます。ご諒承ください。

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郷里から思い広がり

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                         弓が浜(美保湾)より眺む大山

 ほぼ毎月、郷里の境港に帰ります。先月末から三泊四日、帰省しました。グループホームにいる母もその間「自宅に外泊」しました。何をするわけでもありませんが、どんな精神安定剤よりも母の心を和らげ、どんな睡眠導入剤よりも心地良い眠りに就かせます。

 帰省中、友人を訪ねたり母校を訪ねたり湾岸を散策したり商店街に買物に出かけたり・・・思いがけず懐かしい人に出遭っては、昔話をしたり「数年前に亡くなられた」と知った恩師の思い出を語りあったり・・・。母には母なりに私には私なりに癒しの時間が流れます。


                     浜辺の公園にあるくりぬき彫刻?より眺む

 高校の地理の最初の授業で「日本以外の国の世界地図を見たことはあるか?」と問われました。誰ひとりいませんでした。そこで教師が見せた数か国の世界地図に・・・ビックリ! 当たり前と言えば当たり前ですが、どの国も自国を中心(真ん中)に置く世界地図でした。

 そのとき初めて日本が欧米から「Far East(極東)」と呼ばれる意味がわかりました。なるほど欧米の世界地図では日本は遥か東端にあります。勿論!アラブ諸国が「中近東」と呼ばれる意味もわかりました。その呼称が日本で普通に使われるのが不思議ですが・・・。

 世界史の最後の授業は「広島・長崎に原爆が投下された理由」でした。本当に「戦争を早く終結させるため」であったのか? 「教科書とは異なる事実、歴史において未だ検証されていない事実がたくさんある。行間を読まなければわからない事実がある」と。

 戦争であれ「無差別爆撃」は国際法(ジュネーブ協定)違反になります。軍事施設を攻撃するための爆撃は可!であっても、東京大空襲のような皆殺し爆撃や原爆投下は明らかな国際法違反であり「人道に反する罪」。しかし勝者ゆえその非は裁かれませんでした。


          埋立地のテトラポットより日本海、大山を海に落っこちそうになりつつ・・・

 世界の主要言語はPCの普及とともにすっかり英米語化しつつあります。一方、今では世界のニュースに殆ど登場しないスペイン・ポルトガルも、大航海時代(15~17世紀)の覇者の名残りか、中南米などかつて植民地であった国々の母語として今なお健在!です。

 旧くはアフリカ大陸から拉致してきた人々を奴隷として売買、酷使した米国。他国民を麻薬(アヘン)漬けにして支配した大英帝国。捕虜を凍土のシベリア開発に活用した旧ソ連。安上がりの4K労働を移民に依拠しつつ「高くつく」と移民排斥に走る西欧先進国。

 対イラク戦争をなぜ「湾岸戦争」と呼ぶのでしょうか? 「湾岸」とは実は欧米にとっては「ペルシャ湾」を指し、その湾岸の多くはイラクの国土です。「対イラク戦争」「対ペルシャ戦争」と呼びたくない或る種のカムフラージュとしての「湾岸戦争」でした。

 「大量破壊(核)兵器がある」「クウェートを武力攻撃」と後に謀略と判明した理由でイラクに侵攻した国連(米)軍。油まみれの海鳥だとか、実際は米国に在住する少女を使った「酷い目にあった少女」の映像が世界に垂れ流され、「戦争の大義」が演出されました。
       ※謀略の一例・・・https://www.youtube.com/watch?v=xGuxXU4Tlik

  The Rose・・・歌がなければないなりに 詞がなければないなりに。



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春はあけぼの(吾輩も猫である 155)

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 寒い。関西では「さむい」ではなく「さぶい」と言う。細君の郷里では「しばれる」と言う。いずれも実感のある言葉ではある。深窓育ちの吾輩、殊の外!寒さに弱いゆえ、このところ細君の布団にて夜を過ごし朝を迎える。勿論!妖しい関係ではありまセーヌ川。

 主人、どこか朦朧としていて、まるで春先の蜃気楼のようだ。「シマ。おまえが加計、否! 書け」ときた。いつものことながら面倒臭いときの猫頼みだ。白鵬さんの真似して「猫だまし」でもかましてやりたいところだが、一宿ならぬ永宿の恩・・・仕方にゃい。



 『春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山際、少し明かりて紫だちたる雲の細くたなびきたる』。昔の人間の感性にこころ魅かれる。春はやっぱり明け方だにゃ。山並が少し明るみ紫がかった雲が細くたなびく様はなんとも風情がある。枕猫子たる吾輩もさふ思ふ。

 冬はどうかにゃ? 『冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず、霜のいと白きも、またさらでもいと寒きに火など急ぎおこして炭持て渡るもいとつきづきし』。え? 冬は早朝がいい!と? 雪が降り霜がおりる朝、炭にて暖をとるのがいい!と? 冷ぇ~っ!

 風雅な清少納言さんは兎も角、吾輩は炬燵で蜜柑をたべながらTVを視ている主人の傍にいる方がいい。その主人がよく視ているのは「猫」番組。吾輩としては格別視たいとは思わないが、主人「おまえの仲間やないか!ちゃんと視ときや!」とは大きなお世話よ。

  BS-TBS「旅猫ロマン」・・・不定期放送。今月は27日(火) 23:00~
   ジャン・コクトー、藤田嗣治らが集った1923年創業のカフェにて寛ぐミカエルくん。



  ご存じ!BSプレミアム岩合光昭さんの「世界猫歩き」・・・ 金曜夜10時 水曜朝6時
   「赤毛のアン」でおなじみのカナダ「プリンス・エドワード島」の吾輩の次に!ハンサムな猫。



  ついでに!と言ってはなんだが テレ朝系のキムタク主演「BG~身辺警護人~」・・・ 木曜夜9時
   フツー!のキムタクがプロ!のボディガードをさり気なく演じる。主人の焦点は石田ゆり子か?



  松任谷由実 「春よ、来い」
    淡き光立つ にわか雨 いとし面影の沈丁花・・・
    あふるる涙の蕾から ひとつ ひとつ 香り始める・・・
    それは それは 空を越えて やがて やがて 迎えに来る
    春よ 遠き春よ 瞼閉じれば そこに 愛をくれし君の 懐かしき声がする
    春よ まだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき 夢をくれし君の 眼ざしが肩を抱く

 


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北の空に・・・

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 或るブログに「朝の空に残る半月」の写真がUPされていました。「正月、朝の空のスーパームーンを撮ったけどUPの機会を逃した」とコメントしましたら、「今からでもぜひUPを」と。すぐその気になるのが私のいいところですので(んな・・・)UPします。

 正月3日の早朝、やや北寄りの西の空にまるで幻影のように仄かに浮かんでいました。カメラを構え「今この時刻この月を世界の何処でどれぐらいの人が見ているだろう?」と思いつつシャッターをきりました。そんなことに如何程の意味もありますまいに・・・。



 ピョンチャン五輪。それなりに楽しみたいと思いスキー男子「ジャンプ(ノーマルヒル)」決勝を視ました、五輪ぐらいはナショナリズムに浸っていいと思いながら・・・。しかし深夜となり冷え込みも半端なく観客も殆ど居なくなった競技に熱くはなれませんでした。

