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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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悼む詩(吾輩も猫である147)

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 「昨日、悲別(かなしべつ)で」は、北海道を舞台にした1984年の連続TVドラマである。その頃、吾輩はまだ生まれてもいない。日頃はもの覚えの悪い主人、この種のことはなぜか記憶力が良い。吾輩をむんず!と抱き寄せ「悲別という町を知ってるか?」。

 「し、知りません」と答えると、「では教えてやろう」。「け、結構です」と言ってやめる筈もなく、「如何にも北海道にありそうな町やけど、実在しない架空の町」「ドラマのエンディング・・・伊勢正三 “22歳の別れ” に胸はいつもきゅんきゅんだった」。

 

 ひとしきり語り終えると、トーンを落としてしみじみ「 “悲別” のドラマはともかく、別れはいつだって悲しいに決もてる」「別れて幸せになることもあるが、それでも別れは悲しい。いわんや永久の別れとなれば尚更や」「悲しく苦しく涙は枯れ心はちぎれる」。

 やがて主人は「人が亡くなることほど辛い別れはない」「お前はそんな経験がないだろうから、人の死を “悼む詩”※ を読んでやろう」と書を取り出した。たまらず吾輩はNHK:BS「岩合さんの“世界の猫歩き”」を見ながら主人の話を聴く(ふりをする)ことにした。
   ※ 谷川俊太郎「悼む詩」・・・以下に紹介する詩はこの書より

 なお冒頭からUPしている写真はいずれも前記「世界の猫歩き(イングランド篇)」より吾輩の網膜に残った映像である。以下すべて同様であるが、一点だけ主人が撮った吾輩の写真もある。賢明な読者の皆さんには敢えて説明せずともおわかりであろうが・・・。

 

 『ひたむきにみつめたひと/苦しみのさなかにも/輝く瞳を失わず生きたひと/決して目をそむけなかったひと/魂のもっとも深い戦場で/ひとり戦ったひと/哀しみの鎧と苦しみの槍で/ひそかな歓びを守りつづけたひと・・・この地上の明るい陽差の中で/もっと明るい光に憧れやまなかったひと/私たちの知りつくせない物語を/虚空に書き遺してくれたひと/終ることのない生の苦い旋律が/今日から明日へと流れてゆくとき/私たちはいつまでも憶えている/未知の彼方から注がれるひとつの眼差を』(「魂の戦場」より)

 

 『あなたがいなくなったと知った朝/二月の雨もよいの空の下/庭の梅の木が小さな花をつけていた・・・私から触れることはできないとしても/あなたは今も私に触れてくる/風に和む手で 雨に癒される眼差で/星々に慈しまれる微笑みで/明日を夢見ることを許された/一日の終わりに』(「いなくならない」より)

 

 『・・・生きることに疲れきって/空からも木からも人からも/眼を逸らすとき/あなたが来てくれる/いつもと同じ何喰わぬ顔で/駄洒落をポケットに隠して・・・気づかないうちに/私は自分で答え始める/あなたの新しい物語の中で/あなたとともに生きようとして/あなたの魂の吹く笛の音に誘われて/ふたたび私は取り戻す/空に憧れ木と親しみ人を信ずることを・・・ひとり途方に暮れるとき/あなたが来てくれる/言葉なく宇宙からの一陣の風のように/私たちの記憶の未来へと/あなたは来てくれる』(「来てくれる」より)

 

 谷川俊太郎の詩の一節・・・『私たちの生きているのは/果たされなかったきみの未来/自身の祭壇に自らをいけにえとして/きみが証ししようと望んだもの』。遺されたものは「サバイバー・ギルト」ではなく胸に刻むべき遺志・・・と言うべきかも知れない。



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NHKは大嫌いだけど・・・

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 NHKに受信料を払い続けています。本当は払いたくありません。納税・教育・勤労は憲法に定める国民の三大義務ですが、「NHK受信料の支払」は違うでしょ。「見ようが見まいが払うべし」「払わぬ者は不道徳」と言わんばかりのNHKに腹が立ちます。

 放送法は「(NHKを受信できる)設備を設置した者は・・・受信契約をしなければならない」旨を定めています(64条)。しかし罰則は一切なく、また「受信料の支払い」についても法に規定はありません。受診契約しなければ受診料は支払わなくて構わないのです。

 ではなぜ払っているのか!と? 世間体!です。不道徳と思われたくない、ケチと言われたくない、催促されるのが鬱陶しい・・・。ただニュースを除けば民放にはまともな番組が殆どなく、ついついNHKを見てしまいます。支払うのにはその負い目もあるかな・・・。


        路傍の敷石から 芽をだし咲く花の 逞しさ 美しさ 清々しさよ・・・。



 「ソースさんの恋」。なぜ「ソースさん」なのか・・・既に説き明かされました。それでもなお主役のミムラさんの謎めいた存在感、ゆらゆら心もとない生き様に惹かれます。彼女に憧れ恋する画家志望の青年(千葉雄大)の初々しい感性にも(たぶん女性は)惹かれます。



 明るくて可愛い年下の女の子、知的で大人びたちょっと高慢な同い年の女友達、謎めいた雰囲気の年上の美しい女性・・・。まあパターンも好みもいろいろです(笑)。いろいろですが、そんなにいろいろ経験できるものではありません・・・ので、ドラマでちょっとね。 



 「みをつくし料理帖」。ドラマも然りながら何せ!キャストが素晴らしい。主役に黒木華さん・・・控え目で芯のある殆ど「素」の表情で料理人を演じます。彼女を支える 今は潰れた大店の「ご寮さん」に安田成美さん。舞台となる料理屋の老主人に小日向文世さん。



 二つの顔を持つ謎めいた客に森山未来さん。NHK大阪制作「夫婦善哉」で一躍!才能が化けました。ここでも奥行のある役を演じます。父は御典医、自身は一介の町医者を演じる永山絢斗さん。根が素直な方なのか、どんな役柄であれやっぱり!永山絢斗さん。



 巧いのかヘタなのか 地なのか演技なのか わからない・・・否!わからせない?「ブランケットキャッツ」の西島秀俊さん。家具工房の職人兼オーナーで捨て猫の世話をしています。脇に犬猫病院医師の吉瀬美智子さん。隠れ主役は勿論!たくさんの猫たちです。

 京都で青春を送った(送っている)人々の今昔を描く「新日本紀行」をメインにする予定でした。しかしドラマが長くなり過ぎましたので一旦ここで措きます。前記「京都青春物語」は次の機会とし、以上に関係なく(笑)Rod Stewart「I'll stand by you」をおくります。



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京都青春物語・・・NHK「新日本紀行」より

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 NHKは「日本高給協会」と揶揄されるほど高給で、1人当りの年収は1200万円(40.5歳)、これに住宅・通勤等の手当、退職後の言わば企業年金の拠出等を入れると1700万円の由。「みなさまのNHK」と言うより「職員のためのNHK」かな。

 まあ「妬み」はみっともないですからそれぐらいにしておきましょう。NHKで最も優れていると思うのはやっぱり!ドキュメンタリー。公害だとか戦争と平和の問題になると情けないほど腰くだけですが、そんな政治性を離れると質・量ともにピカイチです。



 ドキュメンタリーの中でも特に秀逸な「新日本紀行」。映像、音楽、語りともに深い郷愁を誘います。写真は「新日本紀行」の1シーン・・・ではありまセーヌ川。一昨日、自然食レストラン「菓歩菓歩」(京都・和知)にて白いアジサイに惹かれ撮った風景です。



 先夜の「新日本紀行」は『京都青春物語』として、半世紀ほど年を隔てた学生生活を郷愁をこめて描写しました。は夜の鴨川畔、四条大橋から上流に向けて撮られたものでしょう。川畔には等間隔の法則!で若いカップルが佇みナニを語っていますやら・・・。

 左は如何にも幸せ感を醸すなかなか知的な若いカップルです。京都駅新幹線ホームからハネムーンに出発するところのようで、空港ではないところが当時の平均?(笑) 右は半世紀後のお二人。揃って古書店を訪ね歩くなんて、如何にもえぇやないですか!



 当時、京都には「ほんやら洞」とか「拾得」左などちょっと風変わりなお店がつぎつぎ誕生。食べる、飲む(呑む)、歌う(奏でる)・・・まだハッキリしたスタイルのない「なんでもあり!」の場所。紹介はされませんでしたが、歌声喫茶「炎(ほのお)」なども・・・。

 今でこそ学生の多くはワンルーム住まいですが、当時は下宿が一般的で、「左翼にかぶれる」と親たちが心配した学生寮は(実は狭き門で)そう簡単に入れませんでした。まあ入った方の多くは確かにあばれてはりましたなぁ(笑) 右は学生寮に今も遺る檄文?



 賀茂川、鴨川、加茂川と字が変わる川。高野川と合流する出町柳あたりから北(上流)を賀茂川、下流を鴨川または加茂川と呼びます。その二川合流するあたり左 が言わば若者の聖地、今でも合コンがよく行われ誕生したカップルは前記 夜の鴨川畔デビューへ!

