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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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Rugby World Cup .... 愛国心とは?

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 ラグビーWカップ、対スコットランド戦。生!に視るには勇気が要ります。ドキドキ!が止まりません。前半終了間際、技あり!のキックを受けた福岡堅樹のトライ!に心臓から一瞬にドッと血液が送り出され(たぶん?)髪の毛を逆立たせつつサイン!



 後半に入って間もなく福岡堅樹は相手ボールを奪い再び独走トライし28:7と3トライ差に。私、この瞬間!勝利を確信しました。が、さすが!スコットランド、そこから連続トライして1トライ差に詰め寄られたときは過呼吸状態...死ぬかと思いました

 やはり「国」をかけた対戦、愛国心が滾(たぎ)り闘争心が滾ります。ラグビーはノーサイド!スピリッツの世界ですからね、安心して愛国心を滾らせることができます。では 愛国心、国を誇りに思う心とは何か? 誇りに思う事のみを誇れば それでいいのか...。


  日本のジャージを着てスコットランド国旗をもつ少年...ラグビースピリッツが凝縮されています。

 一昨日の朝日新聞朝刊「日曜に想う」に大野編集委員が『フランスの沈黙破った大統領』と題し、就任間もないシラク大統領が行った演説(1995.7)を紹介していました。

 それは歴代大統領が触れなかった第二次大戦のドイツ軍占領下におけるフランスの恥辱の出来事...すなわち対独協力の傀儡(かいらい)とはいえフランス人による政府が、国内数万人のユダヤ人を逮捕し収容所に送った出来事について過ちを認める演説でした。

 『フランスはこの日、取返しのつかないことをしました。自らの言に反し守るべき人たちを処刑人に引き渡したのです』『私たちはユダヤの人たちに対して絶対に取り消すことのできない負債を抱えています』
 『何度も何度も証言する事、過去の国家の過ちを認め歴史の暗部を決して隠さない事、それは人間とその自由と尊厳という理念を守る事にほかなりません。それが常にうごめく闇の力と闘うということです』。

 戦後のドイツの徹底的な謝罪、フランスの苦渋に満ちた懺悔と謝罪。愛国心とは何か。国を誇りに思う心とは何か。その心の源泉は何か。シラク大統領の演説にあるとおり、過ちを過ちとして認め暗部を白日に晒してこそ世界の「闇」と闘い得るのだと思います。



 台風一過。庭に出てぽっ!と明るい花の蕾に目がとまりました。花の名は知りません。この蕾、なんだか楕円形のラグビーボールに似ています。ラグビーの話題にシラク大統領の演説が牽強付会なら、この蕾はもっと牽強付会? はい。ラグビーの話題に戻ります。

 準々決勝。日本は南アフリカと対戦します。世界5位、強豪です。前回大会、日本に苦渋を飲まされリベンジに燃えていましょう。どう戦うか? 総ては技と力と気魄!ではあります。ではありますが、ラグビーは国民性が現れるスポーツとも言われています。

 世界第一位のニュージーランドと南アフリカの試合。象徴する光景が「試合前」に見られた、と五郎丸さんが語っていました。NZが「基本プレーばかり繰返し」ていたのに対し南アは徹底して実戦形式で練習していた由。それが「お国柄」なのだそうです。

 NZは完全主義。実戦では想定外のことが起き完璧なプレーができないと、完璧なプレーができる基本プレーを反復します。一方の南アは「勝つこと」が最優先。予測し難い様々な状況に臨機応変に対応する感覚を磨きます。果たしてこの差はどう出たのか?

 NZと南ア。前半は互角の戦いでした。私には南アの創造的なプレーが光って見えました。が、南アの致命的なミスからゲームはNZに傾きます。NZが自滅するシーンは殆ど皆無でしたが、南アは取るも取られるも華麗にして痛快!ながら、結果は南アの完敗。

 南アについては前回大会で日本のヘッドコーチだったエディ・ジョーンズさん(今大会はイングランドを率いる)が面白いことを語っています(生島淳「エディ・ジョーンズとの対話」)。
 『南アは、格下相手には敢えてボールを持たせる。持たせてスマッシュする(痛めつける)。戦術的にディフェンスを好むスタイル。が、格上に通用しないことがわかった最近は創造的なプレーもする』。
 さて、日本は挌下か格上か? 対南ア準々決勝は20日(日)夜...NHK総合で中継。

  歓喜にわいたラグビーWカップ「日本 VS スコットランド」ハイライト



  世界を驚かせた前回2015年ラグビーWカップ「対南アフリカ戦」ハイライト



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