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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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孤愁 … サウダーデ

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 NHK-BSの「プレミアムカフェ」は旧い番組の中から選りすぐり作品を再放送します。先月初めに視たのは1996年放送「世界わが心の旅」。タイトルは 「ポルトガル … 父と子のサウダーデ」。旅人は、数学者というより作家 新田次郎のご子息 藤原正彦でした。

 彼を最初に知ったのは「遥かなるケンブリッジ」でした。一家を率いケンブリッジに乗り込んだ若き数学者の留学記です。後に某市の市長になる勤務先の後輩に薦められて読みました。新田次郎の息子の著と知らずに読んだ爽快かつ痛快な読後感でした。

 以後、彼の最初の書「若き数学者のアメリカ」、話題を呼んだ「国家の品格」など数冊読みました。少し読めば、彼が右!の論客であることがわかります。私としては唾棄すべき範疇の人物ですが、事象への痛快な斬りこみに唆られ?愛読してしまいます。

 番組で藤原正彦が旅したポルトガル。彼の父 新田次郎の小説「孤愁 サウダーデ」の主人公ヴェンセスラオ・モラエスの故国を、父が取材した同じホテルに泊まり同じレストランの料理を味わい同じ酒を飲み、敬愛する父へのサウダーデを探し求める旅でした。


          若き日の藤原正彦(左)と新田次郎…父の前で委縮している?感じが面白い。

 ヴェンセスラオ・モラエスは、1854年リスボンに生まれ1889年 に初来日。その後 海軍士官、在神戸副領事(後に領事)として外交官を務める傍ら1913年に職を辞するまで故国の新聞に日本の記事を書き続け、後に全6巻「日本通信」が刊行されました。

 小説の舞台は長崎・神戸・大阪・徳島からマカオ・リスボンに及びます。日清戦争~日露戦争に至る日本の列強国入りへの歴史の時間軸に添いつつモラエスの眼と心を通して日本の自然・歴史・文化を描き、あわせてモラエスが愛した人々を描きます。

 日本への赴任を命じられマカオから長崎に向かいながら、モラエスは日本の美しい海、緑萌える島々に感嘆するところから物語は始まります。海軍士官、外交官であり詩人・生物学者としてのモラエスの一面が垣間見られ多彩な展開に胸が躍ります。

 モラエスは、最初に上陸する長崎に二日間滞在、異国の町を楽しみます。散歩中に立ち寄った茶店の娘に二十六聖人碑を問うと娘自ら案内します。別れ際、娘に名を尋ねると「おヨネと言います」。後に結ばれる 「徳島のおヨネ」の伏線となります。

 当時のポルトガルには既に大航海時代の栄光はありません。列強!から外れたポルトガルと対照的に日本は富国強兵を進め列強入りをめざす新興勢力でした。そうした中で日清戦争が始まり、戦争の背後に様々な外交・商戦の駆引き、思惑が渦巻きます。


                        モラエスの生家に掲げられた書

 斜陽の国ながらモラエスの海軍士官のキャリアが外交の随所に光ります。各国外交官との遣り取り、日本海軍の依頼に海軍士官としての知見をもとに巧みに応えるモラエスの類稀な手腕は、称賛と感謝を集めますが、警戒心を呼ぶところともなります。

 リアルな国際外交の舞台も然りながら、そこは小説の世界、人間のロマンが織りなされます。マカオで結ばれた亜珍と息子をめぐる烈しい諍い。神戸には「絶対について行かない」と頑なに拒む亜珍。息子に心を残しながらモラエスは神戸に赴きます。

 日清戦争の勃発、亜珍との破局については割愛します。神戸での任務の一つとして武器購入の交渉で大阪砲兵工廠を訪れたモラエスは、途中、道で倒れた娘を介抱します。名前はおヨネと聞き驚きますが、長崎のおヨネではなく徳島のおヨネでした。

 そのおヨネは、松島遊郭の芸者(娼婦ではない)でしたが、脚気を罹い徳島に帰ります。おヨネに魅かれるモラエスは彼女の消息を求めていると、芸事を教えながら焼餅屋で働いていることがわかります。用件をつくり徳島に行ったモラエスはおヨネと再会します。

 様々な経緯を経ておヨネは神戸の領事館で来客接待の仕事に就きます。やがてモラエスはおヨネに求愛し彼女もこれを受けいれました。おヨネは外交官夫人として高い評価を受け幸せな日々がつづく中、世界の耳目を注める日露戦争が勃発します。


                  モラエス(左)と おヨネ…背景は新田次郎の生原稿 

 この日露開戦までを新田次郎が執筆しました。しかし1990年2月15日、新田次郎は心筋梗塞で急逝、「孤愁」が絶筆となります。新田次郎の死の翌年、父の面影を求め藤原正彦はポルトガルを訪ね、以後取材を含め3回にわたりポルトガル各地を訪ねます。

 父の足跡を丹念に辿る藤原正彦。それは渾身の力をこめて取り組んだ作品を最後まで全うできなかった小説家新田次郎の思いを引継ぎ、その無念を晴らそうとする藤原正彦の張りつめた姿であり、父とは別の意味で「サウダーデをたずねる旅」でした。

 古都コインブラの「サウダーデの丘」を藤原正彦が訪ね父の遺したメモ帳に記されたこの丘の描写を読みます。『サウダーデ。なんと神秘的な言葉。自由を生んでくれる言葉。優しくなる言葉』。ここにこの物語のテーマとモチーフが凝縮されています。

 藤原正彦の旅は最西端ロカ岬で終わり『この丘にもう先はないよと宣言され、おまえの親父は死んだんだ、と波が叫んでいるように思った』と述懐し、そのとき改めて『サウダーデを父のレベルで理解し自らの筆でこの小説を完成させる』覚悟を固めます。


                        藤原正彦……サウダーデの丘にて

 1905年、乃木将軍の無謀とも言うべき突撃を繰返した果てながら旅順は陥落。日本海には7か月にわたりろくに寄港・補給・整備ができず著しく士気が低下したバルチック艦隊が現れますが、整備・訓練十分の東郷平八郎指揮下の連合艦隊に完敗を喫します。

 その前後からモラエスの日本の文化・歴史・自然・風俗を紹介する文筆活動は精力的になります。おヨネとの愛にみちた平穏な暮らしが定着する一方、おヨネの体調は次第に崩れ始めます。1908年頃には寝たきり状態になるほどおヨネの容態は悪化します。

 「もっと生きていたい。モラエスさんとずっといっしょにいたい」という願いも空しく1912年夏、おヨネは帰らぬ人となります。おヨネの姿を見るに耐えず、結婚式をあげた生田神社にお詣りしたモラエスでしたが、帰るとおヨネの臨終を告げられます。

 悲嘆にくれるモラエスを出雲出身の健康で一途なデンが世話をし、職を辞し出雲で生涯を送ることしたモラエスでしたが、結局はおヨネの眠る徳島に移ります。徳島ではおヨネの姪で明るく奔放なコハルが住込みで身の回りを見、やがて二人は結ばれます。

 リスボン海軍史料館を訪ねた藤原正彦はモラエスの膨大な史料を前に学芸員に「サウダーデとは?」と尋ねます。学芸員は『ノスタルジーのような感情。移民も多く故国や家族との別れ、悲しみも重なりサウダーデとなります。ポルトガル人の魂です』。


                       モラエスが母国に宛た手紙(海軍史料館蔵)

 徳島でモラエスと暮らし始めたコハルは、やがて結核に冒され若い生涯を終えます。日本におけるモラエスを最も近くで支え愛した二人を喪ったモラエスは執筆活動に精力を傾け『おヨネとコハル』により彼の日本における女性関係を文学として発表します。

 母国の人々には隠されていた日本の妻おヨネと愛人コハルについての、虚飾を捨てた赤裸々な告白でした。その告白と作品は、日本の文化・歴史・地理・風俗の紹介の域をこえ日本と日本人を見事に描く作家として改めてモラエスの評価を高めました。

 おヨネとコハルを亡くして以後75年の生涯を閉じるまでの十数年、モラエスは二人の墓参を日課としていました。その傍ら作家としての晩年を送り前記「おヨネとコハル」のほか「日本精神」などの著作は日本でも故国でも高い評価を受けます。

 しかし晩年のモラエスには、愛する人を失った限りない悲しみのサウダーデの日々であり、故国を遠く離れた望郷の思い深きサウダーデの日々でもあったことと思います。そんなモラエスの心の一端を、藤原正彦はつぎのように描写します。

 『モラエスがおヨネとコハルの墓参りから家に戻り、家の鍵穴が見つからなくて困っていると、そこへ蛍が飛んで来てモラエスを家の鍵穴に誘います。モラエスは一瞬!心臓が高鳴り、およねだろうか…コハルだろうか、と呟くのでした』


                          藤原正彦……ロカ岬にて

 全663頁の長編の最後の一節…
 『モラエスが毎日、震える手で花を胸に抱いておヨネとコハルの墓に行き、供え、いつまでも佇んでいたのをこっそり見ていた小さな女の子達は、モラエス亡き後も花を摘んできては供え続けた』。

 ポルトガルといえば ファド…
 藤原正彦の旅は、女性歌手のファドを聴くところで終わりました。まさにファドの真髄のような哀切きわまる孤愁、サウダーデの歌ごえに心を揺り動かされつつ聴きました。



 ※ コメント欄閉じました(7/9...20:50)

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孤愁 サウダーデ (2) ... 未完の補完

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 かつて 長く通った大衆食堂が閉店される最後の日に「もう食べられない味」を味わい、生涯!忘れられない味になりました。また評判をきき訪ねたレストランで「長らくご愛顧いただきましたが 〇月〇日を以て…」の貼紙、食べられなかった味に思いを馳せました。


      拙庭のアガパンサス…萎れてやや無慚な姿ながら我が老いよりはマシかなぁ

 「孤愁 サウダーデ」に感動しブログUPしながら、それに対する疑問を自ら書くべきではないかもしれません。しかし感動したことはその通り!として、藤原正彦により補完された物語が終始 私の心に棘のように刺さり疼かせたことについて触れざるを得ません。