 右 は賀茂川、北大路通より更に上流と思われます。恋人たちは余り歩きませんが、哲学する?悩める学生はこのあたりを歩くような気がいたします(笑) 画面右のテロップは天野貞祐(あまのていゆう:1884~1980)博士「学生に与ふる書」が出典のようです。

 『人間は自己を尊敬しなければならない』と。今でこそ「自己愛」「自尊感情」を大切にすることを教育の基本に置いていますが、その先駆!の一人でありましょう。容易に見えてなかなか難しいのが「自分を尊敬する」こと・・・謹んで肝に銘じたい言葉です。



 は 再び由良川畔にて。水面を奔る風と波がしきりにわが心を衝ちます。心を惹かれながら心ここになく・・・まことに心ざわめくひととき。それでも今や行き付けとなったレストラン「菓歩菓歩」のゆったりした時間は静かに心をつつみ心を緩め心をほぐします。



 Jennifer Rush「Power Of Love」・・・C.Dion とはまた異なる昂まりのパワーで!


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最後の祭(かんわきゅうだい68)

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 八坂神社の祭とはいえ「町衆の祭」として千年を超える伝統を誇る祇園祭。たださえ暑い関西でもとりわけ厳しい京都の夏、「どうしようかなぁ」と迷いつつ山鉾に曳かれるように京都へ・・・。全身汗でびしょ濡れになりながら山鉾ととともに巡行して参りました。

 世界の観光地でローマを超え人気ナンバーワン!の京都にして最大最高の祭。肌の色も言葉も国際色に富み、歴史と山鉾を彩る装飾品など見所も謎!もいっぱい・・・ご紹介したいことは山鉾、否、山ほどあります。でも観光ガイドは極力避け感じたままに記します。

 

 左は 方々に「ご自由にお取り下さい」と置かれた祇園祭のガイドブック。私のお腹に負けず太っ腹! これ一冊(A5版27ページ)で大抵のことはわかります。クラウドファンディングを募集するとアッ!という間に目標額を超えたように、さすが京都!です。

 右は 常に祭の先頭を行く長刀鉾の稚児さん。マッチョな町衆の肩に担がれて鉾に昇ります。午前9時、張られた綱をエイッ!と切り落とし長刀鉾が四条烏丸を出発。鉾とともに巨大な群衆もどよめきつつ四条通を東に移動・・・華奢な女性は失神してしまいます。

 

 左は長刀鉾。動くと吊り下げた鐘がシャンシャン鳴るのがまるでワルツ「ペルシャの市場にて」。右は砂漠を行く駱駝の織物が印象的な「孟宗山」、外国の女性カメラマンがず~っと立ちっぱなしで撮影してはりました。団扇で風を送って差し上げたかったぁ・・・。

 

 は 四条通を行く「孟宗山」町衆。こうして都大路を歩くと町衆の誇りが沸々と湧いてくるんでしょうな。はいずれも「占出山(うらでやま)」。神功皇后さんが鮎を釣ってはる光景で(右)、グッとしなっているのは釣竿。釣りがお好きな皇后さんやったんですなぁ。

 

 これでもか!というほど外国から来てはります。ザッ!と5人に1人、一見ではわからない東洋系の方を入れると3人に1人? 若い人は山鉾が通るたびにキャッキャ歓び拍手してはりました。貸浴衣が繁盛しているそうで、みなさんよう似おうてはりました。

 

 屋根のある山鉾には大抵、男衆が2~3人乗ってはります。岸和田の「だんじり」祭では屋根の上でお兄さんが威勢よく踊るのが一つの見せ場ですが、祇園祭ではなんや退屈そうにしてはりました。じりじり焼かれて大変やろなぁと同情しながら見てました。

 

 左 は「油天神山」。天神さんらしく学業成就!の山鉾の由。受験生の方、しっかりおまいりされましたやろか。右は「山伏山」。上から読んでも下から読んでも・・・(それは「山本山」)。今これを書いていると烈しい雷鳴雷雨も・・・「雷除厄」の山鉾さんゆえ安心。

 

 祭には有料の観覧席があります。巡行はおよそ2時間、特等席はやはり冷房の効いたビルの中が特等席でしょうね。しかし、こんな高い!特等席があったなんて・・・存じませんでした。すぐにはおわかりいただけないと思って赤い矢印(左上)をつけておきました

 

 は「鶏鉾」、タペストリーの豪華さが際立ちます。ギリシャ神話を描いた作品はブリュッセルで織られたようです。もともと一つの大きなタペストリーが五分割され、一部が徳川家から京の豪商を経て鶏鉾へ・・・(NHK「ザ・プレミアム「至宝に秘められた謎」」)

 

 巡行路の四条通、河原町通には大きなビルが林立します。他都市より高さ規制が厳しく超!のつく高層ビルはありませんが、それでも往時ほど山鉾の高さが際立ちません。でもまあ高いことは憧れですよねぇ。の3枚の写真、それぞれの高さをご鑑賞ください。

 

 それにしても飽きないほど様々な鉾があります。洋画風、日本画風のほかインドやトルコ風のタペストリー、山型に限らず傘型のもの・・・まさに「動く美術館」と言われる逸品が揃い、飽きません。しかし疲れますしブログとしては飽きてしまいますわなぁ(笑)

 

 いったいどれだけのスタッフが関わってはるのか存じませんが、歩いている人や綱を曳く人に較べて鉾の上で笛を吹いてはる人は・・・なんやおトク!やと思いませんか? 「どんな感じですか?」と訊くと、「笛は吹いてるけどホラは吹いてま変!」と・・・(笑) 



 左に特等席をもう一つ発見しました。河原町通に面したホテルのカフェテラスです。飲み物をいただきながら優雅に観覧してはりました。このホテル、実はわが夫婦が結婚式を挙げた日の夜、ハネムーンに発つ前に泊りました。はい、新婚初夜にござります

 

 巡行の最後、御池通の観覧席の前で「綾傘鉾」の若い衆の笛と弓踊りが始まりました。やはりコンチキチンだけでは飽きますからネ。なかなかのパフォーマンスでありました。それにしても弓をもって踊る若者、そのマスクって日焼け止めですやろか?

 それともう一つ・・・。この若者たち、もしかしてD大の学生さんかなぁ? なんでや?と? 揃いの浴衣を見て、なんやそんな気がしただけです、はい。浴衣を見て なんで?と? そうツッコミ!を入れられても困りますけど・・・。スミマセン、忘れてくださいまし。



 ぜんぶはとてもご紹介できません。て、自分勝手なことをつらつら記していただけですが・・・ しかもこれは「前の祭」で、まだ「後の祭」もあります。凄いエネルギーではあります。山鉾の先導のお二人も「もうヤメ」の合図? はい、ではでは・・・。

 

 祭を後に珈琲のイノダ本店で一服。「コメダは知ってるけどイノダは知らない!」と? 関西では珈琲はイノダ!なのだ・・・て思いながら、それにしても疲れた。お昼を食べる気にならない。「これが人生最後の祇園祭になるかもなぁ」と思ってしまったとさ



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この一番!(吾輩も猫である148)

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 この暑さときたら・・・人間のように薄いスキンにウブ毛程度ならまだしも、吾輩ら猫はこの猛暑の中、豊かな厚々の毛皮を纏っているのだ。少しは同情されて良かろうに、主人ときたら『うだうだ寝転んでばかり・・・なんか仕事しろ!』とはまことに殺生なり。

 仕方ないので、主人といっしょにリタイア世代の視聴率ダントツ!の大相撲中継を視ることにした。単細胞の主人、吾輩がいっしょに視て愉しんでいるだけで「よしよし!オマエも仕事してるなぁ」。しかし主人の視点と高尚な吾輩の視点は本質的にちがうのだ。

 

  は名古屋場所11日目、天風と新十両 翔猿(とびざる・・・上右)の一戦。十両の番付ベッタ!の翔猿はこの一番に負ければ幕下に陥落する。主人は往年の名横綱 千代の富士を思わせる翔猿の風貌に惚れているので、当然!翔猿の応援にいっぱい!いっぱい!である。

 

 天風は六連敗から開き直って4連勝、体格も翔猿を圧倒する。立合から天風が突いて突いて突きまくる。主人『あ~あかんやんか!翔猿!翔べ!かわせ!』と大騒ぎだ。

 
 
 西の土俵際に追い詰め、トドメ!のひと突きに、たまらず翔猿の身体は吹き飛ぶされる。主人、「あ~~あっ。来場所は幕下やぞぉ!」と嘆き節が始まる。

 主人、大相撲の愉しみ方が如何にも浅い! 紳士淑女の読者の皆さん、翔猿の身体が吹っ飛んだときの「呼出」さんの身のこなしをとくとご覧いただきたい。

 

 翔猿が吹っ飛び土俵下に落ちる寸前、時間にして10分の1秒とかからないその瞬間、力水(ちからみず)をつける水桶を取りスッ!と横に引いているのがおわかりいただけましょう。土俵下が水浸しになるのも翔猿が怪我するのも防いだ実に華麗な仕事ぶりなり。 

 

