先夜の歴史秘話ヒストリア「漱石と妻と猫」、多くの方にご覧いただいたようだ。桃さんに至っては放映2時間後にはブログUPされ吾輩も舌を巻いた。要は、文豪夏目漱石が細君鏡子を如何に愛し、細君もまた漱石をこよなく愛した・・・ってことだろう。吾輩は余り出る幕がなかった(涙)
漱石の細君は、猫が大の苦手・・・たま~にここをお訪ね下さる夢子さんのような女性なのかもしれない。例の「吾輩は・・・」にも「いやな猫ねぇ」と・・・(↓写真左)。そりゃ猫好きがいるように、猫が苦手の人間がいても不思議はない。ま、これには後日談があるので、深くは追及しない。
倫敦留学中、「淋しい」「会いたい」なぞと細君に熱~い手紙を書いた漱石。その淋しかった倫敦から帰国すると、ますます神経衰弱が昂じる。が、細君の天然の明るさと例の野良猫が漱石家に棲みつくと漱石も次第に気分がすぐれ、雑誌「ホトトギス」に「吾輩は猫である」の連載を始める。
↓写真中は、連載後に出版された単行本(明治38年)。初版本(上・中・下巻)は今やオークションで600万円の値がつく。ちなみにその右は現在出版されている文庫本で660円である。ちなみにちなみに吾輩の主人が持っている初版第一刷の本は本多勝一「文筆生活の方法」(関係ない!)
↓写真左は漱石の細君による「漱石の思ぴ出」。番組は概ねこの書から引用されているようだ。番組では細君の「天然ぶり」が好ましく描かれていたものの、彼女の姉妹たちもそうらしいが、何でも率直にものを言うタイプゆえ巷には「悪妻」説がある。ま、この番組で「良妻」に変わるかも・・・。
漱石の孫の夏目房之介(漫画家)によれば、「性格に裏表がなく慈しみの気持ちの強い、子や孫に慕われる良き母、良き祖母」であった由。出入りする書生達にもお金を融通するなど「男気?」の一面も窺われる。なかなかえぇ女や内科医。勿論!わが主人の細君もなかなかえぇ女やけどな・・・。
↓写真中は漱石夫妻が暮らした家。漱石家を度々訪れたかの猫、漱石の病気恢復を祈願して貰った祈祷師の「爪の黒い福猫」のご託宣で飼い猫に・・・。病気が治ったのも福猫のお蔭と猫嫌いが一変、細君はこの猫が亡くなった後も爪の黒い福猫を飼いつづけた。吾輩の爪? 心と同じく黒くない!
↓写真右は漱石家の「猫の通り道」。小説では邪険にしていたように見えるが、なかなか猫好きの人物と見た。なお「坊ちゃん」に登場する下女(きよ)は、この細君がモデルだとの説がある。なんやかや言いながら、漱石はん、細君を思い遣るところは・・・わが主人とよう似てる!と言っておこう。
主人と一緒に「ヒストリア」の録画を視終わってサッカーを見た。丁度後半45分を過ぎロスタイム(3分)へ・・・。その時、なんとなんとなでしこさん、イングランドのオウンゴ~~ル!で決勝進出と・・・。それはまぁめでたいこととして、泣き崩れるバセットはんが気の毒で気の毒で・・・(泣)
※写真・・・猫及び現在の文庫本を除いてはNHK画像より
【過去ログ目次一覧】
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
吾輩も猫である01~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である41~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f