日本の春は やっぱり桜でしょうか…。
暖かくなり… 寒の戻りがあり… 雨が降りつづき… 夏を思わせる陽気に驚き…
野に山に 空に川に 樹々に花々に人々の心に… 春が動きだしています。
QPの絵にはまだ少し早いけど 気持ちは前のめりに春の光を浴びています。
You tube で音楽を聴くことが多い日々。PCを始めた頃(1988年)には「あり得ない」世界でした。三十年余でこんなにも変わるのですねぇ。もう三十年生きることは至難!ながら 万に一つ 死なん!と生きることができたならば、どれだけのことが楽しめるのか…。 まぁ無理!と承知の話ですけどね。
You tubeで音楽を堪能しつつ やっぱり "生の音楽" は格別です。どうちがうのか説明しにくいのですが、言わば ”満足” と ”感動” のちがいでしょうか。日常語に直せば “ワク!ワク!感” でしょうか。リアルな感覚を文章(ブログ)に変換するなんて大それたことながら 小それて?みたいと思います。
第14回を迎えた “日本の歌百選” 公演。ピアニストの小林峡介さんが伴奏され、ソプラノとテノールのソリストが歌います。”百選” ながら毎回十数曲が歌われ すでに二百曲余。マイクを通さない "生身の声" に酔いしれます。90歳の小林さんが奏でる 時に優しく 時に烈しいピアノにこころを打たれます。
二、三曲毎に小林峡介さんが独特のハスキーなお声で訥々と曲目解説をされます。その数分にして歌の世界に魅きこまれます。ところが今回 もしも!に備え?曲目解説を二人のソリストに委ねられました。少なからずガックシでしたが、さすが小林さんの薫陶を受けたソリスト、見事!引き継がれました。
「どこかで春が」… 詞:百田宗治 曲:草川信
この歌は今年百歳のわが母が生れた翌年に発表されました。"春" を歌う歌は多く 「春がきた」(詞:高野辰之、曲:岡野貞一) もよく歌われます。子どもには 「春がきた」が馴じみやすいと思います。でもやっぱり 「どこかで春が」。”山の三月 東風(こち)ふいて どこかで春が 生まれてる” がキラリ光ります。
地味ながら息の長いダ・カーポ。その名のとおり「はじめにかえる」その初心がいいのかな?
「春の唄」 … 詞:喜志邦三 曲:内田 元
“ラララ赤い花束 車に積んで 春が来た来た 丘から町へ” と聞けば 皆さんご存知だと思います。阪神大震災では阪急電鉄の西宮北口駅が最初に復旧、京都・大阪方面~西宮北口まで乗り、そこから徒歩で友人宅を訪ねたことを思い出します。二番 “青い野菜も市場に着いて…” は西宮北口駅近くの市場です。
映像は西宮北口界隈ではなく欧州の何処かの市場など…コロナ禍が治まれば行きたいなぁ。
「椰子の実」… 詞:島崎藤村 曲:大中寅二
伊良湖畔の恋路ケ浜に流れついた椰子の実。民俗学者の柳田國男が友人の島崎藤村に語って生まれました。誰ですか? 島崎藤村を ”しまざきふじむら” と読んだ人は(笑)。作曲の大中寅二は同志社を出て教会のオルガン奏者をしていました。合唱される方はよくご存知の作曲家 大中恩は 寅二の息子です。
私は少しだけリアルを知る東海林太郎さん。誰ですか?「とうかいりん」と読んだ人は。
「夏の思い出」… 詞:江間章子 曲:中田喜直
“夏がくれば 思いだす 遥かな尾瀬 遠い空”。尾瀬に行ったことはなくても ひとりひとりの心にある“それぞれの尾瀬” を想われることでしょう。私は二番の “石楠花(しゃくなげ)いろにたそがれる” に惹かれます。石楠花いろって どんな色だと思います? 人生の黄昏の色とは少しちがう気がします(笑)
「まっかな秋」… 詞:薩摩 忠 曲:小林秀雄
小林秀雄には作曲家と文芸評論家の小林秀雄がいます。文芸評論の小林秀雄は、東大在学中に雑誌「改造」の文芸評論懸賞で宮本顕治(元日本共産党委員長)に敗れ “反共” になったと…。嘘でも なんとなく あり得る!と思うんですよねぇ。なお作曲の小林秀雄は ピアノの小林峡介さんと東京芸大の同期です。
最初の「まっ赤だな まっ赤だな」はやっぱりバッハ「ガヴォット」の盗作だと言われますよね。
「赤とんぼ」… 詞:三木露風 曲:山田耕筰
この歌は 三木露風がトラピスト修道院の文芸講師の時の作品です。渡島当別の駅からかなり歩いたところにある広大な男子修道院で、結婚前に妻と行きました(はい。関係ありません)。故郷 龍野の少年時代を思い歌詞にした由。「赤とんぼ とまっているよ 竿のさき」は、少年露風の俳句から採られました。
「冬景色」… 文部省唱歌
