日中の暑さは殆どかわりません。でも 朝晩はとてもしのぎやすくなり 躰が歓んでいます。
このブログは ブログ開設10周年を迎える9月18日を「10/10」として終わります。余裕をこめ「Last10」としましたが 残り二週間余に三回… かつかつで少し焦っています。
「お一人お一人への思いを記しておこう」とは 大それたことでした。旅立たれた方… 意を尽くさぬままお別れした方… いつの間にか居なくなられた方… 思いは残ります。
ブログ友に些かの思いを残しつつ 戦前 戦中 戦後 寝たきりの最晩年を よく生きた義母について記します。
ひと足はやく 秋の杜へ Painted by QP
昨夏 函館の義母は殆ど寝たきりになっていました。妻の帰省が増えました。帰省と帰省の間には週1~2回に絵手紙を送っていました。同じ頃 愛猫シマジロウも「この夏を乗り切れるか…」と思う程にわかに弱りました。シマは去年の夏を冬を そして今年の夏を乗り越えつつありますが 義母は 命つきました。
春過ぎには殆ど意識もなく食事もできない状態でした。主治医は「八月初めか お盆の頃まで」と。8月26日早暁 旅立ちました。娘二人と息子一人 そのつれあいなど11人による家族葬でした。妻が送りつづけた絵手紙数十通は 総て棺に入れていただきました。骨壺に余裕があるほど小さく少ないお骨でした。
妻が送っていた絵手紙の一部。棺に入れられる前に 少しだけ写真に撮りました(以下同)
義父はシベリア抑留から帰還し国鉄に勤め 義母と結婚。第一子の妻に妹と弟。各地の国鉄官舎暮らしの後、函館近郊の勤めとなり義母は祖父母の営む布団屋を手伝います。たぶん義母が屋台骨のお店だったと思います。半世紀前 その全員が健在!の家に 若かりし私が「お嬢さんをお嫁さんに下さい」と。
実家のすぐ近くのロープウェイ基地から函館山に上り、近くの小料理屋さんでご馳走になり、家に戻りお茶を頂きながら歓談しつつ いつ切り出そうかとためらっていると「そろそろやすみましょう」と。そう言われ漸く肚を固め 畏まり「お嬢さんを…」と。その場にホッとした空気が流れるのを感じました。
函館山に上ったのはその時が初めて。二回目は20年余前 義父の葬式のときに鳥取から葬儀に駆けつけた私の父と一緒に上りました。義父とは真夏に、そして実父とは函館に初雪が積もった日に…。夏の函館の夜景も、一面真っ白の函館の街も 心に鮮烈に在ります。ですから もう 函館山には上りません。
残務のある妻より一足先に帰路につきました。函館空港の送迎デッキから離陸する飛行機を眺めていて その方角に立待岬があることを初めて知りました。お墓は立待岬のすぐ近くです。お墓で妻たちは 私が飛び発ったANA機を眺めていたと後で知りました。「飛行機嫌いだからきっとビビってる」と。
離陸した機は前方の立待岬の手前で左方向に舵を切りつつ上昇します。
※ コメント欄 … 閉じています。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d
LAST10 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/3e9ca3a9dcf3a5c54737ace66e4e9a8e
このブログは ブログ開設10周年を迎える9月18日を「10/10」として終わります。余裕をこめ「Last10」としましたが 残り二週間余に三回… かつかつで少し焦っています。
「お一人お一人への思いを記しておこう」とは 大それたことでした。旅立たれた方… 意を尽くさぬままお別れした方… いつの間にか居なくなられた方… 思いは残ります。
ブログ友に些かの思いを残しつつ 戦前 戦中 戦後 寝たきりの最晩年を よく生きた義母について記します。
ひと足はやく 秋の杜へ Painted by QP
昨夏 函館の義母は殆ど寝たきりになっていました。妻の帰省が増えました。帰省と帰省の間には週1~2回に絵手紙を送っていました。同じ頃 愛猫シマジロウも「この夏を乗り切れるか…」と思う程にわかに弱りました。シマは去年の夏を冬を そして今年の夏を乗り越えつつありますが 義母は 命つきました。
春過ぎには殆ど意識もなく食事もできない状態でした。主治医は「八月初めか お盆の頃まで」と。8月26日早暁 旅立ちました。娘二人と息子一人 そのつれあいなど11人による家族葬でした。妻が送りつづけた絵手紙数十通は 総て棺に入れていただきました。骨壺に余裕があるほど小さく少ないお骨でした。
妻が送っていた絵手紙の一部。棺に入れられる前に 少しだけ写真に撮りました(以下同)
義父はシベリア抑留から帰還し国鉄に勤め 義母と結婚。第一子の妻に妹と弟。各地の国鉄官舎暮らしの後、函館近郊の勤めとなり義母は祖父母の営む布団屋を手伝います。たぶん義母が屋台骨のお店だったと思います。半世紀前 その全員が健在!の家に 若かりし私が「お嬢さんをお嫁さんに下さい」と。
実家のすぐ近くのロープウェイ基地から函館山に上り、近くの小料理屋さんでご馳走になり、家に戻りお茶を頂きながら歓談しつつ いつ切り出そうかとためらっていると「そろそろやすみましょう」と。そう言われ漸く肚を固め 畏まり「お嬢さんを…」と。その場にホッとした空気が流れるのを感じました。
函館山に上ったのはその時が初めて。二回目は20年余前 義父の葬式のときに鳥取から葬儀に駆けつけた私の父と一緒に上りました。義父とは真夏に、そして実父とは函館に初雪が積もった日に…。夏の函館の夜景も、一面真っ白の函館の街も 心に鮮烈に在ります。ですから もう 函館山には上りません。
残務のある妻より一足先に帰路につきました。函館空港の送迎デッキから離陸する飛行機を眺めていて その方角に立待岬があることを初めて知りました。お墓は立待岬のすぐ近くです。お墓で妻たちは 私が飛び発ったANA機を眺めていたと後で知りました。「飛行機嫌いだからきっとビビってる」と。
離陸した機は前方の立待岬の手前で左方向に舵を切りつつ上昇します。
※ コメント欄 … 閉じています。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d
LAST10 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/3e9ca3a9dcf3a5c54737ace66e4e9a8e