春には春の瑞々しさがある筈なのに・・・どこか素気ない大山
無慙な老境・・・
QPの描く花冷えの夜の桜花と月光を見て・・・長い人生の時間が甦っては通り過ぎ、今こころ荒び無慙な老境の母がフラッシュバックします。やがて迎えるその日、私に涙があるだろうかと、ふと自身の荒ぶこころの無慙に愕然とします。
その日のまえに・・・
「その日のまえに」という全2編のTVドラマを見ました。壇れいさん演じる膵臓がんで亡くなる若い母親とその家族の「その日」までの短い時間。誰にも訪れる「その日」でありながら、誰にも現実感は希薄です、余命を告げられなければ・・・。
倖せを折り重ね・・・
甦るのは家族の愉しく幸せな光景であってほしいと希っても、心を占めるのはそれぞれの今とこれからの日々。ドラマはその哀しいギャップを丁寧に描きつつ倖せを醸すエンディングへと予定調和のように連なります、現実はそうではなくとも・・・。
自動車道の樹木と花々
自動車道のSA、PAには様々な季節の樹木、花々が植えられています。いつも気づくわけではありませんが、こぶしの白い花に思わず見とれ、関西では既に過ぎた桜が中国山脈を越える山並みに咲き誇る光景はこころに深くしみます。
迷彩服の救命活動に敬意を表しつつ・・・
その自動車道でいつも必ず自衛隊の車列と迷彩服姿の隊員に出会います。この間は熊本地震への対応でしょうか、特に目立ちました。その救命活動に心から敬意を表しつつ、迷彩服姿の隊員が銃を手に匍匐前進する訓練の光景が重なります。
ただただ過ぎ行く時間
老いた両親にきりきり接する日々・・・。長生きは時に無慙な生き様を晒すことを、そして自制可能な体力・知力があるうちに「おかしくなる」かもしれない人生の果てに備えるべきことを学びつつ、今はただただ過ぎ行く時間を幸いに思います。
遠き山に日は落ちて星は空を散りばめぬ・・・闇に燃えし篝火は 炎いまは静まりて眠れやすく憩えよと
パッヘルベルの「カノン」
「カノン」が生まれ時代の欧州に桜の樹があった筈はありません。それでもこの曲を聴くと、春の光につつまれた満開の桜の下で若い人たちが踊り戯れる光景が目に浮かびます、人生の黄昏もまた誰にも愉しげであれば良いのにと思いつつ・・・。
Pachelbel's Canon
【過去ログ目次一覧】
かんわきゅうだい http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/a0b140d3616d89f2b5ea42346a7d80f0
腎がんのメモリー http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/bee90bf51656b2d38e95ee9c0a8dd9d2
ごあいさつ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/7de1dfba556d627571b3a76d739e5d8c
旅行記 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/23d5db550b4853853d7e1a59dbea4b8e
閑話休題 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/c859a3480d132510c809d930cb326dfb
吾輩も猫である~40 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/58089c94db4126a1a491cd041749d5d4
吾輩も猫である~80 http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/dce7073c79b759aa9bc0707e4cf68e12
吾輩も猫である81~ http://blog.goo.ne.jp/00003193/e/f9672339825ecefa5d005066d046646f