もう1年の3分の1が過ぎた! それとも まだ1年の3分の1しか経っていないのか! 時間は 人により情況により その価値を 意味を 感じ方を…異にしますね。私ですか? さあ どうでしょうねぇ。ともあれ風薫る季節 …5月のQPカレンダーをおとどけします。
学校の入学、卒業が秋になるかもしれない、と。お盆の頃に卒業式、残暑厳しい九月に入学式 .... 歳時記も変わるのでしょうか。思えば卒業からもう半世紀近く経ちました。友人達と能登へ二泊三日の卒業旅行に出かけたのが ....「自由なる青春」の最後かなぁ。
旅の途中、当時の若い女性に人気のあった雑誌「an an」の取材に出遭い、ちょっとだけ取材らしきものを受けました。で、その後「載ってるかなぁ」と注目しましたが、ぜ~んぜん! それにしても半世紀近く経って「an an」はすっかり雰囲気が変わりました。
(左)半世紀近く前の表紙:秋川リサさん (右)現在の表紙:Snow Man(私の知らない!人達)
以下 徒然のおともになれば …
半世紀前に流行った言葉「不確実性の時代」。今!だって何もかもが不確実です。新型コロナウィルスの出現は「時代を根本から変える」とまで言われていますが、つい!数か月には想像だにしなかった世界の激変を 私達は今!眼の当りにし 茫然としています。
コロナ禍の現在と激変する明日の日本と世界。フランスの思想家・歴史家でありEU創立の影の立役者と言われるジャック・アタリ氏。フランス政府顧問として40年にわたり日本経済の調査・分析をおこなってきた氏のインタビュー※概容を以下に記しておきます。
※ NHK BS1スペシャル「欲望の資本主義~スピンオフ~ジャック・アタリ氏大いに語る(4/23)」より
ここ40年の日本は「良い変化ではなかった」。「40年前の日本には世界一があふれ米国に代る超大国になると目されていた。しかし今、国の将来を計る47の指標で、OECD36か国の中で日本は下位数か国の一つだ」。
「日本が世界に先がけ行った経済的実験(国債乱発と超低金利政策)がある」。アベノミクスを象徴するこの”実験”は「長期的に見れば必ず破滅する。経済成長の減速が人口減少=1人当りGDPの増で隠されている」。
日本の国債残高は1100兆円、年間予算の10年分超!です。年収5百万円の人が5千万円超の借金をしている勘定であり、国民の年金財源のうち70兆円を投じ株価を維持していますから、破滅は不思議ではありますまい。
日本の将来で「最も深刻な問題は少子化」。フランスは早くに気づき「GDPの5~7%を少子化対策に充てている。将来世代を見据えた住宅、教育、女性の社会進出のための基盤整備は 経済の活性化にも繋がっている」。
消費税や減税策について日本は「税制を財政政策にフォーカスし過ぎる。少子化対策など社会的流動性にフォーカスすべきだ」。「財務当局は財政緊縮論に傾きがちだが、言わば動的平衡、バランスが大切だ」。
消費税増税分を法人税減税など景気テコ入れにまわすアベノミクスだが、景気は良くならず上ったのは株価だけ。「社会的流動性に充てる」はまさに少子化=人口減少の歯止めとなり氏の言う「利他主義」に通じる。
「人は自分が貧しいと思うとどうにかしようと思う。自分以上に自分の子供のために何とかしたい」。「社会の仕組みがそれを阻むとわかれば社会を変えようとする。利他的だが、自己の利益となる利己主義でもある」。
「世界中で市場原理が幅を利かす。本当に市場原理を貫くなら政府は不要だ。経済は市場原理に任せればいい。が、政府による”調整”が必要だとしたのはケインズの偉大な発見。市場の不完全性を政府が補完する」。
ならばグローバル化した経済には「世界政府」が必要だが、国連しかない。それを「日・米・英・EU・中国の中央銀行同盟が代行する。根底には経済が成長し続けるとの信仰がある。成長を前提に資金を注いでいる」。
"ネズミ講" と同じだ!と考えて良さそうです。ネズミ講は最後は必ず破綻します。各国政府も中央銀行同盟も破綻の先延ばしが関の山。唯一!金融破綻、世界大恐慌でしか調整・解決されない、ということでしょう。
