蝋梅って ホント!不思議な花です。まさに蝋細工のような艶と香りで空間を支配します。例年は、木枯らしに葉が殆ど落ち 突然のように存在を誇示されて初めて気づきます。それは大抵は年明けなのですが、今年は未だ葉の落ちきらない年の瀬にすでに目立ち始めました。
拙庭に二十年余り やや老いが兆し 美しさに翳りが感じられます。
先日、"三者懇談会" がありました。とはいえ「久しぶりに お茶とケーキなどいただきながら」のゆるい会です。語りあいながら… ふと「幾つになられましたか?」と問われるまま答えると、「亡くなった夫より五年も長く生きてられるんですねぇ」と淋しげに呟かれました。
昨年の暮れに夫君を亡くされ引き籠りがちだった彼女が『勇気をふるって出かけた会』だったのでした。少し虚を衝かれた彼女の言葉に 私は私で「あと何回 正月を迎えられるかなぁ?」と思いました。そして帰りの電車で漠然と「あと五回ぐらいかなぁ」と思ったのでした。
わが家のシマジロウ。"吾輩" と言うだけに夏目漱石の猫と間違われますが(間違えない!)タダのキジトラです。半分トラ!なので新年は "年男" だと主張しています。でもまあ「老年の主張」には誰も耳を傾けません。腎機能がすっかり落ち精彩を欠くのが口惜しいようです。
その夏目漱石が朝日新聞の連載「吾輩は猫である」で脚光を浴びたのはオントシ38歳。如何にも老成した雰囲気を漂わせた「草枕」も同じく38歳の作品。私の息子よりも若い。そして絶筆となった「明暗」を執筆したのは49歳。昔の文豪は桁外れに若くして才気煥発です。
拙庭に一輪だけ薔薇の蕾。思わず なにか良いものが詰められ花開けば!と…。
スコットランド民謡 "Auld Lang Syne" は日本では "蛍の光" 。卒業式や大晦日に "行く年" に思いをこめて歌われます。高校生の頃、英語の詩を知りこころ深く惹かれました。私なりの翻訳でスコットランド出身のロッド・スチュアートによる"Auld Lang Syne" を贈ります。
かつて ともに語り合った日々を すっかり忘れていました。
それほど 永い年月が経ったのでした。
あなたと過ごした あの懐かしい日々を思いおこし
私たちの懐かしいあの日々のために グラスを傾けたいと思います
グラスは 当時そうであったように 一息にのみほします
あなたと 私が ともに慈しみあった日々に感謝をこめて・・・
山の裾野を駆けまわり ひなぎくの花を摘んだことを憶えていますか?
思えば 私たちは そのように人生の野を駆けまわってきたのでした
朝早くから日の暮れるまで 小川のほとりを 広い海辺を
ふたりで ただ黙々と歩きつづけた日々を 懐かしく思いおこします
いま もういちど なみなみと注がれたグラスを のみほします
ふたりの 遠く 懐かしく 愛しき日々 甦れと・・・
※ 画像が削除されていたら ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=xiGJ3139358
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d
拙庭に二十年余り やや老いが兆し 美しさに翳りが感じられます。
先日、"三者懇談会" がありました。とはいえ「久しぶりに お茶とケーキなどいただきながら」のゆるい会です。語りあいながら… ふと「幾つになられましたか?」と問われるまま答えると、「亡くなった夫より五年も長く生きてられるんですねぇ」と淋しげに呟かれました。
昨年の暮れに夫君を亡くされ引き籠りがちだった彼女が『勇気をふるって出かけた会』だったのでした。少し虚を衝かれた彼女の言葉に 私は私で「あと何回 正月を迎えられるかなぁ?」と思いました。そして帰りの電車で漠然と「あと五回ぐらいかなぁ」と思ったのでした。
わが家のシマジロウ。"吾輩" と言うだけに夏目漱石の猫と間違われますが(間違えない!)タダのキジトラです。半分トラ!なので新年は "年男" だと主張しています。でもまあ「老年の主張」には誰も耳を傾けません。腎機能がすっかり落ち精彩を欠くのが口惜しいようです。
その夏目漱石が朝日新聞の連載「吾輩は猫である」で脚光を浴びたのはオントシ38歳。如何にも老成した雰囲気を漂わせた「草枕」も同じく38歳の作品。私の息子よりも若い。そして絶筆となった「明暗」を執筆したのは49歳。昔の文豪は桁外れに若くして才気煥発です。
拙庭に一輪だけ薔薇の蕾。思わず なにか良いものが詰められ花開けば!と…。
スコットランド民謡 "Auld Lang Syne" は日本では "蛍の光" 。卒業式や大晦日に "行く年" に思いをこめて歌われます。高校生の頃、英語の詩を知りこころ深く惹かれました。私なりの翻訳でスコットランド出身のロッド・スチュアートによる"Auld Lang Syne" を贈ります。
かつて ともに語り合った日々を すっかり忘れていました。
それほど 永い年月が経ったのでした。
あなたと過ごした あの懐かしい日々を思いおこし
私たちの懐かしいあの日々のために グラスを傾けたいと思います
グラスは 当時そうであったように 一息にのみほします
あなたと 私が ともに慈しみあった日々に感謝をこめて・・・
山の裾野を駆けまわり ひなぎくの花を摘んだことを憶えていますか?
思えば 私たちは そのように人生の野を駆けまわってきたのでした
朝早くから日の暮れるまで 小川のほとりを 広い海辺を
ふたりで ただ黙々と歩きつづけた日々を 懐かしく思いおこします
いま もういちど なみなみと注がれたグラスを のみほします
ふたりの 遠く 懐かしく 愛しき日々 甦れと・・・
※ 画像が削除されていたら ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=xiGJ3139358
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d