 シューベルトの交響曲「未完成」。これを完成させようとした音楽家は少なくないと思います。そう試みられた作品も知っています。しかし「未完成」以上の作品を存じません。それでいいのだと思います。いつまでも「未完成」交響曲であればいいのだ、と。

 「孤愁 サウダーデ」は新田次郎が422頁を書いたところで絶筆となりました。それから32年を経て藤原正彦が241頁を書き足し完成しました。息子でなければ到底許されない稀有な合作であり、 私には「忘れられない味を思い出させる」小説でもありました。

 私はエッセイストとしての藤原正彦のファンです。一方、彼の如何にも国粋主義的な?思想傾向は厭で嫌悪しています。そして父親の新田次郎の小説は勿論!好きですが、藤原正彦のエッセイほどではありません。はい、実に複雑な藤原正彦ファンなのです。

 この作品への感想は総じて好意的です。NHK-BSでも渡邊あゆみアナウンサーは 「作者が代ったと気づかず引き込まれるように一気に読みました」 と絶賛でした。そう高評価された番組を視、藤原正彦の熱い思いに触れれば... ファンならずとも読みたくなります。

 そこが一つの落とし穴でしょうか。血を分けた父子であり、どちらも科学者であるとはいえ、新田次郎と藤原正彦は教養も思想も関心の対象も異なりましょう。物語の展開に呼応する蘊蓄(うんちく)も異なって不思議ではなく、その不思議が私には不可思議でした。

 最も違和感を覚えたのは男と女の愛の描き方です。私には藤原正彦のそれは薫り高さに程遠く品位にも欠けるように思いました。新田次郎なら控え目にして浪漫に富む描き方をしたにちがいないと思いました。愛の物語にはそれぞれの描き方があるとはいえ...。


            NHK-BSプレミアムカフェで「孤愁」について語る渡邊アナウンサー

 この小説を読まれた方、番組を視られた方…どれぐらいいらっしゃいますか? このブログを読まれ「読んでみよう」と思われた方は…いらっしゃらないでしょうね(笑) もしそんな奇特な方がいらっしゃって 何処かで触れてくだされば無上の歓びにございます。

   マリオネットのポルトガルギターで「コインプラ」


  ※ コメント欄…閉じました。  

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ささやかなアニバーサリー

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 今日は私のアニバーサリー。誕生日とか結婚記念日とか正真正銘のアニバーサリーではありまセーヌ河。昨年の小雨降る7月12日から一年、感慨深く今日を迎えました。自分ひとりの胸にしまっておけばいいのに つい!ブログUPしたくなるんですよねぇ(笑)



 昨年7月12日、京都 寺町丸太町を少し下った辺りで撮った紫陽花。どなたもなんの興味も関心もないと思いますが、もしかして一人ぐらいはいらっしゃるかも…と(笑) 昨年7月12日の拙ブログ『雨降る京都にて』をご覧くだされば無上の仕合せにございます。



 今日の関西は梅雨の晴れ間でした。先週の日曜日も同様に晴れ上がり、友人と大阪の世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」を訪ねました。昨秋訪ねる予定が春に延び春もコロナ禍で見送ったのでしたが、難しい病をかかえる友人の 「来て~!」 に応え出かけました。

  見とれていて友人の説明をしっかり聞かなかったのですが日本武尊の墓とされる白鳥陵です。私の住む高槻市には継体天皇陵とされる今城塚古墳があります。正式に認定されていないため自由に入れます。しかしここは宮内庁管理の陵、立入禁止でした。



 思いがけなかったのは 二上山でした。言われて 「え~っ!」 とびっくりしました。奈良の山と思い込んでいましたが、奈良はここからすぐ!ですからね。ここで生まれここで育った友が急に雅(みやび!)に思われました。まぁ元々 雅な女性でしたけど... (笑)

 誉田(こんだ)神社にもお詣りしました。広い境内にチリひとつありません。蒸し暑さを忘れるひとときでした。両手にステッキをもって歩く友、少し歩きにくそうでしたけど、想ったよりず~っと!元気で昔のまま...。付き添うおつれあいの力も大きい!かな。



 誉田神社の境内奥に進むと誉田御廟山古墳(応神天皇陵)があります。こちらも宮内庁管理ですから陵の手前までしか入れません。そりゃ墓ですからね、興味本位に覗かれたくはありますまい。でも1500年も昔の墓、民の場合は跡かたもありませんから、せめて…。



 知識としては兎も角、実感として これ程の規模とは思いませんでした。今日の朝刊にイスタンブールのアヤソフィア宮殿の「モスク化」※が報じられていましたが、このアヤソフィアは古市古墳群の創建時に近く、世界を見れば上には上があるものではあります。
  ※ アヤソフィア宮殿 ... キリスト教聖堂、イスラム教の寺院など紆余曲折を経て、
    信教の自由政策にもとづき無宗教の「文化博物館」として世界遺産に登録されました。

  The Seekers 「Kumbaya」 … もう半世紀も昔 「Kumbaya」の語感に魅かれ聴きほれました。
  元々は黒人霊歌で、英語 「Come by here(ここに来て)」 がなまって「Kumbaya」 に。
  古市古墳群の友の 「Kumbaya(ここに来て)」 のお誘いにちなみ思い出した旧~い歌です。




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早いですけど... 8月のQPカレンダー

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 早いですけど 8月のQPカレンダーをお届けし、ブログはしばらく閉じます。

絵と世と螺

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 ブログを1~2か月休みました。ただ息をしているだけの身ですから格別の変化はありません。それでもPCに向かう時間は減り、イマイチの体調ゆえ運動に割く時間も少し減りました。確実に増えたのはエアコンのきくリビングで転寝する時間でしょうか。


                            Painted by QP (以下同)

 もうこのままブログは終わりに…と思いつつ QPカレンダーをUPしなくては! このわんこちゃん、三十数年前わが家にやってきたときの愛犬コロになんとなく似ています。もっと小さく、か弱かったコロですが、わが家に新しい命をふきこむ天使となりました。

 近くの小さなスーパ―。大好きなイチジクはじめ旬の果物がたくさん並びます。イチジクのつもりだったのに白桃が余りにたおやかで つい!手が出ました。結構なお値段でしたから期待も結構なものがありました。しかし硬くて香りも甘みもなくガ~~ックシ!


                     これはシャインマスカットではありませんが…

 そんなとき妻の友人からシャインマスカットを頂きました。私は葡萄は好きではありません、せせこましくて面倒ですから。しかしシャインマスカットは例外です。種なしで皮ごといただけ程よい甘みと太陽の匂いがします。白桃のリベンジ!となりました。

 夕刻、スロージョギング&ウォーキングに出かけます。この時季は赤とんぼを見かけますが今夏は未だ現れません。郷里のこども時代、赤とんぼを見ると少し悲しくなりました、「あぁもうすぐ夏休みも終わる」と。夏休みが僅か2週間の孫娘を思いました。



 いつ始まるかわからない学校に親も子もジジババも!やきもきしていた期間は「休み」であって休みではありません。しかし授業の遅れを取り戻すため夏休みは思い切り短縮!されました。曖昧な国の意向の下、思い切って決めた現場、決められた子どもたち。



 母(98歳)のいるグループホームは3月から今に至るも面会は禁止、道路から二階の窓に出た母に手を振りつつ面会しています。哲学者アガンベンは 「生存以外のいかなる価値も認めない!葬儀もされない!社会でいいのか?」 と。私にその答は…ありません。

 コロナ禍。わからないことだらけです。幾つか輪郭が見えてきたものの仮説の域をでないものが多く混乱します。BSでほぼ毎日のようにコロナに関する特集が放送され、その多くを録画し概要を綴っています、それがいったい何の役に立つのかと思いつつ…。


            ムソルグスキー「展覧会の絵」より「キエフの大きな門」の演奏でした。

 コロナ禍による閉塞感が深刻な演奏家の世界。一流オケのトップ演奏家13人による「明日へのアンサンブル」を聴きました。さすが!の演奏、生!ではありませんが TVからの音に酔いました。28日(金)13:00~13:50 NHK-BS1 で再放送されます。ぜひご覧下さい。

 いま小雨がぱらつき始めました。遠くに雷鳴がしています。それで炎暑が治まるとは思えません。思えませんが、行ったり来たり…現れたり消えたり…日々の後先が微かに混じりあい季節は弁証法的に?移ろいます。移ろいつつ…自然は異変を溜め込んでいます。



 Moon-light Sonata。西欧には月を見ながら何かを思い考える習慣はないといいます。その点ではベートーヴェンのこの曲は格別?なものかも知れません。その格別な曲を更に格別に描いて見せる「Line Rider」 。アーティストの世界はいつも際限ありまセーヌ河。



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 ブログを始めて間もなく7年になります。腎がんの手術後、不安や疑問に応えていただき何かと励まされたことから、「私もお役に立てるかも」とブログを始めました。腎がんに関することのほか、旅や愛猫の日々についても記しブログが生活の一部になりました。

 写真には特に興味はなく旅の記録程度でした。ブログに写真をUPするようになって写真観?が変わりました。後にQPに絵を提供していただくようになると、訪ねてくださる方にとても気に入っていただきました。それもまた私の活力となりブログの味となました。

 腎がんのブログと言えば、小林麻央さんの闘病ブログの関係でしょうか殆どの方が「アメブロ」です。私はお世話になったSORAさんが「goo」であったことからず~っとgooを利用しています。そのgooに「1年前のあなたのブログ」というサービスがあります。



 は1年前のブログ「9月になればP.S.」にUPしたQPの「美人画(模写)」シリーズより。女性は勿論、緑色に染められた背景さえもが美しいです。 も同シリーズの作品。色彩感に酔います。まるでいわさきちひろさんの描く子どもがオトナになったみたいです。



  一昨年8/30のブログ「黄昏のビギン」より。シマジロウも最近はすっかり年寄りくさくなりました。でも2年前はこんなにキリッ!としているんですよねぇ。腰まわりもミッシリ!しています。最近はやや食が細くなり、良く言えばスタイリッシュです(笑)



 では最近のシマジロウを! よく寝る子です。居心地の良いところを探す天才ですけど、なぜかこの猛暑にエアコンを「ノーサンキュー」と言います。見上げたもんだよ風呂屋の煙突!ではありませんが、そのストイックなところにまた可愛さが募りま~す!