 また或るブログの「友よ生きていますか?」。書かれた方は、戦争中、日本の炭鉱で働かされていた朝鮮人の子どもたちと一緒に学んだ由。ブログにはその頃のクラス写真が二葉添えられています。やがて北の国へ帰った友を思い「あなたは生きていますか?」と。


     決勝は・・・深夜、5m超の強風、零下8℃とも伝えられた過酷なジャンプ競技会場。

 小学生だった頃、どのクラスにも1~2人の「朝鮮人の子」がいました。私のその級友の家は「クズ拾い」で生計をたてていました。両親はリヤカーをひきながら『てるくじないか。あかしんちゅうぶりきなんでもいいよ(※)』と、町をたずねまわっていました。
   ※ 『捨てるクズはありませんか? 銅、真鍮、ブリキ、何でもいいよ』

 私たちは非情にも朝鮮人の子らにしばしばその言葉を投げ囃しました。そんな或る日、まるで突然!学校から朝鮮人の子が一斉に姿を消しました。親に問うと「朝鮮に帰ったんだろう」と。からかいつつも一緒に遊んだ友・・・血の気が引き胸の痛みを覚えました。 


   今は埋立てられましたが、子どもの頃はこの砂浜が恰好の遊び場でした(後方は出雲半島)

 かつて「ブーフーウー」という三匹の子ブタの物語がありました。赤頭巾ちゃん同様、三匹の子ブタを狙う悪いオオカミがいつも登場します。やっつけろ!と思いつつ、なんだか可哀想なオオカミでした。そのオオカミの声の役をされていたのが永山一夫さん。

 彼は1971年、最後の帰国船で北朝鮮に帰りました。迷った末の最後の!帰国船でありましょう。半世紀近く前、それを報じたNHKの番組を私は覚えています。20年ほど前に病死されたそうですが、この場合の「病死」は「処刑」と同義・・・胸塞がります。

  「プーフーウー」の頃・・・左端が永山一夫さん。右端は黒柳徹子さん、その隣は大山のぶ代さん。


「ブーフーウー」で永山一夫さんが歌う『オオカミの歌』・・・ 俺はノケ者だ いつでもいつでも仲間はずれ どうして俺は好かれない どうして俺は嫌われる 俺はこんなにいいオオカミなのに み~んなみんな嫌がるんだ 俺はノケ者だ いつでもいつでも 仲間はずれ・・・。

  1967年頃にNHK「おかあさんといっしょ」で放映された「ブーフーウー」

       2分20秒からオオカミが登場し前記の永山一夫さんの声が聴けます。


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結弦は譲らない?

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 「羽生結弦が闘いの場に戻ってきました」「世界中がみつめています」。中継するアナウンサーが、この日のために考えに考えて用意した言葉だったのでしょう。「固唾をのむ」思いでTV画面をみつめたのは、小学生の頃の大鵬・柏戸戦以来でしょうか・・・。

 フリデリック・ショパン「バラード」No.1 が始まってもしばらく微動だにしない羽生結弦。その間いったい何秒だったのでしょうか・・・私には長い沈黙でした。羽生結弦にとっても、致命的!と懸念された怪我からの長く苦しい沈黙がこめられていたことでしょう。



 4回転サルコ!トリプルアクセル! ジャンプにばかり目を奪われがちですが、正直なところ、私にはそれを見分ける動体視力はありません。アナウンサーが「完璧だ~!」と叫べば、私もヨシ!と・・・。ジャンプに限らずなにもかもが素晴らしい羽生結弦でした。



 その完璧な羽生結弦がただ一か所、一瞬!・・・如何にも苦しげな表情を見せました。下を向き回転するシーンゆえ、気づいた方は少なかったかもしれません。が、その一瞬に、世界のトップを歩み注目され期待され闘いつづけねばならない苦しさを、垣間見ました。



 「羽生結弦が帰ってきました」「異次元の強さです」「何という精神力、何という高い技術」「羽生結弦がパワーアップして戻ってきました」「この二か月、本当に氷の上に乗らなかったのでしょうか」「信じられません」・・・アナウンサーの昂奮はやみません。

 しかし勝負はなおつづき、明17日、羽生結弦も他の選手も再び闘いの場に臨みます。世界トップの座をほんとうに「譲らない」結弦なのか、誰かにその地位を譲るのか・・・。期待とともに、「もう十分! ありがとう!」と、いつになく殊勝な?デ某にございます。

  羽生結弦の演技に流れたショパン「バラード 第1番 ト短調 Op.23」



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結弦は譲らなかった!

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 羽生結弦のオリンピックが終わりました。正直なところ、SPでもう十分!と思いましたし、フリーを最後まで滑りきるのは難しいと思っていました。たとえメダルがとれなくても!ぐらいの気持ちでした。ですから金メダルには身も心も空中浮揚・・・でした。
 
 昨日の「結弦は譲らない?」は、金メダルはとれないだろうとの予感に基づくタイトルでした。きょうの予定稿は「結弦が譲ったものは・・・」でした。譲らなかった羽生結弦には勿論、宇野昌磨にもハビエル・フェルナンデスにも心から感謝し祝福をおくります。

  曲が流れはじめたときの羽生結弦・・・視るものにも張りつめた空気がびりびり伝わってきます。


  まるでスピードスケートのコーナリングのような精悍な姿(後方にB.オーサーコーチ)


  総ての演技を終え素顔にもどりスタンドに微笑む羽生結弦。


  スポーツ中継なのに ドラマのドUPのように表情に迫るカメラ・・・目に涙がたまっていました。


 闘い終えた3選手。それぞれに全力を尽くし満ちたりた爽やかな笑顔が殊の外!印象的でした。そしてメダルに届かなかったネイサン・チェン選手の圧倒的な4回転ラッシュのフリー演技が最後までこの闘いの興味をリードしつづけたことも特筆されましょう。

  羽生(金) 宇野(銀) の次に 田中18位? フェルナンデス(銅)でしょうが! なんとまあチッセェ! 



    ※この項、本文と写真を一部割愛し、コメント欄を閉じました(2/19)


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トップの嘘(吾輩も猫である156)

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 会社でトップ!と言えば代表権のある会長か社長に決まっている。が、国の単位でトップとなれば誰を指すのか・・・なんて小理屈っぽい前置きは兎も角、世界も日本もトップたるものが、そしてトップを追う報道も・・・なんか山本リンダ、否! ヘンダ! 困っちゃう!