“狭霧消ゆる湊江の 船に白し朝の霜 ただ水鳥の聲はして 未だ覚めず岸の家”。文語調がそのまま自然にメロディになりそうですが 作者不詳の文部省唱歌です。”冬景色” なのに雪が出てきませんし “狭霧(さぎり)” は俳句では秋の季語。文部省のいい加減な担当官が適当につけたタイトルかもしれません。
「ペチカ」… 詞:北原白秋 曲:山田耕筰
1番から5番まで最初の一連はすべて “雪の降る夜はたのしいペチカ” 。ペチカとはロシアの暖炉でありオーブンでもあります。極寒のロシアの長い冬… 家族の温もりがそこに象徴的に感じられます。日本で言えば家族で炬燵を囲みミカンを食べている光景でしょうか。そんな温もりは消えつつありますが…。
山田耕筰『ペチカはロシア語でペイチカ』。鮫島有美子さん、確かに「ペイチカ」と歌ってます。
以上が第一部でした。第二部は9曲が歌われましたが、曲名と作詞・作曲者のみご紹介し割愛します。
「いぬのおまわりさん」 … 詞:さとうよしみ 曲:大中 恩
「どんぐりころころ」… 詞:青木存義 曲:梁田 貞
「あめふりくまのこ」… 詞:鶴見正夫 曲:湯山 昭
「北風小僧の寒太郎」… 詞:井出隆夫 曲:福田和禾子
「南の島のハメハメハ大王」… 詞:伊藤アキラ 曲:森田公一
「見上げてごらん夜の星を」 … 詞:永六輔 曲:いずみたく
「星めぐりの歌」… 詞・曲:宮沢賢治
「小さな空」… 詞・曲:武満 徹
「銀河鉄道999」… 詞:奈良橋陽子、山川啓介 曲:タケカワユキヒデ
アンコール曲は「切手のないおくりもの」詞曲:財津和夫 「今日の日はさようなら」詞曲:金子詔一
そのうち「今日の日はさようなら」をUPします。
3番 "信じあう喜びを大切にしよう 今日の日はさようなら また会う日まで" にいつも胸きゅん!です。
おっと!大相撲春場所を忘れるところでした。
もう一つ 否! もう二つ盛り上がりを欠くので桟敷席に目を移しました。
みなさん かなり外見に気を遣ってはります。お相撲さん以上に力が入っています。
花道の奥に現れた方はどなたかな? う~む~なんとなく あのひとかなぁ…。
全身が映り…ほぼ間違いなし。掃きだめに鶴… 否! 桟敷席の妖精のあのひと。
この位置にお座りになられて あのひとだと確信。丁寧に靴も揃えてはります。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d
暖かくなり… 寒の戻りがあり… 雨が降りつづき… 夏を思わせる陽気に驚き…
野に山に 空に川に 樹々に花々に人々の心に… 春が動きだしています。
QPの絵にはまだ少し早いけど 気持ちは前のめりに春の光を浴びています。
You tube で音楽を聴くことが多い日々。PCを始めた頃(1988年)には「あり得ない」世界でした。三十年余でこんなにも変わるのですねぇ。もう三十年生きることは至難!ながら 万に一つ 死なん!と生きることができたならば、どれだけのことが楽しめるのか…。 まぁ無理!と承知の話ですけどね。
You tubeで音楽を堪能しつつ やっぱり "生の音楽" は格別です。どうちがうのか説明しにくいのですが、言わば ”満足” と ”感動” のちがいでしょうか。日常語に直せば “ワク!ワク!感” でしょうか。リアルな感覚を文章(ブログ)に変換するなんて大それたことながら 小それて?みたいと思います。
第14回を迎えた “日本の歌百選” 公演。ピアニストの小林峡介さんが伴奏され、ソプラノとテノールのソリストが歌います。”百選” ながら毎回十数曲が歌われ すでに二百曲余。マイクを通さない "生身の声" に酔いしれます。90歳の小林さんが奏でる 時に優しく 時に烈しいピアノにこころを打たれます。
二、三曲毎に小林峡介さんが独特のハスキーなお声で訥々と曲目解説をされます。その数分にして歌の世界に魅きこまれます。ところが今回 もしも!に備え?曲目解説を二人のソリストに委ねられました。少なからずガックシでしたが、さすが小林さんの薫陶を受けたソリスト、見事!引き継がれました。
「どこかで春が」… 詞:百田宗治 曲:草川信
この歌は今年百歳のわが母が生れた翌年に発表されました。"春" を歌う歌は多く 「春がきた」(詞:高野辰之、曲:岡野貞一) もよく歌われます。子どもには 「春がきた」が馴じみやすいと思います。でもやっぱり 「どこかで春が」。”山の三月 東風(こち)ふいて どこかで春が 生まれてる” がキラリ光ります。
地味ながら息の長いダ・カーポ。その名のとおり「はじめにかえる」その初心がいいのかな?