 と、まぁプレイバックしてみましたけど、はい! 自己満足にございます。で、究極のプレイバックは「青春プレイバック」ですが、さぁそれは此処に書くべきことか…。究極の「さらば青春」にて締め括ります。それにしてもこの歌詞のなんとまぁ虚無的なこと!

1.僕は呼びかけはしない 遠くすぎ去るものに 僕は呼びかけはしない 傍らを行くものさえ 見るがいい 黒い水が抱き込むように 流れてく 少女よ 泣くのはお止め 風も木も川も土も みんなみんな戯れの口笛を吹く 
2.僕は呼びかけはしない 遠くすぎ去るものに 僕は呼びかけはしない 傍らを行くものさえ 見るがいい 黒い犬が獲物さがして駆けて行く 少女よ 泣くのはお止め 空も海も月も星も みんなみんな虚ろな輝きだ Ra Ra Ra…



 ついでに!書くことではありませんが、総理の辞職について少し…。「持病を抱えよく頑張った」「国家国民のために一所懸命貢献した」、そして「涙ぐんでしまった」方も。それぞれの考え方、感じ方ではあります。
 7年8月前にプレイバックすると「危ない人が政権に就いた」でした。集団的自衛権、アベノミクスなど予感は当りました。自民党はアベノ党化し官僚の誇りは地に堕ち国会も記者会見も…議論は無力化、形骸化!
 大きな病を経験した者として総理のご恢復を心より願います。揶揄ではありません。本心よりそう念じます。しかし心貧しく悪夢のようなこの7年8か月の愚政は如何にも口惜しく、心より哀しみ、心より憎みます。

本格的な「秋の気配」がなかなか感じられません。ならば…「感じられぬなら感じさせよう不如帰」。ホトトギスも困るでしょうが、ここは You tube にて オフコース「秋の気配」を!
 それにしてもこの歌詞の『僕があなたから離れてゆく』。『あなたは僕から離れてゆく』ではなく『僕があなたから…』。時に20代のデ某曰く『信じられぬほどの自己客観視』『でも書いたヒトの凄さ!を思う』。


                   画像は…70年代フォークのオン・パレードですね。

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

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花も花なれ 人も人なれ

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 オフコース「秋の気配」。前ブログのコメでリクエストいただき本文に追記しました。追記しつつ次期総理本命の "時の人"「菅義偉(よしひで)」を想いました。菅とオフコース(創立メンバーの小田和正・鈴木康光・地主道夫・須藤尊史) … 私の中でどう結びつきどう連想を?


             早く来ないかと!願いをこめ彩やかな秋の光景 … Painted by QP

 菅について「秋田から集団就職で上京」とは美談の伏線でしょうか。父親は戦前の国策企業 "満鉄" に勤め戦後は町会議員、言わば地方名士の長男に生まれ育ちました。高卒後上京、就職しますが、いわゆる "集団就職" ではなく法政大学(二部)に入りました。

 一方、オフコース創立メンバー四人は名門進学校(聖光学院)の同級生です。小田と鈴木は東北大、地主は東工大、須藤は横浜市大と難関国公立大に進学。年齢は容貌とは逆にオフコースの四人が菅より一歳上の72歳ながら ほぼ同時期に学生時代を送りました。

 オフコース「秋の気配」の冒頭の一節『あれがあなたの好きな場所 港が見下ろせる小高い公園』。菅の選挙区はまさにそのあたりで、1996年に衆議院に初当選。「秋の気配」がリリースされた1977年、菅はまだ横浜市議にもなっていない無名の存在でした。



 『僕は黙って外を見てる 眼を閉じて息を止めて逆のぼる ほんのひととき』。菅がこの歌を知っていたかどうか…それはわかりません。しかしほぼ同年代の人気グループであったオフコースの歌を、息を止めひそかに聴く菅の姿は … 想像にかたくありません。

 菅が代議士になって2年後、1998年にオフコースはグループの活動を停止します。ですから菅とオフコースの知名度、影響力?が逆転したのは 世紀末と言われたこの年あたりでしょうか。やがて総務大臣を経て2012年 官房長官に就任、現在に至ります。



 そして安倍総理退陣表明。『こんなことは今までなかった 僕があなたから離れてゆく』 は まるで現在の政局を象徴するかのようです。『僕があなたから離れてゆく』 には男の傲慢さが見えると言われますが、菅がアベから離れてゆく!図にぴたり符号します。

 『たそがれは風を止めて ちぎれた雲はまた一つになる』。ポスト安倍について誰もが「岸田か?石破か?」と息を止め見ていたら向かいの二階!から「菅でいい」「あ!そう!」。ま、政局が終息すれば岸田・石破のちぎれ雲もまた一つになりましょう。

 『あの歌だけは ほかの誰にも歌わないでね ただそれだけ』。自民党内の諍いとはいえ外野からも言わせていただきたい。底が割れ先が見えたアベノミクスは継承しようがないとして「憲法改正」だけは唱えないでね。ただそれだけは!と言っておきま~す。



 これから 「叩き上げ」 なる褒め言葉が美談として席巻しそうですが、それは兎も角、『大いなる河のように時は流れ 戻るすべもない』 はどうでしょうか。戻るすべはありましょう。『別れの言葉を探してる』… 探すまでもなく言うべき時には言いましょう。

 『ああ嘘でもいいから ほほえむふりをして』… 嘘はダメ。国家国民のために!とさんざ嘘をつかれた国民としては嘘はもうたくさん! 『僕の精一杯のやさしさを あなたは受けとめる筈もない』。断腸の思いで大言壮語! 空前絶後の美辞麗句! ウンザリです。

 『僕があなたから離れてゆく』。日銀と組み国民の預貯金を奪うに等しい底なしの異次元金融緩和。年金財源と国債印刷による株価維持。雇用促進!を誇るも非正規が増え実質賃金は減り遂には安上がり外国人労働者依存。このままでは国民は離れてゆく!

  散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ (細川ガラシャ夫人 辞世の句)
 小泉さんが退陣に際し引用された言葉です。構造改革・規制緩和と竹中平蔵の重用は間違い!でしたが、官僚ペーパーに依存しない矜持とわかり易さは特筆されます。

   ※ この項のコメ欄 閉じました

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あなたはそこに

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                             Painted by QP

 つい一週間ほど前、学生時代からお付き合いのある音楽(作曲)家から電話をいただきました。平安時代の宮廷を背景とした室内オペラを書きあげたが上演する機会がない、などという話でした。その長い電話の最後に「ところで〇〇〇は元気にしているか?」。

 〇〇〇とは私の先輩であり、前記音楽家とはとりわけ親しくされていました。しかしここ数年は音信もなく気になっていたようです。〇〇〇先輩には或るOB会でそれなりにお目にかかっていますが、そう言えばOB会も含めて暫くご無沙汰しているなぁ…。


              〇〇〇先輩の活躍の舞台に程近い中国道「勝央」SAにて
                      
 そして一昨日、〇〇〇先輩(74歳)の訃報に接し一週間ほど前の電話を思いました。6月には勤務先で同期だった友人が旅立ったばかりです。先輩のお一人は 「こうして自分の番が来るまで見送って行くんやなぁ」と。自分の番はいつ来るのか何番目なのか…。

 でも生きているからこそ悼むことができます。生きているから弔い悲しみ泣き偲ぶことができます。先に旅立ったひとたちは追悼のひとことさえ言えません。自分の番がいつかはわかりませんが、悼み弔い偲ぶことは生きている自分の使命の一つではあります。


           
 先に旅立ったひとたちは、あの空の向こうの何処かで、今しがた旅立った仲間をあたたかく優しく迎えてくれていることでしょう。『地には一人を減じたり…さはれ天に一人を増しぬ』という詩があります(セラ・ゲラルデナ・ストック作)。心にしみる言葉です。


               先輩も度々行かれたであろう蒜山高原(米子道:蒜山SAより)

 仲間うちのサイトに友を悼むことばがつぎつぎ寄せられています。
『なんでそんなに急いで旅立ってしまったの? 悲しいよ 寂しいよ 辛いよ』『あなたの年賀状に記された “百万本の蝋燭は変革の光、一本の蝋燭は命の灯”。一本の命の灯は消えてもみんなの心に灯った光は輝き続けます』 
『ともに青春時代を送った仲間が一人また一人といなくなってしまう。本当に寂しく心もとなく感じます』 
『世が世なら私達が言葉をかけることも憚られる高貴な生まれだったというあなた。訛りのある独特の言い回し、優しい目で語り掛ける話しぶりは聞く人の心を和ませ素直に耳を傾けられる存在でした』『数少ない同期。先に逝くなよな』『貧乏学生で食事にも事欠いていた小生にイナゴの佃煮をもってきてくれた。ともにパンを齧りながらイナゴをポリポリ。そのうち小生も行くからな、もうちょっと時間はかるけど…』
『棺を囲んでハミングで献歌... 涙がどっとあふれました』
奥様の郷里に移住を決められるに際し『どこに居ても困った方々を助けるのが自分たちの役目だ、と背中を押してくれた』(奥様の会葬御礼挨拶より)



 自作の詩をおくりたいのに 詩になりません。ことばになりません。
 谷川俊太郎の詩 「あなたはそこに」 の一節をおくります。
 先輩のご冥福を心よりお祈りします。どうか安らかにお眠りください。

  ほんとうに出会った者に別れはこない 
  あなたはまだそこにいる
  目をみはり私をみつめ 繰り返し私に語りかける
  あなたとの思い出が私を生かす
  早すぎたあなたの死すら私を生かす
  初めてあなたを見た日からこんなに時が過ぎた今も

   ザ・ブロードサイド・フォー「若者たち」



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メモリアル…限られた永遠だけどあなたに会えたこと

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 明9月16日、ブログを始めて満7年になります。その間たくさんの出会いがありました。マメなことに足跡を辿りましたら(笑)百名を超える方からコメントが寄せられていました。ブログとコメント欄を読み返し改めて嬉しくありがたく心から感謝申し上げます。



 ポンポン山。まるで冗談!のような山の名ですが、国土地理院お墨付き!の名です。やはり冗談のような右肩上がり678.9mの標高も国土地理院お墨付き!です。京都府と大阪府にまたがり、かの天王山!を見降ろしつつハイキング気分で山歩きを楽しめます。

 「腎がん」の手術前後、関連する様々なブログを訪ねました。市販の医学書よりはるかに有為な記述に触れ、凹みがちだった私の心が大いに励まされました。私の経験も幾らか役に立てればと「腎がんのメモリー」のカテゴリーを設け折に触れ記しています。


  術後3年半検診クリアーの帰路、女生徒達がロンドを組み「若いって素晴らしい」を歌うのに感電!

