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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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耳に蓋をし 目を閉じ いつの間にか逃げ去る…

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 ほぼ毎晩!夢を見ます。誰もが毎晩夢を見ても大抵は覚えていない由。私がよく覚えているのは眠りが浅い所為かなぁ。 どんな夢?と? 吉永小百合さんが訪ねて来られ慌てたり… 街で檀ふみさんに声をかけられ妙に羞かしかったり… 他愛もない夢ばかりです。


                 ジェット雲を見ては … しばしば思い出すことがあります。

 飛行機が墜落する夢も見ます。私が乗っている夢もあればジェット機が空をゆらゆら揺れながら墜ちて行くのを目撃する夢もあります。先日、妻が私に「なにか悪い夢でも見た?」と訊いたのは、まさに大きなジェット機が墜落する怖ろしくリアルな夢でした。

 ちょうど青山透子著「日航123便 墜落の新事実」に衝撃を受けたところで、私にはそれだけの理由※もあります。墜落事件当時(1985.8.12)の総理大臣 中曽根康弘氏の内閣・自民党合同葬(本年10/17)への国費支出、学校等の半旗掲揚の報にも嫌悪を覚えつつ…。
 ※ 「御巣鷹から30年」… https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c7c04a6236ab9026def403c62a231fda

 墜落現場の群馬県上野村は中曽根氏の選挙区です。総理が その上野村に近い軽井沢で静養中に起きた事件ですが、総理が向かったのは墜落現場ではなく東京(官邸)でした。総理の現場視察が漸く実現したのは11月4日、墜落事件から3か月近くが過ぎていました。



 ばらばらの遺体が特定もされないまま荼毘に付されようとした際、遺族が日航本社に高木社長を訪ね『一緒に総理官邸に行き荼毘を止めさせよう』と言うと、社長はブルブル震え『そんなことをしたら私は殺される』と怯えた由。結局、公家出身?の社員が総理官邸ではなく運輸省(日航の大株主)に案内、遺族が『荼毘に付すなら裁判でもなんでもします』と言うと 応対した官僚は『僕は東大法学部出身です。法的にまったく問題ない』

 日航も運輸省も実に不思議な対応です。当時、操縦不能の要素となった垂直尾翼の大半が途中で吹き飛ばされ海底に沈みましたが、「膨大な時間と費用がかかる」とろくに捜索もされませんでした。後に東伊豆沖2.5km、水深160mにあると判っても「再調査は不要」と未だに引揚げられていません。そうした謎について青山透子さん(当時 日航の客室乗務員)は 退職後、東大大学院で学び博士号を取得、事件の徹底した調査解明にあたりました。



 青山さんがこだわったのは「123便はなぜ墜落したのか」。丁寧に粘り強く当時の新聞、関係者への取材(実名を了承し証言)を積み重ね論証、リアルかつ具体的な記述に墜落の「真の事実」探求への執念が滲む書から概ね5点にわたる「謎」を要約、ご紹介します。 

 「第1のなぜ?」 … 公式に墜落の原因とされた「後部圧力隔壁損壊」説をめぐる謎。
 事故調査委員会(運輸省)「報告書」では…以前の尻もち事故で後部圧力隔壁の修理ミスがあり、圧力隔壁の破損から垂直尾翼が吹き飛び操縦系統の機能が奪われたと結論づけた。
 圧力隔壁が破損すると通常はドーンという爆発音とともに機内の気圧が急低下するとされるが、実際にタイ航空機で圧力隔壁の破損が生じた際には白い水蒸気が機内に充満した由。が、日航123便では急減圧が起きず白い水蒸気も極めて少なかった。

 「第2のなぜ?」 … 墜落現場の特定がなぜ遅れたのか? 
 TV報道は墜落現場について二転三転したが、墜落20分後には判明していた筈。青山さんは「遅らされていたのではないか。救助隊を分散させ数時間にわたって御巣鷹山に誰も近づけないようにする何らかの作為が働いたのではないか」と記す。上野村の黒澤丈夫村長(元海軍少佐、零戦パイロット)はじめ救援にあたった地元の人々は今も疑問を抱く。
 ※ 自衛隊は「夜間にヘリを飛ばすのは危険」だとして救助開始は翌朝!とした。
    東京都の消防救助隊は「災害に昼も夜もない。十分訓練している」と出動を提起したが自衛隊は拒絶。
   なお4名の生存者を最初に発見したのも自衛隊ではなく地元の消防団である。