いつの時代も「極左と極右は純粋さを求める点で同じ」。「極左も極右も原理主義者もおしなべて "民主主義は鬱陶しい" と考える」。「純粋さを求め妥協を厭う極左・極右と或る種の宗教勢力が手を組む惧れがある」。
"或る種の宗教" にはポピュリズムを加えるべきかもしれません。大衆迎合に見えて大衆煽動であり、民主主義が踏みにじられ排他主義、全体主義がはびこれば、それは人類の忌まわしい歴史=戦争の拡大再生産ですから。
「今後50年間が勝負の時」、その間に「将来にわたって利益・繁栄を約束するポジティブな資本主義、安定した民主主義を築けないなら必ず全体主義が現れるだろう」と予言します。あり得ないことではありますまい。
「東欧は国民が外国に移住して人口が減少、20年で2割は減り、それが国の発展を阻害する」。「中国の活況は日本の近くにある大きな市場として日本を元気にする」。「国と国の経済同盟は戦争防止にはならない」。
「世界は益々不確実でも、確実なことはある」。「アフリカの時代が来る。中国の発展には壁がくる。米国は益々内に向かい日本を護るなどあり得ない。不確実を言い訳に確実なことへの対処を怠ってはならない」。
エキサイティングなインタビューでした。端折りましたが、コロナで番組制作が進まず再放送が増えています。きっと再放送されましょう。ぜひナマでご覧頂きたく存じます。
最後にアタリ氏の言葉を .... 未来を怖れてはならない。未来を怖れれば必ず失敗する。
【参照】拙ブログ4/16 「最悪のシナリオか? 希望を生むポジティブな未来か?」
https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/9304461f7b7859622d3a65ec70d8ec18
不思議に元気のでる歌 .... 「民衆の歌」
※ コメントしづらいでしょうから(笑) コメント欄は閉じま~す!
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
学校の入学、卒業が秋になるかもしれない、と。お盆の頃に卒業式、残暑厳しい九月に入学式 .... 歳時記も変わるのでしょうか。思えば卒業からもう半世紀近く経ちました。友人達と能登へ二泊三日の卒業旅行に出かけたのが ....「自由なる青春」の最後かなぁ。
旅の途中、当時の若い女性に人気のあった雑誌「an an」の取材に出遭い、ちょっとだけ取材らしきものを受けました。で、その後「載ってるかなぁ」と注目しましたが、ぜ~んぜん! それにしても半世紀近く経って「an an」はすっかり雰囲気が変わりました。
(左)半世紀近く前の表紙:秋川リサさん (右)現在の表紙:Snow Man(私の知らない!人達)
以下 徒然のおともになれば …
半世紀前に流行った言葉「不確実性の時代」。今!だって何もかもが不確実です。新型コロナウィルスの出現は「時代を根本から変える」とまで言われていますが、つい!数か月には想像だにしなかった世界の激変を 私達は今!眼の当りにし 茫然としています。
コロナ禍の現在と激変する明日の日本と世界。フランスの思想家・歴史家でありEU創立の影の立役者と言われるジャック・アタリ氏。フランス政府顧問として40年にわたり日本経済の調査・分析をおこなってきた氏のインタビュー※概容を以下に記しておきます。
※ NHK BS1スペシャル「欲望の資本主義~スピンオフ~ジャック・アタリ氏大いに語る(4/23)」より
ここ40年の日本は「良い変化ではなかった」。「40年前の日本には世界一があふれ米国に代る超大国になると目されていた。しかし今、国の将来を計る47の指標で、OECD36か国の中で日本は下位数か国の一つだ」。
「日本が世界に先がけ行った経済的実験(国債乱発と超低金利政策)がある」。アベノミクスを象徴するこの”実験”は「長期的に見れば必ず破滅する。経済成長の減速が人口減少=1人当りGDPの増で隠されている」。