「春の唄」 … 詞:喜志邦三 曲:内田 元
“ラララ赤い花束 車に積んで 春が来た来た 丘から町へ” と聞けば 皆さんご存知だと思います。阪神大震災では阪急電鉄の西宮北口駅が最初に復旧、京都・大阪方面~西宮北口まで乗り、そこから徒歩で友人宅を訪ねたことを思い出します。二番 “青い野菜も市場に着いて…” は西宮北口駅近くの市場です。
映像は西宮北口界隈ではなく欧州の何処かの市場など…コロナ禍が治まれば行きたいなぁ。
「椰子の実」… 詞:島崎藤村 曲:大中寅二
伊良湖畔の恋路ケ浜に流れついた椰子の実。民俗学者の柳田國男が友人の島崎藤村に語って生まれました。誰ですか? 島崎藤村を ”しまざきふじむら” と読んだ人は(笑)。作曲の大中寅二は同志社を出て教会のオルガン奏者をしていました。合唱される方はよくご存知の作曲家 大中恩は 寅二の息子です。
私は少しだけリアルを知る東海林太郎さん。誰ですか?「とうかいりん」と読んだ人は。
「夏の思い出」… 詞:江間章子 曲:中田喜直
“夏がくれば 思いだす 遥かな尾瀬 遠い空”。尾瀬に行ったことはなくても ひとりひとりの心にある“それぞれの尾瀬” を想われることでしょう。私は二番の “石楠花(しゃくなげ)いろにたそがれる” に惹かれます。石楠花いろって どんな色だと思います? 人生の黄昏の色とは少しちがう気がします(笑)
「まっかな秋」… 詞:薩摩 忠 曲:小林秀雄
小林秀雄には作曲家と文芸評論家の小林秀雄がいます。文芸評論の小林秀雄は、東大在学中に雑誌「改造」の文芸評論懸賞で宮本顕治(元日本共産党委員長)に敗れ “反共” になったと…。嘘でも なんとなく あり得る!と思うんですよねぇ。なお作曲の小林秀雄は ピアノの小林峡介さんと東京芸大の同期です。
最初の「まっ赤だな まっ赤だな」はやっぱりバッハ「ガヴォット」の盗作だと言われますよね。
「赤とんぼ」… 詞:三木露風 曲:山田耕筰
この歌は 三木露風がトラピスト修道院の文芸講師の時の作品です。渡島当別の駅からかなり歩いたところにある広大な男子修道院で、結婚前に妻と行きました(はい。関係ありません)。故郷 龍野の少年時代を思い歌詞にした由。「赤とんぼ とまっているよ 竿のさき」は、少年露風の俳句から採られました。
「冬景色」… 文部省唱歌
“狭霧消ゆる湊江の 船に白し朝の霜 ただ水鳥の聲はして 未だ覚めず岸の家”。文語調がそのまま自然にメロディになりそうですが 作者不詳の文部省唱歌です。”冬景色” なのに雪が出てきませんし “狭霧(さぎり)” は俳句では秋の季語。文部省のいい加減な担当官が適当につけたタイトルかもしれません。
「ペチカ」… 詞:北原白秋 曲:山田耕筰
1番から5番まで最初の一連はすべて “雪の降る夜はたのしいペチカ” 。ペチカとはロシアの暖炉でありオーブンでもあります。極寒のロシアの長い冬… 家族の温もりがそこに象徴的に感じられます。日本で言えば家族で炬燵を囲みミカンを食べている光景でしょうか。そんな温もりは消えつつありますが…。
山田耕筰『ペチカはロシア語でペイチカ』。鮫島有美子さん、確かに「ペイチカ」と歌ってます。
以上が第一部でした。第二部は9曲が歌われましたが、曲名と作詞・作曲者のみご紹介し割愛します。
「いぬのおまわりさん」 … 詞:さとうよしみ 曲:大中 恩
「どんぐりころころ」… 詞:青木存義 曲:梁田 貞
「あめふりくまのこ」… 詞:鶴見正夫 曲:湯山 昭
「北風小僧の寒太郎」… 詞:井出隆夫 曲:福田和禾子
「南の島のハメハメハ大王」… 詞:伊藤アキラ 曲:森田公一
「見上げてごらん夜の星を」 … 詞:永六輔 曲:いずみたく
「星めぐりの歌」… 詞・曲:宮沢賢治
「小さな空」… 詞・曲:武満 徹
「銀河鉄道999」… 詞:奈良橋陽子、山川啓介 曲:タケカワユキヒデ
アンコール曲は「切手のないおくりもの」詞曲:財津和夫 「今日の日はさようなら」詞曲:金子詔一
そのうち「今日の日はさようなら」をUPします。
3番 "信じあう喜びを大切にしよう 今日の日はさようなら また会う日まで" にいつも胸きゅん!です。
おっと!大相撲春場所を忘れるところでした。
もう一つ 否! もう二つ盛り上がりを欠くので桟敷席に目を移しました。
みなさん かなり外見に気を遣ってはります。お相撲さん以上に力が入っています。
花道の奥に現れた方はどなたかな? う~む~なんとなく あのひとかなぁ…。
全身が映り…ほぼ間違いなし。掃きだめに鶴… 否! 桟敷席の妖精のあのひと。
この位置にお座りになられて あのひとだと確信。丁寧に靴も揃えてはります。
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
名残の季節 https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ce82e1c580f64c8ab8d43e2c674a481d