もしもあなたが美しい夢を見たいと思ったら・・・
佐々木洋一・・・と言ってもご存知の方は殆どおられますまい。 30余年前、ある詩の結社に入っていた頃に出遭った詩人です。 本人に会ったことはなく、あくまで誌上、詩を通して!ですが・・・。 その彼の詩に初めて出遭ったのが『未来ササヤンカの村』。
『もしも/あなたが/美しい夢を見たいと/寂しい追憶の果てで思ったら/私の村/未来ササヤンカの村へ』・・・とは、なんという美しい いざないでしょう。
帽子をほうりすてたような・・・
『ちょっぴり悲しくなって/ぼろぼろの帽子をあみだにかぶる/あみだにかぶると/世界は広くなり/悲しみはやわらぐ/悲しみはすべて消しとんでしまったと/ぼろぼろの帽子をほうりすてる』。
私はまだ帽子をほうりすてられませんでした。 脳みそを護ろうと様々な帽子をかぶっては、どれもこれも「合わない」「似合わない」と嘆きつつ・・・。 でも、この詩を読んで、なんとなく、帽子をほうりすてたような・・・そんな気になったのでした。
揺れる乳房のひとを想うようになったのは・・・
『髪をきりりと結んだその女(ひと)が/ぼくに向かって/こうして/こうしなさい/と言うので/ぼくは腹が立って/ついには好きになってしまったのです』
『これは矛盾とかいう言葉で/あらわされるのですけれど/じつは最初に出会ったときから/口唇が少し赤くなったりしていたのです』
『ところが/ぼくがたった一つの口唇を鋭くして/お茶でも飲みに行こう/と言ったら/その女(ひと)はほんのひとこと言ったのです/お友達と約束があるので』
『それからです/揺れる乳房の女(ひと)を想うようになったのは』。
”GIVE ME A BOAT ”
朝ドラ「花子とアン」のタイトルバックでは 帽子が空をとび 未来ササヤンカ村の空とかさなります。 今日の「花子とアン」では、なつかしい ※「Give me a boat」 が歌われました。 かつてPPMで聴いて心あらわれ、モーターボート協会のCMで聴いてがっかりしましたが・・・。
※ 「There is a ship」「The water is wide 」のタイトルも・・・。
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