 何事にも表舞台があれば裏舞台があり、演じる役者がいれば陰で支える裏方がいる。それが人生というものだが、主人ときたら・・・。人生ならぬ猫生ではごくごくジョーシキである。まあ主人より短命かも知れぬ吾輩だが、おいおい教えてやらねばなるまいなぁ。



   ルイ・アームストロング「あなたはひとりじゃない」


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何もせず 何も言わず・・・

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 昨日は衆院、今日は参院の、国会中継を視ました。憲法上は臨時国会が開かれなければなりませんが、「何日以内に」との規定がないため開かれていません。しかし閉会中も委員会審査はできます。勿論?サボれますが、支持率低下でそうも行かず開かれました。

 焦点の一つは、防衛大臣が、南スーダンで「戦闘行為」があったとの現地からの報告を「残っていない」とした経緯。大臣がその報告を受けながらスルーしたのか、報告が廃棄処分されていたとの答弁は嘘だったのか・・・などについての真相と責任の究明。

 もう一点は、加計学園の獣医学部新設を巡り、「初めに加計ありき!」ではなかったか、「総理の意思または意向忖度で不正な(恣意的な)決定が謀られたのではないか」との疑惑にかかる真相究明。参考人は何を答えるか、食い違う証言はどちらが真実か・・・。



 証言は、言った!言わない!の「水掛論」に終始、肝腎の話になると相も変わらず「記録はございません」「記憶にございません」。誰もが「そりゃウソでしょ」と思う答弁が丁寧に(ただ長々)慇懃に語られ、逃げ切れない矛盾は「混乱していた」と。

 「記録は内規に基づき廃棄されたと認識してございます」なる奇妙なゴザイマス用語を連発した理財局長は見事!国税庁長官にご出世。前川前文科事務次官と証言が真向対立の和泉補佐官、記憶にないを連発した元首相秘書官 柳瀬審議官もご出世されましょう。 

 それにしても総理は良き副総理を選ばれました。この方の表情・態度を見ていると周りが総て善人に見えます。お隣の社交ダンスが得意な大臣さんは長い答弁が特長。質問時間は往復!ですから意味のないor同じことの繰返しは ナイス!時間稼ぎと絶賛の由。



 加計問題で影が薄い?防衛大臣、ほんまツイてます。地位利用が疑われる都議選の応援演説も「誠心誠意!職務に励みます」で切り抜けられました。8月3日と噂される内閣改造では流石に交替されましょうが、罷免も辞職もなく見事!職務を全うされます。

 お召し物は、白と黒のコントラストがお好みのようです。いつもは腰まわりに紐を吊るされるなど繊細な工夫がうかがえますが、なぜか女性の評判は芳しくありません。聞くところでは「お嬢様のアドバイス」で衣装を選ばれるそうですから、責任はお嬢様に!

 今回、私がちょっと気になったのは胸に輝くブローチ。中継ではデザインがよく判りませんでしたので録画して拡大してみました(よくそんな手間暇かけるものです、我ながら・・・) はい!がその拡大したもの。なかなかお人柄にピッタリです。



 どの党にどうこうではありませんが、なんとまあアキレタ内閣(政府)を持ちました。でも誰かヨソの所為には出来ますまい。半数以下の票でも3分2の議席を得られる小選挙区制度を認めました。そして独裁!可能な議席を与えました。総て国民の選択です。

 政権与党に提灯をもつ公共放送、政権与党の機関紙のような新聞。どこをさがしてもジャーナリズム精神の乏しいTVや新聞を、視るのも購読するのも国民です。かつては力をもった労働運動も知識人と呼ばれる人々の声もすっかり色褪せましたしね。

 新しい南アフリカの礎となったネルソン・マンデラさん。その言葉を今あらためて噛みしめます。今、なにを為すべきか。今、なにができるのか。今、どう生きるか。今、どう生きたいか。今、なにを・・・。今、どう・・・。総て自らに問うほかありません。



   猛暑の寝苦しい夜・・・ノラ・ジョーンズで「Summer Time」


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いのちの断片(かんわきゅうだい69)

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毎朝けたたましい蝉しぐれに目を覚まされます。
もともと心地良い朝を迎えてはいませんから少々煩くても構いません。
春眠のように「もう少しだけ寝させてください」とおねだりするつもりもありません。
それでもたださえ暑苦しい夜に眠りを欲し眠った身体に障る喧騒ではあります。



ささやかな庭ながら毎日水遣りをしていると生きている命の営みが見えます。
庭の塀の足許でいったい何処から命を分け与えられたのかと思う小さな命に気づきます。
小さいながらみるみる花の数を増やし塀の半ばまで繁るその勢いに気圧されます。
名も知らぬ小さな虫にもありんこにも飛来するぶんぶんにもそれぞれ愛しく衝たれます。



ふと草木の中に在ることを誇示するようにへばりつく蝉の脱殻に気づきました。
写真ではいま一つながらその命の脱殻は降りそそぐ陽光に黄金色に輝いていました。
早朝の喧騒は地中に6年余潜みこの時ぞと殻を脱けだした短い命の謳歌でしょうか。
短い間に新しい命が生まれ地中に潜むと使命を果たした亡骸は蟻の餌食となります。



蝉の鳴き始める頃には見事な造形美を誇示した紫陽花は既に無慙な姿を晒しています。
雑草の逞しさは手入れされない可憐な花たちを容赦なく凌駕します。
生り物の木々が生り物の形を表し始める様は小さな庭の秋への怠りなき準備でしょう。
小さな庭の小さな諸行無常の数葉の断片をこのまことに小さなブログに記しました。



 蝉の脱殻に思わず連想したのは「アカシアの雨がやむ時」の3番の歌詞でした。
 『アカシアの雨がやむ時/青空さして鳩がとぶ/紫の翅の色/それはベンチの片隅で
  冷たくなった私の脱殻/あの人をさがして/遥かに飛び立つ影よ』



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わたしの断片(かんわきゅうだい70)

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 8月。6日は広島に、9日は長崎に原爆。15日は無条件降伏。父は広島から遠くない呉にいました。軍港ですから呉が標的であっても不思議ではありません。母は境港にいました。軍港の一つであり航空基地もあり、すぐ近くの松江も原爆投下の候補地でした。


   ある画家の描いた出雲半島を眺める弓ヶ浜(境港)。埋立によりこの風景はもうありません。

 毎夕ジョギング&ウォーキングをします。昨夕、消火栓の端の凸に少しひっかかりました。十分リカバリー可能な程度の躓きだと思いました。が、タタラを踏み つんのめり もんどりうって道端の植込にひっくり返りました。少なからずショックでした。



 読書量が極端に減りました。そもそも書を買わなくなりました。専ら図書館を利用します。書店でほしい書を数冊抱え懐と相談していたのは既に昔の話です。PCに向かう時間が増えました。妻は険しい目で私を見ています。少し考える時期かもしれません。



 風鈴の音色をとんと聴かなくなりました。お祭の露店や百均で売られています。みなさん「買ってまで」と思うのでしょう。部屋は風の通る造りではありません。場合によっては「煩いからやめてください」と言われるかもしれません。そういう時代なのです。



 郷里の「港まつり」では花火が夏の大きな楽しみでした。「日の丸食堂」でアイスクリームと三ツ矢サイダーを注文するのがわが家の恒例でした。ある夏、家の何かの事情でその恒例が流れました。小学校の低学年の頃・・・拗ねて暫く家出しました。


       花火!ではありません。沖縄の水辺に一夜限り咲く「サガリバナ」です。
                            ※ ・・・ All painted by QP.

 吉田拓郎。好きな方はとことん好きなようです。私は嫌いでした。私より年上ですが、「中途半端で斜めで小生意気なヤツ」と苦々しく思っていました。なぜでしょう、60を過ぎてから少し変りました。「今日までそして明日から」をえぇなぁと聴いています。

 『私は今日まで生きてみました…私には私の生き方がある/それはおそらく自分というものを知るところから始まるものでしょう/けれどそれにしたってどこでどう変わってしまうか/そうです わからないまま生きてゆく/明日からのそんな私です…そして私はいま思っています/明日からもこうして生きてゆくだろうと』 



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夏に思ふ (吾輩も猫である149)

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 夏だ。暑くてたまらにゃい。早く夏が終わってほしい。あましに暑いからつい!エアコンがきいたリビングに入りびたる。細君からは「シマは毛皮着てるんだからエアコンは当たり前よねぇ」と人間味あるお言葉をいただく。が、主人ときたら「ちっ!」と・・・。

 で、仕方ないから時々リビングを出て2階の暑い書斎に行く。ここにもエアコンはあるが、旧式でガァガァ煩く主人も吾輩も使わない。窓をあけて網戸ごしに外を見ていたら・・・おっ!羽化したばかりの蝉がとんできた。主人も興味あるだろうとすぐ!報せに走った。

 

 主人、「よく報せてくれた。エライ!」と褒め 早速!カメラをさげてきた。「ほぉ~! よしよし!」と言いつつ別の窓からそ~っと外に出た。「なるほどぉ。そうか、そういうことか」「ほほ~っ! 身体の一部は緑色してるなぁ」「ん! だんだん黒くなる」

 子どものように興味津々だ。細君によれば、主人は子どもの頃に蝉をとったことがなかった由。意外だが、意外にも意外ではない気がする。なんとなく主人にはそういうところがある。細君が「手でとれますよ」と言うと、「とらん! そのままにしとこ!」。


 
 たださえ暑いところに、先日から孫娘が下宿しにきた。「ママがちょっと体調が悪く、パパはお仕事で出張する」からの由。我儘ホ~ダイの孫娘にオモチャにされる吾輩の身にもなってほしいが、まぁ 仕様がナイチンガール。せいぜい宿題に苦しむがよかろう。

 その宿題。主人が頑張って教え細君が傍からなだめすかしてやらせている。が、すぐに集中力を欠きグズグズ・・・し始める。さすがの主人も「もうヤメ! やる気のない子には教えない!」。孫娘、細君にすがり泣き出してしまった。ふん! せいぜい泣くがいい。



 細君は先日、入院中の函館の母親の介護で帰省していた。今年の北海道は結構!暑い日もあったらしいが、それでもやっぱり北海道・・・関西から見れば外国だ。吾輩、夏は北海道に移住したい。 はQPが写真を見て描いた北海道の風景・・・あぁ~行きたい~っ!