 「吾輩も猫である」。筆者のシマジロウは年齢とともに筆無精になり最近は余りUPしていません。しかしそれでも既に170回にわたり記して参りました。みなさまに愛されていることが 『吾輩の筆の励みだ』 と申しております。今後とも宜しくお願いします。



 旅行記は「これから毎年ず~っと!」のつもりでした。しかし私も妻も両親と遠く離れて暮らし、超!高齢の親ゆえ何かと難しい状況を迎えました。「リタイア後は毎年!海外を旅する」 計画はあえなく頓挫し海外旅行記には些かその無念をこめています。


     バルト三国エストニアの首都タリン 「太っちょマルガレータ」の前にて(2013.5.29)

 QPの絵はブログ継続の力でした。どんな筆遣いか…と興味津々ですが、マウスを操り描くPC画です。私自身、試みるも 絵!に程遠く諦めました。初見の楽譜にて華麗にピアノ、ヴァイオリンを奏でる音楽家もそうですが、私にはまるでマジック!の世界です。

    

 私は来年夏に腎がんの術後10年を迎えます。「寛解なきがん」とされる腎がんは、10年経っても再発転移が珍しくありません。ですが私の中では10年が目標でしたから、術後10年を一つの区切りとします。ブログについてもそのあたりを区切りと思っています。

 11年前の9月16日には PPMマリー・トラヴァースさんが旅立たれました。平原綾香さん「感謝」を思います…『涙あふれて見上げた空の色 こんなに青いなんて知らないで生きてた …響きあう繋がっている限られた永遠だけど あなたに会えたこと空に感謝します』

 しばしばご紹介する和知(京都府)に出かけました。今は季節の端境期 ... 山々はまだ緑が濃く由良川畔に曼珠沙華の姿はみとめられませんでした。それでもやっぱり!でしょうか ... 今朝は寒さで目覚めるほど秋めいて参りました。みなさまのご健勝をお祈りします。


                   京都府和知 由良川畔にて (2020.9.13)

  <これまでコメントくださった皆様に心から感謝申し上げます>
SORAさん、bunbunさん、Anneさん、kumaさん、Rarudoさん、うららさん、遠音さん、michiさん、ママン~さん、北親爺さん、なでしこさん、maryppmさん、リーのママさん、himikoさん、masahiroさん、pukarikoさん、沙羅さん、aimacoさん、元秘書さん、makotoさん、mikihanaさん、bratto Japanさん、讃岐おばさん、桃さん、mokaさん、norikoさん、ムベさん、sachiさん、風のフェリシアさん、小父さん、夢子さん、お母ちゃんの徒然さん、ふじのりんごさん、hanaさん、花水木さん、北の羊さん、メリル女さん、えりこさん、夢路さん、和38さん、花世さん、みぃさん、みよさん、tenさん、tomokoさん、コンさん、山ぼうしさん、ふきさん、chikaさん、FTOさん、shiro-ouさん、Simcoさん、peteruさん、遊花人さん、とちそくにさん、たにむらこうせつさん、ピンさん、nanonanoさん、Luntaさん、まゆさん、kaoさん、みいこさん、ツナマヨさん、サヌ・ヒロさん、じじまるさん、いせえびさん、コンさん、乙羽さん、くりまんじゅうさん、くうみんさん、きっつさん、まみまみさん、なーちゃん、TORAさん、マモエさん、チコちゃん、mintさん、soramameさん、ぼんじんさん、マウフィーさん、middxさん、しまさん、ゴンとモモさん、ひろりんさん、obasan-desuyoさん、meijinさん、ヒゲジイさん、ろこさん、QPさん、suita-bijinさん、デスタントドラムスさん、亜希パパさん、kanpoさん、ガムザッティさん、たんぽぽさん、JFK-worldさん、コスモスさん、kazuさん、すけつねさん、あきさん、のしてんてんさん、takako-momさん、花木柳太さん、nanakagoさん、ハックルさん。

   Mary Travers ”And When I Die” わたしが死んだら…


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吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
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いつの間にか…

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 涼しくなって「9月やなぁ」と思っていたら 1週間後には10月を迎えます。秋の夜長にチャイコフスキー 「四季より “October” 」 が心にしみます。



 毎日が日曜の私にはどぉでもよい4連休に突然!息子一家の来訪。敬老のお祝いだそうです。敬老には実感がありません。が、食卓を囲み夜まで何やかや賑やかに語らい、帰って行くのを見送った後、ドッと!襲い来る疲れ…。漸く敬老の日を実感しました。

 各地の連休の人出は「コロナ禍以前」の様相です。8月初めをピークに9/23現在の感染者は80,228人、死者1,525人。世界では3,171万人、死者97万人。流行初期には「なぜそんなに少ないの?」 と不思議だった米国は今や断然トップの696万人、死者20万人。

 感染が急拡大しつつあるインドの新感染者は1日86,000人、米国も依然多く37,000人。終息に向かっていたイギリス・フランス・スペインで再び感染が急拡大、英国で1日5千人、スペインで同1万人の感染者が出ています。なのに!日本の連休の賑わいはナニ?

 つまるところ五輪開催の条件整備であり、政府は景気回復が最優先のようです。不思議にも誰がリードしているのか巷に「コロナは終わりにしましょう」風の世論?も現れ始めました。コロナで鮮明になったのは「政治家の無能」と「勝手な世論」でしたが…。


                          彼岸花 ... 和知(京都府)にて

 今日の朝日新聞「論壇時評」...「政権が飛ぶようなスキャンダルが連発しても選挙に勝ち続ける政権党」「知識人やメディアが多数派に忖度するようになった」「本当は苦しいのに 人々はその出身や階層で連帯できず苦しさを共有できない」との時評を紹介。

 そうした諸論を踏まえ 「安倍政権で噴出した問題とは、安倍総理個人に責があるのではなく私たちの問題である」 「政権に批判的な左派もメディアも野党も学者・小説家も同じ結論に達したことの意味を考え受け容れることからやり直していくしかない」と。

 1億総懺悔! のような時評に驚きました。が、「当らずといえども遠からず」。だって辞職するや内閣支持率が急上昇、引継いだ新内閣の支持率も60%を超えるのですから。最早!「政権の側にいる人々」の問題でも「頼りない野党」の問題でもありますまい。

 何をしようがしまいが今の政治を肯定する人々。いくら嘘をつかれても免罪する人々。株式市場でしか政権を判断できない人々。そう言えば「上から目線」などと揶揄されそうですが、上から目線の政治に翻弄された身としては「上等だよ」と啖呵を切りたい。


               郷里の名峰 大山 ... 帰省する三日間とも雨の予報です。

いつの間にか ... しっとりした秋らしいブログを書くつもりだったのに... いつの間にか硬い話になってしまいました。いつもそれでスルーされるのに、ね(笑)
さて大相撲は残り2日。幕内も十両も面白くありません。幕下4枚目の納谷(大鵬の孫)が4勝2敗、同5枚目の宇良は5勝1敗。どちらも最後1勝すれば関取かも...。
守屋浩さんが旅立れました。「僕は泣いちっち」は私が小学生の頃でした。僕も行こう あの娘の住んでる東京へ! 「東京」という言葉に特別の響きがある時代でした。
既に半世紀前の1960年代、藤田敏雄作詞 いずみたく作曲の「君の祖国を」。如何にもアマチュアのバンドによる祖国への熱い想いに心うたれる秋の夜長です。
9/25から二泊三日の弾丸帰省をします。母のいるグループホームの面会は禁止かと思えば解禁 また禁止... の繰り返しではありますが、兎にも角にも帰省します



 もう一度 よく見てほしい この国を よく見てほしい
 さあ君の 小さなその目で 君が生まれた この国を

 いつまでも 見つめてほしい この国を 見つめてほしい
 きょうもまた 空の見えない いつも曇った この国を

 わすれずに うたってほしい このうたを うたってほしい
 たのむから どんなときでも わたしのいのちが 終わるとも

 君だけは 愛してほしい この国を 愛してほしい
 なぜか今 祖国(そこく)とさえも だれも呼ばない この国を

【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
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かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

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野に咲く花のように

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                  きょうから10月... QPカレンダーをおとどけします。

 郷里への弾丸帰省から戻りました。郷里 鳥取県のコロナ感染者は岩手についで少なく累計36人ですが、警戒感は都会以上かもしれません。母のいるグループホームは 「県外からの方は面会をご遠慮ください」。道を挟んで窓越しに声をかけ手を振るのみ…。


      郷里の妖怪ロード:ブロンズ像にも コロナ対策で「お手を触れないように」と。

 グループホームの近くのブティック&本屋さん&喫茶 “一月と六月”。母を訪ねる際にしばしば寄ります。いつも!ホメ上手な女店主さんに乗せられ妻はカジュアルパンツを、私は 店主曰く 「履いてるだけで幸せになれる」 エジプト綿の靴下をお買い上げ~!


