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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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閑話休題 ( ハルカス & 半泥子 & 帰省 )

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                あべのハルカス16F美術館前の庭園 まるでガレリア(画廊)のよう・・・

 二つの思いが一度に叶う
 例月の介護帰省(後記)から戻ると暫く何もしたくなくなる症候群・・・。そんな気の脱けた昨28日、「川喜田半泥子物語~その芸術的生涯~(あべのハルカス美術館)」に出かけました。NHK「日曜美術館」で半泥子の「人と作品」に触れて以来、今回の作品展には「必ず!」と思い、日本一の超高層ビルあべのハルカスにも「ぜひ!」と思っていたところ、陽気に誘われ二つの思いが一度に叶いました。

 偉大なるアマチュア
 川喜田半泥子(カワキタ・ハンデイシ1878~1963年)は、「プロフェショナル」を「職業」と解するならプロの陶芸家ではありません。明治11年(1878年)、半泥子誕生の年に創業された第百五銀行(三重県津市に本店を置く地銀)の頭取を務めた銀行マンであり、また超!多作(書画を含め2~3万点)ながら作品を「一点として売らなかった」ところもプロの陶芸家とは言えません。



 流儀?に偏らないのびやかさ・・・
 半泥子の作品は下記(※)のとおり実に多彩にして豊富です。陶芸は地域・窯元毎に伊万里焼・備前焼・美濃焼・樂焼など様々で、また美濃焼には志野・織部、樂焼には長次郎・光悦などが生まれ各々一つの流れが形成されています。半泥子はそうした流れには偏りません。良いと思うものを大胆に取り入れるところが(名門の豪商育ちの余裕でしょうか?)如何にも半泥子らしさではあります。

(※) 半泥子陶芸作品・・・クリックして下さい ⇒ https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B7%9D%E5%96%9C%E7%94%B0%E5%8D%8A%E6%B3%A5%E5%AD%90+%E4%BD%9C%E5%93%81&biw=1103&bih=570&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=6MgXVe7pM-W3mAXzgoDQBg&sqi=2&ved=0CBwQsAQ

 半泥子を知る見応えある作品展
 概ね150点が展示され、うち70点余は半泥子が買い求めたマティスの絵など半泥子ゆかりの作品群でした。そこが、半泥子の「人と作品と歴史」を構成し「川喜田半泥子物語」と命名された所以でありましょう。それら関連作品も書画も各々に素晴らしいとは言え、やはり陶芸作品が圧巻です。熱い思いをもって訪れる人々の期待を見事に裏切る?「想像以上に素晴らしい」見応えある作品展です。

 なお敢えて個々の作品について感想等を記しませんが、「慾袋」と銘された伊賀水指、「雪の曙」と銘された茶碗、ひょうきんに描かれた「自画像」(油彩)、墨書「無茶」「苦茶」・・・が印象的でした。

                                                           

  
  まだ少し雪の残る蒜山高原   でも桜の蕾も膨らみはじめ・・・    空も陽光も樹々も春へ

 今月の介護帰省は・・・
 ①グループHに居る父の内科&歯科検診付添い、医師との意見交換、②独居している母の心身の状況と暮らしぶりについてケアマネ・ヘルパー・デーサービスの方々とのカンファレンス・・・が主な内容でした。父は心臓の数値(BNP)のほかは順調ですが、認知は確実に進んでいますね。
 母には施設に入ってほしいのですが、相変わらず「入らない」の一点張りに徒労感でいっぱい・・・

 ほんの少しの間・・・
 この間、韓国ドラマ「ホ・ジュン」をずっと見ていました。17世紀に活躍した朝鮮の名医の生涯を描く歴史ドラマ、いつも水戸黄門的?な展開ではありますが、最終回は名医ホ・ジュンにして治せなかった母親の認知症が治る展開がありました。歓ぶ家族にホ・ジュンが言います 『死ぬ前にほんの少しの間、良くなることがあるのだ』 と・・・。私の父にもそうした『ほんの少しの間』があるのでしょうか・・・。

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