  似ているが 吾輩に非ず! TVを吾輩の眼内カメラで撮ったフェイク!シマの「イメージ画像」

 米国の大統領選に流行語大賞があるとすれば「Fake(フェイク)」で決まりだ。「偽物」「模造」と訳されるが、要するにウソ! 大統領選の論戦がウソ!に満ち、米国民はウソ!に流され、ウソ!で決着がついたと・・・。これ、ウソ!ではないところがウソ寒い。

 翻って我が国のトップはどうか・・・。ま、ウソはつかない。ウソはついてはならない。ウソはつかないだろう。ウソをつかないと信じたい。信じたいが、ウソをついているかもしれない。ウソだとは言い切れないが、ウソではない!とも言いきれない。びみょ~・・・。



 この紙面を読むのは容易ではないので簡単に記す。問題は「働き方改革」の名の下に政府が主導する裁量労働制の是否にある。管理職に残業手当がないのはご存知と思うが、これを一般の労働者にも適用し、労働時間を労働者の裁量に任せようとする制度である。

 野党は「残業タダ働き法案」とし、長時間労働を労働者の意思とかわす「長時間労働野放し法案」と批判する。質疑で総理は「裁量労働制で働く人のほうが一般労働者の労働時間より短いとのデータもある」と答弁。が、最終的に総理はこの答弁を「撤回」した。

 紙面左下は鷲田清一さんのコラム「折々のことば」。高橋源一郎さんの『誰かを論破しようとしている時の人間の顔つきは、酔っているみたいで、すごく卑しい感じがする』を紹介。その上で「(対話は)相手へのリスペクト(敬意)と自己へのサスペクト(疑念)がなければ成り立たない」と。以て自戒したい。

   
   

 総理が意図的にウソをついたとは思わない。が、答弁案を用意した厚労省には少なくとも「法案を通しやすいように」との忖度が働いたにちがいない。モリカケ!の財務省もそうだったが、この内閣には限りなくウソに近い「ウソと言われない答弁」が多すぎる。

 それにしても官僚達のなんたる小賢しさ。閣僚のお気に召すデータを取捨選択し、まるで異なる規準で収集したデータを都合よく比較してみせる。そのように官僚に忖度を蔓延させた独裁臭の強い内閣だが、報じる新聞まで「答弁を撤回」で済ませるとは!



 そもそもこの内閣には、答弁に際し『事前に通告を受けていない』との枕詞が多すぎる。たださえ官僚が事前取材、調整するのだが、本会議なら兎も角、委員会まで質問の逐一を事前に!なんてことで言論の府の丁々発止が期待できよう筈がないではないか!

 そんなことだから官僚が知恵をしぼる余地を生む。そんな浅知恵を以て官僚は閣僚に依存させ、閣僚は官僚に依存する。イラクに核兵器がなかった責任を問われ「私にわかるわけがないじゃないか」と答えた小泉総理がマシ?に思えるほどつまらん答弁が多すぎる。



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ロンバケ? モラトリアム?

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 学生時代、ろくに学ばなかったことを悔いる先輩、後輩10人余で2~3か月に一度、「研究会」を開いています。なにを研究するの?と問われれば・・・森羅万象?関心の趣くまま北朝鮮ほか世界の核問題から身のまわりの諸事までなんでも!対象としています。



 21日、その第4回研究会がありました。その前に「梅はどうかな?」と御所に立ち寄りました。底冷えの平日午後ですから、人影もまばらなら梅もまだまだちっさい蕾でしたが、御苑の陽だまりで若い女性が一心に絵を描いている光景になんだかほっこり・・・。

 今回、私も「発表」を指名され困った挙句「腎がんのメモリー」「がん医療の最前線」と、ここにブログUPした内容を1時間ほど話しました。後刻の懇談会で、或る先輩から「実は夫も腎がんで10年ほど前に手術、元気です」と。様々な縁がありますねぇ。


 雨々降れ降れ母さんが蛇の目でお迎え・・・。私世代は、雨々降れ降れ母さんが知らない男と歩いてる・・・。

泉谷しげる「白雪姫の毒リンゴ」。研究会の前日、私とほぼ同世代の俳優 大杉漣さんが急逝。売れない!時代、フォークバンドで歌っていた大杉さん。追悼として放送された十数年前の「徹子の部屋」に、「白雪姫の毒リンゴ」を歌う大杉さんがいました。

『むなしい むなしいと 呟いても また明日もむなしいだけ・・・強く弱く 弱く強く膝を叩いてみれば あぁなんだか生きてる証しのような むなしい痛みを感じるよ』。「モラトリアムの時代」とは、大杉さんにも他の誰に「空しく虚ろな時代」なのでありましょう。

   「BG~身辺警護人」第6回の終わり(の始まり)のシーン。


 少し前にご紹介した連ドラ「BG~身辺警護人」(木曜夜9時)。主人公島崎(木村拓哉)の「別れた女房」が、一昨夜第6回で初めて登場・・・それが山口智子さんでした。えっ! それって「ロンバケ」じゃない? って(当然のことながら)知らない人にはわからない



 木村拓哉について「フケ顔になったなぁ」の声がある由。そりゃトシはとります、キムタク!でもね。では山口智子はどうか・・・。そりゃね、ピカピカに輝いていた「ロングバケーション」の頃のようには・・・。とは言え智子はん、はぁ~!フケはりましたなぁ


   こうしてふたり並んで颯爽と歩く姿は「ロンバケ」の時代をなお彷彿とさせますなぁ・・・。

 何者!になるのか、当人にも周りにもわからない「モラトリアム」の時代がピカピカに光り、それぞれの道でそれなりに一角の人間になる頃には容貌が色褪せる・・・。若さ!とか可能性!とかが輝くのはわかるとして、一角の人間にこそ見所がある筈なのですが・・・。


  二人の距離感!は兎も角、キムタクってラグビーの堀越(早大スクラムハーフ)に似てませんか?

 「ロンバケ」で一世を風靡した木村拓哉はいま45歳。冒頭に記した研究会の最年少メンバーはキムタクの10歳上、言わば「東京ラブストーリー」世代。私ですか? そんな連ドラあったかなぁ。「ハレンチ学園」、いや、やっぱり「俺達の旅」にしておこうか・・・。


   智子さん。風に向かって走るのはやめたほうがいいと思います。抵抗が強すぎると思います。

 次回研究会では「下流老人」「老後の構え」について牙論します。もはや「ロンバケ」どころか、残りの人生の「ロングタイム」を如何に過ごすか。そして「ロング!ロング!スリープ」を如何に迎えるか。世代差20年のメンバーでじっくり考えるとしますか。


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わが心の旅

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 「逃げる二月」の言葉どおり、あっ!という間に二月はお仕舞い、「別れの三月」へ。卒業シーズンであり転勤シーズンですから確かに別れの三月ではあります。でもそう言われると なんだか淋しく悲しくなります、たとえ良い別れであったとしても、ね。


                               Painted by QP

 1993年から10年にわたりBSで放送された「世界わが心の旅」。各界の著名人が若き日を過ごした思い出の地を再訪する番組でした。世界を巡る珠玉の旅番組であるとともに、異国における青春プレイバックとしても出色でしたから、毎回欠かさず視ていました。

 ここ数年、再放送もありませんでしたが、先日偶々「BSプレミアムカフェ選」で再放送されました。君原健二さん(メキシコ五輪マラソン銀メダリスト)の「アテネ編」は見逃したものの、増田明美さんの「ロサンジェルス編」をワクワクしながら視ました。


    このタイトルバックに流れる立原摂子さんのテーマ音楽もたいへん印象的です。

 ロス五輪(1984年)はマラソンに初めて「女子」が参画、増田明美さんは「天才少女ランナー」として期待を集めました。しかし炎暑のロスで過剰な走り込みをしたため不調のどん底・・・最初は2位につけたもののずるずる後退し、16km地点で遂に棄権します。

