曇り空 輪郭のみながら なお美しい大山
郷里を出るも帰るも今は車・バス・飛行機が殆どですが、かつてはみんなが国鉄を利用しました。ですから「山陰線・伯備線」と聞くと今なお特別な感情が甦ります。遠ざかる大山を眺めては惜別の思いにかられ、迫りくる大山には胸ときめかせ、まさに帰心矢の如し・・・。
今は帰省は殆ど車です。ある時は一家三人プラス愛犬コロ、やがてコロが虹をわたり息子が家をでると妻と二人になり、そして今はプラス愛猫シマジロウ。途中休憩する米子道「蒜山」SAで見る山々が新たな帰郷のベンチマークに加わったとはいえ、やっぱり・・・大山!
暫く父の検査・入院で気の重い帰省が続きましたが、胸の影も消え退院の許可が出ました。浮腫んでいた足が細くなったのは嬉しくもあり哀しくもあり、小さくなった穏やかな顔に笑みを浮かべる父に嬉しくもあり哀しくもあり・・・胸がいっぱいになりました。
※ なお、父は認知症対応型のグループホームに入っていますので、退院後はグループHに戻りました。
父の若かりし日々はセピア色とモノクロの写真ばかり。何もかも地味で目立たない父の生き様そのものではありますが・・・母も私も姉も知らない、父の弟妹も親戚も友人達も知らない、時に烈しく時に色彩ゆたかな人生のシーンも幾つかあったのではないかと・・・。
濃霧につつまれた中国山脈・・・米子道蒜山SAでは一瞬のうちに霧が晴れました
谷川俊太郎「しぬまえにおじいさんのいったこと」
わたしは/かじりかけの/りんごをのこして/しんでいく/いいのこすことは/なにもない
よいことは/つづくだろうし/わるいことは/なくならぬだろうから
わたしには/くちずさむうたが/あったから/さびかかった/かなづちが/あったから/いうことなしだ
わたしの/いちばんすきなひとに/つたえておくれ
わたしはむかし/あなたをすきになって/いまもすきだと
あのよでつむことのできる/いちばんきれいなはなを/あなたにささげると
チャイコフスキー「四季」より 10月「秋のうた」
先日、ピアノ・ヴァイオリン・チェロの気鋭の若手奏者の演奏会に行きました。8曲が演奏され、いずれもたいへん力のこもった演奏を堪能しました。とりわけ印象的であったチャイコフスキー「四季」より10月「秋のうた」、画像の美しい You tube をUPします。
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