 と言っていたら、どうやら明日から二泊三日で主人の実家、鳥取(境港) に帰省するらしい。昨秋亡くなった主人の父親の初盆の由。お盆のラッシュを外して早目に・・・ってことらしい。え? 吾輩も? 孫娘も一緒!と? カンニンしてくださいヨ、お代官サマ~!



もうヤケのヤンパチ日焼けのなすび 色は黒くて食いつきたいが わたしゃ入れ歯で歯が立たない・・・。吾輩は入れ歯ではないが、主人には歯が立たないし、それ以上に孫娘には歯が立たない。もう座布団でもかぶってフテ寝するしかない。あ~ヤだヤだヤだぁ~! 



  作曲家 小林秀雄さんの訃報をききました。小林英雄さんの代表曲の一つ「落葉松」を捧げます。


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明日の神話

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 父のやや早い初盆を迎えるため6~8日、境港に帰省しました。6日は快晴、毎月のように帰省しているのに、晴れ上がった大山を眺めるのは久しぶりで心躍りました。市内何処からでも仰ぎ見られる大山ですから18歳までの思い出は総て大山とともにあります。

 境港は颱風5号の予想進路のど真ん中にあり直撃を覚悟していました。しかし迷走しつつゆっくり舐めるように進んだ颱風は思いがけず南に逸れ過ぎ去りました。颱風に備えいつもより多い目に買い物をした姉は、荷物に耐えきれず転倒し右手首を骨折しました。

 

 最高気温が38℃あった郷里から戻ると意外にも33℃・・・涼しく感じました。「枯れるかも」と妻が心配していた庭の花々はみな元気でした。名も知らぬ小さな花も健気に存在感を醸しています。生き物には、その生命力の根源たる爆発力があるのかもしれません。

 自然界には、形も性質も人間の想像を超えるものがあります。人間が支配しようと思っても、想像し得ない存在力、潜在力には如何ともし難いものがあります。自然界を支配し凌駕しようとするより、その存在を認め人間の限界を知り共存するほかありますまい。

 

 颱風・地震などによる自然災害を前にすると、人間の営みの儚さと無力感を思い知ります。人間の意思では如何ともしがたい自然界の爆発力に対し、人間界が営々と築いてきた科学力の儚さを思い知ります。そう思い知りつつ思いおこす芸術家の言葉があります。

 広島、長崎に原爆が投下されて72年。私は、1969年の8月6日、広島で開かれた原水爆禁止世界大会に参加しました。その時から既に48年が経ちました。しかし今なお「原水爆禁止」は実現に至らず、世界は広島・長崎以上の核の脅威に晒されています。



 「太陽の塔」とほぼ同時期に制作された「明日の神話」には広島・長崎の原爆の惨禍と明日の世界への根源的問いかけがあります。「太陽の塔」のある吹田、被爆した広島が「明日の神話」の誘致に動きましたが、渋谷駅(JR・京王線連絡通路)に置かれました。

 核兵器は現代の科学技術を象徴します。では核兵器の脅威を越える力を象徴するものは何でしょう。「明日の神話」を生んだ岡本太郎は『芸術は爆発だ』と表現しました。核兵器を凌駕する芸術の爆発、平和を冒すものを許さぬ人々の爆発力に通じ繋がりましょう。

   手嶌葵「PIECE OF MY WISH」


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敗戦記念日によせて

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 ビカソ「ゲルニカ」。独軍の無差別爆撃で廃墟と化したゲルニカ(スペイン)が描かれています。実物は存じませんが、原寸大の陶板画を鳴門美術館で見て、岡本太郎「明日の神話」が日本の「ゲルニカ」なら、「ゲルニカ」はスペインの「明日の神話」と・・・。

  今朝の朝日新聞第一面。「ヤミ民泊」よりも「小型機墜落」よりも小さく・・・下段隅に「きょう終戦72年」と。最早この国に8月15日はなかったかのようです。軍人・民間人あわせて日本人290万人(世界で6~8千万人)が殺された戦争だったのですが・・・。

 

 左は「焼き場に立つ少年」(米軍属カメラマン J.オダネル氏撮影)。敗戦直後の長崎。幼い妹の亡骸を焼き場に運んだ裸足の少年の直立不動の姿に胸が詰まります。その後、どのような人生を歩まれたのか・・・ご存命であればたぶん80代半ばでいらっしゃいましょう。

 ヴェトナム戦争中の1972年、AP通信のカメラマンが撮った右の写真はピューリッツァー賞を獲得しました。裸の少女はキム・ファンさん(当時9歳)、英国の記者に救われ英国へ、その後カナダ国籍を取得し現在は紛争下の子供達の救済に活躍されています。



 13日、千里ニュータウンにある女子大の講堂で開かれた佐藤しのぶさんのコンサートに参りました。第一部は「口づけ」「愛の喜び」「ある晴れた日に」のほか、清水徹太郎さん(テノール)の独唱「乾杯の歌」も加わり、愛の歓びにみちたステージでした。

 圧巻は第二部。荒廃した戦後の日本が花に満ちて甦ることを願って作曲した團伊玖磨さん「花のまち」、ご存知の「さとうきび畑」、なかにし礼さんの平和を願う渾身作「リメンバー」、そして「約束」、エピロークには「花は咲く」が心こめて謳われました。

 「原爆許すまじ」という歌があったなぁ・・・とYou tube.をさがしていて、京都の少年少女合唱団がワルシャワで歌った「原爆許すまじ」「虹の橋」に出遭いました。澄明な歌ごえが心深くにとどき、なんどか繰り返し聴いた後、正午になり・・・ひとり黙祷しました。



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日野原重明「新:生きかた上手」(腎がんのメモリー41)

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             いつになく雨の多い夏も 終わりの始まりか・・・ Painted by QP

 小2の孫娘がわが家にきて2週間余。愚息が仕事で遠隔地に3週間余派遣されることになり、同じ時期に愚息のお嫁さんの手術・入院が重なったためわが家に下宿した孫娘、遊びたい盛りに山のような夏休みの宿題・・・ジジババは疲労困憊のきわみです。

 
     孫娘と行った(宿題の一環?の)「日吉ダム」「ひよし温泉プール」
        ※ 日吉ダム(京都府南丹市)・・・高樹のぶ子の小説「満水子」の舞台となったダム

 その孫娘と「読書10冊」の宿題のために図書館へ行きました。孫娘は妻に任せ(押付け)私は自分の本選びに・・・。「生き方について」まとめられたコーナーがあり、いつもは無視するのですが、日野原重明著 「新:生きかた上手」 に目がとまり借りてきました。



 冒頭の詩「愛といのち」に日野原さんの医師たる決意が・・・
『豊かすぎる国に住む人は/貧しい国で飢えている人が見えない/病んだことのない人には/病む人の心の痛みは感じられない/愛といのちの二つは/愛する人を亡くした人/貧しく生きている人/そして病む人にこそ切に感じられる/愛を感じられる人になろう/いのちを感じられる人になろう/そのためには愛を失くした人や病む人の友となろう』

 「生活習慣病」と名付けたのは・・・
 「成人病」というジャンルは本来「老人病」です。しかし「老人病の検診を!」と言ってもソッポをむかれるため「成人病」と命名されました。そして成人病は発症のはるか以前の生活習慣に由来すると喝破し 「生活習慣病」 と命名したのが日野原さんでした。

 「生き方そのものが医療」 の日野原さん
 『自分のことだけを思い自分のためだけに行動した時よりも、自分が他から必要とされている中に素直にわが身を用いた時のほうが喜びは遥かに大きい・・・自分の時間を人のために用いれば自分もまた豊かな喜びが与えられ・・・自分を信じる力となる』

 Grief Care(グリーフ・ケア)・・・ 悲嘆を超えるとき人は成長する
 『グリーフ・ケアは悲しみを忘れさせたり悲しみから目を逸らすためのものではありません。悲しみをその人自身しっかり受けとめて過ごすことをサポートするものです。なぜなら悲しみを身に受けることく悲しみから立直ることはできないからです・・・悲嘆を乗り超えたとき、私達に成長が約束されます。悲嘆の意味を私達が知るのは、その時です』