           店名の由来は「一月生まれと六月生まれのご夫婦が経営するお店」

 Go To トラベル! 観劇・観戦の規制は緩められ、都会も地方も賑わいが戻る一方、この警戒感、緊張感は何なのでしょう。何がOKで何がNO!か 私にはよくわかりません。まして 新聞を読むこともなくTVのニュースも視ないお年寄りにわかる筈もありません。

 空は高く澄みわたり 今夜は “中秋の名月”。お月見をする習慣はありませんが、お団子がわりに “芋菓子” などいただきます。 「たねや」 さんと言えばクラブハリエのバームクーヘンが有名ですが(関西ローカルの話です) な~んの!私にこの芋菓子は絶品なのです。

 さて そろそろ 栗を… と出かけました。この辺りでは “能勢の銀寄せ” が一番!ですが、 殺気立つほど人気ですので少し穴場の “犬甘野” というところに行きました。しかし未だ少し早く、お蕎麦を頂いただけで帰りました、近くの道端で野の花を少し摘みながら…。

  
  左:摘んだ野の花は玄関に(鬼灯細工を添えて) 右:寝子!が板ならぬソファについたシマジロウ

 体調がイマイチの私… スロージョギングやストレッチを減らし ウォーキングを多い目にしています。夕方が主でしたが、日中とイーブンに分けました。その分、それぞれのお家や公園の彩やかな自然に触れる時間がふえました。秋ですけど まるで春みたい!



 百日紅は色彩も然りながら花びらのしっとりした艶やかさ… 雨に濡れていないのに雨上がりの佇まいに惹かれます。雨上がりに陽の光を受けた姿はなお美しく見とれます。ただ他家の庭ですから、あまりに見とれていると 「怪しいやつ」 と通報されます(笑)


 
 その点、我が家の庭であればなんの気兼ねもいりません。が、我が家の庭は若干、否!かなり!自然に任せています。はい、荒れているのではありまセーヌ河。自然のままに…。しかしそれはそれなりに私は好ましく思っています。はい、負け惜しみでもあります。



 庭には花梨の樹が2本ありました。植樹から三十数年…2階のベランダを超えるまでになりました。家に入る光を余りに遮るため止む無く窓側の花梨は伐りました。若干 呵責の念にかられましたが、リビングがすっかり明るくなり 「よかった!」 と思っています。


                   「⇒」の箇所に花梨の樹がありました。 

 唐突ながらわが街で〆ます。北に田園とポンポン山など北摂連山。南にJR東海道線、新幹線、阪急京都線、淀川。JR高槻駅前は京・大坂を往来する際、信長や秀吉が(特になんてことはありませんが)休憩した由。東はサントリーの蒸留所で知られる山崎、天王山へ。


       市の広報誌10月号「自転車で街を」より… 左上の写真は淀川(右が上流:京都)

  ダ・カーポ「野に咲く花のように」


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何が起きているのか!? 何が始まっているのか!?

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 〇〇は、△△の指名(推薦)に基づいて▢▢を任命する。
 この ごく当たり前のこと (法の条文)が 内閣の法解釈一つで根底から覆されました。



「〇〇は、△△の指名(推薦)に基づいて▢▢を任命する」… よくある「形式」です。
この形式(法)のミソは、単に 「〇〇は、▢▢を任命する」 ではない!ことにあります。
すなわち 『△△の指名(推薦)』 が決定!要素であり、
〇〇が恣意的に▢▢を任命することは してはならない! ことを明示しています。

日本国憲法は「天皇の任命行為」について規定しています。

第6条 天皇は、国会の指名に基いて、内閣総理大臣を任命する。
2  天皇は、内閣の指名に基いて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

総理大臣と最高裁長官は天皇が任命しますが、
その根幹は 「国会・内閣の指名に基づいて」 であり、
天皇自らの判断により任命することは出来ないことを 条文として明示しています。


       菅総理は あまり表に立たず 過当… 否! 加藤官房長官が長口舌されます。

法に基づき適正に対処したものです!と?

法の根幹が 解釈一つで如何様にも変えられる! 
今 そういうことが現実に起きています。

日本学術会議は総理の下にある組織であり、その会員は総理が任命します。
その任命については「日本学術会議法」という法律によって規定されています。

法第7条  日本学術会議は、210人の日本学術会議会員をもつて、これを組織する。
  2    会員は、第17条の規定による推薦に基づいて、内閣総理大臣が任命する。
法第17条 日本学術会議は…優れた研究又は業績がある科学者の内から会員候補を選考し
     …内閣総理大臣に推薦するものとする。

すなわち日本学術会議の会員は、学術会議が候補者を選定し総理大臣に推薦、
その推薦に基づき 総理大臣が任命することを 法で規定しています。

総理大臣に任命権があるのだから推薦はあくまで参考であり総理大臣が決定する!と?

菅内閣は、内閣法制局の法解釈も取付け、推薦された中の6名を任命しませんでした。
同様に憲法解釈すれば、国会が指名した総理大臣、内閣が指名した最高裁長官ではなく
天皇自ら判断し決めた人物を総理大臣、最高裁長官に任命できることとなります。
法体系は根底から崩れ、主権の在りかが揺れ、事実上 戦前の憲法に戻ってしまいます。

学術会議の会員の数%に過ぎない些細なこと、騒ぐことはない! のでしょうか?

やがて憲法も 9条(戦争放棄)、6条(天皇の任命行為)に限らず 総てにわたり解釈改憲され
そうはならじ!と 騒ぎたくても… そのときは最早! 騒ぐことはできますまい。


      会見する梶田隆章さん … 日本学術会議 新会長 (東大教授、ノーベル物理学賞受賞)

今 真価が問われています。
学術会議と会員は勿論、学問研究・科学に携わる総ての人々の真価が問われています。

報道の世界、オピニオンも問われています。
「Will」という札付き雑誌(新幹線グリーン席に無料配布)とそこから流れるYou tube は
『左翼教授を任命拒否して何が悪い!』と声高に唱え、御用マスゴミが闊歩しています。
『右翼教授、右翼オピニオンなら構わない』のでしょうが、本質のはき違え!
 
政治家も問われています。
ひと昔前なら保守の内部から「そんな雑なことはするな!」「稚拙!低劣!」と。
野党の中にさえ「もっとやれ!どんとやれ!」と政権を支える会派もあります。
国・地方・会派・所属を問わず 政治家の真価が問われています。

しかし 最も真価が問われているのは国民でありましょう。
つまるところ……そこに収斂する問題ではあります、「民主」主義なのですから!



                 和知(京都府)「山野草苑」の深い木立の中に…

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耳に蓋をし 目を閉じ いつの間にか逃げ去る…

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 ほぼ毎晩!夢を見ます。誰もが毎晩夢を見ても大抵は覚えていない由。私がよく覚えているのは眠りが浅い所為かなぁ。 どんな夢?と? 吉永小百合さんが訪ねて来られ慌てたり… 街で檀ふみさんに声をかけられ妙に羞かしかったり… 他愛もない夢ばかりです。


                 ジェット雲を見ては … しばしば思い出すことがあります。

 飛行機が墜落する夢も見ます。私が乗っている夢もあればジェット機が空をゆらゆら揺れながら墜ちて行くのを目撃する夢もあります。先日、妻が私に「なにか悪い夢でも見た?」と訊いたのは、まさに大きなジェット機が墜落する怖ろしくリアルな夢でした。

 ちょうど青山透子著「日航123便 墜落の新事実」に衝撃を受けたところで、私にはそれだけの理由※もあります。墜落事件当時(1985.8.12)の総理大臣 中曽根康弘氏の内閣・自民党合同葬(本年10/17)への国費支出、学校等の半旗掲揚の報にも嫌悪を覚えつつ…。
 ※ 「御巣鷹から30年」… https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c7c04a6236ab9026def403c62a231fda

 墜落現場の群馬県上野村は中曽根氏の選挙区です。総理が その上野村に近い軽井沢で静養中に起きた事件ですが、総理が向かったのは墜落現場ではなく東京(官邸)でした。総理の現場視察が漸く実現したのは11月4日、墜落事件から3か月近くが過ぎていました。



 ばらばらの遺体が特定もされないまま荼毘に付されようとした際、遺族が日航本社に高木社長を訪ね『一緒に総理官邸に行き荼毘を止めさせよう』と言うと、社長はブルブル震え『そんなことをしたら私は殺される』と怯えた由。結局、公家出身?の社員が総理官邸ではなく運輸省(日航の大株主)に案内、遺族が『荼毘に付すなら裁判でもなんでもします』と言うと 応対した官僚は『僕は東大法学部出身です。法的にまったく問題ない』

 日航も運輸省も実に不思議な対応です。当時、操縦不能の要素となった垂直尾翼の大半が途中で吹き飛ばされ海底に沈みましたが、「膨大な時間と費用がかかる」とろくに捜索もされませんでした。後に東伊豆沖2.5km、水深160mにあると判っても「再調査は不要」と未だに引揚げられていません。そうした謎について青山透子さん(当時 日航の客室乗務員)は 退職後、東大大学院で学び博士号を取得、事件の徹底した調査解明にあたりました。



 青山さんがこだわったのは「123便はなぜ墜落したのか」。丁寧に粘り強く当時の新聞、関係者への取材(実名を了承し証言)を積み重ね論証、リアルかつ具体的な記述に墜落の「真の事実」探求への執念が滲む書から概ね5点にわたる「謎」を要約、ご紹介します。 

 「第1のなぜ?」 … 公式に墜落の原因とされた「後部圧力隔壁損壊」説をめぐる謎。
 事故調査委員会(運輸省)「報告書」では…以前の尻もち事故で後部圧力隔壁の修理ミスがあり、圧力隔壁の破損から垂直尾翼が吹き飛び操縦系統の機能が奪われたと結論づけた。
 圧力隔壁が破損すると通常はドーンという爆発音とともに機内の気圧が急低下するとされるが、実際にタイ航空機で圧力隔壁の破損が生じた際には白い水蒸気が機内に充満した由。が、日航123便では急減圧が起きず白い水蒸気も極めて少なかった。

