いろは歌 … 総ての音を綴り『色は匂えど散りぬるを 我が世 誰ぞ常ならむ 有為の奥山 今日越えて 浅き夢見し 酔いもせず』。歌とともに散るぬる桜花を眺めながら 諸行無常を思う四月の今日ではあります。
数年前のアベノハルカス … 58~60階の三層構造展望台の眺望で知られます。が、私が "群を抜く" と思ったのは最上階ではなく16階の美術館に連なる回廊風の庭園。シルエットの各々に物語が浮かびます。
一年余前、生命保険が満期になり全額を「ドル建」の新しい生命保険にしました。数日前、保険会社から「契約内容のお知らせ」が届きました。いつもは開きもしません。が、なぜか開けてみると「為替変動」について記されていました。ドル高 円安が進み 受取保険金が加入時の2割近くUP!した由。 為替変動で私の命の値段が上がったんですねぇ。今のうちにサッサと死んでおかなきゃ!と思いました
シマ(猫)の額ながら拙庭の花々も春めきフェンス際のモッコウバラが咲きはじめました。
友人が或る経済誌に寄稿していました。タイトルは「今日の "労働時間" 問題を資本論から解き明かす」。資本論は学生時代に全巻購入したものの 第一巻で文字通り "一巻の終わり"。昨年、書店に平積みされた斎藤幸平「人新世の "資本論"」に惹かれ読みました。分厚い資本論全六巻ではなく 新書版サイズです。結構!面白く読みましたので 今回「資本論から解き明かす」との友人の論文 … 興味津々に読みました。
※ この友人とは半世紀に及ぶ付き合いです。長く損害保険業界で働き 大学院に社会人入学して博士号を取得しました。
今回の論文は 象牙の塔の研究室からではなく 彼の歩んだ "現場感覚" による論考に特色があり 嬉しくもありました。
とりたててUPするような花ではありませんが… 拙庭にて(以下同じ)
コロナで急速に進むテレワーク。「住宅(生活の場)に仕事を持ち込む」もので、政府財界がコロナ禍をチャンス!と捉え "柔軟な働き方" を掲げて "際限ない働き方" を労働法制化しました。
資本論が書かれた時代の工場主は アノ手コノ手で厖大な手で労働者から時間を奪おうとしました。が、現代社会は コロナ禍のお蔭?でいとも容易に 合法的で壮大な "時間のひったくり" が為されている、と。
更に、現在の "長時間" 労働が「人間としての全面的な発達を阻害」している現状、社会の諸事象はおろか身近な政治への関心さえ奪う要因ともなっていることについて警鐘を鳴らします。
友人は、日本とは真逆の例として彼のご子息の 「オランダ赴任の日々」 に触れています。
ご子息は日本の農機具メーカーの社員として家族とともにオランダに赴任。有休は完全消化し 長期休暇は家族との楽しい旅などに充てる日々を紹介し、「日本ではこうはいかない」 と。それでもオランダの国民一人当GDPは世界第10位、長時間労働が蔓延する第23位の日本のず~っと上です。
ちょっと驚いたのは「牛馬にも劣る長時間労働」。資本論の時代も今も、牛や馬は一日に8時間を超えて使役すれば "つぶれる" そうです。しかし人間は平気で8時間を遥かに超えて働かされます。夜の労働と言えば昔は売春ぐらいだったのに「現代人の労働には朝昼夜もなく牛馬より過酷だ」と。
思えば、私の現職最後の十数年、有休は年一日とるか取らず。毎月4~5日の休日出勤の代休も取らず。出勤は業務開始1時間前。業務時間中は仕事がビッシリゆえ資料等の充電!は 時間後に残って、通勤電車で、自宅で。勿論!管理職に残業手当なし。ボーナス加算なし。勤続10年毎の長期休暇も一度も取らず仕舞い。最後、がんで手術入院し二週間休んだのが例外と言えば例外! ご褒美と言えばご褒美?