 出会いの経験から私達は成長する
 『大切な出会いが、明日来ても1時間後に来ても或いは数十年後に来てもいいように、いつでも謙虚に忍耐強く地道に用意して待ち受けていられる人は、先々に訪れるどんな出会いも上手に受けとめ、自身の人生で深めることでしょう・・・今までの出会いの総てが力となってその人をしっかり支え・・・最後には死をも受容できる平静な心を用意されるのです』

 医療は科学に支えられたアート
 『医療は進歩し続けます。しかしどれほど進歩しても、いのちというものはいまだ有限です。ですから医療は、科学技術を駆使するだけでなく病が進行する中でも病む身の中にある心を支え励ますものでなくてはなりません。表情、動作の一つ一つに温かい愛おしみの心を伝える表現が出来てこそ医療は科学に支えられたアートになることができます』

 Involvement(かかわり合い) ・・・ 他者とどのように関わるか
 『Involvementについて今村新吉博士は“慈心相向”と訳されました。慈しみの心をもって相向かい合うとは、医師が患者さんと同じ目線で向き合い、患者さんの心の奥深くにまで分け入り、その訴えに耳を澄ます姿勢です。患者さんが抱える痛みや不安は、医師が上から見下ろすように患者さんを診ている限り、その一端にさえ触れることは出来ません』



 すべてが患者さん本位の聖路加国際病院
 22年前の地下鉄サリン事件。一番多くの患者さんが搬送されたのが日野原さんが院長だった聖路加国際病院です。リニューアルに際し病院の廊下を広くし、多数の酸素吸入器を置くなど大災害への備えがとられていました。全520床すべてトイレ・シャワーor浴室付の個室であるのも患者さん本位ゆえです(半数が差額ベッド代のいらない保険適用)。

 Persevere(堅忍) ・・・ 忍耐することにこそ人生の大きな意味がある
 堅忍とは「最後まで耐え忍ぶ者は救われる」とのキリストの教えであり、患者を英語で「Patient」と言うのは、「忍耐する人」の意でもあります。日野原さんは記します。
 『病は、病を抱える当人だけでなく見守る家族、医師・ナースにも一つの試練です。いつか病の癒える日を信じつつ各々忍耐の中に最善を尽くし“今”を生きるべきなのです』

 愚息は三十代半ばに、家族の反対を押切り勤め(製薬の研究員)を辞めて医学に転進しました。現在研修医2年目、医療の様々な現場を経験しつつ来年は専門医の領域に進みます。臨床のどの分野であれ、日野原さんに学び精進してほしいと、心から願っています。

  吉田拓郎「夏休み」


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吾輩も猫である (吾輩も猫である150)

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 19日間も逗留した主人夫妻の孫娘が帰り、漸く吾輩にも落ち着いた暮しが戻ってきた。吾輩だけではない。主人も細君もガックシ!疲れ切っている。その主人一家の集合写真だが、吾輩、控え目ながら不快感を示すべく主人の腕の中でソッポを向いている



 先日、細君が「吾輩も猫である」なる文庫本(新潮社)を読んでいた。主人が!ではない。細君が!である。このブログのことは細君も何とはなしに承知しており、しかも苦々しく思っているフシがあるのに・・・ニャぜ? 興味が湧いたのでこっそり読んでみた。

 この書、今をときめく!錚々たる顔ぶれの競作?のようだ。いずれも雑誌「小説新潮」の昨年8~9月号に掲載された短編がまとめられている。帯の惹句がなんとも気になる。『猫好きの人気作家8名が漱石に挑む!究極の猫アンソロジー』ときたもんだ。



 まずはシマ川ジロウ、否、赤川次郎「いつか、猫になった日」。『どうやら私は猫!と呼ばれるものであるらしい』と書き出す。売れっ子の小説家ってド~シテこうひねくれた文章表現をするのか? その猫が人間の娘に『可愛いわね。よろしく』と言われ、『苦笑いした』そうな・・・。猫の吾輩として訊きたい! 「猫の苦笑いってどんなん?」

 次に新井素子「妾は、猫で御座います」。「妾」を「ワタクシ」と読ませたいらしくルビをふっている。このお妾猫ときたら「バクテリオ・ファージ・T4」なるややこしい名前。しかも主人は「陽子さん」という小説家、要するに新井素子さん。中身に乏しいが、『お宅様の猫が何か・・・した場合。それは人を守る為です』は、名文句!である。

 三番手は石田衣良「ココアとスミレ」。某おぼっちゃん総理と同じ大学をご卒業の小説家だ。まさか「刎頚の友」ではあるまい・・・。ココアもスミレも牝猫で、ココア『人間たちって本当に不思議ね』、スミレ『ええ・・・馬鹿みたい』なんて会話をする。生意気ついでに『猫にとって総ての瞬間は欠けることのない完璧な時間なのだ』。やめてぇ~っ!

  変見マリ 否! 辺見マリ「経験」


 萩原浩「吾輩は猫であるけれど」は、漫画である。表紙カバーの絵がそれ!かと思ったら、表紙は「深谷かほる」の由。「かほる」かぁ・・・(って別に意味はない!)。猫族としては、感情は尻尾にて表現するものと心得、表情には出さないよう心がけている。こんな単純な、否! シンプルな線描にして 斯くも表情、雰囲気を出せるとは・・・油断ならぬ!



 次に先の直木賞に輝いた恩田陸「惻隠」。国会で?は「忖度(そんたく)」が流行語になったが、「惻隠」もまた忖度に雰囲気のよく似たびみょ~な!言葉、心理表現である。それにしては書き出しの『ワタクシは猫であります。えぇ確かに。はい、この肉球にかけて』はもう一つ、否! もう三つかなぁ・・・。ま、それ以上!は「惻隠の情」にて書くまい。

 他に原田マハ、村山由佳、山内マリコ。ぜんぶ紹介したいが、このへんにしておく。全部!紹介すると著作権とやらの関係でいろいろあるらしい・・・ってほどではないが、吾輩も少々秋田犬、否、飽きたニャアってことで・・・。吾輩、別に新潮社のマワシモノではないが、これも一つの縁!ということで、「あとは新潮文庫を読まれたし」としておく。


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9月を前に(かんわきゅうだい71)

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 少し早いですが、9月のカレンダーをUPします。いつもながら写真のようにリアルで美しいQPの絵に癒されつつ、9月早々に腎がんの術後6年(+2月)検診を控え、意気地なくも やや(かなり?)気分が塞ぎがちで・・・これが今月最後の更新になりそうです。



 術後5年を経てCT検査は現在1年毎。腎がんの寛解は10年!とされますが、術後2年迄の3月毎から較べると落ち着きました。しかし1年も間が空くと「何か異変が起きていないか」「再発or転移しているのではないか」と妄想?(不安!)にかられます。

 不思議なもので、検診の前になるとどこかに結構!深刻な不調が現れます。肩や首の痛みがつづくと骨転移を疑い、胸や背中が痛むと肺転移を疑い・・・。今回は、2か月ほどつづく手足の痺れと痛み、そして数日前から急に現れた脇から背中にかけての痛み・・・。

   漸く少し涼しい風が吹きはじめた窓辺で珈琲&読書を楽しむところですが、その心境には・・・


 「再発転移を認めず」の診断をいただくと、いつもまるで嘘のように痛みが引きます。作り話、笑い話のようですが、本当です。逆に診察前は、「今回に限ってはいつもとまるで様子がちがう」「この痛みはホンモノだ」「転移しているに違いない」と。

 妻がいると、「ちょっと背中が・・・」「転移かなあ」。妻は「またまた・・・」「そんな心配する暇があれば少し痩せたら?」などと・・・。が、妻はいま函館に介護帰省中、替りに?シマにそう言うてみると、「アホくさ!」と寝転んで横を向きました。ツレない奴!



 ここでこの項を終わり、UPするところでした。ところがつい先刻、或るがん友のブログを読み加島祥造さんの詩「受いれる」と重なる世界を垣間見ました。改めて詩集を開き塞いだ心が「You raise me up」のように励まされました、窓からの風とともに・・・。

 加島祥造「受いれる」(小学館 2013.7.3 初版)
 『受いれる/すると 固くこわばっていた体に 柔らかさが戻る・・・受いれる/すると 自分の心が 意外に広いと気づく・・・人の気持ちがわかってくる・・・自分の根にある 明るさに気づく・・・悲しみを受いれるとき 苦しみを受いれるとき 「受いれる」ことの ほんとうの価値を知る・・・悲しみを受いれる 苦しみを受いれる 恐ろしさを受いれる 悔しさを受いれる・・・そんなことできないと思う自分を 受いれてみるといい そうする自分は 悲しみや苦しみの外にいる 恐ろしさや悔しさの外にいる・・・たっぷり喜んで生きる人は 悲しみや怒りを受いれる たっぷり生きる人は 死を受いれる 受いれない癖のついた人は 喜びも受いれなくなる・・・・・・受いれる/そうすると 自分が 愛すべき存在だと知る 涙ぐましい存在だとも・・・すると 自分にも 周りにも 優しさが広がる・・・運命の流れは変わるだろう 少し深くなり 少し静かになり 前とは少しちがった方向へ行くだろう・・・偶然は どこか高いところからくる どこか深いところからくる それは私たちを 未知の領域に連れていく・・・冒険には 不安があり 驚きもある 求めているものだけを選ぶと 人生のスリルはないよ 意外な成長もね』

  永住も!と思ったヴィリニュス(リトアニア)のベル・カント合唱団による「You raise me up」


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続:9月を前に

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 一昨日UPした「9月を前に」。はからずもたくさんのコメントをいただき、コメントひとつ一つが心にしみ、自身 深く考えるところがありました。「8月のブログはこれでお仕舞」と思っていましたが、仕舞いきれない思いと若干の顛末を記すことにします。
                              All painted by QP.


