高槻ジャズストリートは今年で17回目を迎えます。ジャズオタクっぽい始まりかと思われるでしょうが、第1回にして3万人を集めました。現在では15~20万人規模に膨らみ、いまや大阪では「天神祭」、岸和田の「だんじり祭」と並ぶ三大祭と言われるまでになりました。
今年も5月3~4日の2日間、市内57会場に、日野皓正さん・古谷充さんらプロのジャズメンからジャズ以外(和太鼓・フォークetc.)のエントリーを含めて759の出演者(団体)が協演し、寄付金とボランティアによって運営されているため、すべての会場が無料で開放されています。
いずれも JR高槻駅につづく「オーロルラモール広場」にて
オーロラモールのある高層ビルは、私が高槻にきた70年代半ばはありきたりの古い駅前商店街でした。JRはまだ国鉄でしたし木造平屋の駅舎でした。そこに西武SCが進出、次いで駅前商店街が再開発され現在のオーロラモールとなり、駅舎も35万人都市の玄関にふさわしく建替えられました。
JT生命誌研究館 友人のオカリナグループ「ピクニック」の演奏
JR駅に程近い旧専売公跡に2001年に建てられたJT生命誌研究館。「P2レベル」という高度の研究・実験が行われています。分子生物学分野では知る人ぞ知る中村桂子さんが草創期から館長をされ、かつて分子生物学を学んでいた愚息によれば『あそこは余程優秀じゃなきゃ行けないところ』。
生命誌研究館もジャズストリート会場の一つ。私の友人2人がオカリナグループ「ぴくにっく」で演奏すると聞き出かけました。一つ前のグループが大音量のバンドで、アコースティックなオカリナは如何にも迫力を欠きちょっと可哀そうだったかな・・・。でも優しい癒しの演奏、贔屓めながら Very good!
西武ショッピングセンター前広場にて 阪急「高槻市」駅前広場にて
普段はJRより北が賑わう高槻市ですが、ジャズストリートではJRより南側に会場も人も集中します。ために西武の会場(上左)はちょっと人が少なくて気の毒な感じがしました。逆にJRの南、とりわけ阪急の北側広場(上右)には数百人の聴衆がいて、奏者もノリ!ノリ!で吹いていました。
いずれも阪急(ミング)高架下広場にて
阪急高架下は、現代劇場や市民グランドに往き来する聴衆が必ず通るところであり、商店街にも近いため道路まで人があふれ通行マヒ状態・・・ボランティアやガードマンの人たちが大汗かいて整理していました。それにしてもなぜかここに出演するグループは、毎年きまってイキ!がいいのが不思議。
野見神社境内にて 市内57会場へのアクセスマップ
野見神社の神様も毎年のことゆえ慣れはったやろけど、大音量のバンドにはびっくりしはるやろなぁ。トロンボーンのお嬢さんが激しく動くとミニスカートも気になるやろし・・・(それはカミサマやなくアンタやろ!)。なお高槻市バスは出血大サービスで、会場間に無料送迎バスを運行していました。
高山右近に由来する高槻カトリック教会聖堂 教会の高山右近レリーフ
現代劇場(市営のホール)の裏は高槻カトリック教会、高山右近に由来する教会です。ここの神サマも野見神社さんに負けてはならじと?会場を提供されていますが、この日は日曜日(安息日)でお休みでした。なかなか感じの良い聖堂で、ミサが行われていれば仏教徒ながらお詣りしたのですが・・・。
高槻カトリック教会外観