国会議員を25年以上つとめると議事堂に肖像画が飾られる。都道府県や市町村の歴代市長・議長、学校の歴代校長も肖像写真が飾られる。ふん!大したもんだ! が、吾輩だってこ~んな立派な肖像画がある。吾輩が身罷れば主人にはこの絵を玄関に飾ってほしいものだ。
な~んて本気で言うほど吾輩は馬鹿ではない。ではないが、そこらの人間だって自身や家族の写真を撮っては飾ったりアルバムにしているではないか! 宗教界でも歴史的に「偶像崇拝」をめぐる烈しい論争がある。肖像って言うのは・・・なかなか奥深い問題!なのである。
先日「猫が犬を抜いた」とのくだらない報道があった。吾輩ら猫は別に犬さんたちと競っているわけではない。人間って、ど~してあぁも上から目線で評論するのかねぇ。猫の神秘的なところがいいだの唯我独尊のところが面白いだのと・・・よくもまあ言ってくれるものだ。
その日の天声人語は丸谷才一の言葉を紹介していた。曰く・・・日本文学史を闊歩する素晴らしい猫が二匹いる。一匹は漱石の猫、もう一匹は源氏物語の『若菜』に登場する『ねうねう』と。ふん!吾輩を忘れちゃ困る、氏は吾輩が生まれる前に死んだゆえ仕様がないが・・・。
ところでこのPC画のなんとまあ素晴らしいこと・・・。勿論、モデルの良さによるところもないではない。ないではないが、マウス操作一つでよくぞここまで細密に描けるものだといつも感嘆している。吾輩のその時々の心の裡まで描かれていて、画家の眼力に恐れ入る。
これらの絵は主人の学生時代の後輩、と言うより畏友とでも言うべきQPによるもので、いつも諒解をいただいて掲載している。最近は描いたPC画が白・黒のTシャツにプリントされユニクロから通信販売されている由。モデルとして若干の優越感を禁じ得ない吾輩でR。
さて、夜も更けてきた。吾輩も老けてきた(旧いギャグと言う勿れ)。最近は20年近く生きる猫もいるそうだが、8歳の吾輩、人間で言えば還暦なのである。まして、人間に捨てられ野良を余儀なくされている朋輩たちは2~3年の寿命ときくと・・・心底!痛ましく思う。
北原白秋と山田耕作による「この道」。
この道はいつかきた道・・・あの丘はいつか見た丘・・・あの雲はいつか見た雲・・・
あぁそうだよ お母さまと馬車で行ったよ・・・あぁそうだよ さんざしの枝も垂れてる。
この唄を聴くと 主人は幼き日の故郷の風景を想い 故郷の母を思う・・・。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0