 メダルしか眼中になかった増田さんは、16km地点で「メダルは取れそうにない」「これ以上走るのはみっともない」と棄権したのでした。しかしアンデルセン選手(スイス)が意識朦朧としつつも最下位でゴールするシーンを視て烈しく心を衝たれました
 

 増田さんの落胆は大きく「失意の2年間」を過ごしますが、米国に留学し新しい環境で再起を期すことになりました。その地はロスから西海岸を少し北に上ったオレゴン州ユージーン(ジョギング発祥の地)でルイーズ・オリベイラコーチの指導を受けます。

 オリベイラコーチに嘘の練習タイムを告げていたことが判ると、コーチは叱るのではなく悲しみにくれ「明美は誰のために走っている?」「明美は競技者が土台になっているから、競技がダメになると総てダメになる」と。そうした日々が増田さんを甦らせます。


 オリベイラコーチ(右)           中日マラソンで競うキャシー・トゥーンさん(左) 

 再訪の旅で、中日マラソンを競ったキャシー・トゥーンさんと再会します。キャシーさんは「当時のあなたは健全ではなかった。まだ十八の少女があんなに禁欲的に競技に打ち込むなんて悲しすぎると思った」と振返り、「でも変ったのね。幸せになったのね」と。


         再会したオリベイラコーチ、キャシー・トゥーンさん

 16年ぶりにロスを訪れた増田さんは、当時のスタート地点(サンタモニカ大学)からゴールめざし走り始めました。五輪で棄権した16km地点は軽快に走り過ぎましたが、ゴールまで数kmで脚が動かなくなります。それでもストレッチを繰返し再び走り始めました。


          
 留学を経て再起した彼女は、ロス五輪から5年後の東京国際マラソンで日本人1位に甦りました。それから11年、既に競技者としては引退しましたが、フルマラソン42.195kmを3時間58分で完走、ロスでは叶わなかったオリンピックスタジアムを一周します。



 増田さんは、ゴールするとその場に崩れるように跪きました。ロスからそう遠くないオレゴン大学留学中も一度としてロスには行けなかった増田さん。その姿に、冬季五輪が終了したばかりの今、アスリートにとっての五輪の大きさ、重さを改めて思いました。



 「世界わが心の旅」に登場した旅人は300人に及ぶ由。その方々の青春の日々をいつも眩しい思いで視ていました。そして私の青春の旅、わが心の旅を顧みては、立原摂子さんのテーマ音楽が心を揺さぶるように、或る種の烈しい郷愁にかられるのでした。

 そんな「わが心の旅」として巡ったこの番組で最も印象深かったのは「プラハ 4つの国の同級生」(1996年放映)の米原万理さんの旅。がんとの壮絶な闘病の末、2006年に亡くなられましたが、「嘘つきアーニャの真赤な真実」などユニークな作品が印象的です。



 プラハ 4つの国の同級生(2)https://www.youtube.com/watch?v=KhuvP2uMiQA
 プラハ 4つの国の同級生(3)https://www.youtube.com/watch?v=IvOyERiorQQ

   aimacoさん、Simcoさん、お元気でいらっしゃいますか?
      ※ Rarudoさん、お元気でとても嬉しかったです。

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旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
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ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

小競り合いの中の春

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 夫婦とは時に暫く口きかぬことも・・・。そんな小競り合い中の今日は妻の誕生日。「出かける?」と声をかけると意外に素直に「はい」。行先も定めず車を出し、特に変わり映えしない京都府の山奥・・・由良川の畔にある自然食レストラン「菓歩菓歩」「山野草苑」へ。


                青色が際立つ和知大橋と「安寿と厨子王」の舞台:由良川

 今年の春は天候不順の所為か野菜が不作で高値。梅をはじめこの季節に咲く花々も開花が遅れています。由良川畔のレストランのテラスから見える風景はいつになく殺風景でした。それでも まだ盛りに至らないミモザの黄色が仄かに春の息吹を伝えていました



 レストラン「菓歩菓歩」は注文から料理が出るまでの時間が恐ろしいほど長~いのですが、ここ暫くは世間並より少し遅い程度でした。ところがこの日は先祖がえり?と言いましょうか、注文してから1時間以上・・・Hungry is the best sauce!(空腹は最高のソース)

 「菓歩菓歩」から山野草苑へ。ここも「春は名のみ」の光景でしたが、それでも存在を誇示し季節を告げる・・・殆ど蕾ながら春を待ちかねほどけるように開いた梅一輪、二輪 沙羅さんの歌『結び目をほどくよろこび春風は花の蕾をあまた訪ねて』を思いました。
              ※ 沙羅さん・・・ブログ「海に吹く風」オーサー(引用了承済)



 山吹色の「マンサク」も 春が来た! とばかりのいで立ち。マンサクには向日葵ほどぎらぎらしたパッションがありません。とはいえ・・・控え目に楚々とした風情でもありません。ご覧のとおり なんとも妖しいのです。なんとも妖しく 長く見ていられまセーヌ河。




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術後6年8月検診&仙洞大宮御所+α

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 昨年9月の腎がん術後6年検診から半年、今回はCTはなく血液・尿検査のみ、「CTがなければ楽勝」と暢気に検査を受けました。が、主治医は少し渋い表情で「腎機能がかなり落ちてますね。次回、9月を7月に繰り上げ単純CT(造影剤ナシ)に変えます」。

 下記のとおり確かに腎機能が落ちています。e-GFRの数値52.9は結構!ショックでした。塩分も蛋白質も控え水分をよく摂っているし・・・どうしたもんじゃろのう。まあ落ち込んでも仕様がないので京都御所に向かい、初めて仙洞・大宮御所の見学にまいりました。

【血液検査】高値では、T-BIL(総ビリルビン:標準0.2~1.0)はいつも高く1.6でしたが、前回2.0よりマシ! BUN(尿素窒素:標準7~20.0)は20.1とほぼ上限。腎機能を示すCRE(クレアチニン:標準0.3~1.1)は1.08とかなり悪化、e-GFR(最低60以上が望ましい)も比例して52.9と機能低下が目立ちます。私が重視する Lymph%は34.3で、がん細胞をほぼ死滅させるとされる30%超! 前回低値のPLT(血小板:標準160~327)は134から183と標準値へ。肝機能は総じて良好でした。


       幕末、このキャンパスに薩摩藩邸があり西郷隆盛や坂本龍馬がこのあたりを闊歩・・・。

 は御所ではありません。見学の当日申込みはできましたが、見学できる午後1時半まで2時間余あり御所の北にある某大学へ向かいました。別に何処でもいいのですが、学食を食べたいなぁと・・・。年度末、学生も殆どいなくて閑散としたキャンバスでした。

 Aランチをオーダー。豚肩肉のロースト(味噌風味デミグラスソース)でした。550円なら納得!のお味でした。豚肉もソースもなかなか! しかし添えられたスパゲティは昔懐かしい不味さ・・・。隣の 今春入学する学生の母親4人組が結構!賑やか(やかまし!)でした。



