戦国の世を征し天下人となった織田信長。その信長より一足早く天下人になった人物!と評される戦国大名をご存知でしょうか? その噂の人物!は三好長慶(みよしながよし)。居城となった芥川山城まで拙宅から歩いて1時間余、三好山(標高182m)を訪ねました。
三好山の山頂に置かれた「芥川山城推定復元図」
三好長慶(1522~1564年)は、室町幕府を支える細川氏の重臣として畿内で力をたくわえました。遂には主君細川氏、室町将軍をも凌ぐ権力者へとのぼり詰め、勢力圏は畿内~阿波に及びました。高槻に住んで四十数年ながら芥川山城を訪ねるのは初めてです。
こうしたなだらかな山道もあれば、片側に深い谷底のある狭くて危ない道もあります。
妻は毎朝、三好山への登り口…芥川上流~摂津峡あたりを1時間余り散策します。芥川には数羽のカワセミが棲息、妻はカワセミの美しさの虜となり毎朝!嬉々としてデートに出かけるのです、私という美しくはなくとも素晴らしい亭主がいるというのに、ね。
妻の友人のおつれあいが撮られた芥川のカワセミです。
朝が苦手の私は妻に同行しません。薄暗い中の散策でもご近所の方など常連さんが多数いらっしゃるので妻も心強い由。ただ低いとはいえ山道に分け入るに至らず、お天気の良い平日の午後、「いっしょに登りませんか?」と甘い言葉で誘惑されたのでした。
7年前に撮った摂津峡…四季折々ながら やはり秋!
高槻と言えばキリシタン大名 高山右近(1552~1615年)で知られます。右近が居城とした高槻城は市内中心部(平野部)にありますが、三好長慶の芥川城は高槻城から6~7kmのところにある山城です。なお右近は三好長慶家臣 松永久秀に連なる系譜にあります。
「三好山登山道」標識から山道に分け入ります。広い道もありますが、ひと一人がやっと!の狭い道が主です。少し登ると崖下に芥川が見えます。防御としての山城と水利の良さが窺われます。途中、所々に武家の住居があったと思われる敷地が散見されます。
樹間から見える芥川。なかなかの清流でカワセミが棲むのもわかります。
晴れてはいましたが結構!寒い日の午後…それでも汗をかきそれなりの険道を登っていると、下りてくる方が「こんにちは!もうすぐですよ」と。それを励みに更に進むと「三好山へ6分」の標識。ここから少し急な坂道になりますが、急に元気も湧いてきます。
三好山へ6分 ... 「山頂へ」ですよねぇ。それにしても6分とは中途半端な…。
さて冒頭、三好長慶は信長に先んじて中央政権を築いた(と言えるかもしれない)人物と記しました。茶道・基督教・鉄砲など新たな文化・技術が普及した時期であり 発掘調査から戦国時代の新たな一面が浮かぶのではないか…そんな期待を抱かせる光景を見ました。
発掘状況を訊ねたかったのですが、一所懸命な作業に声をかけられませんでした。
山頂の本丸があったと思われるあたりに立ち「信長の安土城とおんなじやなぁ」と思いました。十数年前に安土城址に立ったときと同様、芥川城本丸のあったあたりに立つと、芭蕉「兵(つわもの)どもが夢の跡」の光景がまざまざと浮かんでまいりました。
小さな運動場ぐらいの広さの山頂ですが、城址特有の雰囲気!を感じます。
山頂はそう高い感じはありません。それでも市内を殆ど一望でき、写真からはよくわかりませんが遠くに淀川、写真左側には天王山はじめ京都方面、背後に明智光秀の亀山(亀岡)方面が見渡せます。まさに当時の京~大坂に至る天下!を眺む位置ではあります。
三好山から(南側)高槻市内を眺望 ... 真ん中あたりを左右(東西)に名神高速道路、JR東海道線。
Stand Alone!... その言葉の響きゆえに
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
三好山の山頂に置かれた「芥川山城推定復元図」
三好長慶(1522~1564年)は、室町幕府を支える細川氏の重臣として畿内で力をたくわえました。遂には主君細川氏、室町将軍をも凌ぐ権力者へとのぼり詰め、勢力圏は畿内~阿波に及びました。高槻に住んで四十数年ながら芥川山城を訪ねるのは初めてです。
こうしたなだらかな山道もあれば、片側に深い谷底のある狭くて危ない道もあります。
妻は毎朝、三好山への登り口…芥川上流~摂津峡あたりを1時間余り散策します。芥川には数羽のカワセミが棲息、妻はカワセミの美しさの虜となり毎朝!嬉々としてデートに出かけるのです、私という美しくはなくとも素晴らしい亭主がいるというのに、ね。
妻の友人のおつれあいが撮られた芥川のカワセミです。
朝が苦手の私は妻に同行しません。薄暗い中の散策でもご近所の方など常連さんが多数いらっしゃるので妻も心強い由。ただ低いとはいえ山道に分け入るに至らず、お天気の良い平日の午後、「いっしょに登りませんか?」と甘い言葉で誘惑されたのでした。
7年前に撮った摂津峡…四季折々ながら やはり秋!
