日常にある非日常

　コロナで「自宅療養」とは何か … 中島岳志さんは朝日新聞「耕論」(8/24) で『 "自宅療養" とは、本来！症状が安定し病院を出て自宅でゆっくり静養するということ』『それが今や "入院" という選択肢を奪う一種の "トリアージ " だ』と。大規模災害では日常の救急救命ではなく救うか！見捨てるか！命に優先順位つけるトリアージが行われますが、まさにそれ！

　私の友人の娘さんがコロナに感染しました。"自宅療養" を余儀なくされ『〇〇市は医療逼迫のため発症5日目現在も、ホテルなど宿泊施設療養も入院もできず自宅療養をしています。保健所の担当者は "宿泊施設の療養は40歳以上が対象で40歳未満は自宅療養" と仰り ※ パルスオキシメーター値も90台前半まで下がらないと救急扱いして頂けない』と嘆いています。
　　※ バルスオキシメーター値 ... 血中の酸素飽和度。93以下が危険ライン、90以下は"呼吸不全"を示します。

　以下友人記より。よく知っている方の言葉だけにとてもリアルに感じられ身につまされます。
　友人が感染していないこと、そしてご家族のご恢復をただただ祈るほかありません。

【感染2日目】夜から夫にも微熱症状が出てきました。
【感染3日目】娘に急激に呼吸苦。顔色が赤紫色に。食欲もなく声が出なく味覚障害も。
【感染4日目】既に症状のある夫は "抗原検査" を受け、私は "PCR検査" を受けました。
　　　　　　　　※ 症状のない私は抗原検査をしても何も見つからないためPCR検査です。
　　　　　　結果… 夫は陽性。私は陰性。家の中で陰性者が私一人になった瞬間でした。

　　

その後、娘さんは宿泊療養施設に搬送されることになり、少し安堵されています。

　

　　　　　　　　　　　　夏から秋へ季節は弁証法的に移ろいます… Painted by QP（以下同）

　倉本聰さん。山田太一、向田邦子と並ぶ "シナリオライター御三家" の一人。男のライターが「流行(はや)らない」時代にあってなお現役パリバリです。東大を卒業後、ずっと映画・TVの華やかな世界で活躍されていますから、コンプレックスに縁遠い人だと思っていました。

　しかし東大卒シンガーソングライターの小椋佳さんが「容貌にず～っと！コンプレックスがあった」ように、倉本聰さんは「背が低い」のが死ぬほど厭だった、と。 "男のハイヒール" が発売されるや真っ先に購入、足許を隠すため大き目のスラックスをはかれたそうです。

　或る夜、仕事の打合せで料亭のお座敷へ。ハイヒールは自ら "靴入れ" に置かれたそうです。しかし入る時はみんなバラバラでも出る時は一緒！仲居さんが当たり前にハイヒールを取出し倉田さんの前に。昔の話ながら倉田さん「今でも羞かしい！」（"向田邦子全集"より）

　

　　　　　　　　　　　　　　　夕暮れが少し足早になり暑さの中にも秋の気配がじわり…
　
　ブレイディみかこ著「ワイルトサイドをほっつき歩け」(筑摩書房) を読むと、英国人社会がリアルに描かれ既定のイメージと実際がちがうことに気づきます。例えば英国の医療を象徴するNHS（国民保健サービス）も単に "国民はタダで医療を受けられる" とは言えないようです。

　お金持ちも貧乏人も、生粋の英国民も各国からの移民も、みな等しく "医療は無料" のNHS。事実そのとおりですが、英国の医療の "陰なるもう一つの柱" はプライベート（民間）医療… 自費で受ける医療です。言うまでもなくサービス（医療水準）にはダンチ！の差があります。

　お金持ちはプライベート医療を受けます。貧乏でも借金してプライベート医療を受けている人は『俺達は借金して医療を受けているのに移民は俺達の払う税金でタダの医療を受ける』と不満たらたら…。著者ブレイディみかこさんは「医療制度が国民を分断している」と。　

　つくづく日本の医療の "皆保険" 制度を有難く思います。しかしそう思いつつ… 勤め始めた頃は「本人はタダ」～「本人も初診料千円」～「1割負担」～「3割負担」（一部1～2割負担）。病は誰しも罹りたくて罹るんじゃないのに "自己責任" へと真っしぐら！ですかねぇ。

　　　　　　　ブレイディみかこさんは保育士、エッセイスト、ルポライターで英国在住二十数年。　　　　　　

　わが家のプリンス？愛猫！シマジロウ。人間の多くが齢をとれば多かれ少なかれ認知症となるように、猫には腎臓病が宿命のようにつきまといます。シマも血液検査で標準上限の3倍超と判り真っ青！やがて標準の2倍前後まで下がったもののそこからは一進一退です。

　液状の飲み薬を注射器のようなスポイトで一日一回。そして中三日で通院し点滴を受けています。通院するとき、シマは動物的勘！であちこち隠れます、わかっていますが…。そして車の中では「行きたくにゃい」としきりになきます。これがほんと！辛いところですが…。

　帰りの車中ではウン！ともニャンとも…。帰宅すると居間のソファに長々と横になり「ほんまにぃ！やれやれ…」顔して上目遣いに私と妻を見ます。「ご褒美にいいものあげよう」と言うとイソイソ…。先生から「鰹節はそう塩分はないのでOK」が出ているので胸はって！

　

　　　　　　一人っ子のシマ家猫のシマにもいつかこうしたところで一緒に遊ばせたいのですが…

　今回は勿体ぶったタイトルもそれ程でもない！のは「カタイ男」「硬いブログ」を払拭したかった？その割にまだカタイ？まぁよし！とします。それにしても（削除しましたけど）前回の「カタイ男…」コメ欄にバイアグラの宣伝をされた方、カンベンしてくださ～い！