こころざしを果たして いつの日にか帰らむ 山は青きふるさと 水は清きふるさと
主人は「ふるさと」の3番の歌詞にいつも声を詰まらせる。青雲の志はそれなりにあったであろうに、果たせぬまま還暦を過ぎ やがて古希を迎える。父親の遺品に向かい 母親の繰り言に耳を傾け 旧き友を訪ね 海辺に遊び 山を眺め・・・半生を顧みては悔恨にくれる。
細君が何かと疲労困憊ゆえ今回は主人のみ帰省。お蔭で吾輩は主人の同行を免れたが、写真とメモを吾輩に渡し「久しぶりに書け」と。まあちょうどひと月ぶりにもなるので、快諾はせぬも渋々ならず請け負うことにした。一宿一飯ならぬ恩に与ってもおり・・・。
父親は昨秋旅立ち母親はグループホームにいる。毎月主人らが帰省し 母親が外泊するだけとあって、普段は空き家である。田舎のことゆえ屋敷うちは広く柿や蜜柑など実りものの木々もある。塀もそれなりに頑丈・・・とあって、野良ネコさんらにはもってこい!
で、今回、シングルマザーの母ネコ一家を発見した由。最初は、ガレージを出たところで母ネコと子ネコ一匹に遭遇、一瞬・・・フリーズ!した後、すっ飛んで行ったそうだ。その後、母ネコが子ネコに餌を持ち帰るのを主人がこっそり見ると、なんと3匹の子ネコ!
吾輩ら猫は音に敏感、主人が写真を撮れなかったのはやむを得まい。「いずれも白と黒のまだらな可愛いネコ、2匹だけならジジとモカだが、う~む!どうしたもんやろ?」と主人は悩む。なんの! 母ネコはシマ子、子ネコはシマⅡ、シマⅢ、シマⅣとすべし。
遺品!というほどではないが、父親の部屋を整理していて発見したものが2点。1点は、主人の40代に、或るPR誌から「私の幼かった頃」についてエッセイを依頼され、それが載った冊子(上左)。もう1点は、主人が幼少の頃、叔父が描いた油絵(上右)。
主人は「もう持っていない」冊子を父親は大事にしまっていてくれたのだろう。紙面は2ページで、もう1点、主人が小舟で泣いている写真が載っているが、「かっこ悪い」とUPを拒否された。油絵は実はもう1点ある筈なのだが、それは見つからなかった由。
梅雨なのに爽やかな良いお天気が続いた。しかし昨夜から久しぶりの雨、細君には庭の水遣りの手間が省けたのは幸いとして、各地で水害が出なければいいが・・・。今日のお昼には雨も上がり始めた。簾越しに庭に降り注ぐ夏の陽光・・・吾輩の厭な夏!が垣間見える。
カスケーズ「悲しき雨音」・・・悲しき少年兵、悲しき16才、悲しき天使etc.悲しき!素晴らしき時代。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c