主人の思考回路
数年・・・ひとつ屋根の下に暮していると主人の思考回路がわかってくる。茨木のり子と言えば、詩 「わたしが一番きれいだったとき」 を思い浮かべるだろうが、主人に 『茨木のり子の詩で一番に挙げるとすれば?』 と訊ねたら、思ったとおり 『その時』 と返ってきた。その時!にはまだ早かろうが・・・。
茨木のり子 「その時」
セクスには/死の匂いがある ・・・ 新婚の夜のけだるさのなか/私は思わず呟いた/どちらが先に逝くのかしら/私とあなたと ・・・ そんなことは考えないでおこう/医師らしくなかったあなたの答 ・・・ なるべく考えないで25年/銀婚の日もすぎて/遂に来てしまった/その時が/生木を裂くように
「若者たち」 から 「老人たち」 へ
主人に「聴きたい歌は?」と訊ねると、「いっぱいある」と言いつつ・・・「若者たち」。1960年代後半~70年代前半、団塊世代の青春の一つの典型を描いたTVドラマであり映画でありテーマ曲であった。今や「老人たち」となり老人たちの親たちを介護する世代、やがて自らが介護される世代でもある。
「若者たち」 詞:藤田敏雄 曲:佐藤勝
君の行く道は果てしなく遠い だのになぜ歯をくいしばり 君は行くのか そんなにしてまで
君のあの人は今はもういない だのになぜ何をさがして 君は行くのか あてもないのに
君の行く道は希望へとつづく 空にまた陽が昇るとき 若者はまた 歩きはじめる
【B面】「星に祈りを」 https://www.youtube.com/watch?v=cclTxHRexXs
原発事故は二度と起きないか?
タイガース「廃墟の鳩」がリリースされたのは主人がまだ10代であった1968年、半世紀近くも昔だ。この歌の11年後にスリーマイル島の原発事故が起き、チェルノブイリ(1986年)、福島(2011年)とつづく。この歌を思い出させる原発事故はもう起きない、二度と起きないと、言い切れるだろうか。
「廃墟の鳩」 詞:山上路夫 曲:村井邦彦
人は誰も悪い事を覚えすぎた この世界 築きあげたユートピアは壊れさった もろくも
誰も見えない廃墟の空 一羽の鳩が飛んでる 真白い鳩が 生きることの歓びを今こそ知る 人はみな
汚れない世をこの地上に再び創るために 人は目覚めた 生きることの歓びを今こそ知る 人はみな
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