 そこそこの時間になり仙洞・大宮御所へ。「仙洞」とは天皇を退位した上皇の、「大宮」は皇太后のお住まいですが、仙洞御所は焼失(1854年)後は建立されていません。大宮御所(1867年造営)は現存し、現天皇ご夫妻が上洛されると此処に泊られます。


              大宮御所の車寄せ。重厚な三層の屋根の連なりが印象的です。

 庭木戸?をくぐると大宮御所の南庭に出ます天皇が住む御所:紫宸殿とそっくりですが、「左近の桜、右近の橘」の紫宸殿に対して、大宮御所は左右に彩やかな紅白梅が配されています。紅梅はかなりの老木のようで「近づかないでください」との仰せでした。



 仰せのとおり少し距離をあけて望遠で紅梅を撮りました。様々な梅を見てきましたが、大宮御所の紅梅ほど彩やかな梅の花はなかったように思います。ちょっと厭な術後検診の結果に憂鬱だった気持ちがぱあ~っと明るくなりました(オーバーですけどホント!です)



 仙洞・大宮御所のウリ?はやはり庭園でしょうね。庭園は紫宸殿のある御所よりはるかに際立ちます。大きな池が北と南に二つあり、かつてそこに暮らした宮廷人の姿を連想しつつ優雅に、否、老若男女三十数人(外国の方も10名余)ゾロゾロと・・・散策しました。


         池の周りに敷き詰められた粒揃いの石は11万1千個。いったい何処から・・・。

 ここの白鷺たちは、やはり!優雅にして堂々たる風情です。ぞろぞろやってきた庶民を無視するかのように、池を眺め沈思黙考のご様子でありました。この背後には紀貫之さんの邸もあった由。ここで休憩しつつ古今和歌集の撰をされていたのでありましょう。



 池に架かる八ツ橋。五月にはこの橋の藤棚が紫に染まる由。宮内庁のガイドのおねえサマの流麗な口調に・・・さぞや!とまた来てみたくなるではありませんか。なおこのあたりで小野小町と大伴黒主の妖しい逸話もあったそうですが、割愛させていただきます。



 9万坪の広い敷地の多くが庭園で、建物は大宮御所と茶室二つ。その一つ「醒花亭」は池を一望する恰好の場所にあります。中には入れませんが、障子が開け放してあり(粋な計らい)鴨居に郭子章(明の書家)の筆による李白の漢詩の拓本が掲げられています



 庭の樹々の根元には苔やシダ類がびっしり・・・。かつては周りにお公家さんの邸が林立していたそうですが、今や仙洞・大宮御所に限らず京都御所(御苑)全体が、梅・桃・桜は勿論、自然界の植物の宝庫となっている由。その意味でも日本文化の中心かと存じます。



 さて腎がんの方の多くは片腎・・・腎臓を一つ切除しています。私は部分摘出、言わば両腎ですが、油断大敵とはよく言いました。楽観はしていないつもりでも、ちょっと調子こいていました。主治医のやや険しい表情を思いつつ、改めて節制を誓った今日でした。

   
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ON プーチン

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 オリバー・ストーン(映画監督)が自らインタビュアーをつとめ1年半にわたり収録したロシア大統領プーチンとの対談「オリバー・ストーン ON プーチン」。予めルールを定めないガチ!の対談、プーチンの正味の人物像が露出した興味深いドキュメントでした。
 【ウラジミル・プーチン】65歳(1952.10.7生) ロシア連邦第4代大統領(2012年~)
           レニングラード(現サンクトペテルブルク)大学を卒業後、KGBに勤務。
           ロシア連邦第5代首相(1999年) 第2代大統領(2000~2008年)を歴任。



 プーチンという男が大嫌いでした。大国の指導者なる者がそもそも信用し難く、とりわけプーチンには「相手を感情的に威嚇する危険な政治家」の印象が拭えませんでした。しかしこのドキュメントを視てイメージが一変、少なからず敬意を抱くようになりました。

 それこそ感情的な某大国のジョーカー大統領、更にもう一つの大国の無表情な男であれば、なんでもあり!のこんな会見(インタビュー)は拒否したでしょう。況やどこかのお坊ちゃん首相に至っては質問の「事前通告」を受けても逃げるにちがいありますまい。


      カメラはプーチンの足も手を遠慮なくブシツケにUPでうつし撮ります。

 ごく普通の労働者の家に生まれ、十代初め頃までツッパリを通します。柔道と出会って心身ともに柔かくなり大学に進学、卒業後はKGB(国家保安委員会)に勤務します。自ら就職先を決められない旧ソ連邦にあって、KGBは「自身の希望と同じ」だったそうです。

 KGBは、米国で言えばCIAにあたります。スパイの元締のイメージがつきまといますが、(何処の情報・保安機関も)市民生活、経済活動の実情を客観的かつ正確に把握するところに主たる使命がありましょう。そうした認識なくして国は治められませんから。


      (左)十代はじめ、ツッパリだった頃 (右)若い頃の柔道着のプーチン。

 プーチンは東ドイツなど東欧諸国のKGB機関で働きます。「このままでは現在の体制はダメになる」ことを正確に!認識します。当時の指導者も改革の必要性は理解していましたが、「どう改革を成し遂げるか、わからなかった」「だからソ連邦は崩壊した」と。

 東欧社会主義が瓦解し「社会保障も医療も教育も軍の規律さえもガタガタになる」のを目の当たりにした彼は、「民族のちがいをこえ一つのイデオロギーで同胞であった人々が、一夜にしてバラバラになり、お互いがみな外国人になった大惨事」と形容します。

 その混乱の中で彼は頭角を表わしました。国内の反対勢力と闘いつつ改革を断行、NATOに加わりロシアに敵意を隠さない周辺の旧ソ連邦国と対峙、米欧各国、中国ほかアジア諸国と伍してきたプーチン。どの指導者より修羅場を経てきた自負が表情に滲みます。


    新興財閥たちを一堂に集め改革への協力を求める。財閥の顔ぶれのなんとまあ若いこと!

 共産党組織と長老政治の下、47歳の若さで首相となったプーチンは、ただの野心家ではなさそうです。エリツィン大統領から「首相に」と命じられた彼は、首相在任中は勿論、(野に下り)警護がなくなった時、家族を護る方策に確信が持てない、と辞退します。

 「最初に、子どもをどこに隠せばいいのか考えた」。方策は見つからなかったが、やがて「それが運命なら行きつくところまで行ってやろう」。心身が明らかに弱っていたエリツィンを間近に見てきたプーチン、「鍛えた身体は激務に耐える」自信がありました。


      大統領だったエリツィン(左) の下で首相として働いていた当時のプーチン(右)

 プーチンは5回暗殺されかけました。50回暗殺されかけたカストロは「自分の身は自分で護ったから殺されなかった」と語ったそうですが、プーチンは「私の身は専門家に任せている。ロシアには、絞首刑になる人間は溺れ死ぬことはない、との諺がある」と。

 ストーンは訊ねます。「あなたにはどんな運命が待っていると思うか?」。プーチン「それは神のみぞ知る」。ストーン「ベッドの上で死ねると思うか?」。プーチン「その日は総ての人に訪れる。それまで何を為し遂げ人生をどれだけ楽しめたかが大切だ」。


   キューバのカストロ(右)と。歴戦の老勇士カストロにとってプーチンは子どもみたいなもの?