 腎がんの方の多くはブログ村の「腎臓がん」カテゴリーをご覧のことと思います。現在40余のブログが登録され、同病の方の闘病記、治療法その他の情報など或る面、診療機関以上にリアル且つ貴重な存在であり、何より自身への大きな励ましになっています。

 勿論、親しくコメントを交換し励ましあっていた方が旅立れる衝撃、悲しみは避けられません。4年前にブログを初めてからも、幾度となく・・・。しかし死は誰にも免れがたく、そしてがんという病に限らず私たちの周りに日常普段に起きていることでもあります。

 腎がんは、術後(寛解まで)がとても長いがんです。10年たっても再発・転移があり、術後の定期健診は必須!です。ステージその他の状態によりますが、術後は3~6月毎にCT検査があり、かなり経っても年1回のCT、時に骨シンチ検査が行われます。

 私は、6月毎の血液検査と診察のほか、昨年9月(術後5年)からCT検査は年1回・・・まさに今回は1年ぶりのCTです。健康診断と異なり、がんという病気の1年は重い!ですが、一方、CTの放射線被曝は胸部X線の250回分・・・患者には厳しい選択肢です。



 前回の検査から再発or転移が始まれば、(個人差はありますが)1年でかなり広がります。そう思っている時に身体の方々に不調が出ると、「肩や背中の痛みは肺転移?」「首や関節の痛みは骨転移?」とつい!思ってしまいます(腎がんからの転移は殆どが肺or骨です)。

 数か月前から足先のしびれと痛みが続いています。でもこれはそれほど心配ではありませんでした。しかし少し前から胸~腋を経て肩甲骨までの痛みがあり、ここ2~3日はロキソニンなしに眠れないほどの痛みです。猛烈な勢いで肺にがんが広がっている?

 一週間後には術後6年の検査があるので・・・と我慢していました。しかしどうにも耐えられず今朝、掛りつけ医に参りました。診断は「たぶん・・・帯状疱疹でしょう」と、ウィルスの増殖を抑える薬(3回x5日)と鎮痛剤を処方されました。「たぶん」ですが・・・。

 実は帯状疱疹には20年程前に一度罹りました。「一生に一度」と聞いていましたが、「免疫力が下がったり老化によって身体の中のウィルスが活性化することは珍しくない」とのことでした。「免疫力低下」も「老化」も気に入りませんが、仕方ありません。

 たぶん・・・を信じないわけではありませんが(信じていない)医師の言うとおり抗ウィルス薬を「5日服用すれば治る」のであればと、鎮痛剤は敢えて服用しないことにしました。それで治らなければそれこそ「最善を信じ最悪に備え」なければなりませんから。



 前回(一昨日)リトアニアの合唱団の「You Raise Me Up」をご紹介しました。前回いただいたコメントに触発され、この歌の意味について少し掘り下げて考えてみたくなり、原詩から翻訳にとりくみました。かなり意訳した部分もありますが、お赦しください。

 When I am down and, oh my soul, so weary
   こころが落ちこみ 疲れ果てて
 When troubles come and my heart burdened be
   なにもかもに 心が折れそうなとき
 Then, I am still and wait here in the silence
   そんなときは ここでただ静かに 待ちつづける
 Until you come and sit awhile with me
   あなたが来て より添ってくれるまで

 (※1) You raise me up, so I can stand on mountains
       あなたは私を勇気づけてくれる だから山の頂にも立てる
 (※2) You raise me up, to walk on stormy seas
       あなたは私を勇気づけてくれる だから荒ら海にも漕ぎ出せる
 (※3) I am strong, when I am on your shoulders
       私は強くなれる あなたにいつも支えられているから
 (※4) You raise me up to more than I can be
       あなたは私を勇気づけてくれる 私が思う その何倍も

 (※1~4) リフレイン

There is no life - no life without its hunger
  飢えることなき命など無い
Each restless heart beats so imperfectly
  やすみなく脈を刻む胸も 時に烈しく乱れる
But when you come and I am filled with wonder
  だけどあなたに逢えば 不思議なほど満たされ
Sometimes, I think I glimpse eternity
  そんなとき私はいつも 永遠の世界を垣間見ている

 (※1~4) リフレイン
 (※4)   リフレイン



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見慣れぬ光景

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 サッカー・ワールドカップ第一次予選の豪州戦。私は、負けないまでも引分けと予想した。最終戦のアウェーとなる対サウジ戦は、勝てば予選突破!のサウジが選手・観客そして審判も味方につけて日本を破ると・・・。豪州は、最終戦の相手が格下のタイ、間違いなく勝つ。結果、日本は勝ち点1差でワールドカップ出場ならず!・・・そう考えていた。



 日本代表監督ハリルホジッチも私と同じ懸念をもっていたのではないか。ジーコもトルシエもどこか日本を見下していた気がするが、オシムとハリル(どちらも旧ユーゴ出身)にはそんな見下ろした視線を感じなかった。真摯なその態度は、ラグビーの日本代表監督をつとめたエディー・ジョーンズに似ていると思ったし、指導者に必須の人間性を見た。

 劣る体幹をパスでつなぐ日本流。ハリルはそこに捕われなかった。一方、フォーメーションと調子の良い選手を重視した。いつも最悪!を考える彼の性格ゆえ表情はいつも険しかった。豪州戦は勝てない・・・彼の内なる悲観を選手が突き破った。突き破ったのはハリルだからこそ起用した若手二人だった。こんなにも泣き歓ぶハリルを私は好きになった。



 私が小さかった頃、街頭パフォーマンスと言えば、チンドン屋の練り歩きやサーカス興業のピエロの宣伝ぐらいであった。いつの頃からかギターを弾きながら自作の歌を披露する光景が当たり前に増え、やがて喫茶店などを借り切ってライブ演奏をするようになった。演奏に場所を選ばなくなったのだが、それでも美術館でのコンサートは珍しい。



 「夏の名残りを愉しむ」コンサートに行った。会場は知る人ぞ知る美術館・・・ロダン・ムーア・ジャコメッティら錚々たる彫刻家の作品に出逢える。外は涼やかな風が流れ美術館の白く大きなモニュメントが青空によく映える。夏が去り行き秋がしのび寄る・・・そんな弁証法的な?季節の移ろいを感じるヴァイオリンとギターによる昼下りのコンサート。

 開演後は撮影できないので、開演前の光景でご想像いただきたい。プロローグはアイリッシュ民謡より「庭の千草」。なんとも美しいヴァイオリンの音色。演奏者が「余りに音響がいいので嬉しくなる」と語るほど音響の良い美術館のロビーだった。他にメンデルスゾーン「歌の翼に」、ドビュッシー「月の光」、パガニーニ「カンタービレ」など。



 壁の縦長の窓から庭園の粗樫やメープルツリーが垣間見える。休憩中には庭に出て秋近し!の風と光を満喫した。後半は「今の雰囲気」を感じつつの即興演奏につづきシュトラウスのポルカ「雷鳴と電光」、ピアソラの「タンゴの歴史」より「Cafe 1930」「Nightclub 1960」など。最後に「浜辺の歌」の合唱・・・会場の皆さんの声が格別!素晴らしかった。



 座席数僅か70、名の知られた方の勿体ないような貴重なコンサートだが、都合により敢えて控え目にご紹介した。この間、帯状疱疹で弱った身と、腎がんの術後6年のCT検査を控え滅入っていた心とをシャン!とさせるコンサートではあった。尤も、それだけに独りよがりのブログになり、寄せられるコメントが限られるのは仕様がないかな(笑)

 Celtic Woman「The Last Rose Of Summer(庭の千草)」


  イメージしていただくためにピアソラ「Night Club 1960」も・・・


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術後6年検診・・・検査日(腎がんのメモリー42)

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 この夏は様々なことに翻弄され、仕上げ?は8月の終わりに罹った帯状疱疹でした。胸~腋~背・・・疱疹が帯状に広がり痒さよりキリを刺すような鋭い痛み。腎がんの術後6年検診(CT)を控え、初めは「肺転移?」と思いましたが、この痛みはちょっと違う!と。

 このブログを訪ねた方の中には「帯状疱疹」「肋間神経痛」を疑ったドクターGさんもいらっしゃったようで、さすが!でした(笑)。私も帯状疱疹は疑いましたが、20年余前に一度罹っているので「それはない」と。しかし「それはないは・・・ない!」のでした。

 犯人は誰もが罹る水疱瘡ウィルスで、神経節に潜み免疫力が下がったり過労やストレスに乗じて再登場します。抗ウィルス薬を処方すれば大抵は治まります。が、疱疹は治まっても痛みが引かない例も結構!多いそうです。私、まだ痛みが引きまセーヌ川(涙)



 腎がんの術後検診を受ける某附属病院に「帯状疱疹で治療中です。検診は延期した方がいいですね?」と電話したら、「ノープロブレム!」。「しかし血液検査では影響があるでしょう!」と言いたかったのですが、「あ、そうですか。では予定通り参ります」。

 昨4日が検査日でした。CTの予約時刻までに採血を済ませます。説明書に「採血で腎機能が悪いと判った方は造影剤なしのCTになります」と。しかし採血から十数分後には造影剤にてCT検査を受けたのですが、腎機能についてもう結果が出たの? OK?

