久々に雨がそぼ降っている。ほんとは窓際で日向ぼっこなどしたいのだが、止む無くナニゲに雨の庭を眺めていた。と、主人『たまにはなんか書いたらどや?』。無視するとまた「カワイゲのないやつ!」と言われる。まあそんなワケで久々にPCに向かった。
それにしても どうよ! 節分の日だからって吾輩にこんな悪戯をする主人。さすがに細君は「厭がってるやないの! やめなさい!」。そう言われても「へへへっ」と妙に屈託ない主人。思うに、主人の品格は年々化している。いや、もしかして・・・始まった
さて、ナニを書こうか。外に出ることのない吾輩、まどろむか本を読むか主人とTVを視るぐらい・・・おぉ そうだ!TVの連ドラについて書こう。かつて1クール13回だった連ドラも此頃は全4回だとか、長くてせいぜい10回。評する間に終わってしまうが・・・。
新聞記者(左:玉木宏)とその恋人(比嘉愛未)そして花形若手棋士 …「盤上のアルファ」
4回で終わるBSプレミアム「盤上のアルファ~約束の将棋~(日曜22:00~)」。新聞記者(玉木宏)とその恋人(比嘉愛未)が主役に見えて実は舞台回し。プロに一歩手前の三段リーグ(大相撲で言えば幕下)を越えられない落ちこぼれ棋士(上地雄輔)が隠れ主役。
十両にならないと「関取=一人前」とされない力士と同様、将棋でも4段にならないとプロ棋士として扱われない。しかも26歳までに4段になれなければ棋界を去らねばならない。唯一の例外はアマ棋戦で優勝し三段リーグ編入試験に合格、再挑戦する道のみ。
その再挑戦にまつわるドラマの第1回が「リターンマッチ」、更に「カド番」「買収」とつづき最終回「さらば友よ」。既に三回まで終わり今度の日曜が最終回である。16歳にして七段の藤井聡さんが目立つ棋界だが、三段リーグの人間模様こそドラマかな。
黒川弁護士(坂口健太郎)と和倉弁護士(川口春奈)…「イノセンス」
最近の連ドラは「二重の展開」が多い。日テレ(読売)系「イノセンス~冤罪弁護士」(土曜22:00)とTBS(毎日)系「グッドワイフ」(日曜21:00)はどちらも弁護士モノ。毎回完結する話と毎回少しずつ謎が解き明かされる話が平行して展開するところがよく似ている。
刑事裁判は有罪率99.9%と圧倒的に検察優位。検察は被疑者を拘束し強制捜査できるのに対し 弁護側は被疑者との接見も限られ後手!しか踏めない仕組みだから無理もない。冤罪が生まれる所以だが、それだけに黒川弁護士が無罪!に導くプロセスが痛快だ。
刑事裁判の決め手は物証と科学鑑定。弁護士の弁舌だけでは無罪は得られない。そこで登場するのが大学理工学部の秋保准教授(藤木直人)の実証実験による無実の証明。現実にはその時間も費用も確保し難く、弁護側が敗けるのは当り前 というところが怖い。
そうした一話完結とは別に、黒川はなぜ弁護士を志したのか。黒川の父親(草刈正雄)で現職の最高検次長検事との父子の確執は何なのか。毎回少しずつ解き明かされるが、間違いなく最終回までひっぱられる。たぶん大きなどんでん返しがあるんだろうなぁ。
特捜部長から被疑者となった蓮見(寿沢敏明)と妻で弁護士の杏子(常盤貴子)…「グッドワイフ」
同じ弁護士モノでも「グッドワイフ」は、民事による弁護士事務所間の争いが焦点で、綿密な調査がモノを言うところは共通するが、刑事ほどにシロクロ=勝ち負けが鮮明ではない。一話完結で人間と組織の裏表を暴くのが面白い。面白いが、スッキリはしない。
そのスッキリしないところが面白いと言えば面白い。主役が誰なのかよくわからないが、主婦から弁護士に戻った杏子(常盤貴子)と同僚の多田弁護士(小泉孝太郎)が一話完結の中では主役。多田が学生時代から密かに杏子に恋しているところが色付けかな?
「民事」の一話完結と平行して毎回少しずつしか解き明かされないのが「刑事」。杏子の夫 壮一郎(唐沢寿明)が地検特捜部長から引きずり降ろされる。政界がらみの疑獄事件を密かに捜査中、政界の黒幕の罠にはめられた・・・らしい?ところが前回までの到達点。
その「刑事」では壮一郎と杏子が主役を演じる。「イノセンス」も「グッドワイフ」もWで展開する分、主役がしきりに入れ替り欲張りな配役となっている。それで視聴率が取れれば!だろうが「イノセンス」8.7%、「グッドライフ」9.7%とは、お気の毒。
金栗四三(左:中村勘九郎)とその兄(中村獅童)・・・「いだてん」
そうしたWの展開が流行りなのだろうが、最たるものがNHK大河「いだてん」。展開が目ま苦しくて・・・疲れる。宮藤官九郎の脚本がコリ過ぎなのか金栗四三を演じる中村勘九郎が頑張り過ぎなのか・・・疲れる。もう一人の主役が出てくると更に・・・疲れるだろう
ここで懐かしい Simon & Garfunkel「Mrs. Robinson」を聴いていただこう
総じてありふれた詞だが『Jesus loves you more than you will know』の一節が出色!