 プーチンがインタビューの約束時刻に6時間遅れた時、ストーンが理由を問うと「皆さんに少し休んでもらおうと思ったのです」と笑わせ、7月4日のインタビューで「お祝いを言ってほしい」と言うストーンに、「今日はあなたの国の独立記念日ですね」と。

 金融政策には自信満々。「米国の債務は18兆ドル(2千兆円超)、GDPに匹敵する」「ロシアはGDPの13%。加えて十分な外貨準備がある」「ロシアは旧ソ連邦すべての国々のIMFからの借金を代って全額返済した」。ストーンも突っ込めませんでした。

 ストーン「どんな質問にもあなたは理路整然と答えるが、Bad Day(気分の悪い日)でもそうですか?」。プーチン「私は女性ではないので Bad Day はない」。ストーン「その言葉は女性を敵にまわすのでは?」。プーチン「侮辱するつもりはない。自然の摂理だ」。


     オリバー・ストーン(右)って、なんとなくキンキン(愛川欽也)に似てませんか?

 米国で同時多発テロ(9.11)が起きた日、プーチンはすぐブッシュ大統領に電話し「ロシアは核戦略部隊の演習を中止する。ロシアにできることがあれば協力する」と申し出ます。「ロシアが闘っているのは米国ではない。ロシアもテロと闘っている」と。

 その一方でプーチンは「我々がアフガニスタンでテロ組織と戦っていた時、米国はロシアと闘う勢力としてアルカイダを援助し育てていた」「テロ組織を育てた米国がテロ組織に手を焼いている」「米国がテロ組織を援助した証拠は米国大統領に渡してある」と。

 プーチンは語ります。「ワルシャワ条約(ソ連の軍事条約)機構を解体し、同時にNATO(西側軍事条約機構)を東独より東(ソ連側)には拡大させない約束があった。しかしワルシャワ条約機構がなくなるとNATOは旧ワルシャワ条約国まで加盟させ拡大した」。


      第43代米国大統領ブッシュ(左) 第42代米国大統領クリントン(右) と会談。
 
 「冷戦が終わりABM条約(戦略的核ミサイルを迎撃するシステムの開発を抑制する条約)が結ばれた。しかし米国は一方的に条約を破棄した。米国は一貫してロシアを敵視している。ロシアの周りをNATOの長距離ミサイルが取り囲めばロシアも対抗せざるを得ない」。

 「クリントンに言ったんだ。いっそロシアがNATOに加盟しようか?と。クリントンは、ぜひとも!と応えたが、傍にいた米国代表団は困っていた。ロシアがNATOに加盟し発言権を持てば、米国がNATOを使ってロシアを封じることが難しくなるからね」。

 「ソ連邦が解体し、米国は何をしても大丈夫だと勘違いした。その傲慢が、情況を分析したり結果や影響を見きわめる努力をマヒさせている。そんなことをしていると、やがて国家は能力を喪失し失敗の連鎖が始まる。失敗と悪循環はすでに始まっている」。

 プーチン「世界で最初に核兵器を作り使ったのは米国だ」。ストーン「実戦能力で米国がロシアより優位だと恐れてそう言うのか?」。プーチン「ノー!」。ストーン「では最後に生き残るのはロシアだと考えているのか?」。プーチン「勝者などいない」。



 プーチン「防衛(ミサイル迎撃)システムで国土を護ることはできない。護れると錯覚することが脅威になる。そう錯覚して一段と攻撃的になる。一方的な攻撃を未然に防ぐことが重要であり、だからこそABM条約で協力することをロシアは米国に求めている」。

 プーチン「世界に主権国家は殆どない。大抵の国が大国に同盟国としての義務ばかり負わされている。自らの意思で自らの主権を制限している」。いったいどのクチからそう語れるのか?と思いましたが、そこに強烈な自国愛と他の大国への敵愾心を見ました。



 マッチョでスポーツオタク。ジムでの筋トレ、柔道の稽古を欠かさず、執務室には講道館の嘉納治五郎の銅像があります。氷のリンクを滑れなかった彼が、60歳にして氷上の格闘技アイスホッケーに興じ、「柔道のお蔭で大きな怪我をしたことがない」と。

 インタビューは車中でも行われます。車の運転をするのはプーチン本人、ストーンは後部席。ストーン「同性婚をどう思うか?」。プーチン「同性婚には反対だ、子供が生まれないから。国にとって子供は宝なのだ。しかし同性婚の人々を迫害はしない」。

 ロシアは世界で最もイスラム教徒の多い国です。プーチン「ロシアでは各々異なる宗教を信仰していても、みなロシア人だ。社会主義になってからではない。ロシアには、移民によってではなく、もともとロシアに根づく多民族・多宗教で千年以上の歴史がある」。


   車を運転しながらインタビューに応じるプーチン。他の大国ではちょっと考えられません。

 私より少し年下のプーチン。年下だからと言うのではありませんが、生意気なヤツやなぁ!と。しかしこのフランクさ、気取りのない率直な物言い、家族への愛、マッチョぷり・・・なかなかニクイ!男ではあります。少なくともどこかのお坊ちゃんよりマシ!

  ※ 写真は 3.1~2 放送の BS101「世界のドキュメント:オリバー・ストーン ON プーチン」より。

  英国BBCがオリバー・ストーン監督にインタビュー「プーチン大統領を信じる」


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衰えし我が男根の朝湯かな

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 衰えし 我が男根の 朝湯かな

 季語にも五七五の定型にも捉われない自由な俳句、花鳥諷詠ではなく生きものの根源、人間を描こうとする金子兜太(とうた:本名)さん。冒頭の句は温泉好きの兜太さんのお人柄と句風そのままで思わず笑ってしまいます。確かに生きものの根源!を詠んでいますね。

 金子兜太さんは、先月20日、98歳の生涯を閉じ旅立たれました。その追悼でしょうか、4年前に放映されたETV特集「94歳の荒凡夫:俳人 金子兜太」が再放送されました。冒頭の句は、番組の初めに、温泉につかる兜太さんが即興で詠まれた句でした。


 
  曼珠沙華 どれも腹出し 秩父の子

 兜太さんの故郷は秩父盆地(埼玉県)。郷里の野山をシャツもはだけ飛びまわっていた少年時代を溜息のように懐かしみ詠んだ句でしょうか。郷里で開かれた94歳の誕生日を祝う会では「94になったという実感はないですねぇ。70ぐらいだと思っている」と。



  よく眠る 夢の枯野が 青むまで
 
 90歳を過ぎて胆管がんが見つかります。高齢ゆえ「何が起きるかわからない」手術も、主治医に「悪いものは取って下さい」。生来!丈夫な身体に恵まれ、術後の血液検査は「まったく問題ありません(主治医)」。骨密度測定では「二十代」の判定でした。 

 主治医は「術後、膵液が漏れ炎症や痛みが出る可能性が高い手術でしたが、そうなっても手術を選んだことに少しも後悔されるところがありませんでした」「潔い、男らしい方だと思います」と。この潔さ、男らしさ・・・イサギ悪くメメしい私が羞かしくなります。

