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かんわきゅうだい 17 ( 1945年のクリスマス )

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            麓から山頂まで分厚い雲に覆われた大山・・・きっと吹雪いているのでしょう。

 一所懸命 生きています 
 毎月、片道300km車を走らせ郷里に帰ります。郷里の家では母が独り暮らし、父は認知症対応のグループホームにいます。二人とも一所懸命に生きています。神様という存在が気づいて下さるならもう少しなんとか・・・と言いたいほど一所懸命に生きています。

 サンタを信じていた頃・・・
 私がまだ小さかった頃、クリスマスは母の手製ケーキで祝いました。その後はきまってトランプをしました、「神経衰弱」とか「ラミー」とか「7ならべ」・・・。小学校3年生くらいまでサンタクロースを信じ、イブの夜はわく!わく!しながら眠りにつきました。
 
 進駐軍のジングルベル
 1950年代半ば・・・向かいの家に進駐軍の一家が住んでいました。私たちが炬燵でトランプに興じている同じ時間、向かいの家からは蓄音機の派手なジングルベルが流れていました。そんな向かいのクリスマスの喧騒も2年余・・・進駐軍の時代は去りました。

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 1945年のクリスマス
 ベアテ・シロタ・ゴードン著「1945年のクリスマス」を読みました。日本国憲法は「米軍に押し付けられた憲法」との批判がありますが、ベアテさんはGHQの民政局スタッフとして1945年のクリスマスの夜に日本に赴任、憲法の起草に活躍しました。

 一家で来日・・・日米開戦で離ればなれに
 ベアテさんは世界恐慌の起きた1929年に一家で来日(当時5歳)、15歳で米国留学するまでの少女期を日本で送りました。開戦とともに両親は幽閉に近い形で軽井沢に移住を強いられ、米国に残ったベアテさんは終戦まで両親に再会できませんでした。

 GHQスタッフとして再来日
 仕送りが途絶えた彼女は、軍の情報機関で文献調査に携わりながら大学を卒業し、語学(6か国語)の才を生かしNYタイムズの「外国文献調査のエキスパート」となります。やがてGHQのスタッフ公募に「両親に会う」ために応募、採用され再来日を果たします。

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 新しい憲法の制定
 戦前・戦後を画期的に分かつのは日本国憲法(1947年制定)に他なりません。国民の諸権利は「天皇より分け与えられ」たごく一部の権利であった旧憲法から、新憲法では「人類普遍の原理であり・・・かかる原理に基く」として明文で(具体的に)記されました。

 日本国憲法に「女性の権利」「男女平等」を書いた女性
 ペアテさんが1995年に著した「1945年のクリスマス」。『私の人生のうちで最もエキサイティングだった時から50年が経ちました』の一行に始まり、日本国憲法に「女性の権利」が書き込まれた経緯と併せて彼女の数奇な運命を回想しています。

 否応なく始まる憲法改正論議に・・・
 この書のご紹介は敢えてこの程度にとどめます。今後5~10年!私達は否応なく「憲法改正論議」の渦に巻き込まれるでしょう。日本国憲法の原文は勿論、憲法に関わる何らかの書をぜひ読んでおきたいと思いますし、前記著はその貴重な一冊ではあります。

  ※ ベアテ・シロタ・ゴードン「1945年のクリスマス」(柏書房)
    Ⅰ.焦土の日本に帰る         Ⅱ.父と母の町・ウィーン
    Ⅲ.乃木坂の家の日々         Ⅳ.大戦下のアメリカで暮らす
    Ⅴ.日本国憲法に「男女平等」を書く  Ⅵ.既婚女性とやりがいのある仕事
    Ⅶ.新しい道 アジアとの文化交流

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 クリスマスソングの中でも私はなぜか「Oh Holy Night」が一番好きです。聴きながら暗闇に蝋燭が灯りそこに仄かに希望をイメージすることができるからでしょうか。讃岐さんがコメントで紹介された「Oh Holy Night」の日本語版「さやかに星はきらめき」をUPします、明日への希望を託して・・・。

 

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【過去ログ目次一覧】
かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f

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