元旦。「本年をもって新年のご挨拶を失礼させていただきます」と記された年賀状が数葉ありました。私自身そうしたいと思いつつ・・・されど年賀状。儀礼的なものは減りつつあるとはいえ、書き添えられる一言のあたたかみは珠玉に思われ容易に踏みきれません。
元旦から数日。或るブログに「いち早く春を告げる」と蝋梅の写真がUPされていました。そうか蝋梅か・・・と拙庭を見ると いつの間にか蕾がふくらんでいるではありませんか。洟はかんでも花を愛でることは少ない私に 蝋梅はいきなり訪れ心をときほぐします。
ここ数年、或る施設の仕事に関わっています。建物は建設30年を経、一年休館して舞台機構の改修工事を行い昨春再オープンしました。が、6月の大阪北部地震で大中小三つあるホールのうち肝腎要の大ホールの天井に落下の惧れが生じ直ちに休止しました。
オペラはじめ向こう一年の公演は総てキャンセル、新たな予約も受付を中止しました。その後、様々な経緯を経て、数十億円を投じ全館大改修工事を行うこととなりました。順調に進めばこの4月に準備に入り7月着工、来年秋に再々オープンの運びとなります。
「あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる」とは、福島原発の政府事故調報告書で委員長自ら語った言葉です。要するに「なんでもあり」。二度あることも三度あることも!と。自然災害は勿論、経済を巡る大変動・・・なんでもあり!の時代です。
個人的に備えられることは兎も角、とても備えられないと思うことには心の準備をするぐらいでしょう。今月は腎がんの術後7年半検診がありますが、術後12年で再発・転移した方もいらっしゃいますからね。備えたいと思いますけど備えられるかなぁ・・・
自然災害には、火災(地震)保険への加入、非常持出品の準備、避難経路ほか万一の場合の家族・隣人・友人の事前の意思統一が大切になります。しかし自然災害に万全! 絶対!はありません。その意味では最悪に備える心の準備こそが肝腎要かもしれません。
四十数年前、ガルブレイスというハーバードの大先生が「不確実性の時代」を著し世界的ベストセラーになりました。そんな不確実な書を読んでも仕様がありませんが、ともあれ「不確実性」とか「ファジー」とか法則性では括れない時代の幕開けでした。
大新聞が読まれなくなり、朝日新聞で言えば10年前に800万部だった発行部数が現在600万部、実際はその半分程度と言われています。新聞の影響力が弱まる一方、ネットの影響力が目立ちます、「良い影響力と確かな世論形成」には程遠いでしょうが・・・。
「インテリゲンチャ(知識階級)」という言葉をとんと聞きません。労働運動も運動不足の最たるものですし、学生運動など見たこともない学生が殆どでしょう。が、かつては「新聞・インテリ・労働運動・学生運動」は時代と社会の確乎たる批判勢力でした。
郷愁のように昔を振り返っても仕様がないと承知しつつ、年の始めに思うままを記しました。ただ年を経て木は弱く醜くなっているのに、なぜかたくさん蕾をつけた拙庭の蝋梅を眺めながら、時代と社会が良い方向に進化することを期待したくなるのでした。
では「ニュー・イヤー」にふさわしくウィーン・フィル「ラデツキー行進曲」をお聴きください。指揮は大いに元気だったときの小澤征爾さんです。会場とご一緒に ときに優しく小さく、ときに力強く大きく 手拍子しながら・・・良い年であれ! 幸多かれ!と
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【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
元旦から数日。或るブログに「いち早く春を告げる」と蝋梅の写真がUPされていました。そうか蝋梅か・・・と拙庭を見ると いつの間にか蕾がふくらんでいるではありませんか。洟はかんでも花を愛でることは少ない私に 蝋梅はいきなり訪れ心をときほぐします。
ここ数年、或る施設の仕事に関わっています。建物は建設30年を経、一年休館して舞台機構の改修工事を行い昨春再オープンしました。が、6月の大阪北部地震で大中小三つあるホールのうち肝腎要の大ホールの天井に落下の惧れが生じ直ちに休止しました。
オペラはじめ向こう一年の公演は総てキャンセル、新たな予約も受付を中止しました。その後、様々な経緯を経て、数十億円を投じ全館大改修工事を行うこととなりました。順調に進めばこの4月に準備に入り7月着工、来年秋に再々オープンの運びとなります。
「あり得ることは起こる。あり得ないと思うことも起こる」とは、福島原発の政府事故調報告書で委員長自ら語った言葉です。要するに「なんでもあり」。二度あることも三度あることも!と。自然災害は勿論、経済を巡る大変動・・・なんでもあり!の時代です。
個人的に備えられることは兎も角、とても備えられないと思うことには心の準備をするぐらいでしょう。今月は腎がんの術後7年半検診がありますが、術後12年で再発・転移した方もいらっしゃいますからね。備えたいと思いますけど備えられるかなぁ・・・
自然災害には、火災(地震)保険への加入、非常持出品の準備、避難経路ほか万一の場合の家族・隣人・友人の事前の意思統一が大切になります。しかし自然災害に万全! 絶対!はありません。その意味では最悪に備える心の準備こそが肝腎要かもしれません。
四十数年前、ガルブレイスというハーバードの大先生が「不確実性の時代」を著し世界的ベストセラーになりました。そんな不確実な書を読んでも仕様がありませんが、ともあれ「不確実性」とか「ファジー」とか法則性では括れない時代の幕開けでした。
大新聞が読まれなくなり、朝日新聞で言えば10年前に800万部だった発行部数が現在600万部、実際はその半分程度と言われています。新聞の影響力が弱まる一方、ネットの影響力が目立ちます、「良い影響力と確かな世論形成」には程遠いでしょうが・・・。
「インテリゲンチャ(知識階級)」という言葉をとんと聞きません。労働運動も運動不足の最たるものですし、学生運動など見たこともない学生が殆どでしょう。が、かつては「新聞・インテリ・労働運動・学生運動」は時代と社会の確乎たる批判勢力でした。
郷愁のように昔を振り返っても仕様がないと承知しつつ、年の始めに思うままを記しました。ただ年を経て木は弱く醜くなっているのに、なぜかたくさん蕾をつけた拙庭の蝋梅を眺めながら、時代と社会が良い方向に進化することを期待したくなるのでした。
では「ニュー・イヤー」にふさわしくウィーン・フィル「ラデツキー行進曲」をお聴きください。指揮は大いに元気だったときの小澤征爾さんです。会場とご一緒に ときに優しく小さく、ときに力強く大きく 手拍子しながら・・・良い年であれ! 幸多かれ!と
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吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c