  長寿の母 うんこのように 我を生みぬ

 兜太さんは17歳の母親から産まれました。「うんこのように」と詠まれたように、若くて初産にもかかわらず安産だったのでしょう。俳句について兜太さんは「生まれながらの運命」「秩父音頭の七七五の韻が幼い頃から身体に沁み自然に句が出てくる」と。



 魚雷の丸胴 蜥蜴(とかげ)這い廻りて 去りぬ

 東大(経済学部)を繰上げ卒業後、日銀に入りますが、三日でやめて海軍に。25歳でトラック島に派遣(主計中尉)されます。連合艦隊に見捨てられた部隊は兵器も食糧も自給を強いられます。手榴弾製造の過程で火薬が暴発、兵二人が空中に吹っ飛び即死します。

 死体をみんなで担ぎワッショイ!ワッショイ!と掛け声をかけて兵舎に運びます。兜太さんには、共に戦う同志として或る種!温かい労わりに感じられた由。人間が不断に殺し合い死ぬ戦争、海底に沈んだ魚雷に蜥蜴が這い回る光景を詠んだ一句は鮮烈です。

 水脈(みお)の果て 炎天の墓碑 置きて去る

 最後の引揚船で島を去るにあたり、死んだ戦友の墓碑を作ったそうです。「たくさんの人が死んだ。俺は生き残った」。26歳の兜太さん、非業の死をとげた戦友達にどう立ち向かうべきか・・・「帰ったら戦友たちのためにも尽くせることをやり尽くしたい」と。



  一機関車 吐き噴く白煙に くるまる冬

 戦後、日銀に復職します。国の機関が何一つ変らないことに失望し、立身出世を捨て組合活動に走ります。「機関車」には「帰還者」も掛けられているのでしょうか、大したスピードもなく気負って愚直に走る機関車に、自身の姿が重なったのかもしれません。



  暗闇の 下にくちびる 分厚くし

 レッドパージで組合を離れ、福島支店に転勤。くちびるを「噛みしめる」ではなく「分厚くし」。兜太さん自身か、それとも戦後の混乱期を耐える人々を指しているのか・・・。花鳥諷詠に流れがちな俳句の世界にあって、現実と対峙するリアリズムが感じられます。



  銀行員ら 朝より蛍光す 烏賊(いか)の如く

 福島から神戸に転勤。ホタルイカのように朝から蛍光しては消耗する行員達。しかしここで兜太さんの世界が広がります。詩の中でも世界一短い詩である俳句にどれだけ人間と社会を発見でき、そこからどれだけのものが描けるか・・・一つの目標が芽生えました。
  
  湾曲し火傷(やけど)し爆心地のマラソン

 神戸から更に長崎に転勤。元気に健やかにと・・・全国にマラソンのブームが訪れました。長崎では平和祈念像のゴールをめざして走ります。ぎらぎら肌をやく陽射しの中を駆け抜けるマラソンランナー達。その苦痛に歪む顔、身体が原爆投下の一瞬に重なります。



  津波の後 老女生きてあり 死なぬ

 毎月一回、朝日新聞の「俳壇」を担当。2011年3月11日の大震災もその撰をする中で迎えました。大震災を描く短歌が続々生まれ「俳句は時事への反応が鈍い」と言われる中、兜太さんの瑞々しい感受性が生みだした兜太さん自身、会心!の一句でした。

 津波に襲われ逃げ遅れた老女と孫。水に浮かぶ屋根にへばりつきます。少しの食糧で命を繋ぎ、少年が時々屋根に上って援けを求めました。やがて発見され少年を救助すると、もう一人、老女も生きていた!・・・と話題になったニュースに触発され詠んだ句です。



 「生きていて生きてるだけで燕(つばめ)くる」「春も人も神をも連れて去る津波」。
 これは兜太さんが撰じた朝日俳壇の句です。兜太さんは、あの東北大震災で「俳壇にも時事に敏感に反応する秀句がたくさん生まれてきた」ことを歓んでいました。

   

 春の牛 空気を食べて被曝した(中村晋)

 兜太さんが主宰する同人誌「海底」の中村晋さん(福島の高校教員)の句です。兜太さんは「春の牛っていうのがいいですねぇ。そこに福島の哀しみが凝縮されています」と。震災後、句作が出来なくなってしまった中村さんでしたが、この句で再び甦りました。 

 「ひとりひとりフクシマを思い卒業す」は、中村さんの教え子が詠んだ句。ヒロシマ、ナガサキにつづき、コウベではなくフクシマ。ただの大震災ではない、容易に復興が進まない核の脅威、放射能汚染の恐怖が、「フクシマ」の表記に象徴されているようです。


          福島西高校の教室にて 兜太さん(右) 中村さん(左)

 94歳の荒凡夫
 小林一茶が好きな兜太さん。一茶の日記に記された「荒凡夫」・・・何ものにも囚われず欲するまま平凡に生きる男、煩悩に従って生きるさして値打ちもない男。その言葉に自身を重ねます。私達には謙遜に見えても、兜太さんには正味の自分自身なのでありましょう。

    冴返る 兜太の山河 巨星墜つ
            ・・・・ 昨日(3.13)の「朝日俳壇」に撰ばれた一句。


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大相撲に物申す!

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 様々なスポーツにあってレフェリング(審判)にはしばしば首を傾げました。野球、ラグビー、サッカー、体操、フィギュアスケート、ボクシング、柔道・・・判定に「ひいき」があることはもはや前提、その上で「ひいき」を圧倒する勝利が競技者に求められました。

 ここ数年、ビデオ判定を含めて公平・公正なレフェリングへと改革が急速に進みつつある中、国技!相撲はどうでしょうか。写真(ビデオ)判定では寧ろ先駆けでしたが、審判を含め総てにわたり親方と部屋(一門)が睨みをきかす仕組みは微動?だにしません。

 具体例で考えてみましょう。今日は、三月場所5日目。中入後に微妙な勝負判定が二つありました。まずは結びの一番、全勝の横綱 鶴竜 対 宝富士(幕内2枚目)の一番。前後しますが幕内最初の一番、妙義龍(幕内15枚目)対 碧山(幕尻の17枚目)の一番をご覧下さい。



 今場所、鶴竜は怪我で出場が危ぶまれましたが、白鵬・稀勢里が休場必至とあって、今までこれでもか!と休場しまくったお詫びでしょうか、出場に踏み切りました。出れば流石!横綱、ここまで4連勝。対する宝富士は4連敗、横綱圧勝!が予想されました。



 しかし押し込んだのは宝富士。横綱 鶴竜、ずるずる後退し引き落としに出ました。



 宝富士の右腕が落ちるのが先か、土俵ぎわ俵に乗った鶴竜の右足が辛くも残るか・・・。



 宝富士の腕が落ちるのと鶴竜の右足かかとが土を踏むのがほぼ同時も、軍配は鶴竜に!
 物言いがつき協議の結果(協議とはいうもののビデオの結果をきくだけ)同体取り直し!に。
 鶴竜は「悪い癖」とされる引き技から一転、取り直しの一番は押し出しの圧勝でした。



