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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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吾輩も猫である 89 ( 別れの季節 )

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 吾輩は「別れ」の淋しさに縁がなかった
 『3月は別れの季節』と・・・。なるほど卒業・退職・転勤など3月は別れが多い。が、俗世間に関与しない吾輩は別れに縁がない。そもそも吾輩は父猫が誰かも知らず、母猫の顔も憶えていない。兄弟たちと一緒にいた記憶は微かにあるが、「別れ」の意味も知らず、淋しさにはとんと縁がなかったのだ。

 Out of sight,out of mind 
 『去るもの日々に疎し』 とは、主人によれば 「言い得て妙」 の由。含蓄のありそうな言葉だが、英語では 「Out of sight,out of mind」(会わなきゃ忘れる) と至ってストレートな表現。「別れ」とはセンチメンタルな余りつい!含蓄を漂わせてしまうが、英語の合理的な表現はさすが!である。

 良い別れをすれば・・・
 主人の敬愛した先輩は、しばしばパブロ・カザルス(チェリスト)の言葉 『良い笑顔をすれば良い笑顔が返ってくる。良い挨拶をすれば良い挨拶が返ってくる。良い仕事をすれば良い人生が待っている』 を引用して挨拶したそうだが、 『良い別れをすれば良い出会いが待っている』 は如何?

 美しい別れ・・・
 そこへ主人、大真面目に「良い別れとは?」と吾輩に問うてきた。むむっ! 言葉に詰まるや内科医! 良い別れとは何ぞや・・・。恋人たちにとって、夫婦にとって、良い別れとは? 難しい! 難しいのでこの際「美しい別れ」としたい。が、今宵の主人はひつこい! 「美しい別れとは何ぞや?」と・・・。 

 虹の向こうでは・・・
 蓋し別れとは本質的に悲しいものである、と考えつつ・・・考えることはやめにした。人それぞれに様々な別れを経て誰もがいつか虹をわたる。吾輩ら家猫の平均寿命はおよそ15年、既に吾輩も半生を経たことになる。虹の向こうでは未だ見ぬ父(猫)に会えるだろうか、母(猫)に再会できるだろうか・・・。

 スコットランドの血 スコットランドの猫
 NHK朝ドラでエリーさんの歌う「蛍の光」に心がふるえた。そして偶々聴いたロッド・スチュアートの歌う「Auld Lang Syne」にも心が揺さぶられた。ロッドにはスコットランドの血が流れている由・・・。民謡とは地と血から生まれ出ずる歌だと、改めて思った。スコットランドの猫にも会ってみたいなぁ・・・。

 【ロッド・スチュアート・・・Auld Lang Syne】


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