 まあそんなことは訊ねませんでした。待たされるのが厭!という それだけの理由ですが・・・。でも8日後の診察の際、もし腎機能が悪かったら言ってやるんだ、「おかしいじゃ有馬温泉! じゃあなぜ造影剤を入れたんですか?」・・・とは、よう言いまセーヌ川。



 【採血スタッフ】図体の割に肝も血管も細い私、採血は結構!鬼門ですが、素早くチクリともさせず採血して下さいました。感謝です。これもやっぱり腕(技術)だと思うのですが、そうした技術認定を制度化すれば良きインセンティブが働くのに!と思いました。

 【ある患者】CT検査前の更衣室で・・・気分を害されることでもあったのか、着脱もロッカーの開閉もなんとまあ乱暴な患者さん。出る際はドアを開けっぱなし・・・注意したスタッフに「ウルサイ!」と。こんな患者さん、病院もご苦労でしょうね(アンタかて・・・)

 【会計にて】お盆休み明けの医院からの紹介が多かったのか、ただ単に月初めの月曜日だった所為かはわかりませんが、長蛇の列がロビーを一周・・・思わぬ時間がかかりました。すでに昼休みにさしかかる時間、医師も看護師もスタツフも お昼は食いっぱぐれ? 



 今回は検査のみ。たださえ帯状疱疹の弱り身にて弱気ですし、なんと言ってもメーンエベント!は結果を聞く診察日。今回はもう おちゃらけの つまりまセーヌ川ブログ・・・たいへん失礼しました。診察日はもう大相撲秋場所三日目、ハッケ良い? ハッケ悪い?
                              All painted by QP
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或る研究会に・・・

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 学生時代の友人から或る研究会に誘われ、昨7日午後、激しい雨をついて京都に出かけました。怪しい研究会ではありません。勿論!妖しい研究会でもありません。テーマは「英国のEU離脱について」「核禁条約会議に参加して」。参加者は男女各4の8名、うち先輩4名、後輩3名でした。二つのテーマで3時間余・・・新聞やTVの報道からは得られない多彩かつリアルな報告に触れ眼からウロコ・・・。あっ!ここでスルー!OKです(笑)

                              

 今年1月、かつて英国に在住&仕事されポンドで年金を貰う学生時代の先輩(女性)が「英国のEU離脱は大正解」「良かったといずれ証明される」と明快に仰いました。この問題でこんなにも確信的な意見には初めて触れました。その先輩が「EU離脱問題で研究会」をされると聞き、早速!手をあげたのでした。また7月に国連本部で開かれた核兵器禁止条約に向けた会議に出席された方の報告もあると聞き、二重に興味津々でした。


                       核禁会議ホワイト議長(左)と被爆者代表

  被爆者の声がこの核禁条約の原動力に
 七夕の今年7月7日、核兵器禁止条約は採択されました。国連加盟国の63%(122か国)がこれに賛成しましたが、米英仏露中など核保有国とともに日本政府は不参加を表明しました。この会議の議長はコスタリカの女性がつとめ、日本から駆けつけた被爆者から日本における核兵器禁止を求める296万余の署名が提出されました。議長は署名を胸に押し当て涙ぐみ「被爆者の声がこの条約の原動力になった」と語られたそうです。

  核禁条約の知られざる意義
 この条約の最大の特色は「核兵器を初めて違法化した」ことにあります。条約は50か国が批准した後、90日を経て発効しますが、会議に不参加の国も条約に反対した国も、核兵器の開発・実験・保有・使用は国際的に総て違法となります。条約前文に「核兵器の廃棄が核兵器を二度と使わない唯一の保証」とあり、北朝鮮の危険な動きに日本はじめ世界の危惧が高まる中、この条約の意義が余りに知られていないことを残念思います。


                  会議不参加の国の机上には折鶴が置かれたそうです

  EU離脱問題よりも・・・
 英国のEU離脱問題を報告されたのは70代の女性です。ポンドでの年金があることと一人身の身軽さから、英国の小さな島々にしばしば「シニア留学」される由。語学力の維持、学ぶ刺戟のほか、長期の(数週間)ホームステイで文字通りアットホームの体験が出来ることと、旅費がツァー等に較べて格安な点も魅力だそうです。そういう話から入られたので、「EU離脱問題よりもそっちの話のほうが面白い」との声がありました(笑)

  欧州合衆国構想~EU創設 
 まず歴史的な経緯について。戦後すぐ、チャーチルが「欧州合衆国」構想を示し、これが以後の欧州統合問題の出発点となります。1957年にEEC(欧州経済共同体)が誕生し、67年にはEC(欧州共同体)に移行しますが、英国は加盟していませんでした。加盟に際してはド・ゴール払大統領に阻まれ、73年に漸く加盟が承認されました。93年にEU(欧州共同体)に移行、そして昨年6月の国民投票でEU離脱が決まりました。



  国民投票の主な動向
 国民投票には3350万人が投票し(投票率72%)、その動向について分析を試みました。①「EU残留」支持は年齢が若いほど多く18~24才の残留支持は73%、一方65才以上の残留支持は40%。②管理職・専門職など上流階級の残留支持57%、ブルーカラー層の残留支持は36%にとどまりました。③支持政党別では、保守党が残留42%、労働党は同63%。その他、自由(民主)党は残留70%、独立党は同4%。

  動向分析
 残留を唱え破れた保守党のキャメロン首相は辞任、同じ保守党で当初は残留を唱え後に離脱を表明したメイが首相に就任しました。①についてはグローバルに活躍したい若い世代は残留に、EUに施策の主導権を握られたくない旧い世代は離脱に傾いたとの見方が一般的な中、「若者の希望を打ち砕く英国に未来はない」は卓見でした。②の傾向は米国大統領選のトランプ支持層や日本の維新勢力の傾向に似ているとの分析もありました。

  分析が難しい・・・
 ③において残留支持が圧倒的に多かった労働党は野党ですが、労働党を支持するブルーカラー層の残留支持が圧倒的に少なかったのは・・・分析しきれませんでした(笑)。この問題では、保守党・労働党ともに党内で意見が割れており、支持政党による傾向分析になじまない問題と思われます。そもそも代議(議会)制民主主義の典型たる英国で直接民主主義の手法である国民投票で国の進路を定めようとしていること自体が不思議な現象でした。


                        研究会のために用意された手作り資料

  EU離脱は歓び・・・
 結果は52:48の僅差でEU離脱!に決しました。どこかの「都構想」のように、もう一度!投票に付するバカはしますまい。紆余曲折を経ながらもEU離脱が着々と進むでしょう。いずれにしても高年齢層・ブルーカラー層はじめEU離脱派は歓んでいます。ドイツ主導の欧州議会にとやかく邪魔されず自らの施策を自ら意思決定できる、移民流入に歯止めをかけられる、そもそも英国は大国であり連合に依存せずとも大丈夫と・・・。



  EU残留派は嘆く
 一方、若者や中上流階級などEU残留派はガックシ! EU圏を基本に構築されている金融・経済・雇用への悪影響を心配し、若者は島国英国に閉じ込められるような閉塞感を覚えるでしょう。もともと通貨はポンドにこだわりユーロを使わず、圏内の移動にパスポート不要のシェンゲン協定に加わらなかった英国とはいえ、EUを離れ単一市場に戻る懸念や残留支持が圧倒したスコットランドの独立機運にも影響を及ぼしそうです。



  二次会あり!
 およそ3時間半・・・それなりに白熱した意見交換を終え近くのレストランの二次会へ移動しました。ただし二次会ではEUも核禁条約もまったく話題に上りませんでした。みんな旧知の間柄ですから、専ら近況であるとか学生時代の「えっ!知らなかったなぁ・・・」って話とか、「〇〇が最近おかしい(妖しい?)らしい。誰か教育的指導をすべし」といったトンデモナイ話とか・・・。自然発生的?な研究会の筈ですが、次回は12月某日の由。

  如何にも英国風の行進曲 エルガー「威風堂々」・・・関フィルの藤岡幸夫さんが東フィルを指揮 

   Where is "Rarudo-sann" now ?   Where is "Guranora-sann" now ?  