 さて問題は幕内最初の取組「碧山 対 妙義龍」戦。ブルガリア出身の碧山は4連勝と好調。対する妙義龍は兵庫県高砂市出身、準ご当地?ですから1勝3敗でも声援では圧倒。いずれも十両から帰り入幕したばかり、しかも1986年生まれ、31歳の同い年です。



 相撲は妙義龍が碧山を土俵際まで追い詰めますが、碧山が巨体をするりとかわし・・・



 たまらず妙義龍の全身が地を這い、碧山の右足かかとは辛くも土俵に残っていました。



 角度を変えて見ても妙義龍の右手が砂をかき碧山の足は残っています。しかし行司軍配は妙義龍に! それはまあ仕様がありません。問題は、5人いる審判から誰一人「物言い」がつかなかった点にあります。解説の舞の海さんも「せめて物言いを!」と。

 行司とは別に視角を変えた審判の目は確かに必要でしょう。が、少なくとも2人は行司出身者を充て、部屋持ちの親方は審判から外し、総て部屋から独立した者に限ることとしたい。なおこの際!審判には「年寄株」不要、「眼力試験」にて選任しては如何か?


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Country Road

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 18日から三泊四日で慌ただしく帰省しました。特に用件はなく、グループホームにいる母のホームシックが自宅に外泊して幾らかなり癒されるものと・・・。毎月そうしていますが、今回の帰省は1か月半ぶり、母からは「いつ帰るのか?」と催促されていました。

 春を通り越し初夏のような!と思えば冬に逆戻り・・・。帰省した日はまずまずのお天気で米子に近づくと未だ雪の残る大山が現れました。すっきり晴れ上がってはいませんが、大山を見て自ずと心が和むのは、ここに生まれこの山に見守られて育ったからでしょうか。
 


 翌19日は朝から冷たい雨と立っていられないほどの強風が吹き荒れました。母には少し散歩でもと思っていましたが、傘もさせませんからねぇ。リビングの愛用の籐椅子に腰かけ日がなうつらうつら・・・していた母、ただただ自宅に居れば満たされるようです。


     愚息が幼かった頃に母が刺繍したクロス、自分の作品とは思わず「えぇ刺繍や」と。

 何をしたわけでもないのに、この間では初めて!何一つ悪態をつかれませんでした。少しばかりの愚痴、繰り言を聞かされはしましたが・・・。滅多に言わない「ありがとう」、そしてグループホームに送りとどけて別れる際は 手を振られ・・・ちょっとこたえました。



 帰路は途中から氷雨が降りそそぎました。風も強く時々ハンドルをとられそうになりました。シマジロウは妻の膝の上でうつらうつら・・・まあ母のようなものでしょうかねぇ。大山は雲に隠れ見えませんでしたが、蒜山の山々は「冬に逆戻り」の姿を見せました。

 米子道から中国道、神戸JCTから開通したばかりの新名神(~高槻JCT)を走りました。トンネルばかり多くてもう一つでしたが、三車線に群れをなすそれまでの径路と異なり安心して走れました。途中の宝塚北SAはデパート並みの混雑、もの珍しさでしょうね。


      上下線が共用するだだっ広い宝塚北SA・・・数千人?と思われる賑わいでした。

 ジョン・デンバー。1997年10月12日、航空機事故で世を去りました。ブロ友が立ち上げていた「始まりはいつもジョン・デンバー」、多忙をきわめられこの2月に閉じられました。いつもジョンとその仲間たちに出会えるブログでしたね、郷愁とともに・・・。

数々の歴史を刻んだ生命 樹々よりさらに古く 山々よりもっと若々しく そよ風のように何処までも広がって行く カントリー・ロード 故郷につづく道 僕を誘う道 ・・・。
 ジョンの魂あふれる名曲「Take Me Home, Country Roads」をお聴き下さい。  
  



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私も!今宵はこれを聴きたい

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  Solveig's Song

 ひとりきりの私の頬に 貴方が触れた 
 そんな気がして ふり向くと かつての日々が 一瞬に消えた
 それでも 貴方の影は 儚く揺れながら 消えはしない
 その影に寄り添い こぼれるしずくに 二人を映す 
 ふいにそのシーンが途切れ 二人の影が 消えさり 
 忘れたいのに 戻りたいのに 忘れも戻れもしない
 そんな心のシーンに 貴方は寄り添い 貴方はいつも微笑む
 いちどは壊れ 隠していた私の心が いま甦ろうとしている
 そのすべてを 貴方は この歌に塗りこめていた





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ガンバラネバ!

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 逃げる二月を経て別れの三月。寒暖 行きつ戻りつに戸惑っていた梅が漸く花開くや、桜の蕾が膨らみはじめました。季節はいつも弁証法的、否! 哲学的に移ろいますね。そんな躍動の春、久しぶりにご紹介するQPの絵・・・いつもと逆にやや縦長にて並べてみました。



 寒暖行きつ戻りつのその真っ只中、コートの襟を立てて前立腺がんの手術をした友人のお見舞いに「大阪国際がんセンター」に参りました。大阪の人でも「そんな病院あったかなぁ?」でしょね。旧「府立成人病センター」、昨年3月に新築移転したばかりです。

 大阪府庁、府警本部、森友!で今をときめく?近畿財務局の入る国の合同庁舎など官庁街のど真ん中にあります。NHKもすぐ近く、何より大阪城と向き合う最高のロケーション・・・友人のベッドがある13階のロビーから大阪城と大阪のビル群を一望しました。

 術後1週間。友人の経過は極めて順調でした。腹部にあけた6か所の孔から腹腔鏡下にて有名な手術ロボット「ダ・ヴィンチ」で施術、抜鉤済の傷口(孔)は既に塞がり絆創膏も貼ってありません。ロビーのテーブルを囲み大阪城を眺めながら歓談しました。


                      大阪国際がんセンター13Fロビーより撮影

 トイレ・シャワー・冷蔵庫・TV付き、明るい陽ざしが注く病室はまるでホテルの個室のようでした。室料も1万5千円/日ですからまずまずリーズナブル。この二日後に退院し、2週間後に生検など術後の診察が行われますが、明るい表情で安心しました。

 「がんで手術」ときくと当人も家族も友人・同僚もつい身構えます。しかし今や「がんは治る」時代、糖尿病・高血圧と同じく「慢性疾患の一つ」とされる時代。2人に1人、たとえがんに罹ってもがんで亡くなる人は少なくなりつつある時代でもあります。

 ロビーでは、私達4人のほか数組が文字通り!笑顔で歓談していました。勿論、がん患者ばかりとは限りませんし、病室で重篤な病と闘っていらっしゃる方も少なくありますまい。それでも病院に明るい雰囲気があることは希望に繋がるものと思った次第です。

  ラ・カンパネラ ・・・ 聴きながら心騒ぎつつ ガンバラネバ! といつも思うのです。



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それぞれに・・・

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 4月のQPカレンダーをおとどけします。



 はたらけどはたらけど猶わがくらし楽にならざりぢっと手を見る・・・啄木『一握の砂』より
 ぢっと見るものは それぞれでありましょう。 それぞれの日々をおたのしみください。

  Rod Stewart「Sailing」


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