【タリン(エストニア)の旧市街の光景を織り込みながら・・・主人の思いに少しつきあうことにした】
昨年の初夏(5/27〜6/3)、主人と細君はバルト三国を巡るツァーに参加した。その前年はトルコへの旅10日間、リタイア後せめて年1回は海外旅行へと・・・。しかし今年は今のところ計画がない。健康管理上の問題もあろうが、やはり毎月の介護帰省の影響かなぁ・・・。
そのバルト三国の旅で特に印象的であったのは、リトアニア、ラトビアを経て最後に行ったエストニアの首都タリンの「歌の原」。5年毎に開かれる合唱祭で、昨夏は開催年ではなかったが、会場を訪れ今はやりの言葉で言えば「想像の翼」をめぐらせ感慨に浸っていたそうだ。
「歌の原」の開かれる広場 そのステージとなる半ドームにて
今夏はその5年に1度の「歌の原」が開かれる。主人はTVの旅番組などで報じられるのを注目して待っていた。が、ちっとも報じられない。諦めていた時、ベルギー在住の日本人ホルン奏者のブログに今夏の「歌の原」の様子がYou tube.で紹介され・・・主人、歓喜!感激!(最下段You tube参照)
この半世紀の世界史で最も大きな出来事を一つ!と言われれば、やはりヨーロッパにおける社会主義の崩壊とソ連邦下にあった国々の独立であろう。主人の世代が学んだ社会科の教科書は、主人の子ども世代ではまるで使いものにならなくなるほど世界史・地理は大きく塗り替えられた。
【トームペアの丘から眺めるタリン市街(はるか向こうにバルト海)】
同じ社会主義の崩壊でも、バルカン半島(主に旧ユーゴ)では血で血を洗う内戦がつづき、終息後なお怨念、対立は残されたままだ。一方、バルト三国では殆ど血が流されなかったのは、「歌の革命」と言われるほどに、歌にこめられ歌に託された願いが平和的な独立をもたらした。
タリンの玄関?「太っちょマルガリータ」前にて 街の中心部ラエコヤ広場
最近、ローマ法王が「第三次世界大戦を危惧している」との報道があった。第三次・・・は大参事に通ずる。人間たちは歴史から何も学ばず、時に歴史の事実さえ勝手に創りかえる生き物である。ローマ法王が危惧するだけの事態がこの日本でも進みつつあると、猫界も危惧している。
であるだけに、このバルト三国の「歌の革命」を、愚かな人間における数少ない叡智の前例として学んでほしいと願うのだ。猫が何を偉そうに!と? 言っておくが、大震災や戦火で命を失うのは、人間以上に、何の罪もない多くの生き物なのだということを肝に銘じて頂きたい。
郊外の公園で開かれている「市(いち)」にて 白夜のタリンの野外コンサート
【タリン「歌の原」2014】
【旅行記サイトに記した「バルト三国の旅」】 ※ リンクバーはコメント欄の最初に!
リトアニア編 http://4travel.jp/travelogue/10781829
ラトビア編 http://4travel.jp/travelogue/10782371
エストニア編 http://4travel.jp/travelogue/10782780
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