高槻と言えばキリシタン大名 高山右近(1552~1615年)で知られます。右近が居城とした高槻城は市内中心部(平野部)にありますが、三好長慶の芥川城は高槻城から6~7kmのところにある山城です。なお右近は三好長慶家臣 松永久秀に連なる系譜にあります。
「三好山登山道」標識から山道に分け入ります。広い道もありますが、ひと一人がやっと!の狭い道が主です。少し登ると崖下に芥川が見えます。防御としての山城と水利の良さが窺われます。途中、所々に武家の住居があったと思われる敷地が散見されます。
樹間から見える芥川。なかなかの清流でカワセミが棲むのもわかります。
晴れてはいましたが結構!寒い日の午後…それでも汗をかきそれなりの険道を登っていると、下りてくる方が「こんにちは!もうすぐですよ」と。それを励みに更に進むと「三好山へ6分」の標識。ここから少し急な坂道になりますが、急に元気も湧いてきます。
三好山へ6分 ... 「山頂へ」ですよねぇ。それにしても6分とは中途半端な…。
さて冒頭、三好長慶は信長に先んじて中央政権を築いた(と言えるかもしれない)人物と記しました。茶道・基督教・鉄砲など新たな文化・技術が普及した時期であり 発掘調査から戦国時代の新たな一面が浮かぶのではないか…そんな期待を抱かせる光景を見ました。
発掘状況を訊ねたかったのですが、一所懸命な作業に声をかけられませんでした。
山頂の本丸があったと思われるあたりに立ち「信長の安土城とおんなじやなぁ」と思いました。十数年前に安土城址に立ったときと同様、芥川城本丸のあったあたりに立つと、芭蕉「兵(つわもの)どもが夢の跡」の光景がまざまざと浮かんでまいりました。
小さな運動場ぐらいの広さの山頂ですが、城址特有の雰囲気!を感じます。
山頂はそう高い感じはありません。それでも市内を殆ど一望でき、写真からはよくわかりませんが遠くに淀川、写真左側には天王山はじめ京都方面、背後に明智光秀の亀山(亀岡)方面が見渡せます。まさに当時の京~大坂に至る天下!を眺む位置ではあります。
三好山から(南側)高槻市内を眺望 ... 真ん中あたりを左右(東西)に名神高速道路、JR東海道線。
Stand Alone!... その言葉の響きゆえに
【過去ログ目次一覧】
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~140 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f
吾輩も猫である141~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/b7b2d192a4131e73906057aa293895ef
人生の棚卸し http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/ddab58eb8da23a114e2001749326f1f1
人生の棚卸し(2) https://blog.goo.ne.jp/00003193/e/22b3ffae8d0b390afee667c0e9ed92ed
かんわきゅうだい(57~) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/20297d22fcd28bacdddc1cf81778d34b
かんわきゅうだい(~56) http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
新聞・TV・映画etc. http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a7126ea61f3deb897e01ced6b3955ace
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c