 「第3のなぜ?」 … なぜ救助は遅れたか? 
 自衛隊の到着は事件から12時間後である。米軍『星条旗新聞』(1985.8.27)によれば、米空軍戦術空輸団がC130輸送機で横田基地に向かう途中、123便の緊急無線を傍受。御巣鷹の尾根の煙を目撃。すぐに米軍の救難チームのヘリが厚木基地から現場に向かい午後9時5分に現場に到着。が、在日米軍司令部から 「日本側が現在現場に向かっているので帰還せよ」 という命令を受け直ちに帰還している。
 生存者の落合由美さんは 「ヘリが上空にいて手を振ったが気付いてくれなかった。周りで数人の子どもの声が聞こえたがそのうち聞こえなくなった」 と述べている。
 なぜ救難ヘリに帰投が命じられたのか? 自衛隊は本当に夜間に到着していなかったのか? 最も早く現場に到着した地元消防団員たちは、朝9時頃現場に到着したところ、「自衛隊員がすでに山の上から降りてきた」 という。彼らは一体、いつ現場に到着したのか。

 「第4のなぜ?」… 遺体が炭化しボロボロ崩れるほど黒こげだったのはなぜか?
 ジェット燃料のケロシン(灯油の部類)はマイナス50度の上空でも凍結しないよう灯油より純度が高く水分が少ない。大気中に出たケロシンはガス化しやすく煤(すす)も出にくいのに、燃料タンクから遠いところに投げ出された遺体が炭化し異常な黒こげ状態に。  
 遺体の歯形で本人確認を行った大國勉氏(歯科医)は青山さんに 『私は群馬県警察医として千体ほど焼死体を見てきた。歯は煤(すす)で黒くても裏側や一部は白いままだし骨もそこまでは燃えない。なのに123便の骨は奥まで炭化…二度焼きしたような状況だった」「周囲の木々が幹の中までは燃えていないのに遺体だけが骨の芯まで焼かれていた。遺体の惨状はジェット燃料の火力のせいだと思い込んでいたのだが…』と証言。
 ※ 現場にいた人の証言は『ガソリンとタールを混ぜたような臭いが漂っていた』。



 「第5のなぜ?」 … 週刊現代(2010.8.14)が取り上げた「オレンジ色の物体」
 タイトルは 「JAL機墜落25年後の真実」… 遺族から提供された写真(犠牲となった方が撮影したもの)に 「何か」 が写りこんでいる。R5(右側最後部)ドア近くの窓の外を連続撮影した写真で、最初は窓の外の普通の風景だが、10枚のうちの5枚目から不思議な写真が続く。窓の外に異変を感じ確かめるように何度もシャッターを押したように見受けられる。 
 123便は「横」からのG(圧力)によって機体が揺れている。「後部圧力隔壁破損」では横揺れは起きない。「オレンジ色の物体」が右方向から123便に接近しているとすれば、この「オレンジ色の物体」と123便墜落との間に重要な関連※があると言える。
 ※123便には自衛隊機2機(ファントム戦闘機)が追尾していたとの目撃証言が多数確認されている。
  そして墜落事件の翌年7月、航空自衛隊パイロット二人が自殺。
  更に9月に一人の航空自衛隊員が自殺し、自衛隊員の自殺は1986年1年間で90人以上という異常さである。
  123便に対して自衛隊戦闘機が「(民間機を仮想敵とする訓練用の)ミサイルを誤射した」との分析がある。

 余りに謎多き事件… 青山透子さんの最近刊「日航123便 墜落の波紋~そして法廷へ」の序章『あの日に何が見えたのか』の一節を引用してこのレビューを閉じます。
 
 『何かに気づき、疑問を持ったとしても "その耳に蓋をし 心の目を閉じ いつの間にか逃げ去る" ことが当然のように振舞う人もいる…その弱さゆえ、過ちを省みる余裕もなく、体制を批判する人間を攻撃するのかもしれない。知らぬ間に組織に飼いならされ己を見失っているのかもしれない』
 『今日において次々と明るみに出る道理に反する不祥事は、深く張り巡らされた根っこから抜き、治癒しなければならない。それが今を生きている人間の務めであろう』。

 日本航空の提供番組ですが 様々な願いと祈りをこめて…。


【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c

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