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雨がやんだら(腎がんのメモリー43)

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  秋・・・そろそろコスモス、彼岸花の季節ですね。みなさま如何おすごしでしょうか。
  以下・・・QPの爽やかな秋の絵とともに腎がんの術後6年検診の報告をいたします。



 未明、天が裂けるかのような雷鳴が轟きました。たださえ眠れぬ一夜、シマジロウが震えながら私の布団にやってきました。枕元~足下を落ち着きなくニャアニャア鳴きまわり、愈々まんじりともせず・・・結局、そのまま「診察」日の朝を迎えました。

 朝8時、「必ずお電話下さいね」の妻の声を後に家を出ました。すでに雨は小止みでしたが、渋滞でバスは10分余り延着。私鉄駅まで心の動きそのままに足早に歩きました。通勤特急で25分、更に京都市バスで15分、なんとか予約時刻に到着しました。



 待合で腰を下ろすと「〇〇の・・・?」と声を掛けられました。拙ブログをずっと訪ねていると仰るピンさんでした。病院も主治医も同じという奇遇・・・9/5のブログ記で「お目にかかれれば」とコメントを交わしていたのでした。様々なご縁が繋がるものですね。

 ピンさんはオプジーボで治療中とのことで、「CTの結果を心配されていたので、もし転移の場合、治療の進め方をアドバイスが出来るかな」と声をかけて下さった由。診察・検査等を控えて短い会話でしたが、お互いの連絡先を交換させていただきました。



 主治医はいつになく硬い表情で「何か変ったことは?」と。やばいかも・・・と思いつつ、この間の不調をいろいろ話しました。聴き終えて「検査のほうは異状ありません」と淡々と・・・。もう、かんべんしてくださいよ。遂にアウトか!と覚悟したやありませんか。

 そこで気になっていた、眼の下の腫瘍の話。じっと診た後、主治医「皮膚科を紹介します」、私「今からですか?」、主治医「今から!」。えぇのか悪いのか・・・。で、皮膚科で検査の後、若くて美しい女医さん「悪性腫瘍ではありません。脂肪性の腫瘤です」。

 初めて中1年のCT検査には結構!ビビリンゲンでしたが、お蔭様で術後6年検診を無事クリアーできました。激励や念力、大丈夫!の予言を下さった方はじめみなさまに心からお礼申し上げます。以下、病理所見と血液検査の概要を記しご報告といたします。
 
 【病理所見】1年前のCTと比較。(腹部)手術した左腎に局所再発はなく右腎にも特記すべき所見なし。腹膜内の術後の脂肪壊死と見られる所見も前回と同様。肝実質に転移を示唆するSOLなし。多発肝嚢胞に著変なし。有意なリンパ節腫大なし。胆、膵、脾、副腎に特記すべき所見なし。腹水貯留なし。(胸部)肺転移を疑う結節影は認めず。右肺尖部、左肺底部の小結節に著変なく炎症性変化によるものを疑う。胸水貯留は認めず。
 
 【血液・尿検査】高値では、T-BIL(総ビリルビン・・・標準0.2~1.0)が体質!とされるほどいつも高く2.0 BUN(尿素窒素・・・標準7~20.0)は20.7。 低値では、PLT(血小板・・・標準160~327)が134。 その他は総て標準範囲にありました。 腎臓で重視されるCRE(クレアチニン・・・標準0.3~1.1)は0.91、 eGFRは64.1とまずまずでした。 私が重視する Lymph%は34.2で、がん細胞をほぼ死滅させるとされる30%超でした。

 

 お昼。妻と待ち合わせて、検診クリアーではいつも行くレストラン「身土不二」でいつもの!限定20食の和風御膳をいただきました。身体に良い(無農薬・低農薬・食品添加物の少ない)野菜・肉・魚を、刺身・煮物・揚物・焼物で揃えた御膳です。元気が出ます!


 
 妻とは駅前で別れて、家まで約4km、雨の上がった道をウォーキングしました。雨を湛えた路傍の花々はまるで氷が溶けたような風情・・・こんなこと普段は滅多に気がつきません。これも一つのご褒美かな? 相変わらず花の名には疎くてわかりませんが・・・。



 このブログ記のタイトルは「雨がやんだら」。朝丘雪路さんの歌を!と思いましたが、「あんまりやなあ」と・・・。以前にもご紹介した伊藤玲子:作詩、松下耕:作曲の「今、ここに」をあらためてご紹介します。 今、ここにきてくださった あなたに・・・。

 今、ここに 私はいて 今、ここで 私はうたう
 今、ここに 私はたち 今、ここで 私はきく
   空気 風 光 身体をとおりぬけて
   空気 風 光 心からあふれるもの
 私の身体 とおりぬけて あなたへとどくもの
 私の身体 とおりぬけて あなたからとどくもの
 今、ここに 私はいて 今、ここで 私はうたう



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ものの見方 考え方 をリセットする

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 きょうはマリーさんの命日
 今日9月16日は PPMのマリー(Mary.Travers)さんの命日。私より一世代上の方ですが、青春時代も中高年時代もいつもその歌声に心を満たされてきました。前にも※ご紹介しましたが、プロテストシンガーとして権力と権威に怯むことなき生涯でした。
  ※2015.9.13ブログ記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/888162323cf7ab68f3f78b614202704a

  Don't Think Twice, It's All Right 
 PPMの歌はどれも大好きです。中でも「Don't Think Twice, It's All Right」のマリーさんがとりわけ好きです。 は A.ウィリアムズショーに出演した時の映像・・・マリーさんの出番は少ないのですが、歌にあわせたリズミカルな身のこなしに惹かれます。
   ※ Don't Think Twice, It's All Right.・・・なんてこたぁない、大丈夫だ!



 ブログを始めて4年
 明後日、私がブログを始めて満4年を迎えます。「吾輩も猫である」が150回、全体の半分近くを占めますが、シマジロウの老化とともに減りつつあります。勿論!私も老化まっしぐら! ここまで僅か4年! されど4年! どこまで続きますやら・・・。

 硬い!のは・・・
 先日の学生時代の友人との研究会?は良い刺戟に・・・。硬い書にご無沙汰していた所為か「英国のEU離脱」「核禁国際会議」という世界が新鮮でした。自分の頭こそ硬くなっていたんですねぇ。で、図書館に行き、やや軟らか目の硬い書?に目がとまりました。



 大前研一氏
 はっきり言って「大嫌いな人」です。歯に衣きせない語り口は、誰の為に?と言えば、「権力の側」についていることが自明な方ですから。その彼がどんなことを書いているのか、自分の ものの見方、考え方を一度リセットするのにちょうど良い書だと・・・。

 著書「日本の論点」のカヴァー裏より
『言うべきことを言えない空気が充満する社会は不健全だ。右とか左とかの立場とかではなく、自分が何を知っていて、どう考えているのか表現することが大切だ。そういうインテリジェンスを取り戻さなければ、いつか来た道!へ再び足を踏み入れるだろう』

 大前研一の「日本の論点」・・・ 詳細は敢えて省き目次24項中8項のご紹介にとどめます
 1.セカンドライフは8万時間の自由時間がある。何をしますか?
 2.世界的な大企業で続発! データ偽装問題はなぜ起こるか?
 3.アベノミクスの景気浮揚効果を阻む「低欲望社会」の現実
 4.日本には核兵器を開発するだけの能力があるのか?
 5.世界を席巻するポピュリスト旋風はどこまで広がるのか?
 6.ドナルド・トランプの過激発言はなぜ米国民に受けたのか?
 7.中国バブル崩壊から「世界大恐慌」へ飛び火する可能性
 8.「"Change" "Yes,We can" 」・・・ オバマはアメリカをどう変えた?

 近藤大介氏
 知らない人です。「知らない人について行ってはイケマセン」が(笑) 頭をリセットするにはちょうど良さげな「傾向」の方だと思いました。東大卒・・・お勉強は良く出来たのでしょう。大学で東アジア論を講義されてはいても、「学究の徒」の匂いはしません。

 筋金入りの・・・
 講談社で週刊現代、月刊現代の副編集長をされた由。筋金入りジャーナリスト、元へ! マスコミ人です。その後、講談社の中国における出版部門を仕切る「文化有限公司(北京)」に出向、そこで知り合われたのでしょうか、おつれあいは中国人でいらっしゃいます。

 近藤大介「対中戦略」・・・ここでも目次70項目より選り抜いた?8項目のご紹介にとどめます。
 1.(尖閣問題の)最悪の選択をした野田民主党政権
 2.「中国の権力闘争」から分析する尖閣問題
 3.トップ就任直後に恩人を冷遇する習近平
 4.「中国は日本より安定した国」が世界の共通認識
 5.5000万人の「無業遊民」
 6.偽物--毒食品の恐怖
 7.日本がアプローチすべき中国要人
 8.北朝鮮問題は中国と解決せよ

  Heart Stream
 読めば・・・雑誌に載ったものをまとめた書、けして硬くはありません。疑問だらけの内容ですが、硬い頭のリセットには役立ちました。最後に・・・わがミク(mixi)友の加わるPPMコピーバンド「Heart Stream」 の演奏で 頭もハートも軟らかくなさってください。
    ※ 一人よがりの記事・・・コメントは心おきなくスルーなさってくださいね。


 
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