 「第2のなぜ?」 … 墜落現場の特定がなぜ遅れたのか? 
 TV報道は墜落現場について二転三転したが、墜落20分後には判明していた筈。青山さんは「遅らされていたのではないか。救助隊を分散させ数時間にわたって御巣鷹山に誰も近づけないようにする何らかの作為が働いたのではないか」と記す。上野村の黒澤丈夫村長(元海軍少佐、零戦パイロット)はじめ救援にあたった地元の人々は今も疑問を抱く。
 ※ 自衛隊は「夜間にヘリを飛ばすのは危険」だとして救助開始は翌朝!とした。
    東京都の消防救助隊は「災害に昼も夜もない。十分訓練している」と出動を提起したが自衛隊は拒絶。
   なお4名の生存者を最初に発見したのも自衛隊ではなく地元の消防団である。

 「第3のなぜ?」 … なぜ救助は遅れたか? 
 自衛隊の到着は事件から12時間後である。米軍『星条旗新聞』(1985.8.27)によれば、米空軍戦術空輸団がC130輸送機で横田基地に向かう途中、123便の緊急無線を傍受。御巣鷹の尾根の煙を目撃。すぐに米軍の救難チームのヘリが厚木基地から現場に向かい午後9時5分に現場に到着。が、在日米軍司令部から 「日本側が現在現場に向かっているので帰還せよ」 という命令を受け直ちに帰還している。
 生存者の落合由美さんは 「ヘリが上空にいて手を振ったが気付いてくれなかった。周りで数人の子どもの声が聞こえたがそのうち聞こえなくなった」 と述べている。
 なぜ救難ヘリに帰投が命じられたのか? 自衛隊は本当に夜間に到着していなかったのか? 最も早く現場に到着した地元消防団員たちは、朝9時頃現場に到着したところ、「自衛隊員がすでに山の上から降りてきた」 という。彼らは一体、いつ現場に到着したのか。

 「第4のなぜ?」… 遺体が炭化しボロボロ崩れるほど黒こげだったのはなぜか?
 ジェット燃料のケロシン(灯油の部類)はマイナス50度の上空でも凍結しないよう灯油より純度が高く水分が少ない。大気中に出たケロシンはガス化しやすく煤(すす)も出にくいのに、燃料タンクから遠いところに投げ出された遺体が炭化し異常な黒こげ状態に。  
 遺体の歯形で本人確認を行った大國勉氏(歯科医)は青山さんに 『私は群馬県警察医として千体ほど焼死体を見てきた。歯は煤(すす)で黒くても裏側や一部は白いままだし骨もそこまでは燃えない。なのに123便の骨は奥まで炭化…二度焼きしたような状況だった」「周囲の木々が幹の中までは燃えていないのに遺体だけが骨の芯まで焼かれていた。遺体の惨状はジェット燃料の火力のせいだと思い込んでいたのだが…』と証言。
 ※ 現場にいた人の証言は『ガソリンとタールを混ぜたような臭いが漂っていた』。



 「第5のなぜ?」 … 週刊現代(2010.8.14)が取り上げた「オレンジ色の物体」
 タイトルは 「JAL機墜落25年後の真実」… 遺族から提供された写真(犠牲となった方が撮影したもの)に 「何か」 が写りこんでいる。R5(右側最後部)ドア近くの窓の外を連続撮影した写真で、最初は窓の外の普通の風景だが、10枚のうちの5枚目から不思議な写真が続く。窓の外に異変を感じ確かめるように何度もシャッターを押したように見受けられる。 
 123便は「横」からのG(圧力)によって機体が揺れている。「後部圧力隔壁破損」では横揺れは起きない。「オレンジ色の物体」が右方向から123便に接近しているとすれば、この「オレンジ色の物体」と123便墜落との間に重要な関連※があると言える。
 ※123便には自衛隊機2機(ファントム戦闘機)が追尾していたとの目撃証言が多数確認されている。
  そして墜落事件の翌年7月、航空自衛隊パイロット二人が自殺。
  更に9月に一人の航空自衛隊員が自殺し、自衛隊員の自殺は1986年1年間で90人以上という異常さである。
  123便に対して自衛隊戦闘機が「(民間機を仮想敵とする訓練用の)ミサイルを誤射した」との分析がある。

 余りに謎多き事件… 青山透子さんの最近刊「日航123便 墜落の波紋~そして法廷へ」の序章『あの日に何が見えたのか』の一節を引用してこのレビューを閉じます。
 
 『何かに気づき、疑問を持ったとしても "その耳に蓋をし 心の目を閉じ いつの間にか逃げ去る" ことが当然のように振舞う人もいる…その弱さゆえ、過ちを省みる余裕もなく、体制を批判する人間を攻撃するのかもしれない。知らぬ間に組織に飼いならされ己を見失っているのかもしれない』
 『今日において次々と明るみに出る道理に反する不祥事は、深く張り巡らされた根っこから抜き、治癒しなければならない。それが今を生きている人間の務めであろう』。

 日本航空の提供番組ですが 様々な願いと祈りをこめて…。


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あの素晴らしい愛を…

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 深まり行く秋...。少し早いですけど11月のQPカレンダーをお届けします。犬シリーズは実はこの11月でお仕舞いです。12月はわが愛猫シマジロウがサンタになって登場します。週明けには最低気温が10℃を割る由、みなさま お風邪など召されませんように!



 学生時代、四畳半の下宿のラジオ(近畿放送)から流れる歌で最初に心に馴染んだのは 五つの赤い風船「遠い世界に」。心を掻き立てられたのはタイガース「廃墟の鳩」。そして心をビックリさせたのはフォーク・クルセダース「帰って来たヨッパライ」でした。

 心をビックリさせたフォークルは間もなく解散しました。しかし加藤和彦も北山修もはしだのりひこも各々の音楽の世界で活躍しました。その三人で今も健在!なのが北山修ひとりだけとは寂し過ぎますし、最初に旅立った加藤和彦の自死は衝撃的過ぎました。

 その加藤和彦の命日は今月17日、自死から11年が経ちました。旅立つひと月前の「嬬恋」の映像が残っています。フォークシンガーの多くが「嬬恋」から出発しましたが、彼の最後のステージも「嬬恋」、歌ったのは「あの素晴らしい愛をもう一度」でした。

 「嬬恋」から一時代を築いた多くのフォークシンガーがステージに立ち「あの素晴らしい愛をもう一度」をSing-out! 悲しい歌にもかかわらず共に歌う歓びがあるのでしょう、みんなノリ!ノリ!なのに加藤和彦ただ一人やや浮腫んだ顔が淋し気に見えました。

 赤トンボの唄を歌った空は/なんにも変わっていないけれど/あの時ずっと夕焼を追い駆けていった…
   広い荒野にポツンと居るよ/涙が知らずに溢れてくるのさ/あの時 風が流れても変わらないと言った…


  ※ 「フォークル」に関する過去の拙ブログ記「そこにはただ風が吹いているだけ」(2017.12.3)
     https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/66f48748f04be0a9e3df651fef9644e3

 今月27日はわが父の命日、五回忌を迎えます。私には理系に進み研究者になってほしかった父ですが、文系に進んだ私が勉強していること、仕事の話を「ほぉ~!」「そうか!」と相槌うちながら丁寧に、嬉しそうに聞いてくれた、在りし日の父でした。

 それだけに、私の息子(父の唯一の孫)が理学部に進み、外資の研究所に勤めたのは、父の大きな歓びでした。遺伝子の話など嬉しそうに、やはり相槌を打ちながら聴いていました。後に医師に転身した時は既に認知症が進んでいましたが、歓んだことと思います。

 「あの素晴らしい愛をもう一度」は、愛し合った男女の哀しみの歌ではありますが、その歌を聴きながら私は…もう一度 父に会いたい! 話をしたい!と 叶わぬことを思っていました。写真は父と姉と私、父の手作りのボートで遊んだ日本海です(後景は出雲半島)。




【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
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人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
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新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
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目次⑧ - 2 新聞・TV・映画・舞台・書籍etc.

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57.世界史の分岐点にて(2020-4-15)  
 ETV特集…緊急対談「パンデミックが変える世界」~海外の知性が語る展望~ …放送お知らせ!
 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/50e7acafb3289bb918dea9e9945b310b

58.時を超え人々にエール…(2020-6-13)  
 『英雄たちの選択…昭和に響いた ”エール” ~古関裕而』You tube…由紀さおり、安田祥子「長崎の鐘」
 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/07216e98ea97690ecc38070cb1322ce7

59.孤愁 サウダーデ…(2020-7-8)  
 NHK-BS「プレミアムカフェ」より1996年放送「世界わが心の旅」。タイトルは 「ポルトガル … 父と子のサウダーデ」。親子で完成させた「孤愁サウダーデ」の概要。You tube…若い女性歌手によるファド
 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/187e8d87c73d78b05596abe2f4e9e9d2

60.孤愁 サウダーデ(2) 未完の補完…(2020-7-9)  
 藤原正彦が父 新田次郎に及ばざること。You tube…若マリオネット「コインブラ」
 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/4a29ef64cb24ef309830ecda73b3e502

61.何が起きているのか!? 何が始まっているのか!?…(2020-10-4)  
 日本学術会議委員の任命拒否を巡り…憲法条項(天皇の任命行為)との比較検証など。
 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bbf0aabd80f29df406eb47d9e5a77354

62.耳に蓋をし 目を閉じ いつの間にか逃げ去る…(2020-10-20)  
 青山透子著「日航123便 墜落の新事実」を読み少なからぬ衝撃受けました。余りに不思議な出来事、謎、重大な隠蔽と陰謀が隠されているのではないか…その概容を知っていただきたくブログUPした次第。 
 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/26fe3ea7f7fbc20a5714bbd41e5828a7

