ほぼ毎夕ジョギングをしています。暖冬とは言え夕刻はさすがに寒く「今日はやめようかなぁ」と思う日もあります。それでも少し陽が長くなり、暗い道を走る或る種ストイックな昂ぶりは薄れました。地球はまわり季節が移ろいつつあることを肌で感じます。
月日は百代の過客にして行きかう年もまた旅人なり。芭蕉さんは、俳句より散文のほうがえぇなぁ…なんて記せば生意気が過ぎますね。生意気ついでながら「奥の細道」序文には芭蕉さんの人生観、自然観が凝縮され、ボヘミアン(漂泊詩人)に似た精神を思います。
先日、いつものことながら俄かに思い立ち和知(京都府)に出かけました。冬枯れと言いますか、やや色褪せた風景にあって、春には彩やかな黄を誇るミモザが緑から黄へと移る気配を漂わせていました。弁証法的!と記せば またまた生意気が過ぎましょうが…。
ミモザ…由良川畔のレストラン「菓歩菓歩」の広い庭にて
もう始まったの?と思った大相撲初場所ですが、今日はもう千秋楽です。すぐ休みたがる横綱、弱くて優勝を狙うどころか相次いで関脇陥落の大関。上位が満身創痍の初場所で精彩を放ったのは小兵!炎鵬でした。前頭五枚目にして勝越し! 大いに立派です。
その炎鵬、とっつかまり吊り上げられるとどうすることも I can not! 栃ノ心との一番は吊り出されてしまいました。これを解説の北の富士さん『高い!高い!されちゃどうしようもないよねぇ』と。なんという失礼な表現を!と思いつつ笑ってしまいました
出世披露の新弟子がいる一方、三十代半ばまで一度も関取(十両以上)になることなく土俵を去るお相撲さんもいます。三段目27枚の濱栄光さんはこの日が大相撲人生の千秋楽でした。郷里の兵庫県に帰り警備会社に勤められる由。ご活躍をお祈りします。
最後の取組を終え土俵を去る濱栄光さんにたくさんの花束が贈られました。
初場所をなんとか盛り上げた功労者は幕内ドンケツ西17枚目の徳勝龍。十四日目は相星の正代に勝ち13勝1敗で単独トップに立ちました。ここ数日、土俵際あわや!の場面で神がかったように逆転勝ちしています。「一生に一度の緊張を楽しんでいる」そうです。
土俵下、なぜか徳勝龍の顔は鼻先まで…。徳勝龍を見つめる方が…気になりま~す!
この日は天覧大相撲でした。この日一番の好取組!正代:徳勝龍戦の直後に来られたのは残念ですが、大相撲がお好きだった昭和天皇さんに続き平成・令和の天皇さんも初場所の大相撲観覧が恒例に。勿論!相撲ですからフンドシ!一丁も不敬にあたりません。
突然!話題が転換するのが拙ブログ。とは言え脈絡は少しありまして、令和の天皇さんの「最初の外国訪問は英国」なんですよね。その英国、EU離脱を巡って国論は二分。国民投票により僅差で英国離脱を決めたものの、議会は二転三転の堂々巡りでした。
国民投票を実施したキャメロン首相は政権を投げ出し、後を継いだメイ首相も議会で叩かれまくり、やはり政権を投げ出しました。そこにオポチュニストの典型のようなジョンソンが現れ首相に就任、文句あるか!とばかりに解散、総選挙で信を問いました。
労働党は「党としてはEU残留」ですが、労働党支持層は寧ろEU離脱が多数です。労働党はそこを曖昧にし「再度の国民投票」を掲げたものの、曖昧さが裏目に出てジョソン保守党の圧勝でした。今月末、遂に英国はEUを離脱、欧州における孤立の道を進みます。
同じ欧州ながら英国は島国根性なのだ!とケンブリッジ大のレイノルズ名誉教授は語ります(18日付朝日新聞) EUにおけるフランス風の政治手法、ドイツの圧倒的な経済力を前に「第二次大戦を勝ち抜いた誇りある」英国はまるで拗ねた子どものようだと。
アジアの誇りあるどこかの島国とよく似ています。しかし英国の大英帝国!たるは「北アイルランド、ウェールズ、スコットランド、そしてイングランド」の四つの国の連合体だというところにあります、たとえ人口の85%がイングランドに集中していようと。
EU離脱を機に、幅を利かしてきたイングランドに対し他の三か国が「大英帝国からの離脱」に向かわないか? 通貨ユーロを導入しないなど独自性(我儘)を通してきた英国にEU諸国が「もう義理はない」とウップン晴らしに出ないか? それは兎も角、大戦の教訓から「平和な欧州」をめざしたEUの理念に亀裂が生じ世界の経済と平和の崩壊に進まないか? そんな様々な問題(火種)を孕む英国のEU離脱に、もう少し関心を向けたいところではあります。
英国を代表する歌手 エルトン・ジョンの名曲「Sacrifice(犠牲)」… 旧い曲なのになんて象徴的!
