「羽生結弦が闘いの場に戻ってきました」「世界中がみつめています」。中継するアナウンサーが、この日のために考えに考えて用意した言葉だったのでしょう。「固唾をのむ」思いでTV画面をみつめたのは、小学生の頃の大鵬・柏戸戦以来でしょうか・・・。
フリデリック・ショパン「バラード」No.1 が始まってもしばらく微動だにしない羽生結弦。その間いったい何秒だったのでしょうか・・・私には長い沈黙でした。羽生結弦にとっても、致命的!と懸念された怪我からの長く苦しい沈黙がこめられていたことでしょう。
4回転サルコ!トリプルアクセル! ジャンプにばかり目を奪われがちですが、正直なところ、私にはそれを見分ける動体視力はありません。アナウンサーが「完璧だ~!」と叫べば、私もヨシ!と・・・。ジャンプに限らずなにもかもが素晴らしい羽生結弦でした。
その完璧な羽生結弦がただ一か所、一瞬!・・・如何にも苦しげな表情を見せました。下を向き回転するシーンゆえ、気づいた方は少なかったかもしれません。が、その一瞬に、世界のトップを歩み注目され期待され闘いつづけねばならない苦しさを、垣間見ました。
「羽生結弦が帰ってきました」「異次元の強さです」「何という精神力、何という高い技術」「羽生結弦がパワーアップして戻ってきました」「この二か月、本当に氷の上に乗らなかったのでしょうか」「信じられません」・・・アナウンサーの昂奮はやみません。
しかし勝負はなおつづき、明17日、羽生結弦も他の選手も再び闘いの場に臨みます。世界トップの座をほんとうに「譲らない」結弦なのか、誰かにその地位を譲るのか・・・。期待とともに、「もう十分! ありがとう!」と、いつになく殊勝な?デ某にございます。
羽生結弦の演技に流れたショパン「バラード 第1番 ト短調 Op.23」
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