日本の国債残高は1100兆円、年間予算の10年分超!です。年収5百万円の人が5千万円超の借金をしている勘定であり、国民の年金財源のうち70兆円を投じ株価を維持していますから、破滅は不思議ではありますまい。
日本の将来で「最も深刻な問題は少子化」。フランスは早くに気づき「GDPの5~7%を少子化対策に充てている。将来世代を見据えた住宅、教育、女性の社会進出のための基盤整備は 経済の活性化にも繋がっている」。
消費税や減税策について日本は「税制を財政政策にフォーカスし過ぎる。少子化対策など社会的流動性にフォーカスすべきだ」。「財務当局は財政緊縮論に傾きがちだが、言わば動的平衡、バランスが大切だ」。
消費税増税分を法人税減税など景気テコ入れにまわすアベノミクスだが、景気は良くならず上ったのは株価だけ。「社会的流動性に充てる」はまさに少子化=人口減少の歯止めとなり氏の言う「利他主義」に通じる。
「人は自分が貧しいと思うとどうにかしようと思う。自分以上に自分の子供のために何とかしたい」。「社会の仕組みがそれを阻むとわかれば社会を変えようとする。利他的だが、自己の利益となる利己主義でもある」。
「世界中で市場原理が幅を利かす。本当に市場原理を貫くなら政府は不要だ。経済は市場原理に任せればいい。が、政府による”調整”が必要だとしたのはケインズの偉大な発見。市場の不完全性を政府が補完する」。
ならばグローバル化した経済には「世界政府」が必要だが、国連しかない。それを「日・米・英・EU・中国の中央銀行同盟が代行する。根底には経済が成長し続けるとの信仰がある。成長を前提に資金を注いでいる」。
"ネズミ講" と同じだ!と考えて良さそうです。ネズミ講は最後は必ず破綻します。各国政府も中央銀行同盟も破綻の先延ばしが関の山。唯一!金融破綻、世界大恐慌でしか調整・解決されない、ということでしょう。
いつの時代も「極左と極右は純粋さを求める点で同じ」。「極左も極右も原理主義者もおしなべて "民主主義は鬱陶しい" と考える」。「純粋さを求め妥協を厭う極左・極右と或る種の宗教勢力が手を組む惧れがある」。
"或る種の宗教" にはポピュリズムを加えるべきかもしれません。大衆迎合に見えて大衆煽動であり、民主主義が踏みにじられ排他主義、全体主義がはびこれば、それは人類の忌まわしい歴史=戦争の拡大再生産ですから。
「今後50年間が勝負の時」、その間に「将来にわたって利益・繁栄を約束するポジティブな資本主義、安定した民主主義を築けないなら必ず全体主義が現れるだろう」と予言します。あり得ないことではありますまい。
「東欧は国民が外国に移住して人口が減少、20年で2割は減り、それが国の発展を阻害する」。「中国の活況は日本の近くにある大きな市場として日本を元気にする」。「国と国の経済同盟は戦争防止にはならない」。
「世界は益々不確実でも、確実なことはある」。「アフリカの時代が来る。中国の発展には壁がくる。米国は益々内に向かい日本を護るなどあり得ない。不確実を言い訳に確実なことへの対処を怠ってはならない」。
エキサイティングなインタビューでした。端折りましたが、コロナで番組制作が進まず再放送が増えています。きっと再放送されましょう。ぜひナマでご覧頂きたく存じます。
最後にアタリ氏の言葉を .... 未来を怖れてはならない。未来を怖れれば必ず失敗する。
【参照】拙ブログ4/16 「最悪のシナリオか? 希望を生むポジティブな未来か?」
https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/9304461f7b7859622d3a65ec70d8ec18
不思議に元気のでる歌 .... 「民衆の歌」
※ コメントしづらいでしょうから(笑) コメント欄は閉じま~す!
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c