それは犠牲ではない 別々の世界に生きる別々の魂だ
最後の手段として 誤解と感受性が檻をつくる
方向を失いあらゆる手段で抗う 嫉妬心が燃え非難する涙もでない
犠牲ではない 犠牲ではない ほんとうに犠牲ではまったくないのだ
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
月日は百代の過客にして行きかう年もまた旅人なり。芭蕉さんは、俳句より散文のほうがえぇなぁ…なんて記せば生意気が過ぎますね。生意気ついでながら「奥の細道」序文には芭蕉さんの人生観、自然観が凝縮され、ボヘミアン(漂泊詩人)に似た精神を思います。
先日、いつものことながら俄かに思い立ち和知(京都府)に出かけました。冬枯れと言いますか、やや色褪せた風景にあって、春には彩やかな黄を誇るミモザが緑から黄へと移る気配を漂わせていました。弁証法的!と記せば またまた生意気が過ぎましょうが…。
ミモザ…由良川畔のレストラン「菓歩菓歩」の広い庭にて
もう始まったの?と思った大相撲初場所ですが、今日はもう千秋楽です。すぐ休みたがる横綱、弱くて優勝を狙うどころか相次いで関脇陥落の大関。上位が満身創痍の初場所で精彩を放ったのは小兵!炎鵬でした。前頭五枚目にして勝越し! 大いに立派です。
その炎鵬、とっつかまり吊り上げられるとどうすることも I can not! 栃ノ心との一番は吊り出されてしまいました。これを解説の北の富士さん『高い!高い!されちゃどうしようもないよねぇ』と。なんという失礼な表現を!と思いつつ笑ってしまいました
出世披露の新弟子がいる一方、三十代半ばまで一度も関取(十両以上)になることなく土俵を去るお相撲さんもいます。三段目27枚の濱栄光さんはこの日が大相撲人生の千秋楽でした。郷里の兵庫県に帰り警備会社に勤められる由。ご活躍をお祈りします。
最後の取組を終え土俵を去る濱栄光さんにたくさんの花束が贈られました。
初場所をなんとか盛り上げた功労者は幕内ドンケツ西17枚目の徳勝龍。十四日目は相星の正代に勝ち13勝1敗で単独トップに立ちました。ここ数日、土俵際あわや!の場面で神がかったように逆転勝ちしています。「一生に一度の緊張を楽しんでいる」そうです。
土俵下、なぜか徳勝龍の顔は鼻先まで…。徳勝龍を見つめる方が…気になりま~す!
この日は天覧大相撲でした。この日一番の好取組!正代:徳勝龍戦の直後に来られたのは残念ですが、大相撲がお好きだった昭和天皇さんに続き平成・令和の天皇さんも初場所の大相撲観覧が恒例に。勿論!相撲ですからフンドシ!一丁も不敬にあたりません。
突然!話題が転換するのが拙ブログ。とは言え脈絡は少しありまして、令和の天皇さんの「最初の外国訪問は英国」なんですよね。その英国、EU離脱を巡って国論は二分。国民投票により僅差で英国離脱を決めたものの、議会は二転三転の堂々巡りでした。
国民投票を実施したキャメロン首相は政権を投げ出し、後を継いだメイ首相も議会で叩かれまくり、やはり政権を投げ出しました。そこにオポチュニストの典型のようなジョンソンが現れ首相に就任、文句あるか!とばかりに解散、総選挙で信を問いました。
労働党は「党としてはEU残留」ですが、労働党支持層は寧ろEU離脱が多数です。労働党はそこを曖昧にし「再度の国民投票」を掲げたものの、曖昧さが裏目に出てジョソン保守党の圧勝でした。今月末、遂に英国はEUを離脱、欧州における孤立の道を進みます。
同じ欧州ながら英国は島国根性なのだ!とケンブリッジ大のレイノルズ名誉教授は語ります(18日付朝日新聞) EUにおけるフランス風の政治手法、ドイツの圧倒的な経済力を前に「第二次大戦を勝ち抜いた誇りある」英国はまるで拗ねた子どものようだと。
アジアの誇りあるどこかの島国とよく似ています。しかし英国の大英帝国!たるは「北アイルランド、ウェールズ、スコットランド、そしてイングランド」の四つの国の連合体だというところにあります、たとえ人口の85%がイングランドに集中していようと。
EU離脱を機に、幅を利かしてきたイングランドに対し他の三か国が「大英帝国からの離脱」に向かわないか? 通貨ユーロを導入しないなど独自性(我儘)を通してきた英国にEU諸国が「もう義理はない」とウップン晴らしに出ないか? それは兎も角、大戦の教訓から「平和な欧州」をめざしたEUの理念に亀裂が生じ世界の経済と平和の崩壊に進まないか? そんな様々な問題(火種)を孕む英国のEU離脱に、もう少し関心を向けたいところではあります。
英国を代表する歌手 エルトン・ジョンの名曲「Sacrifice(犠牲)」… 旧い曲なのになんて象徴的!
それは犠牲ではない 別々の世界に生きる別々の魂だ
最後の手段として 誤解と感受性が檻をつくる
方向を失いあらゆる手段で抗う 嫉妬心が燃え非難する涙もでない
犠牲ではない 犠牲ではない ほんとうに犠牲ではまったくないのだ
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c