63.エーゲ海に大地震(2020-10-31)  
 昨30日夜(日本時間の午後11時頃)、エーゲ海でM7級大地震・津波が起きたとの報道。海岸部のイズミール(トルコ第三の大都会)に旅したことがあり、衝撃のニュースでした。亡くなられた方のご冥福と、負傷された方、行方不明の方々の救護を心より願います。
 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/1d6786942b4893ef16967b58b8d3ae73


エーゲ海に大地震

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 トルコ・ギリシャに接するエーゲ海でM7級の大地震!津波!(日本の10/30夜)との報。8年前、腎がんの術後検診をクリアーする度に毎年海外旅行しよう!と決めて出た最初の旅がトルコでした。それだけに思い出も思い入れもあるトルコ…少なからず衝撃でした。


               被害の大きかったイズミールの被災の様子(報道より)

 8年前、イスタンブールに着いたのは夜明け前、街の灯りが宝石のようにキラキラ輝いていました。ロビーで「イズミール行」への搭乗を待っていると突然「乗務員ストで出発が遅延」と。定刻を3時間過ぎた頃「全便運休」の噂が飛びパニックになりました。



 トルコ人ガイドの機転でツァーの十数人で腕を組み!イズミール行のゲートへ。係員の制止を振り切って強行突破、タラップを昇り席に着いて間もなく、機は無事イズミールに飛び立ちました。後に聞くところでは、その便を最後に総て運休になったそうです。

 イズミールからバスで「ベルガマ」遺跡へ。ギリシャとともにエーゲ海文明の地、ロープウェイで昇る小高い丘に古代遺跡群が広がっていました。この遺跡から発掘された多くがベルリンの「ペルガモン博物館にある」とガイド氏は悔しそうに語っていました。



 飛行機の遅延で駆け足となった第一日目、イズミールに戻り遅い夕食をとりました。「夜の街」など眺めたいところですが、夜明けのイスタンブールで観た煌びやかな夜景はここにはありませんでしたし、慌ただしさにグッタリ疲れて爆睡の第一夜でした。



 翌朝、「海が綺麗ですよ」と聞き、「海は何処も海でしょ」などと思いながら散歩に出ました。旅の予習を殆どしていませんでしたから、イズミールが海の近くとさえ知りませんでした。そして突然!眼前に現れたのがエーゲ海 … 海の向こうはギリシャです。


  エーゲ海に面したイズミール…海面と陸地の落差が少ない街でしたから 津波被害が特に心配です。

 今回の地震と津波で多数の死傷者、行方不明者が出、とりわけイズミールの被害が大きいとの報に心が痛みます。亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、傷つかれた方、行方不明の方の救護と、余震など第二次の被害が出ませんよう 心よりお祈り申し上げます。


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日本の灰色の靄

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 松本清張「日本の黒い霧」が発表されたのは世情騒然たる1960年、その年の文藝春秋に12回にわたり連載されました。国鉄下山総裁轢死(謀殺)、日航もくせい号遭難、昭電・造船疑獄、松川事件など12話にわたり日本の暗部 … 謎・疑惑・謀略が描かれています。

 学生時代に徹夜で一気に読み昂奮さめやらぬまま未明の鴨川堤を歩きました。本多勝一「戦場の村」(1968年)の影響もあり、将来は新聞記者・ルポライター・ドキュメンタリー制作の仕事に就こうと思いました。残念ながらいずれも叶わず今日に至りましたが…。

 「日本の黒い霧」発表から60年、ルポの一つも書けなかった私、せめても!と2020年現在の「日本の灰色の靄」についてこのブログに殴り書き?したいと存じます。書きぶりの拙さをいくらかなり緩めるため(笑) この間に撮った写真を散りばめながら記します。


    和知 山野草の森を走るJR列車。かつてはこの "国鉄"山陰線で京都~郷里を往復しました。

  「日本の黒い霧」… "国鉄"下山総裁轢死事件。松川事件も国鉄絡みでした。
 叔父はその国鉄の技師。職制の端くれゆえ生産性向上(マル生)に反撥する団交に度々呼び出され大音響スピーカーで耳と心を病み40代で退職、缶詰工場の工員になりました。余暇は油絵に興じ、亡くなった病床のスケッチブックに「みなさんありがとう」と一言。 

 「国鉄」の言葉が消え「JR」になった1987年。赤字は総て清算され日本一大きな鉄道は七つに分割・民営化されました。不採算の路線・駅は次々と廃止され「どうだ! やっぱり民営化したら黒字になっただろう」。アホでもできる安易な民営化ではありました。 

 日航123便墜落について少し前にブログUPしました。清張が書いたのは1952年の日航もくせい号墜落、米軍管制下の事件でした。いずれも謎と疑惑に満ち戦慄します。日航は絶対潰れない国策会社でしたが、潰れて再建途上にあり今はコロナ禍に喘いでいます。


        和知は広いです。和知は人が少ないです。山野をふたり占めで散策できます。

 「大阪の灰色の靄」は大阪都構想。大阪ローカルの話が全国区に…。賛否が僅差で拮抗したところが全国の耳目を集めたのでしょう。では「大阪都とは何か?」 全国の方は勿論、大阪の人もわかりません。維新代表のツッパリ市長もわかりやすく説明できません。

 焦点は二つでした。一つは「"大阪都" なる定義はない」こと。勿論!東京都とも大違いです。二つ目は「政令指定都市 "大阪市" をなくす」ことの是否。なくした後に「四つの特別区」ができます。が、中身は不明!で仮定! 善し悪し はどうとでも言えました。

 そんな簡単なことなのに曖昧な「大阪都」を掲げ賛否を問うたのは、事をわかりやすくすれば賛成してもらえないから。このコロナ禍にあってなんたる無駄な、なんたるヒトとカネとジカンの無駄遣いをしたことか。しかも同じことをこの5年に2回も!です。 

 つまらん知事や市長を多数輩出した大阪。今回は市役所ぐるみ!府市ぐるみ!一方通行PRの下…僅差で「反対」多数ながら大差!に等しい快挙でした。これが憲法改正=国民投票で世論を誘導する「下調べ」にならないか…私の杞憂であってほしい危惧です。


           炭焼小屋だそうです。イノシシとか猿の棲家になりそうですが…。

 妻から「ストレス溜まるだけ」と言われつつ国会TV中継を視ました。全閣僚が出席を義務付けられ予算に限らず国政全般を質疑できる国会の華!予算委員会。国政の総てが集約され、国政選挙と並ぶ政治の最重要舞台ですが…なんと!灰色の靄がモクモク

 ったく!最重要舞台は灰色の靄々。「説明せよ」「しない」を繰り返す為体(ていたらく)。田崎スシロー?なる提灯持ち評論家は「水かけ論です」。アンタに評論されんでもそれぐらい見ればわかる! 「佐高信を出せ!」「浜矩子を出せ!」「デ某を出せ!(えっ?)」

 それにしても 支離滅裂どころか "腐った鰯" (鰯さんゴメン!) のような総理・閣僚答弁。憲法第41条『国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である』が泣きます。今や嘘、誤魔かし、すり替え… が常態化し「それが政治(家)」になってしまいました。


    先週、いつもの和知(京都府)を訪ね里山を歩くと 少しだけ紅葉… ぽっと心に紅が射します。

 新聞・TV…日本のメディアからジャーナリズム精神が霞みつつあります。右翼!維新?の皆さんがしきりに攻撃する朝日・毎日でさえ半世紀前の讀賣・産経レベルに及びません。記者会見場の記者を見ているだけで「これじゃアカンわ」と思ってしまいます。

 佐藤栄作総理の退任記者会見(1972.6)は私の学生時代でした。総理が冒頭「TVはもっと前に。私はTVと話したい。国民に直に話したい」。これに新聞記者が抗議すると首相は「新聞はみんな出てくれ」。記者が会見場を出、総理はTVに黙々と語りました。

 「TVに直に話せば批判されることはない」… そんな一方通行を望む宰相の孤独で淋しい幕切れ会見でした。一方、総理から「出てくれ」と言われ「じゃあ出ましょう」と一斉に席を起った新聞記者の姿は眩しく、ジャーナリズム健在!を印象づけられました。

 翻って現在の記者会見を見ると、まるで政府広報のための聴き取り… ジャーナリズムの片鱗さえ感じられません。次の検事総長!を賭け麻雀で棒に振った黒川氏の麻雀仲間が産経、朝日の記者だとわかった時、唖然!を通り越し暗澹たる思いにかられました。


                山路きてなにやらゆかし …「すみれぐさ」ではないなぁ。

 おっと!忘れるところでした。先月末日はブルームーンでした。夕刻、スロージョギングに出ようとして気づき、撮りました。帰る頃は空高く上りちょっと小さなブルームーンになっていました。その間 わずか一時間半… お月さんって向上心が高いんですね。



 現在の日本の灰色の靄…を書くつもりが ただのボヤき&嘆きになりました。結びに… 今のこの国を表す音楽はなんだろう?と探しましたが、見つかりません。そんなとき … ふと出遭った少女のヴァイオリン "Let It Be" に釘付けになりました。お聴きください。



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46th ... 1974.11.9~

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 1974.11.9 よく晴れた土曜日の午後。京都御所に面した某会館、土日は必ず何組かはある結婚式も、仏滅のこの日はさすがに一組だけでした。支配人さんは「今日は全力投球します」。何処も会場が取れず窮余の一策に決めた「仏滅結婚式」ではありました。

 ということで今日はわが夫婦の46回目の結婚記念日です。中途半端ですから格別のことはありません。些細なことでここ数日 若干の冷戦中でもありますから愈々格別のことはありません。4年後の金婚式は世界一周とか格別の記念日にしたいと存じます(嘘です)


   内輪話ばかりで気まずい?のでテキトーに写真を織り交ぜます… ↑ 私の散歩道の街路樹です。

 結婚式は友人による実行委員会形式。父は挨拶で「他人様に甘える結婚式で恐縮です」と言ったぐらいですから親世代には違和感があったと思います。しかし式後、母は「こんな結婚式があるとは知らなかった。とても良い式だった」としみじみ歓びました。


