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Channel: デ某の「ひょっこりポンポン山」
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吾輩も猫である 94 ( 再び経済を論じてみる )

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 はからずも退職金を手にして・・・
 一度論じたことではあるが、投資と経済について改めて・・・。2007年12月、主人はある職に就くにあたり一度退職した。定年まで間があり退職金のことなど考えもしなかった。が、退職金が振込まれると、まず細君が『どうします?』。嗅ぎつけた銀行も『運用のご相談を承ります』。が、面倒くさがりの主人『定期の金利なんて殆どゼロに近い』と普通預金のままほったらかしにしていた。

 ちょいとその気になって・・・
 細君は兎も角、銀行はほっておかない。銀行『高金利の金融商品もございます』。 主人『ハイリスク、ハイリターン?』。 銀行『有利で安心な投資信託とか・・・』。 主人『銀行さんも変わりましたねぇ』。 銀行『時代でございますねぇ』。すぐその気になりやすい主人、ニンマリこいて・・・「うまく行けばリタイア後の海外旅行資金に!」と退職金の〇割をローリスクながらローリターンの投資信託にまわした。

 ローリスク・ローリターンでも変化の激しい市況
 が、2~3か月して金融情勢が一変! リーマンショックで世界中が大騒ぎになった。主人「まぁしゃあない」と例によってほったらかし・・・。が、塩漬けして4~5年、アベノミクスで風向きが変わり、一時は(基準価格が)買値の半分まで値下がりしていた投資信託が回復してきた。主人「待てば海路の日和あり」と、ほぼ元金まで戻した一昨年春、ようやくこの投資信託を処分した。

 授業料? 欲?
 損!はしたが、底値の頃を思えば「授業料」と思うことにしたようだ。処分した時は既にリタイアして年金生活に入っていたが、そこから旅費を工面しバルト三国への旅に出かけた。それから更に2年近くがたち、市況は引続き上げ潮にある。もし今!処分していたら、かなりのプラスも出たことだろう。が、吾輩思うに、お調子者の主人のこと、そのプラス分は授業料転じて欲!になったことだろう。

   
                                                  【Painted by QP】
 米国から連鎖が始まった世界のネズミ講
 今、株式市況(日経平均)は15年ぶりに2万円台を回復。が、果たしてそれでも「自由経済」なのか?「市場原理」と言えるのか? 米国の中央(連邦準備)銀行による「量的金融緩和」ではタブーの証券買入れに手を染め、米国及び世界の市況を盛返した。米国が責を果たすと、よってたかって「次は日本の番だよ」と・・・。なんたらミクスとはそんな世界経済のネズミ講を担ったに過ぎない。

 どの時点で日本はアウトに?
 かくして日本(日銀)も量的金融緩和に踏切り、国債買入れは勿論、年金原資を使って証券市場を下支えしている。やがて日本の金融が危なくなると、次は欧州の中央銀行が追随する予定らしい。が、欧州が果たして追随するだろうか? なぜなら欧州につづく中央銀行はもうない。ロシアも中国も豪州もそんな力はない。もし欧州が知らんぷりしたら? その時点で日本はアウト!である。

 財政は? 年金は? 預金は? 物価は?
 で、ど~なるか? 「(市場に)誰もいなくなる」日がくる。年金原資に大穴があき年金額は大幅に減らされる。日銀は紙幣を印刷して国債の返済にあてるため猛烈なインフレが襲う。預金は実質半分以下に目減りする。そんな猛烈なしっぺ返し(「恐慌」と言う)でしか破綻した財政・金融は修復できない。官がリードする官制相場は陥穽!相場なのだ。猫には関係ないが、猫も心配なのである。

  
                                                  【Painted by QP】
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