論文のまとめに「"労働から解き放たれる時間" は 知的発達を遂げ社会的活動に携わる可能性を保障する」とのくだりがあります。当然だ!と思いつつ しかし私の心境としては、ちょっと複雑なんですよねぇ。
私は 現在、年金生活者。それなりの家事労働はしていますが、報酬をいただく労働はしていません。そして自由な時間は山ほど!あります。しかし ぜ~んぜん!知的発達を遂げていません。悲しくなるほど頭脳も体力も退化しつつあります。時間はあっても社会的活動はろくにしていないんですよねぇ。
まぁ この論文を読んだのを機に少し社会に役立つこともやってみよう!って気にはなりましたかねぇ
新しい朝ドラ「ちむどんどん」。ややステレオタイプの沖縄の描き方が気になります。が、それはそれとして 第一週の最後 … 父親役の大森南朋の歌う「てぃんさぐぬ花」が印象的でした。
♫ てぃんさぐぬ花や爪先に染みて親ぬ寄し事や肝に染めり … てぃんさぐの花が爪先まで染めるように親の教えを心に染めて歩め
♫ 天ぬ群る星や読めば読まりし親ぬ寄し事や読みやならん … 夜空に群れる星は数えられても 親の教えは教えきれない
【第一週最後のナレ … 沖縄本島北部「やんばる」と呼ばれる地域の物語。父や母、その父や母がそうであったように、子供達の未来には誰も予想できなかった出来事、誰も通ったことのない道が待ち受けています】
※ 恐縮ながらコメント欄はしばらく閉じています。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d
数年前のアベノハルカス … 58~60階の三層構造展望台の眺望で知られます。が、私が "群を抜く" と思ったのは最上階ではなく16階の美術館に連なる回廊風の庭園。シルエットの各々に物語が浮かびます。
一年余前、生命保険が満期になり全額を「ドル建」の新しい生命保険にしました。数日前、保険会社から「契約内容のお知らせ」が届きました。いつもは開きもしません。が、なぜか開けてみると「為替変動」について記されていました。ドル高 円安が進み 受取保険金が加入時の2割近くUP!した由。 為替変動で私の命の値段が上がったんですねぇ。今のうちにサッサと死んでおかなきゃ!と思いました
シマ(猫)の額ながら拙庭の花々も春めきフェンス際のモッコウバラが咲きはじめました。
友人が或る経済誌に寄稿していました。タイトルは「今日の "労働時間" 問題を資本論から解き明かす」。資本論は学生時代に全巻購入したものの 第一巻で文字通り "一巻の終わり"。昨年、書店に平積みされた斎藤幸平「人新世の "資本論"」に惹かれ読みました。分厚い資本論全六巻ではなく 新書版サイズです。結構!面白く読みましたので 今回「資本論から解き明かす」との友人の論文 … 興味津々に読みました。
※ この友人とは半世紀に及ぶ付き合いです。長く損害保険業界で働き 大学院に社会人入学して博士号を取得しました。
今回の論文は 象牙の塔の研究室からではなく 彼の歩んだ "現場感覚" による論考に特色があり 嬉しくもありました。
とりたててUPするような花ではありませんが… 拙庭にて(以下同じ)
コロナで急速に進むテレワーク。「住宅(生活の場)に仕事を持ち込む」もので、政府財界がコロナ禍をチャンス!と捉え "柔軟な働き方" を掲げて "際限ない働き方" を労働法制化しました。
資本論が書かれた時代の工場主は アノ手コノ手で厖大な手で労働者から時間を奪おうとしました。が、現代社会は コロナ禍のお蔭?でいとも容易に 合法的で壮大な "時間のひったくり" が為されている、と。
更に、現在の "長時間" 労働が「人間としての全面的な発達を阻害」している現状、社会の諸事象はおろか身近な政治への関心さえ奪う要因ともなっていることについて警鐘を鳴らします。
友人は、日本とは真逆の例として彼のご子息の 「オランダ赴任の日々」 に触れています。
ご子息は日本の農機具メーカーの社員として家族とともにオランダに赴任。有休は完全消化し 長期休暇は家族との楽しい旅などに充てる日々を紹介し、「日本ではこうはいかない」 と。それでもオランダの国民一人当GDPは世界第10位、長時間労働が蔓延する第23位の日本のず~っと上です。
ちょっと驚いたのは「牛馬にも劣る長時間労働」。資本論の時代も今も、牛や馬は一日に8時間を超えて使役すれば "つぶれる" そうです。しかし人間は平気で8時間を遥かに超えて働かされます。夜の労働と言えば昔は売春ぐらいだったのに「現代人の労働には朝昼夜もなく牛馬より過酷だ」と。
思えば、私の現職最後の十数年、有休は年一日とるか取らず。毎月4~5日の休日出勤の代休も取らず。出勤は業務開始1時間前。業務時間中は仕事がビッシリゆえ資料等の充電!は 時間後に残って、通勤電車で、自宅で。勿論!管理職に残業手当なし。ボーナス加算なし。勤続10年毎の長期休暇も一度も取らず仕舞い。最後、がんで手術入院し二週間休んだのが例外と言えば例外! ご褒美と言えばご褒美?
論文のまとめに「"労働から解き放たれる時間" は 知的発達を遂げ社会的活動に携わる可能性を保障する」とのくだりがあります。当然だ!と思いつつ しかし私の心境としては、ちょっと複雑なんですよねぇ。
私は 現在、年金生活者。それなりの家事労働はしていますが、報酬をいただく労働はしていません。そして自由な時間は山ほど!あります。しかし ぜ~んぜん!知的発達を遂げていません。悲しくなるほど頭脳も体力も退化しつつあります。時間はあっても社会的活動はろくにしていないんですよねぇ。
まぁ この論文を読んだのを機に少し社会に役立つこともやってみよう!って気にはなりましたかねぇ
新しい朝ドラ「ちむどんどん」。ややステレオタイプの沖縄の描き方が気になります。が、それはそれとして 第一週の最後 … 父親役の大森南朋の歌う「てぃんさぐぬ花」が印象的でした。
♫ てぃんさぐぬ花や爪先に染みて親ぬ寄し事や肝に染めり … てぃんさぐの花が爪先まで染めるように親の教えを心に染めて歩め
♫ 天ぬ群る星や読めば読まりし親ぬ寄し事や読みやならん … 夜空に群れる星は数えられても 親の教えは教えきれない
【第一週最後のナレ … 沖縄本島北部「やんばる」と呼ばれる地域の物語。父や母、その父や母がそうであったように、子供達の未来には誰も予想できなかった出来事、誰も通ったことのない道が待ち受けています】
※ 恐縮ながらコメント欄はしばらく閉じています。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d