『神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている』と。
※ スマホ、タブレットの方は出来れば「PCサイト版」の方が読み易いようです。
※ コメント欄、閉じました(2/22)
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【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
それにしても どうよ! 節分の日だからって吾輩にこんな悪戯をする主人。さすがに細君は「厭がってるやないの! やめなさい!」。そう言われても「へへへっ」と妙に屈託ない主人。思うに、主人の品格は年々化している。いや、もしかして・・・始まった
さて、ナニを書こうか。外に出ることのない吾輩、まどろむか本を読むか主人とTVを視るぐらい・・・おぉ そうだ!TVの連ドラについて書こう。かつて1クール13回だった連ドラも此頃は全4回だとか、長くてせいぜい10回。評する間に終わってしまうが・・・。
新聞記者(左:玉木宏)とその恋人(比嘉愛未)そして花形若手棋士 …「盤上のアルファ」
4回で終わるBSプレミアム「盤上のアルファ~約束の将棋~(日曜22:00~)」。新聞記者(玉木宏)とその恋人(比嘉愛未)が主役に見えて実は舞台回し。プロに一歩手前の三段リーグ(大相撲で言えば幕下)を越えられない落ちこぼれ棋士(上地雄輔)が隠れ主役。
十両にならないと「関取=一人前」とされない力士と同様、将棋でも4段にならないとプロ棋士として扱われない。しかも26歳までに4段になれなければ棋界を去らねばならない。唯一の例外はアマ棋戦で優勝し三段リーグ編入試験に合格、再挑戦する道のみ。
その再挑戦にまつわるドラマの第1回が「リターンマッチ」、更に「カド番」「買収」とつづき最終回「さらば友よ」。既に三回まで終わり今度の日曜が最終回である。16歳にして七段の藤井聡さんが目立つ棋界だが、三段リーグの人間模様こそドラマかな。
黒川弁護士(坂口健太郎)と和倉弁護士(川口春奈)…「イノセンス」
最近の連ドラは「二重の展開」が多い。日テレ(読売)系「イノセンス~冤罪弁護士」(土曜22:00)とTBS(毎日)系「グッドワイフ」(日曜21:00)はどちらも弁護士モノ。毎回完結する話と毎回少しずつ謎が解き明かされる話が平行して展開するところがよく似ている。
刑事裁判は有罪率99.9%と圧倒的に検察優位。検察は被疑者を拘束し強制捜査できるのに対し 弁護側は被疑者との接見も限られ後手!しか踏めない仕組みだから無理もない。冤罪が生まれる所以だが、それだけに黒川弁護士が無罪!に導くプロセスが痛快だ。
刑事裁判の決め手は物証と科学鑑定。弁護士の弁舌だけでは無罪は得られない。そこで登場するのが大学理工学部の秋保准教授(藤木直人)の実証実験による無実の証明。現実にはその時間も費用も確保し難く、弁護側が敗けるのは当り前 というところが怖い。
そうした一話完結とは別に、黒川はなぜ弁護士を志したのか。黒川の父親(草刈正雄)で現職の最高検次長検事との父子の確執は何なのか。毎回少しずつ解き明かされるが、間違いなく最終回までひっぱられる。たぶん大きなどんでん返しがあるんだろうなぁ。
特捜部長から被疑者となった蓮見(寿沢敏明)と妻で弁護士の杏子(常盤貴子)…「グッドワイフ」
同じ弁護士モノでも「グッドワイフ」は、民事による弁護士事務所間の争いが焦点で、綿密な調査がモノを言うところは共通するが、刑事ほどにシロクロ=勝ち負けが鮮明ではない。一話完結で人間と組織の裏表を暴くのが面白い。面白いが、スッキリはしない。
そのスッキリしないところが面白いと言えば面白い。主役が誰なのかよくわからないが、主婦から弁護士に戻った杏子(常盤貴子)と同僚の多田弁護士(小泉孝太郎)が一話完結の中では主役。多田が学生時代から密かに杏子に恋しているところが色付けかな?
「民事」の一話完結と平行して毎回少しずつしか解き明かされないのが「刑事」。杏子の夫 壮一郎(唐沢寿明)が地検特捜部長から引きずり降ろされる。政界がらみの疑獄事件を密かに捜査中、政界の黒幕の罠にはめられた・・・らしい?ところが前回までの到達点。
その「刑事」では壮一郎と杏子が主役を演じる。「イノセンス」も「グッドワイフ」もWで展開する分、主役がしきりに入れ替り欲張りな配役となっている。それで視聴率が取れれば!だろうが「イノセンス」8.7%、「グッドライフ」9.7%とは、お気の毒。
金栗四三(左:中村勘九郎)とその兄(中村獅童)・・・「いだてん」
そうしたWの展開が流行りなのだろうが、最たるものがNHK大河「いだてん」。展開が目ま苦しくて・・・疲れる。宮藤官九郎の脚本がコリ過ぎなのか金栗四三を演じる中村勘九郎が頑張り過ぎなのか・・・疲れる。もう一人の主役が出てくると更に・・・疲れるだろう
ここで懐かしい Simon & Garfunkel「Mrs. Robinson」を聴いていただこう
総じてありふれた詞だが『Jesus loves you more than you will know』の一節が出色!
『神様はあなたが想うより遥かにたくさんあなたのことを思って下さっている』と。
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吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
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