              この季節のこの黄色はとてもありがたく思います… 拙庭にて

 新婚旅行は二泊三日で飛騨高山へ。その頃は「海外もチラホラ」ではありました。が、仕事の関係で長い休暇はとれませんでしたし、貧しくても…せいいっぱい…の世界でもありました。賑やかな披露宴から二人きりになって妙に淋しかったことを憶えています。  

 まぁそれなりに楽しいハネムーンでした。帰りには時間に余裕があり駅前でパチンコをしました。勿論、妻は立ったまま見ているだけです。チョコやら珈琲やらたくさん景品をゲットし得意満面も、妻は後々まで「イマイマシイ」と思っていたようであります。


                  この花…実は鉢植えです。名前は知りまセーヌ河。

 プレハブ二階建アパートの2DKが新居でした。近くに名神高速があり、エアコンなしの夏、窓から蚊のなくようなびみょ~な騒音が聞こえました。1棟8戸の新築アパートだった所為か、住んでいる方はみなさん新婚でほぼ同じ年頃だったのが嬉しかったです。


              庭に丹精込めた薔薇が咲き乱れています、妻の丹精ですが…。

 当時は、電話は申し込んでも抽選…の時代。数か月たって 当った!ときは飛び上がらんばかりでした。やがて妻が妊娠、バスを二つ乗継ぎ電車に乗り更にバス。大きなお腹を抱えて本当によく頑張りました。息子が生まれると託児所への送迎も加わりましたしね。


            和知の山野で見つけた「マユミ」… 実物は写真の数倍!可憐です。

 「公立保育所が出来る」と聞いた場所で中古の家を探し借金して買いました。が、「うるさくて環境が悪くなる」との住民の反対で公立保育所は計画中止に…。4歳になるまで公立保育所には入れず、ローンと託児所への支払いで二人分の収入の6割が消えました。


              たしか…吾亦紅だったですかねぇ。これも和知の山野にて。

 子どもがエネルギーの総て!でした。本当にヘトヘトの日々でしたけど、何もかも…子どものお陰でした。ルソーは「エミール」の中で『子どもは三歳までの可愛さで十分親孝行を果たす』と。三歳どころか、四十代になった今でもその存在だけで十分親孝行です。


                  散歩道にある銀杏…淡い緑が心を仄かに潤します。

 こんなことを書き始めるとキリがなくなりますし馬鹿!と言われますのでこのへんでやめます。やめますが、結婚46 年ということは少なくとももう46年はマックス!でもあり得ません。その半分も無理! そう思うと馬鹿!でもこれぐらい書いていいかなぁ、と。

  SOMEONE TO WATCH OVER ME…誰かが私を見つめている



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11月の葉書

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 11月に入り俄かに葉書が増えました。殆どが喪中欠礼です。毎日届きます。初めて知る友の旅立ちもありました。驚きと嘆息と哀しみがいっぺんに襲いかかります。小さな葉書の中に故人とご家族の悲しみとともに、お人柄と歩んでこられた道程が偲ばれます。
                              

                              Painted by QP

 H君は私と同い年でした。28歳の頃、或る活動に際して彼ともう一人のH君と私の三人で「花のニッパチ三羽烏」と称し取組みを始めました。若さゆえしばしばぶつかり合いながらも本気で必死の活動は、その時代!その年齢!でこその思い出ではあります。

 そのH君が亡くなったとの報せは、後輩の元同僚からの電話で知りました。「この時期ですから」と家族のみの葬儀となり、止む無く遠くからご冥福を祈りました、烈しい諍いをしたこと、心あたたまる晩年の出来事など様々な思いが脳裏を錯綜しつつ…。

 そのH君の奥様からの喪中欠礼は封書で届きました。お地蔵さんの絵が添えられ  
 『誕生日をとても大切にし手づくりのケーキをプレゼントするような人でした』
 『テニスの楽しさをたくさんの人に伝えたいと半世紀余り活動をつづけてきました』
 『この絵の”おじぞうさんに "ラケット" を背おわせたい気持ちです』と。

 彼の運動神経は並外れていて、軟式テニスでは若い頃から国体の常連、数々の入賞歴があります。或る全国大会のシニア部門で優勝し市から特別表彰されたこともありました。奥様が記されているとおり、この絵のお地蔵さんにラケットを背おわせたいです。

  

 Yさんからは「妻 〇子が去る七月に永眠致しました」と。余白に「看護を六年間やりました」と嘆息のように短い一言が添えられていました。鎌倉に隠棲され年賀状ぐらいのお付き合いしかなくなりましたが、奥様の看護について詳しくは存じませんでした。

 Yさんは某中央官庁のキャリア官僚で枢要な部門の局長の任にありました。しかし利かん気の強い時の総理と経済政策を巡り衝突、辞表を叩きつけ官庁を去りました。その後、関西の某私大教授に就かれた頃、仕事の縁で知遇を得、多くのご教示を頂きました。

 或る時、Yさんから『それはOECDの "〇〇に関する報告" が参考になりそうなので次の会合までに読み解きご報告下さい』。そのOECDの報告を検索すると、総て英文の百頁を超える論文でした。お手上げ!のところに偶々邦訳が見つかりなんとか切抜けました。

 中央官庁のキャリアの仕事のスタイルを垣間見ました(笑)。でもまぁ私の粗い仕事のスタイルもそれなりにお認めになり 刺戟あふれる?経験をさせて頂きました。数年後、私がその仕事を離れる際は 労い!の席を設けて下さるなど暖かいお心遣いを頂きました。


                     自然食レストラン「菓歩菓歩」の佇まい
                   
 11月に入って和知(京都府)には三度目。一昨日は冷込み且つ晴渡り、眩しいまでに秋色が広がっていました。いつも行く自然食レストラン「菓歩菓歩」は『お席に掛けられるまで2時間ほどかかります』の貼紙、入れば更に一時間余!ですからあきらめました。


                 由良川にそって和知から美山へ … 由良街道の紅葉

 和知ではビオラの苗をたくさん仕入れ、道の駅「和(なごみ)」でどっさり買い物をして美山に向かいました、途中にある「大野ダム」の紅葉と美山の道の駅の「干柿用の柿」を求めて…。お昼は蕎麦処「延」にしたいところですが、数年前に店を仕舞われました。


                             大野ダムと紅葉

 美山の道の駅は凄い人!車!バイク! 柿どころか旬のものは殆ど総て売切れ。みなさんコロナ禍で自粛、引籠っていた反動でしょうか…。それにしても何処も見事な紅葉。心の芯まで燃え広がりそうな…或る種 "脆なさ" さえ感じる萌えて燃え上がる紅葉なり!

  前記Yさんは「岸洋子の歌があれば他の音楽はいらない」人。岸洋子「海よ おしえて」を!



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吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
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人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
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旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
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軽いデ某になる!?

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 往生際!が注目されています。往生!は本来『仏の極楽浄土にて生まれ変わる』。極楽浄土であれ天国であれそれを信じることで往生際は潔く美しくなるかもしれません。宗教宗派にかかわりなく己を空しくし謙虚にして敬虔な日々を送ることができれば…。


      往生際の悪いトランプさん…釈迦に説法!トランプさんの耳に念仏? Painted by QP

 さて、重い!硬い!と悪評のデ某ブログ。朝ドラ「エール」では主役 古山裕一・音夫婦の娘 華は、真面目すぎて重く硬い自己を脱皮すべく『軽い女になる』と宣言。しかし母親 音が「だからそれが重いのよ」と言うとおり軽くなるのも容易ではありまセーヌ河。


 しかし 華「運命の人、見つかりましたぁ~~っ!」 音「えぇ~~!!!!」と "軽い女になる" 宣言が奏功!

 軽い話には重い人がいい。両横綱休場、大関も三人中二人休場、大相撲が泣く小相撲!場所ながらドギドキハラハラしています。それは名横綱 大鵬のお孫さん「納谷」、先場所は惜しくも関取を逃したものの今場所は幕下西筆頭、関取=十両はすぐ眼の前です。

 ドギドキハラハラした甲斐あり現在5勝1敗、来場所は間違いなく関取昇進です。大鵬の現役時代を知る方は今ではもう少ないかもしれませんが、十両の貴源治と対戦、寄り倒し勝ち名乗りをうける納谷の容貌は 在りし日の大鵬を彷彿とさせ目が潤みました。


           納谷幸之介…いずれ「大鵬」の四股名を継ぐと思うとワクワクします。

 立行司は式守伊之助と木村庄之助。最後の一番を配くのは木村庄之助ですが、不祥事絡みで庄之助は空位になっています。ですので伊之助ひとりで最後の二番をさばきます。感じの良い行司さんですから、早く第38代木村庄之助を継いで頂きたいところです。
           

             『この相撲一番にて本日の打ち止め~!』(第41代式守伊之助)

 行司さんで最も注目するのは序列9番目 幕内挌 木村秋治郎。お相撲さん級の体格が少し気になりますが、稀に見る美声が高く評価されています。かつて十両最後の一番『この相撲一番にて中入り~!』には期せずして館内に大きな拍手が沸き起こりました。


      秋治郎は中入り後1~2番手に登場、東ぃ〇〇山~ 西ぃ△△川~ をお聴き下さい。

 あの愛らしい太っちょ!臥牙丸関をまるで見かけなくなり、久しぶりに登場したと思ったら「引退」の由。怪我が恢復せず序二段まで落ちていましたからね。淋しいぞ、臥牙丸~っ! 角界に残らず日本で新たな仕事に就くって、吉本新喜劇やないやろなぁ~。


     三振してもエラーしても絵になった巨人長嶋。負けて転がされても絵になった臥牙丸。

 バッハ「管弦楽組曲第3番」。極上の美しい曲「G線上のアリア」は有名です。もう一つ「まっ赤だな」の臥牙丸の顔を思い出させる「ガボット」もこの組曲にあります。二曲つづけてお聴き下さい。小林秀雄作曲の童謡「まっかな秋」はこの曲の盗作かな?


            最初に「G線上のアリア」。4分20秒から「ガボット」です。


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